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2010-06-08

アカギ「『希望』の船、か。ククク、悪い冗談だ」

1 :名前:以下、名無しにかわりまして◆QKyDtがお送りします 投稿日:2009/10/24(土)
アカギ「さて…どうなることやら」

カイジ「……何だアイツ?」


カイジ(年は俺と同じくらいか…? 明らかに一人だけ様子が違う)

アカギ「……」カチ、シュボッ

カイジ(この船に乗っている奴らはどいつもこいつも社会で負けに負けて腐ったような連中)

アカギ「……」フゥー

カイジ「アイツは違う。何かが違う……」

カイジ「ん? 誰か近づいていったぞ」


船井「こんにちはアカギはん」


6 :yNr63khjO
まさに落ちてる金を拾うようなギャンブルだろうな



2.
アカギ「…何故俺の名前を知っている?」

船井「さっきの軍資金調達のときに名乗っとったがな。
   あんさんは他の連中とは毛並みが違う。だから覚えとったんや」

アカギ「それで、何の用なんだい? 船井さん」

船井「おおー! 俺の名前も覚えててくれたんやな! 感激や~!!
   よっしゃ、ほんなら自己紹介の必要はないな! アカギはん、ワシと組まへんか?」

アカギ「組む?」

船井「実はな、この限定ジャンケン……必勝法があるんよ」

カイジ(ええっ!? 必勝法!?)


アカギ「へえ…そいつは初耳だ」

船井「アカギさん、さっきのルール説明は聞いとったやろ?
   この限定ジャンケンを勝ち抜くにはどないすればええんやった?」

アカギ「今俺たちが胸につけている星を3つ集め、カードを使い切ること…」

船井「そう! 3つ! 3つっちゅうことがミソなんや!
   最初に俺等に渡された星は3つ、つまり現状維持でええんや」

船井「運武天武にかけてアホみたいにリスクを負う必要なんてない。あいこでええんや。
   仲間内であいこでカードを使い切ればそれで終わり。勝ち抜けや」

カイジ(ええ~!? そ、そんな手があったのか!!)

アカギ「成程…確かにそうだ」

船井「やろ?」

アカギ「アンタ…よくそんな方法をこんな短時間で思いついたね」

船井「ふくく…! 実はな、俺はリピーターなんよ」

アカギ「この船に乗るのは初めてじゃないってことか」

船井「そう! 俺以外にもちらほら見かけるで」

カイジ「なッ!? ふ、不公平じゃねえかそんなの!!」

船井「あん?」

カイジ「あ、い、いや、何でも……」

船井「何を盗み聞きしてんねん。散れ、ダアホ」

カイジ「う、うぐぐ…!」

カイジ(くそ…! 何でそんなうまい話、俺に持ってこないんだ…!)

カイジ(一千万借りただろ…! 俺も、お前と同じで一千万…!
    声をかけるなら俺だろ…! ちくしょう…!)

アカギ「話はわかった。やろうか、船井さん」

船井「おお! よっしゃほんなら善は急げや。もたもたしてたら金利がどんどん増えてまうからな」

船井「あっちの台でやろうや。おら、邪魔や。まだおったんかお前」

カイジ「うぐぐ…ぐぅ~……!」


9 :bBP3Om6z0
船井死んだな

29 :x53stFjoO
船井即効で別室行きだな…

35 :mjMT8iz10
カイジ悔しがりすぎだw

39 :x53stFjoO
カイジってアカギに勝ってる要素が一つもないよなぁ…
観察力洞察力直感覚悟全て

40 :zUSDvZ5c0
>>39
爆発力はカイジが上らしい

42 :An77vmk0O
>>40 そりゃ元が高いんだから爆発力はないだろ

44 :3N0BUIEm0
>>39
公式にアカギはカイジに負けるらしいよ

47 :x53stFjoO
カイジはアカギに勝てる設定なのか…
潜在能力は高いけどそれを活かす能力がないとかかな

52 :6B1F/R0pO
カイジのが売れてるし、作者のリップサービスじゃないの
カイジが鷲巣麻雀で生き残れるとは、到底思えない



3.
船井「順番はグー、チョキ、パーや。間違えたらアカンで」

アカギ「ああ。グー、チョキ、パーだな」

船井「ほな、チェック!」

アカギ「セット」

船井「オープン!」

 船井のカードはグー! それに対し、アカギは……

船井「…あん?」ざわ…

アカギ「ククク…悪いな船井さん。間違えた」

 アカギはパー! グーを殺す、パー!

船井「な、なんやと…アカギ、貴様…!」

アカギ「次で帳尻を合わせよう。俺はグーを出す。アンタはパーを出せばいい」

船井(こ、こいつ…! わざとや…! 見抜かれとったんか、俺の狙い…!)

 そう、船井は狙っていた。アカギの胸に光る星を。
 今まさにアカギにやられたことは、そっくりそのまま船井がアカギにやろうとしていたことだった。

船井(俺としたことが見誤った…! コイツはカモなんかやない、俺と同じ狩る側の人間……!!)

船井「クソが!」

アカギ「もういいのか?」

船井「やかましい! ほら星や! 二度とツラ見せんな!!」

 船井は台に叩きつけるように星を置き、去っていく。
 現在、アカギの星は4つ。

カイジ「お、おいアンタ……」

アカギ「ん?」


58 :x53stFjoO
さすが詐欺師船井、引き際はわきまえてる

127 :MZrGPmJL0
カイジしか読んだことない俺にアカギの凄さをドラゴンボールに例えて教えてくれ

134 :0Et9mfOm0
>>127
神龍「願いを言え。どんな願いも一つだけかなえてやろう」
カイジ「アカギに勝たせてくれ!!」
神龍「それは無理だ・・・神の力の範囲を超えている・・・」



4.
カイジ「なんてことしてんだよ」

アカギ「…何がだ?」

カイジ「何がって…折角垂れ下がった救いの糸を自分から断ち切るような真似……」

アカギ「…く、くくくく」

カイジ「な、何がおかしいんだよ」

アカギ「まるで白痴だな、アンタ」

カイジ「な、何だと!?」

アカギ「奴は俺から星をむしろうとしていた。最初に見せた人懐っこそうな笑顔は仮面。偽の善意…」

アカギ「ああしなければこちらが星を失っていた」

カイジ「そ、そんなの、何を根拠に……」

アカギ「…本気でいってるのか、アンタ」

カイジ「な、何だよ」

アカギ「……」フー…

カイジ「あ、おい待てよ!」

アカギ「俺はそろそろ次の勝負に行きたいんだけどな」

カイジ「じゃあアンタには確信があったってのか? 奴が嘘をついている確信が」

アカギ(やれやれ、このままずっとついてきそうな雰囲気だな……)

アカギ「奴はリピーターと言っていただろう?」

カイジ「あ、ああ。確かにそうは言っていたけど…」

アカギ「その時点で奴の持ちかけた提案は破綻する。道理が通らない」

カイジ「はあ?」


カイジ「ど、どこがだよ」

アカギ「……」フゥー…

カイジ(あ、呆れたようにため息つきやがって…!)

カイジ(何だ…? 奴がリピーターであることと、奴の提案と何の関係があるんだ?)

カイジ(奴の提案は星を3つ保ったままのあいこでカードを使い切ること……)

カイジ(リピーター…? それが一体何の関係があるんだよ。くそ、全然わからねえ……)

カイジ(いや、待てよ…? リピーター…?)

カイジ(奴は…前回この船に乗ったときはどうしたんだ?)

カイジ(前回も、この手で切り抜けたのか……? そして今回もそれで切り抜けようとした…って)

カイジ(おいおい! そんなのありなのかよ!)

 そう、もしそんなことがまかり通れば、娑婆での借金が何も怖くなくなる。
 借金が重なれば船に乗り、仲間内であいこを繰り返し、借金をなくして降りる。

船井『俺以外にもちらほらみかけるでえ』

 リピーター同士で結託し、そういった行為に走れば、
 帝愛はリピーターにとって都合のいい財布に成り下がってしまう。

アカギ「そんな真似を、主催者側の連中が…あの利根川という男が許すと思うか?」

 まるで、カイジの心を読んだかのようなタイミングで、アカギはそう声をかけてきた。


5.
アカギ「リピーターに現状維持など許されはしない。
    おそらく、一つか二つは星を上乗せしなきゃならないはずだ。それが必然」

アカギ「そもそもそんな提案を今日初めて会った俺などにしてくるのもおかしい。
    リピーターがいるのなら、当然そいつらとは顔なじみだろうし、
    まだそいつらに持ちかけたほうが勝算は高い」

カイジ「それは…確かに……」

アカギ「どうなんだ? そこのおっさん」

黒服A「ん?」

カイジ「ばっ…!? こいつらにそんなこと聞いても答えるわけ…」

黒服A「……ああ、その通りだ。リピーターに対しては現状維持など認めていない」

カイジ「ほら…! ってええ!?」

アカギ「別に黒服の連中から情報を聞いちゃいけないとは言われていないからな」

アカギ「これくらいでいいだろ。じゃあな」

カイジ「あ、ちょっ…アンタ、名前は!?」

アカギ「…赤木。赤木しげる」

カイジ「お、俺はカイジ…伊藤カイジだ」

アカギ「ふーん……」

 興味があるのやら無いのやら、アカギはただそれだけ返答するとその場を去っていった。

カイジ「アカギ…か」

カイジ「これからどうするか…」

 カイジは椅子に座り、考えていた。この限定ジャンケン、その必勝法を。

カイジ(この限定ジャンケン…おそらく運武天武じゃない。
    勝つのは知略に長け、他者を出し抜くもの)

カイジ「…そういや、アカギは今どうなっているかな」

 ふと、先ほど話した白髪の青年のことがカイジの脳裏をよぎる。
 カイジは立ち上がり、アカギの姿を探し始めた。

アカギ「…チェック」

安藤「セ、セット」

アカギ「オープン」

安藤「う、うわぁあぁぁあああ!!!!」

カイジ「あ、あそこか」


154 :tt46tXLR0
安藤死んだな

155 :/meT00qpO
安藤なら死んでもいいや

165 :Tzs6G7tQ0
安藤ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



6.
カイジ「また勝ってやがる…一体どれだけの星をたくわえて……」

カイジ「なっ!?」

 カイジ、驚愕…! アカギの胸に光る星、その数を目の当たりにして…!!
 アカギの胸に光る星の数は8…!

 ☆☆☆☆☆☆☆☆

 圧倒的輝き…! 目も眩む大勝利…!

カイジ(ば、馬鹿な…まださっき別れてから10分ちょっとしか…!!)

アカギ「まだやるかい?」

安藤「うぐぐぐ…!」

カイジ(一体どんな手を使ってるんだ…もっと近くで……)

安藤「も、もう一戦だ!!」

アカギ「…いいだろう」

カイジ(あの対戦している相手の星は残りひとつ…!馬鹿な、何故勝負にいくんだ。
    目の前のこの男が異端っていうことはもうわかっただろうが…!)

安藤「……」ブツブツ…

カイジ(何を喋ってるんだ…?)

安藤「アイツの手札はあとグーが二枚、パーが二枚、チョキが一枚……」ブツブツ…

カイジ「えっ!?」

 カイジ、驚愕。慌ててアカギの後ろに回り、アカギの手札を覗き見る。
 アカギは当然カイジに気付くが意に介した様子も見せない。

カイジ「あ、あってる…!」

 アカギの手札、対戦相手安藤の言うとおり…グー2枚、パー2枚、チョキ1枚!

カイジ「ど、どうして…!」

???「簡単なことさ」


7.
カイジ「だ、誰だ!?」

北見「俺の名前は北見。アンタは?」

カイジ「い、伊藤…伊藤カイジ……」

北見「そうか、カイジ。お前あの男の知り合いか? もちろん、デブのほうじゃないぜ」

カイジ「知り合いっていうか…さっきちょっと話しただけだけど……」

北見「俺は、ちょっと前からアイツをマークしてるんだけどな…アイツはやばいぜ。イカれてる」

カイジ「ど、どういうことだ?」

北見「アイツな…対戦相手に自分のカードを教えてるんだよ」

カイジ「えっ!?」

北見「ご丁寧に手持ちの札を裏返して見せてんだ。嘘やブラフはついてないってこと」

カイジ「そんな馬鹿な…そんなことして一体何の得が…」

北見「それがあの男の悪魔的なところ…そら、始まるぜ」

カイジ「…!」


アカギ「もう一度俺の手札を確認するか? グーが2、パーが1、残りはチョキだ」

 カイジの目の前で、アカギは安藤にカードを見せていく。

アカギ「さて…それじゃ、俺はチョキを出そう」

カイジ「はあっ!?」

 アカギ、宣言…! 自分の出すカードを宣言する…!
 そして早々にチェック、セットを済ませる…!


215 :P4aK+PI00
悪魔じみてる・・・

216 :oyuOyTVZ0
狂ってる

219 :7QEyzF49O
狂気の沙汰



8.
北見「そう…ああやって教えるんだあの男は……! 自分の出すカードを…!」

北見「そうして考えさせる。対戦相手を思考に没頭させる。そしてその心理を読みきり…勝つ」

カイジ「ば、馬鹿な、そんなこと……」

北見「そう思うだろ? だが、俺が奴をチェックし始めたのはこの2戦前からだが…
   それで勝ってきている」

カイジ「相手の反応を見てからならまだしも、先にセットまで済ませて……」

北見「心理読みの天才…いや、悪魔的、といった方が正しいか…」

 北見の言うとおり、安藤は思索に没頭する。
 だが、安藤には確信があった。だからこそ、この勝負を受けたといえる。

安藤(チョキは無い…チョキは絶対に無い…!
   さっきの勝負もコイツはチョキを宣言し、チョキを出してきた…)

安藤(同じことは2度続かない! しかもあいつのチョキは最後の一枚…使えるはずが無い!!)

安藤(手札の残りかたを見ても、こいつはきっとバランスよくカードを切っていくタイプ…!
   だから、チョキは無い!!)

安藤(つまり、コイツの出したカードはグーかパー! パーで必勝!)

安藤「チェック! セット!」

 出揃う! 両者のカード!!

アカギ「オープン」


 安藤のカードはパー!!

 アカギのカードはチョキ!! 宣言通りのチョキ!!

安藤「そ、そんな……」グニャァー

アカギ「最後のチョキを使うはずが無い…狙い撃ちさ、そんな心は。
    人は誰も彼もが保身に走るわけじゃない」

黒服「さあ、こい!!」

安藤「ひっ! やだ! 助けてください! 見逃してくださいよぉ~!!」

黒服「暴れるな!!」

安藤「うわあぁあぁあああ!!!!」

カイジ「くっ…!」

北見「目をそらしてないで見てみなよ。あの男を」

アカギ「……」

北見「今一人の人間を地獄に叩き込んだっていうのに、眉一つ動かさねえ…涼しい顔してやがるぜ…!」

カイジ(なんて奴だ…なんて……!!)


272 :7QEyzF49O
安藤ざまあwww

274 :VS4zI5zv0
安藤m9(^Д^)プギャー

276 :QbgtXfGe0
アカギ登場に、安藤地下行きというおいしいとこ取りのSSだな

277 :NIWdoaKU0
カイジ・・・・・ただ突っ立っているだけ・・・・・
ただの傍観っ・・・・・・!

273 :NuFRA7R00
カイジこのまま傍観してると自分のカード消費できなくなるぞ・・・



9.
カイジ(最後のチョキを、しかも宣言通りのカードをあんな涼しい顔して切っていくなんて…
    人間じゃない!)

カイジ(手元に一つしかない、最後のチョキを……)

カイジ「…え? 最後のチョキ?」

カイジ「うぐっ!」

 突然カイジは口を塞れる。二人の男がカイジを押さえつけていた。
 どちらもカイジには見覚えの無い男達。その後ろで北見が笑っていた。

北見「気付いたか。だが悪いな。奴は俺がいただく」

カイジ「む、むぐ…!」

北見「悪魔じみた奴の唯一の弱点…奴は自己の保身を考えなさ過ぎた……!」


北見「なあ、アンタ」

アカギ「……」

北見「凄いなその星の数…ひーふーみー…9個か!
   まだ開始して30分しかたってないってのに大したもんだ」

北見「俺はよ、アンタみたいな人を探していたのよ。見なよ」

 北見はその胸に光る星を誇示するように胸を張る。

 ☆☆☆☆☆☆☆

 その数七つ…! 圧倒的勝ち組…!!

北見「どいつもこいつも歯ごたえが無くってな。
   アンタみたいな、ひりつく勝負が出来そうな男を捜してた」

 もちろん、北見が身につけている星は自身で勝ち得たものではない。
 カイジを押さえつける仲間二人から二つずつ預かったものだ。

アカギ「ククク…それで、俺があんたのお眼鏡にかなったってワケだ」

北見「そうだ…やろうぜ。俺と勝負を」

アカギ「…いいよ。やろう」

北見(よし!! かかった!!)


10.
北見「アンタ、名前は?」

アカギ「赤木…赤木しげる」

北見「俺は北見だ。アカギさん、提案があるんだが」

アカギ「なんだ?」

北見「さっきも言ったけど、俺は正直もうこんなゲーム飽き飽きしてるんだ。
   普通の勝負じゃ物足りない。アンタみたいな好敵手にめぐり合えたんだから、尚更な」

アカギ「何が言いたい」

北見「星4つ賭けでどうだ…アカギさん」

カイジ(よ、4つ!?)

アカギ「……」

北見(く…! そこまで命知らずの馬鹿じゃなかったか…!?)

アカギ「いいぜ。その勝負受けよう」

北見(や、やった!)

カイジ(ば、馬鹿な!)

アカギ「飽き飽きしてたってのは、俺も同感……」ボソ…

北見「そうか! 流石だなアカギさん! それでこそだ!」

北見「燃えてきたぜ…! なあアカギさん、少しわがままを言っていいかな…」

アカギ「なんだ」

北見「星4つを掛けての大勝負だ…あいこで終わりってんじゃつまらない……!」

北見「決着が着くまで勝負を続けるってことにしないか!?
   人生には滝つぼに身投げするような覚悟を決めるべき時ってのがある…
   俺はそれが今だと思うんだ!!」

北見「こんなに気持ちが煮えたぎってて、決着があいこなんて肩透かしもいいとこ。
   なあ、アカギさん…!!」

カイジ(馬鹿な…そんな条件…!!)モゴモゴ

北見(大丈夫…今まで俺は決してアカギの視界には入らなかった…!
   俺がアカギのカードを把握していることをコイツは知らない…!!)

アカギ「……」

カイジ(気付け、アカギ!!)モゴモゴ

北見(気付くな、アカギ!!)

アカギ「…いいよ。受けよう」


336 :NuFRA7R00
アカギ終わったな



11.
カイジ(なっ!?)

北見(よしっ!! 勝った!!)

北見「チェック!」

 北見は即座に手札からパーを選択し、場に伏せる。

北見(まだだ…まだ笑うな…しかし…!)

北見「セット!」

北見(くふふ…! 駄目だ、どうしてもにやけちまう!!)

アカギ「ククク…」

北見「…? なんだ、何がおかしい。早くカードを置けよ、アカギ」

アカギ「自分で吊り上げた賭け金に舞い上がったな」

北見「なに…?」

アカギ「アンタなら、もう少し冷静でいれば気付けただろうに」

北見「おい…アカギ、お前何してる……?」

 アカギの手がポケットに伸びる…! つまみ出されたのは一枚のカード…!!


345 :NuFRA7R00
ざわ・・・

    ざわ・・・

348 :Ijf5RsTi0
   ざわ・・・

       ざわ・・・
350 :D1+7qxMH0
ざわ… 

    ざわ…



12.
北見「なっ…!?」

 北見、混乱…!

北見「な、なんだそりゃあ! 何してんだてめえ!! おい審判!! アリかよこんなの!!」

黒服「ルール上何の問題もない」

アカギ「俺はまだセットはおろか、チェックも済ませていない。
    お前が勝手に舞い上がってセットまで済ませただけだ」

 アカギ、ポケットから取り出したカードを台に伏せる。

アカギ「チェック。セット」

北見「ふざけるな…! 変える…! 俺のカードを変える…!!」

黒服「駄目だ。自ら『セット』を宣言したならば、
   いかなる理由があろうともカードの変更は認めない。

北見「駄目…! 駄目だ…! ふざけるな…そんなの……!!」

アカギ「オープン」

 アカギのカードはチョキ! 北見、撃沈!

北見「チョキは…あと一枚じゃなかったのかよ…! この嘘つきめ…ペテン野郎!!」

アカギ「おいおい、俺は一度も嘘はついちゃいない。
    さっきも言っただろ。グーは2枚、パーは2枚、『残りは…チョキ』だと」

北見「ぐぅ…! ぐぅ、ぐうう~~…!!」

男A「北見てめえ!!」

男B「何が絶対勝てるだ!! 俺たちの星どうすんだこらあ!!」

北見「うるせえ!! 一人じゃ何も出来ねえ愚図のくせによ!!」

男A「てめえぇ~……!!」

男B「ぶっ殺してやる!!」

 北見グループ、こうなっては今後協力など出来ようはずもない。
 解体…! 解体せざるを得ない…!!


13.
 アカギはこれで星の数を13に増やす…!

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 星、星、星…!
 アカギはここにきて初めて困った表情を見せた…!
 収まりきらない…胸のプレートに……!!

アカギ「あらら」

カイジ(なんて男だ…なんて…!!)

カイジ(北見がいなければ、滝つぼに沈んでいたのは俺だった…!)

 もう、カイジはアカギと勝負などする気にはなれない。
 隠しているカードが一枚だけとは限らないのだから。
 つまるところ心理戦になる。ならざるを得ない。
 だが、その土俵では……!

カイジ(勝てる…わけがない……!!)

 カイジはアカギの胸で輝く星をただ呆然と見ていた。

カイジ(何の冗談だよ…あの量…)

 アカギが獲得した星は一枚のプレートでは収まらず、
 この船の中で唯一2枚のプレートを胸につけている。
 そこまでの事態になれば、当然目立つ。目立たざるを得ない。

男C「おいおい…何だアレ……」

おっさんA「し、信じられない……」

船井「…ちっ」

 そして誰もアカギには挑まない。敏感に感じ取る。
 アカギの放つ異常性を…!

アカギ「……」シュボッ…

 アカギはただ、退屈そうに会場内を見回していた。

カイジ(そうだ…こうなるのも当然。誰も挑まない。勝てるわけがないのだから…)

 余りに燦然と輝く才能を見せ付けられ、気落ちするカイジ…!
 自分にはあの境地には至れない…! 自分の限界を痛感する…!

カイジ(そうさ、勝てるわけがない。俺だけじゃなくって、誰もアイツに勝てるわけが無い)

カイジ(そうさ、誰も―――)

カイジ「……」

カイジ「誰も…勝てない?」

カイジ「あ、あああ……!!」

 その時、カイジに電流走る…!

 
407 :wFydmA5z0
カイジ☆☆☆!

カード12枚!

現金1000万!!!

ただ、ただ、傍観!!!

414 :KWZMSNGS0
2枚のプレートwwww

422 :PKZ6PrGJO
アカギ「残ったカードはトイレに流せば問題無い…」



14.
カイジ(そうだ…勝てない…誰も勝てないんだ…! だから…!)

 カイジの頭が急速に回転していく…!

カイジ(勝てる…! そりゃあ100%じゃないが、勝ちの目がある…!)

カイジ(なら、行け…! 今は勝負に行くべき時…!!)

 カイジは進む! 歩き出す! 会場の隅で静かに佇む、アカギの元へと……!

カイジ「アカギ」

アカギ「ん…? またアンタか。また何かあんのかい?」

カイジ「ああ…俺と勝負しろ…!」

アカギ「……」

アカギ「ククク…勝ちの目でも見つけたかい?」

カイジ「ああ…見つけたさ…細い細い蜘蛛の糸…!」

アカギ「面白い…受けよう、その勝負」

カイジ(よし…! ひとまず勝負にはこぎつけた…!)

アカギ「ちょうどよかったな。アンタが審判してくれ」

カイジ「アンタ?」

黒服A「……」

カイジ「うわあ!? いたのかアンタ!!(コイツ、確かリピーターについて教えてくれた…) 」

アカギ「始めようか」


15.
 アカギVSカイジ……!!

 アカギの手札はグーが2枚、パーが2枚、チョキの枚数は不明…!
 対するカイジ、グー4枚、パー4枚、チョキ4枚…!

 アカギの星は☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 圧巻の13個…!
 対するカイジ☆☆☆ 開始から変わらぬ3個…!

 カードも星も開始時点からまったく動いていないカイジ。
 初戦の相手にアカギを選ぶ暴挙…!

アカギ「チェック」

カイジ「…チェック!」

アカギ「セット」

カイジ「セット!!」

 カイジの人生において、最大の挑戦が始まる…!!

カイジ(奴のカードの中でグーは2枚、パーは2枚、そこは恐らく鉄板…!)

カイジ(チョキと違い、アカギはグーとパーについてはしっかりと数を明言している…!
    そこは信用できる…アカギはそんなケチな嘘はつかない…はず!)

カイジ(だとすれば、問題はさっきの北見との対戦の時のように、
    まだチョキを隠し持っているかってこと…!)

カイジ(だが、アカギ…俺には確信がある…)

カイジ(お前はまだ、チョキを隠し持っている!!)

 カイジは睨みつける…! アカギの胸に輝く13個の星を…!!

カイジ(そう、お前は勝って来た…! 勝ち続けてきた…!!
    ああ、断言してやるさ。この船にお前に勝てるやつなんていない!
    あいこで張り合えるやつすらいなかったはずだ…!)

カイジ(まさに無敵…誰も並びえぬ者……!!)

カイジ(だが…だからこそ浮かび上がった…! お前がチョキを持つ事実
    もし、仮に…お前がチョキを持っていなかったとしたら……)

カイジ(合わねえんだよ…! 数が……!!)

 そう、仮にアカギがチョキを持っていないならば、アカギの残り手札は4枚。
 だが、アカギの胸では13個の星が輝いている。
 13個という数は見せかけ。13という数まで膨れ上がったのは、
 あくまで北見との星4つ勝負があったからに過ぎない。

カイジ(そうだ…お前の星の数を『お前が勝利した数』に換算する、すると…!)

 7勝…! アカギはこの限定ジャンケンに取り組んでから既に7勝している計算…!

カイジ(お前は全てに勝ってきた…ああ、もう一度断言してやるぜ)

カイジ(『全て』にだ…! あいこすら無く…全て勝利……!!)

 そう仮定するならば…アカギの手札は初期の12枚から7枚引いて5枚でなくてはならない!!
 絶対無敵…それ故に露呈した真実の姿…!!

カイジ(もちろん…カード売買についても考えなくてはならない。
    しかし、今はまだ開始してから30分程しかたっていない序盤戦…)

カイジ(カードを売買、交換するってことは自分の手札、その情報を相手に明け渡すってこと……!
    そりゃあ時間がたち、場が煮詰まればいずれは行われるだろうが…今は無い!)

カイジ(鉄板! アカギのチョキ一枚持ち!!)


598 :NuFRA7R00
ざわ・・・

596 :SW4NRQMq0
さわ…
  さわ…



16.
カイジ(だから…俺の出すべきカードは……!!)

黒服A「お互いのカードは出揃った。さあ開け」

カイジ(俺の…出すべきカードは……!!)

カイジ「オォーーープン!!」

 カイジ、開示……!!
 カイジのカードは…!


 『チョキ』!!

カイジ(もちろん、お前は知っている…! 俺がお前と安藤、北見との勝負を見ていたことを…!
    つまり、俺がお前のグー2枚、パー2枚持ちを把握していることをお前は知っている…!
    俺が出した必勝のパーを、お前は隠し持ったチョキで殺す…これが通常の筋書き……)

カイジ(だが、お前は勝負を持ちかけてきた俺に何かを感じ取ったはずだ!
    それを感じ取って、ただチョキを出すなんて真似をお前がするはずがない)

カイジ(届く…! すなわち、俺のパー殺しのチョキ、それを殺す『グー』、その策略に…!
    お前はパーでそのグーを殺す。俺はこのチョキで…お前のパーを殺す!!
    もし仮にお前が俺を見誤り、通常のチョキで来たとしてもあいこ…! 二重の戦略…!)

カイジ(すなわちこれは……必勝のチョキ!!)

カイジ「どうだ! オープンしろ、アカギ!!」

アカギ「ククク…」

カイジ「何が…おかしい…!」

アカギ「…惜しかったな」

カイジ「な、何だと…!?」

アカギ「保身を考えた刃じゃ……」

 アカギ、オープン…!

 カードは…『グー』!! カイジの渾身のチョキを殺す!!

アカギ「俺には届かねえ…」

カイジ「そ、そんな……!!」グニャア~


627 :KWZMSNGS0
やはり保身では勝てぬ・・・!

628 :f3yUzgAiO
サザエさんのじゃんけんのノリでやってたら間違いなく死ぬ事はわかった

630 :tt46tXLR0
ぐにゃ~

631 :RgYv/qnk0
ですよねー



17.
カイジ(最悪…! 最悪の展開…!!)

アカギ「俺のチョキ持ちを読みきったところまではよかったんだがな。そこから先がいけない。
    自己保身は突き詰めれば死にたくないという生物としての本能…それを殺せなければ……」

アカギ「ギャンブルには、勝てない」

カイジ「く…!」

カイジ(最悪の展開…これで奴の手持ちカードはグー1枚、パー2枚、チョキ1枚…!)

カイジ(これじゃただの手札の読みあい…! 奴の十八番の心理戦…!)

カイジ(勝てない…!!)

アカギ「どうする…? 続けるか?」

カイジ「……」

 カイジ、完全に沈黙!!

アカギ「それなりに楽しめた。じゃあな」

おっさんA「ああ、やっぱり勝てなかったよ」

男D「無謀なガキだぜ、全く…」

 いつの間にか、二人の周りには数人のギャラリーが集まってきていた。
 だが、アカギの圧倒的な強さを再び見せ付けられただけで、すごすごと退散していく。

カイジ「…待て」

アカギ「…?」

 だから、カイジのそんな声にももはや誰も見向きはしない。

カイジ「もう一戦だ…!」

 会場の片隅で、カイジの死闘が再び、静かに始まった。


18.
 アカギVSカイジ…第2戦……!

 アカギのカードはグーが1枚、パーが2枚、チョキが一枚、合計4枚。
 星はカイジからひとつ奪って14にその数を増やした。

カイジ「……」ハァー…ハァー…

アカギ(顔つきが変わった…ククク、これは楽しめそうだ)

アカギ「カイジ」

カイジ「…何だ」

アカギ「俺は…『グー』を出そう」

カイジ「な…に…!?」

 この一言により、カイジは再び引き摺り込まれる…!
 思考の渦…! 底無しの大海に……!!

カイジ(く、『グー』だと…! なら、俺がパーを出すと読んでチョキでくるのか…?)

カイジ(いや、さらにその裏をかいてパー…さらに裏をかいてグー…!?)

 裏の裏の裏の裏のそのまた裏……!
 決して終わることの無い思考のループ…!
 まるで丸いグラウンドを延々と走らされているよう…!

カイジ(駄目だ…このままじゃキリがない…! 考え方を変えるんだ……
    すなわち、奴のグー宣言を信じるか否か…! この一点に絞る…
    信じるならパー…! 信じないならチョキ……! このどちらか……!)

アカギ「セットだ」

カイジ「ぐ…!」

 カイジの手がチョキに伸びる…!

カイジ(いや…! 駄目だ! 俺がこんな考えに至る事なんて、アカギは100%読んでくる…!
    そうだ…俺の考えなんて全て手のひらの上…!)

カイジ(なら…ならば……!!)

 カイジ、手元の11枚のカードからグー、チョキ、パーを一枚ずつ抜き出し、
 残りをポケットにしまう。
 抜き出した3枚はシャッフルした後、台の上に並べた。

アカギ「…なんのつもりだ?」

カイジ「考えれば負ける。それは100%……だから…!」

カイジ「俺は…考えるのを止める!!」


728 :JGaambZG0
まさかの運否天賦

729 :7asKKFzwO
え?考えて勝つのがカイジだろ…?

730 :a3QSBz8w0
カイジは考えて勝たないとダメだろ

749 :1aXfZlUS0
カイジの運って人並みかそれ以下だろ
アカギの運は鷲頭並絶対かてんw



19.
アカギ「……」

カイジ「アカギ…お前は言ったな…! 自己保身…死にたくない気持ち…
    それを殺さねばギャンブルには勝てないと…!!」

カイジ「だから、俺は俺を殺す! 俺はこの勝負に星を残りの2つ全て賭ける!!」

カイジ「星14個のお前には屁でもないはず…! 受けろ、アカギ!!」

アカギ「ク…ククク……!!」

カイジ「倍プッシュだ!!!!」

アカギ「面白い…! 受けよう、その勝負……!!」

 カイジは何も自棄になったわけではない!!
 これは、カイジの理! 心理の読みあいなら100%自分に勝機は無い!!
 だが、仮に運否天賦に身を任せれば、3分の1の確率で勝てる!
 すなわち勝率33.3333…%!
 破格…通常の読みあいに比べれば破格の勝率!!
 その上、星を潤沢に持つアカギと異なり、カイジは自分の人生を賭けた!
 身投げ…底の見えぬ谷を飛び越える行為…!!

 だが、その明日を欲さぬ心が運を呼び込むのがギャンブル!!

カイジ「チェック!!」

 だが、本当の理で考えればアカギと勝負をすることを避ける…!
 それが道理…! 昨日までのカイジの自然……!
 だが、カイジは感じていた! これまでの人生では味わったことの無い飢え…渇き……!

 勝ちたい…この男に……!
 超えたい…この男を……!
 
 たとえ目の前の男が…神の域にいようとも……!!

カイジ「セット!!」

カイジ「オォーーープン!!!!」

 アカギのカードは『チョキ』!

 対するカイジは……!

カイジ「……く」

カイジ「くっそぉおおおお……!」

 カイジのカードは『チョキ』!!
 あいこ…! 決着、つかず……!

 半ば奇襲をかけ、己の命をかけてもなお超えることは出来なかった。
 カイジは直感する…!
 次にアカギと勝負しても、この男はその運否天賦すら考慮に入れてくるだろう。
 勝てない…勝利の機は逸したのだ……!

カイジ「くそ…! くそ…!!」ポロポロ…!

アカギ「セット」

カイジ「え?」

 カイジ、困惑…! アカギが再び台にカードをセットしていた。

アカギ「ついでだ。もう一戦付き合ってくれ」

カイジ「え…? いや、だって…?」

 アカギの思惑がカイジにはわからない。
 アカギのカードはチョキが無くなってグーとパー。
 どちらにせよ、パーを出せば負けはないのだ。


20.
カイジ「セ、セット…」

 カイジ、勝負の後の精神飽和状態、半ば夢心地でパーをセットする。

アカギ「オープン」

 カイジのカードはパー…!
 アカギのカードも当然…!

カイジ「はッ!? えッ!?」

 アカギ、『グー』!! まさかの『グー』!!

アカギ「ほらよ」ジャラジャラ…!

カイジ「わわわ…! はっ!?」

 カイジに手渡される星の数、なんと11。
 アカギの胸には星が3つだけ残っている。

カイジ「い、意味がわからないんだけど」

アカギ「それなりに楽しませてもらったお礼さ。俺はもう抜ける。過ぎた金は邪魔なだけだからな」

カイジ「ぬ、抜けるって、お前はまだカードを……!」

カイジ「な…!?」

 その時、カイジに電流走る……!

カイジ「も、持ってない…! 何で!? どこに消えた!?」

 その時、再びカイジに電流走る……!

カイジ「まさか…入れたのか!? このボックスに、残ったカード全てを!!」

カイジ「馬鹿な…審判は!? 審判は何で止めなかったんだ!?」

カイジ「あれ!? あの黒服はどこにいった!?」

 いつの間にか消えていた黒服Aの姿を探すカイジ。
 見つけた。黒服Aはアカギの傍を離れていくところだった。

カイジ「ア、アカギ!!」

アカギ「ん?」

カイジ「お、お前、カード……」

アカギ「ああ、あのボックスに入れた。もちろん、台の上につけたカメラに映らないようにな」

カイジ「く、黒服は……? 黒服は何をしてたんだ!?」

アカギ「買収した」

カイジ「はあああ!?」

アカギ「金を渡すところはカメラには映ってないはずだがな」

カイジ「そ、そんな、そんなこと……」

アカギ「黒服の奴らだって人間さ。全員命令絶対遵守のマシーンってわけじゃない。
    帝愛が嫌いで、金が好きってやつもいるだろうよ」

アカギ「もちろん、きちんと偶数で終わらすって条件はあったがな」

カイジ「ぐ、偶数? あ…」

アカギ「勝負で消費された形をとる以上、俺とお前のカードを合わせて偶数にしとかなきゃ、
    後で余りが出ちまうからな。だから、お前ともう一戦する必要があった」

カイジ「な、何て奴だ…最後まで…!!」

アカギ「暇つぶしにこの船に乗ってみたが、お前のおかげで存外楽しめた。じゃあな」

カイジ「あ…! おい!!」

 アカギはその後、一回も振り返ることなく会場を後にした。

カイジ「何だよ…お礼くらい言わせろよ……」

 カイジはアカギが去ったドアを見つめ、拳を握り締める。
 手の中で、11個の星がじゃらりと音を立てていた。


21.
 その後―――

カイジ「うっひょ~う! 酒がうんめえ~!! 悪魔的だ!!」

石田「カイジ君、ありがとう…本当にありがとう……!」

カイジ「いいってことよ! さあ、飲もうぜ石田さん! 今日から俺たち生まれ変わるんだ!!」

石田「うん…! ありがとう…! 本当にありがとう…!!」

カイジ「おねえちゃん、生おかわりね!」

 カイジはアカギからもらった星を元手に限定ジャンケンに大勝。
 たまたま縁あって別室送りになっていた石田という冴えないおっさんを救い、
 大金を持って船を下りた。

カイジ「未来は僕らの手の中~!」

 そしてカイジは堕落し、再び借金にまみれて地獄のゲームに参加することになる。
 そこで、あの男と再会することなど夢にも思わずに……!!



アカギ「いいだろう…渡ってみせよう、その鉄骨」へ続く…!!

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