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2010-05-30

大河「倦怠期……」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/03 /17(水)
大河「結婚五年目……」

亜美「で、私に相談してきたの?」

大河「コクリ」

亜美「いや、まあ、五年目でしょ?」

亜美「そろそろそういう時期に入ってもおかしくないんじゃない?」

大河「……」

亜美「高須くんに不満があるの?」

大河「そ、そんなわけないじゃない!」

亜美「まあ、そりゃそうよね」

亜美「お店も軌道に乗ってるみたいだし」

亜美「何が不満なの?」

大河「不満っていうか、その」

大河「ゴニョゴニョ」

亜美「なによ、モジモジして」

亜美「気持ち悪いったらありゃしない」

大河「う、うっさいわねー!」

亜美「はいはい、で、なにが問題なの?」

大河「いや……その」

亜美「なに?」

大河「最近、シてくれなくて……」


2.
亜美「……」

大河「……あのね!」

大河「竜児のお店、レストランでしょ?朝仕入れとかで早くて」

大河「家帰ってきてもすぐ寝ちゃうし」

大河「休みの日がない仕事だし……」

亜美「……」

亜美「はあ、そうですかとしか…」

大河「本気で悩んでるんだから!」

亜美「あー、はいっすはいっす」

大河「こういうときどうすればいいかわかんなくて」

亜美「あたしにきかれてもー」

大河「あんたなら経験豊富だろうと思って……」

亜美「……」

大河「……」

亜美「……」

大河「……ないの?」

亜美「……」

大河「えっ」

亜美「えっ」

大河「……」

亜美「……」


3.
亜美「……」

亜美「…な、ないわよ」

大河「そ、そうなんだ」

大河「ふーん……」

亜美「……」

大河「……」

大河「あの、どうしよう……」

亜美「こっちが聞きたいわ!」

・・・・・

亜美「まあいいわ」

亜美「聞くだけ聞いてやるわよ、話」

大河「……」

亜美「結局、最近仕事で忙しくて構ってもらえないのが寂しいのね?」

大河「コクリ」

亜美「直接言ってみればいいじゃない」

亜美「構ってーって」

大河「できるわけないじゃない!」

亜美「まあ、あんたの性格ならね…」


4.
亜美「まあ、話を聞く限り高須くん忙しそうだし」

亜美「構ってー、っていっても難しそうね」

大河「そこが問題なのよ……」

亜美「でも不安なんでしょ?」

亜美「私、飽きられてるんじゃないかって」

大河「うん」

大河「竜児がいなくなったら私……」

大河「洗濯もできないし、料理もできないし……」

大河「一人じゃ暮らせなくて……」

亜美「……」

亜美「打算!?」

大河「そ、そんなわけないじゃない!」

大河「私は竜児のこと好きよ!?」

亜美「でも最近Hしてくれない、とか」

亜美「いなくなったら家事できないから困る、とか」

亜美「そういうのばっかりじゃない」

大河「ち、違うわよ!」

亜美「高須くんのことだから、愛想はつかさないだろうけど」

亜美「あんたがそれじゃいつまでも平行線のままだと思うわよ」

大河「うー……」


5.
大河「じゃあどうすればいいのよ……」

亜美「初心に戻ってみれば?」

亜美「高校時代の気持ちよ」

亜美「ほら、覚えてる?」

大河「高校時代……」

亜美「色々あって、好きあった二人でしょ?」

亜美「あのときの気持ちで向かい合えば大丈夫よ」

大河「あのときの気持ち……」

大河「……」

亜美「大丈夫?」

大河「うん、大丈夫」

大河「そうよね、あのときの気持ちが大事なのよね」

亜美「ちゃんと高須くんの気持ちを確かめて」

亜美「そうすればあんたの不安も晴れるんでしょ?」

大河「たぶん」

亜美「じゃあ、がんばって」

大河「うん」

大河「がんばる」

亜美「よし」

大河「うふふ」

亜美「なによ気持ち悪い」

大河「ありがとばかちー」

亜美「……」

大河「ニコニコニコニコ」

亜美(と、良い感じのこと言ってみたけれど、大丈夫かしら…)

亜美(まあ、なんとかなるか)

大河「♪」

亜美(本人も満足そうだし)

亜美(よしよし)


6.
……
………
…………

亜美「そろそろ時間かしらね」

亜美「一応経過が気になるから、今週も逢ってみるけど…」

亜美「結構適当言っちゃったからなあ……」

亜美「大丈夫だとは思うけど」

大河「……あっ」

大河「ばかちー!」

亜美「お、来たかしら」


大河「♪」

亜美「……」

大河「……なによ」

大河「じろじろとこっちの顔見て」

亜美「いや、別になにもないんだけど」

亜美「なんでこんなにテカテカした感じなんだろうと…」

大河「?」

大河「ああ、でも身体の調子はいいわよ」

大河「ほら」

ヒュンヒュンヒュン

亜美「ああ、もうわかったから」

亜美「ジャブうっとい…」


7.
亜美「で、うまくいったの?」

大河「ふふふー」

大河「バッチリよ!」

亜美「あのアドバイス、利いた?」

大河「それもバッチリ!」

亜美「へえ」

亜美「ちょっと、経過聞かせてよ」

亜美「どうなったのか気になるじゃない」

大河「け、経過!?」

亜美「なによ」

亜美「経過よ?」

大河「……」

大河「言わなきゃダメ?」

亜美「むしろ、聞いちゃダメなの?」

大河「そんなことはないけど……」

亜美「ああ、やっぱりじれったいわね!」

亜美「ほら、聞かせなさいよ」

大河「……」


8.
大河「あの、月曜日にね」

亜美「うん」

大河「制服……」

亜美「制服」

大河「高校時代の」

亜美「高校時代の制服?」

大河「うん」

亜美「制服がどうかしたの?」

大河「制服着てみたの」


亜美「は?」

大河「でね!でね!」

大河「それが竜児のツボにハまったみたいで!」

大河「三ヶ月ぶりに……」

ヒュンヒュンヒュン

亜美「いや、だからジャブやめてって…」

亜美「あのね、大河」

大河「?」

亜美「高校時代の気持ちに戻って、って……」

大河「え、そういう意味じゃないの?」


9.
大河「ちなみに火曜日はスクール水着着て、水曜日は文化祭のときの衣装着て」

亜美「文化祭のときの衣装まだ持ってたの!?」

亜美「いや、そういうことじゃない!」

大河「で、木曜日は私のリクエストで竜児にくまサンタのぬいぐるみ着てもらって…」

亜美「違うの、違うの」

亜美「なんていうか」

亜美「キモい!」

・・・・・

亜美「ああ、もう腹立ってきた!」

グビグビグビグビ

亜美「プハー!」

大河「ば、ばかちー?」

亜美「……おいー」

亜美「あんたらの思い出ってそうやって使うもんじゃないでしょ?」

亜美「あァん?」

大河「えっ、えっ」

亜美「高校時代の写真のアルバムとか開いて」

亜美「あのころはどうだったね、とか」

亜美「そういう流れがあるでしょ?」

亜美「それがさ」

グビグビグビ

亜美「プハー!」

亜美「汚れちまったよ……」

亜美「汚れちまったわよ、あんたたちは……」

大河「……」

亜美「こんな風に育てた覚えはないわよ、あたしゃ……」

大河「ばかちー……」

大河「お酒はいるとこんなキャラになるんだ……」

亜美「うっせー!」


10.
亜美「あんたももう一回自分を見つめなおしてみたら?」

大河「えっ?」

亜美「今の自分を好きになってもらいたいんでしょ?」

大河「うん……」

亜美「これじゃ高須くんが昔の思い出に欲情しちゃっただけじゃない」

大河「そ、そんなことないわよ」

亜美「そうなのよ」

亜美「現に今のお前も好きだ!とは言ってもらえなかったわけでしょ?」

大河「う、うん…」

・・・・・

大河「じゃ」

大河「じゃあ、どうしたら好きって言ってもらえるわけ?」

亜美「そりゃ、もう自分を見つめなおして……」

亜美「あれ?」

亜美「そういやあんた普段はなにしてんの?」

亜美「家事もしてないみたいだし、趣味とかないの?」

大河「趣味……」

大河「……」

亜美「ないの?」

大河「寝て、起きて、竜児にいってらっしゃいのちゅーしてから、寝て……」

亜美「ダメだ、こいつ」

亜美「はやくなんとかしないと!」


11.
大河「だって、竜児が全部やっちゃうし…」

亜美「あんたの場合はまず、自体性を持つことね」

亜美「高須くんに甘えすぎ」

大河「甘えてなんか!」

大河「……あるかも」

亜美「でしょ?」

亜美「これじゃペットかなにかじゃない」

亜美「さすがに高須くんでもペットには欲情できないわよ」

大河「ち、違うわよ!」

大河「バカ犬なのは私じゃなくてあいつで……」

大河「うー……」

亜美「否定できないじゃない」

大河「だって竜児が全部やっちゃうし…」

亜美「まあね」

亜美「文句言わずやっちゃうのが凄いとこなんだけど…」

亜美「でもこれじゃあんたにとって高須くんが大事ってことがわかるばっかりで」

亜美「高須くんにとってあんたが大事、ってことにはつながらないでしょ」

大河「えっ、大事じゃないの!?」

大河「そ、それはやだ……」

大河「ふぇ…」

亜美「ああ、もう泣くな!」

亜美「大事じゃないとは言ってないでしょ!」


12.
亜美「俺には大河しかいない!」

亜美「みたいな実感を持ってもらうのが大事なの」

大河「実感……」

亜美「そ」

亜美「自分は何もしてないのに、相手から好きって言ってもらいたいっていうのはわがままよ」

大河「わがまま……」

亜美「ただ、まあ、養ってるという実感はあるのかもしれないから」

亜美「複雑といえば複雑だけど…」

大河「ええっ、私、養われてるの!?」

亜美「ひ」

亜美「酷いな!」

・・・・・

亜美「じゃあさ」

亜美「こういうのはどう?」

大河「?」

亜美「あんたじゃなくて、私が聞いてみる」

大河「えっ?」

亜美「あんたじゃもう埒があかないだろうから」

亜美「私が高須くんに聞いてみるってこと」

大河「なにをよ?」

亜美「……」

亜美「シャー!」

大河「わっ、ばかちー噛み付くな!」


13.
大河「あんたが竜児に?」

亜美「そう」

亜美「人肌脱いであげるわよ」

大河「だから何をきくのよ?」

亜美「高須くんの本心」

大河「えーっ!」

亜美「気になるんでしょ?」

大河「気になるけど……」

大河「もし、本当に飽きられてたら……」

亜美「不満があったらそれも聞いてあげるから、直せばいいじゃない」

大河「……」

・・・・・

亜美「ほら、いくわよ」

大河「……」

亜美「心の準備は?」

大河「うん……」

亜美「……」

ピポパピ
トゥルルルル
ガチャッ

竜児「もしもし」


14.
亜美「あ、高須くーん?」

大河「!」

竜児「おう、久しぶりだな」

亜美「久しぶりー」

亜美「時間大丈夫?」

竜児「おう」

竜児「いま、丁度上がりの時間だから」

竜児「でもどうしたんだ、突然」

亜美「んー」

亜美「ちょっと話が聞きたくて」

竜児「話か」

竜児「どうした?」

亜美「いやー、最近大河とヨロシクやってるかなあって」

竜児「ヨロシク?」

竜児「………」

竜児「ちょ、おまえ!なにいってるんだ!」

竜児「そんなヨロシクだなんて……」

亜美(……これ面白いな)

大河「……ちょっと、何にやにやしてんのよ」


15.
亜美「結婚して5年目だっけ?」

竜児「それくらいだな」

亜美「最近はどうなの?」

竜児「なにがどうなんだよ」

亜美「大河とはうまくやってるの?」

竜児「……」

亜美「なによ、黙りこくっちゃって」

竜児「いや」

亜美「もしかして、なにか不満とか?」

竜児「不満じゃないんだが……」

亜美「じゃあ、なによ」

竜児「変な悩みといえば、変な悩みだとは思うんだが」

亜美「?」

亜美「いいわ、聞いてあげる」

竜児「おう」

竜児「頼む」

亜美「気にしないで」

亜美「で、悩みって?」

竜児「……いや」

竜児「もしかしたら、俺は大河に甘えてるんじゃないかって」

亜美「……は?」

竜児「俺の家族のことは知ってるだろ」

亜美「まあ、一応」

竜児「親父がああいう人だったのも知ってるだろ?」

亜美「一応ね」

竜児「それでああなっちゃいけないと思いすぎて」

竜児「そういう気持ちを大河に押し付けすぎてるんじゃないかって」

亜美「あの、話が見えない」

竜児「大河の不安そうな顔を見るのが怖いんだよ」

竜児「昔みたいに飯食っても楽しそうにしないし」

竜児「ああいう顔を見ると、なんか考えてしまって」

亜美「なにを?」

竜児「その、なんだ」

竜児「こういうことを大河のためにやってるんじゃなくて」

竜児「親父みたいになりたくないからやってるんじゃないかって」

竜児「そういう気持ちを勘付かれてるんじゃないかって」


16.
亜美「……」

大河「????」

大河「なによ、人の顔見て」

亜美「………」

亜美「はあ」

竜児「なんだよ、溜息ついて」

亜美「べっつにー」

亜美「……まあ、思ったんだけど」

亜美「多分ね、大河が高須くんに甘えちゃうのも同じだと思うの」

竜児「同じ?」

亜美「うん」

亜美「大河もまあ、こう言うとアレだけど、あの両親を見てきたわけじゃない?」

竜児「おう」

亜美「あの二人を見てきたから、ああなっちゃいけないと考えちゃうんだと思うの」

竜児「……」

亜美「だから自立しようとせずに、極端に依存できる場所を見つけたら甘えちゃう」

亜美「ああなるのが怖いから?」

・・・・・

亜美「大河、昔みたいに家事もなにもしてないでしょ?」

大河「ちょっとばかちー」

亜美「はいはい」

大河「モゴモゴモゴ」

竜児「?」

竜児「なんでわかったんだ?」

亜美「いや、まあ、なんとなく……」

亜美「家でゴロゴロして」

竜児「いや、おう、そうだが……」

亜美「高須くんがなんでもやって」

亜美「あの娘が受け入れて」

亜美「一見それで巧くいってるように見えるんだろうけど、なんかすれ違ってる気がする」

竜児「……」

大河「……」

亜美「それは多分、今二人が同じ目標に向けて一緒に歩いてるように見えて」

亜美「実は別々に歩いてるからじゃない?」


17.
竜児「……」

亜美「なーんて」

亜美「亜美ちゃん、適当なこと言ってみちゃったけど」

竜児「……」

亜美「あ、そうだ」

亜美「今、隣に本人がいるんだけど替わってみる?」

竜児「えっ?」

大河「えっ?」

竜児「ちょ、待て、川嶋……」

亜美「じゃあ、替わるから」

大河「ええっ!」

亜美「ほら」

大河「ほらって……どうしてそうなるのよ!」

亜美「直接話してみないとわかんないって!」

大河「ええっ、だって……」

亜美「大丈夫、流れは作ったから」

亜美「あとは『竜児、私のこと好き』って聞けば大丈夫」

大河「な、なによ、それ」

大河「ええっ!?」


18.
亜美「はい!」

大河「う、うー……」

大河「……」

竜児「おい、川嶋!どういうことかって……」

竜児「川嶋?」

大河「りゅ、りゅ…」

大河「りゅーじゅ……」

亜美(……噛んだ)

竜児「その声は…」

竜児「大河か?」

大河「……」

大河「コクリ」

竜児「……」

竜児「……その」

竜児「なんだ」

竜児「悪かった」

大河「えっ」

竜児「すまなかった」

大河「えっ、えっ」

竜児「ずっと不安にさせてたのは気付いてたんだ」

竜児「いつの間にかお前のことを考えずに、こっちの不安を押し付けるだけになってて」

竜児「気付いてたけど、甘えてて…」

大河「えっ、ちょっと」

大河「何の話?」


19.
大河「違うの」

大河「最近、どんどんあんたの表情が暗くなってて」

大河「もしかしたら私のせいなんじゃないかって……」

大河「それでばかちーに聞いてみたら、やっぱり私のせいなんじゃないかって」

大河「甘えすぎだって……」

竜児「いや、そんなことないぞ!」

竜児「もしそうだとしたら、それは大河が最近元気がないのが不安だからで……」

大河「……」

竜児「……」

大河「あんたの仕事も忙しいのもあるかもしれないけど」

大河「最近、その、あんまり構ってもらえなかったし」

竜児「それは、その……」

竜児「いろいろ考えてたからで……」

竜児「その、家族のこととか、お前のこととか」

竜児「もちろん、仕事が大変なのはあるけど」

竜児「そんなの、お前の顔見れば気にならないし…」

大河「……」

大河「じゃ」

大河「じゃあ聞くわよ」

大河「あの……」

竜児「おう」

大河「竜児、私のこと好き?」

竜児「……」

竜児「好きだ」

大河「……」

竜児「……」

大河「……ば、ばかちー」

大河「竜児、私のこと好きだって……」

亜美「……」

亜美「……あー」

亜美「はいはい、それは」

亜美「良かったですね!」


20.
……
………
…………

亜美「……で」

亜美「あれから一週間たつわけだけど」

亜美「結局どうなったの?」

大河「そりゃあ、もう」

大河「ラブラブよ」

亜美「あー、そうでしょうねはいはい」

大河「でもちょっとは竜児のこと手伝おうと思うようになったわよ」

大河「お鍋のおたま回してみたり、お風呂にお湯入れてみたり…」

亜美「進歩した……のかしらそれは」

亜美「まあ、いいわ」

亜美「うまくいってるなら何よりよ」

大河「あら、ありがと」

亜美「どういたしまして」

亜美「ところで……」

亜美「最近どうなの?」

大河「どうって?」

亜美「だって、不満だったんでしょ?」

亜美「アレ」

大河「………」

大河「ええと、1、2、3」

大河「……3日で5回」

亜美「……」

大河「……」

亜美「なんか」

亜美「あんまりだわ!」




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