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2010-05-30

横島「漫画の世界の悪魔退治?」

※ネタばれ多いため、内容には十分注意の上お読みください@作者より
1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/04/10(土)
横島「…厄介な世界に来てしまったようだ」

横島「悪霊め…なんという巧妙な罠を…」

横島「はたして命はあるのだろうか…」

横島「美神さーん!おキヌちゃーん!」

シィン…

横島「とりあえず状況を把握しておこう」

横島「…うーん確かあれは現代増加中のオタクが悪霊になって、アパートの除霊にきて…」

………

……



美神「う~ん…この依頼どうしようかなー」

美神「『アパートの悪霊除霊』100万…か…」

美神「依頼は今日まで…」

美神「でも、今日の他の依頼場所からかなり離れてるからちょっと厳しいなぁ…」

美神「というわけで、あんた一人で行ってきて」

横島「えっ!?今日は北海道の温泉じゃ…」

美神「最近、私ばっかり戦ってたから文殊も十分たまってるでしょ」

横島「ま…まぁ確かに結構な量たまってますけど…」

美神「報酬の5パーセントをボーナスであげるから」

横島「…っし、しかし」

美神「あっ、このアパート女子寮なんだってさ」

横島「任せてください。ちゃっちゃと片付けてきます」

きぬ「あの、私も一緒に…」

美神「おきぬちゃんは私と一緒。頼んだわよ、横島くん」

きぬ「あーぅ…」


2.
横島「で、依頼先に来たわけだが…」

横島「女子ははたして…」

管理人「…GSの方ですか?」

横島「うわっ!?妖怪!?」

管理人「管理人ですじゃ(失礼な…)」

横島「び…びっくりしたー」

管理人「早速除霊をお願いしたい」

横島「その前に、女子寮の女子たちは…」

管理人「は?女子寮は、この寮を改装してからですが…」

横島「えっ?」

管理人「今日中に除霊してもらわないと、寮の改装が間に合わなくなってしまうのですじゃ」

横島「美神さんめ…」

管理人『その部屋は二階の203号室…』

管理人『以前住んでいた男が自殺して以来悪霊として出てくるようになってしまったのじゃ…』

管理人『その荷物すら運び出せんのじゃ…』

横島「さっさと終わらせて、報酬の5万円で吉牛で卵つけて食ってやる」

横島「ここか」

横島「確かに微弱な霊波を感じるな」

横島「とりあえず入ってみるか」


3.
横島「おじゃましますよっと」ガチャ

『ハーイールーナー』

横島「ひっ」

『オレノ結界ヲ通ルノハダレダ』

横島「ごっ、GS横島だ!お前を除霊に来た!」

『GS?』

しゅるるるるっ… ポンッ

悪霊?「俺を除霊しにきたって?」

横島「なんだ、本体はこんなちっこい鬼なんだな」ピンッ

悪霊?「あうっ!?」

横島「さぁ、消えろ」

悪霊?「まっ、待て!周りをよく見ろ!」

横島「あん?この期に及んで命乞いとは…」

横島「…こっ…これは!」

横島「エロ漫画…エロ雑誌…アニメ…DVDの山…」

悪霊?「俺の頼みを聞いてくれたらくれてやる」

横島「いやっ、お前を除霊したらここにある全てをいただく」

横島「よしっ、消えろ」バチバチ

悪霊?「まっ、まて!俺を除霊したらお前に呪いがかかるぞ!」

悪霊?「一生童貞の呪いだ」

横島「なっ…なんて恐ろしい…」


4.
悪霊?「俺の名は田中だ」

横島「えらい普通なやっちゃなー…」

田中「俺は親の仕送りで生活する、ごく普通のニートだった」

横島「いや、働けよ」

田中「女には愛想をつかされ…いつのまにか二次元に走っていた俺はある日、
   骨董店で手に入れた『魔術の法』とかいうやつを使って二次元に入る準備をしていたわけだ」

横島「おいおい、現実から目をそらすな」

田中「俺は現実に絶望していた…ナンパしては振られ、声をかけては無視され…」

田中「お前もそうだっただろう?」

横島「なっ…何を…」

田中「俺にはわかる。心の中では、女なんてよーって思ってるだろ」

横島「うっ…」

田中「そういったやつだと思ったから俺は丁度よかったんだ」

横島「なんだと?」

田中「そういったやつだと俺とフィーリングが合う…」

田中「そういったやつでないと厳しいことなんだ」

横島「…それで、何をしろって?」

田中「その『魔術の法』…実は呪いの本でな…」

田中「それを行うことで俺は呪われてしまった」

田中「そして…その呪いの根源である悪魔を倒すことが俺の願いだ」

横島「なんだよそれ、即行でかたずけてやるよ」

横島「どこだよ」

田中「本の中だ」

横島「…は?」

田中「この部屋の漫画…DVDの世界にいる」

横島「…なんだと」


5.
横島「ちょっとまて、俺にどうしろというのだ」

田中「俺の力で本の中に連れて行く。そうしたら、中の悪魔を倒してほしい」

田中「俺の力は中に入るだけで、その中で悪魔を倒すだけの力はない…」

田中「俺とフィーリングが合うやつは俺の力を受けやすく、なじみやすい」

田中「頼んだぞ」

横島「…全部燃やしたらいいんじゃね?」

田中「ばっ…馬鹿言うな!これだけのモノを集めるのにどれだけ苦労したと思ってるんだ!」

田中「それにだな、本の中じゃいろいろと…この世ではできないようなことが体験できるんだぞ?」

田中「たとえばこの『放課後のジョーカー恋愛記』…」

田中「内容は同級生や先輩とあっはんでうっふんなことを織りなすハードエロスな…」

横島「何をしている。早く悪魔を倒しに行くぞ」

田中「ふっ…お前みたいな奴、嫌いじゃないぜ」


6.
田中「まずこの本からだ」

横島「小説?」

田中「ライトノベルだ」

田中「悪魔は5体いる。まずはこの本からだ…」

横島「そうかい。中での犯罪はどうなるんだ?」

田中「当然捕まる。しかし、悪魔を倒せば出てこれるので気にすることはないだろう」

横島「中で死ぬことは?」

田中「死ぬ前に俺が本から出してやる。2回まで入れるから安心しろ」

横島「逃げ道があるならそのままやってやろうじゃねーか」

田中「それじゃいくぞ」パアァァァァ

横島「っしゃー!!」

田中「あっ、言い忘れてた」

田中「本の中では現実時間は止まっているが」

田中「同じ本の中では一週間以上いると帰ってこれなくなるから」

横島「…えっ?」

田中「3回本に入ったら戻ってこれなくなるから」

田中「それと、俺はお前を本の中で維持するために極力姿は現さない」

田中「あと、悪魔のいる本、DVD、ゲームとかはエロ系じゃないので」

横島「ちょっとぉ!?話が違うじゃねーか!」

田中「全部倒してくれたら好きな本に入れてやるから」

田中「それじゃ、がんばれ」シュウゥゥゥ

横島「そんなの聞いてないぞぉ!」

横島「うああぁぁぁ…」


7.
横島「……」ポクポクポクポクチーン

横島「……なんだここは」

横島「真っ暗じゃねーか!」

横島「せっかく本の中でいろいろと…」

横島「だまされたとはいえ、犯罪しても出てこりゃ無罪だ…やれるところだけやって…」

横島「くそーっ!めくるめく女子高生との甘い生活は!!埋もれるがごとくの乳尻太ももは!!」

横島「どこだああぁぁ!!」

ピカッ

横島「んっ?なんか光が近づいてくる…」

横島「おっ…おぉぉぉ!?」

横島「おああぁぁぁ!!」ヒュ~ッ


「今日から転校してきた横島忠夫君だ。ほら、自己紹介をしてくれ」

横島「……へ?」

「あ?何やってんだ?自己紹介だって」

横島(この状況は?)

横島「横島…忠夫です…よろしく」

「それだけか?まぁいい。とりあえず後ろの席につけ」

横島「へーい…」

横島(急展開過ぎてわかんねぇって…)

横島(えーと…とりあえず普通の高校のようだ)

「あのぉ…よろしく…」

横島「んっ?…!?」

横島(なんやこの乳!美神さんと同等…いや、今でこれだともう少し…)

横島「はじめまして、横島忠夫といいます。お美しい、帰りにお茶でもどうかな?」

「ふっ…ふぇ!?」

横島「ねぇ、名前はなんていうの?」

みくる「えっと…朝比奈みくるっています」

横島「みくるちゃんかーかわいいねー」

みくる「ふっ…ふぇ…」

横島「ねぇ、帰りにデートしない?」

「こら、横島!転校初日からなにしてる!」

横島「へーい…」

横島「それじゃ、あとでね」

みくる「は…はい…」

みくる(変な人だな…)

「……」


8.
横島「ねぇ、帰りどっかいこうよー」

みくる「ふぇ~…」

横島「もしよかったら君の家まで行ってみたいなー」

みくる「だ、だめです!来ないでください!」

横島「そんなこといわないでさー」

「こらこら、みくるばっかにかまってないで、ほかの子にも話して上げなよ」

横島「あん?誰…」

横島(はあぁ!こ…これは…)

横島(なんという長髪美人!乳もみくるちゃんと比べればまだ発展途上だが十分だ!八重歯もたまらん!)

横島「いやぁ、まさか君みたいなかわいい子からそんな言葉が聞けるとは」

「みくる、食堂いこっ」

みくる「あっ、鶴屋さんまって!」

横島「あっ!僕も行くよー!」

鶴屋「もーついてこないでくれないかなっ!」

横島「そう言わないでよ~。放課後、一緒に3人で行かないかな?」

鶴屋「あんまりしつこいと嫌われるよ」

みくる「わっ、私は部活に行かないといけないのでっ…」

横島「へー何の部活に?」

鶴屋「SOS団っさ。興味があるなら行ってみるといいよっ」

横島「SOS団?」

横島(救助隊か何かか?)

みくる「つっ、鶴屋さん!」

鶴屋(はるにゃんならなんとかしてくれるっさ)ヒソヒソ

みくる(大丈夫ですか~…)


9.
みくる「ふえぇ…ホント来るんですか~?」

横島「どんなところか気になってね~」

横島「でさ~、みくるちゃんって彼氏とかいるの?」

みくる「ふぇ!?いいいいません!」

がちゃっ

みくる「こんにちはー…」

横島「ちーっす」

長門「……」

みくる「あっ…長門さんだけですか」

横島(……読書少女)

横島(顔はいいんだが、乳が残念だ…)

横島「やぁ!僕、今日転校してきた横島っていうんだ!よろしく!」

長門「……」

横島「えっと…」

長門「あなたはどこからきたの?」

横島「へ?」

みくる「あの…私少し着替えるので出てもらっていいですか…?」

横島「なっ…着替え!?」

みくる「ふぇ!?」

横島「でへへっ…」

横島「っ!いや、何でもない!」

横島「それじゃ、僕出とくねー」パタン

みくる「?」

長門「………」

横島(ふふふっ…)

横島(みくるちゃんの生着替え…)ググッ

横島(この隙間から…くそっなかなか見えん!)

横島(んっ!?今、少し何かが…)ググッ

「何やってんだ!」

横島「んっ!?」

キョン「覗きなんてふってぇ野郎だ!」

横島「あん?誰だお前」

キョン「あんたこそ誰ですか」

古泉「おやおや、はじめてみる方ですね」

みくる「あっ、着替え終わったのでどうぞー」

横島「なっ…」

横島「ちっきしょー!!」


10.
キョン「へぇ、それでうちの部に」

みくる「そうなんです…」

横島(ちきしょう…いいところで邪魔しやがって)

横島(憎しみで人が殺せたら…)

横島(いや…どうせなら殺してしまおう…)

横島(幸いにもここは別次元なようだし…)

長門「……」

横島「ぬあっ!?」

横島「びっくりしたー!」

キョン「どうした長門」

長門「あなた、どこからきたの?」

横島(これは告白フラグ!?)

横島「僕は東京の…」

長門「この世界の人間ではない…」

キョン「なにっ!?」


11.
横島「というわけで、俺は別世界から来たわけだ」

キョン「…はぁ、ついに異世界人まで登場しちまったのか」

古泉「それで、その話からすると我々は本の中の住人ということになりますね」

横島「えらい話のわかるやっちゃなー」

横島「普通の人間ならこんな話信じねーぞ」

キョン「あー…ちなみに言っておきますと」

長門「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」

横島「…なんだって?」

長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」

横島「えっと…」

長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」

キョン「いわゆる宇宙人で、こっちが超能力者」

古泉「よろしく」

キョン「こっちが未来人です」

みくる「どうもです…
    あの、キョン君…言っちゃっていいんでしょうか…」

キョン「まぁ何か目的があってそれが終われば帰るようですし…」

古泉「あの、横島さん?」

横島「あん?なんだ?」

古泉「くれぐれも、自分の正体、我々の正体を他の人に言わないでいただきたいのです」

横島「なんで?」

古泉「全部説明しますと長いのですが…」

かくかくかくかくしかじか

古泉「…ということです」

キョン「特にハルヒには気をつけてください」

横島「涼宮ハルヒねぇ…」

横島「まぁそれはそれで楽しいかも知れんな」

みくる「言わないでくださいね」

横島「もちろんいいませんとも」


12.
ハルヒ「おっまたー!」

ハルヒ「あれ?誰よあんた」

横島「君が涼宮ハルヒさんだね」

ハルヒ「え?なんであんた私のこと知ってんの?」

横島(乳、尻、太ももともにバランスよし!)

横島(顔も完璧だ!)

古泉「涼宮さんが来るまでに話を少々」

横島「涼宮さん、2年に転校してきた横島です」

横島「まさかこんなにかわいい子がこんなところにいるなんて」ガシッ

ハルヒ「なっ、何よあんた!」ペシッ

ハルヒ「変態は即刻退場よ!帰りなさい!」

横島「い…いや、入部させてもらおうかなって…」

ハルヒ「だめよ!変な奴はこの団には入れないの!」

キョン(…変な奴らが集まった団なんだよな…ここって)


13.
古泉「ですから…」

キョン「そうだぞ…」

ハルヒ「でもね…」

みくる「あうあう…」

横島(う~ん…一丸となって俺を擁護してくれている)

横島「…ところで君は何もしないんだね」

長門「そう」

長門「あなたの目的達成には涼宮ハルヒの力が関係すると思われる」

長門「あなたは発言に気をつけて、この世界で過ごしたほうがいい」

横島(よくみりゃかわいい子だなー)

横島「ねぇ、帰りにお茶しない?」

長門「……」

ハルヒ「コラそこ!軟派すんな!」


14.
横島「というわけでよろしく」

ハルヒ「…まったく、なんであんたたちはこいつを入れたがるのよ」

横島「そういわないでよハルヒちゃん」

ハルヒ「誰がハルヒちゃんよ!」

横島「とりあえず、ここは何をする部活なの?」

ハルヒ「はぁ!?あんた何をする部活かもわからず入ってきたわけ!?」

横島「SOS団ってだけじゃわかんないって」

ハルヒ「ここはね、世界の不思議を探す部活なの!」

ハルヒ「たとえば宇宙人、未来人、異世界人に超能力者…そういった連中を探してるのよ」

横島「えっ?それならそこに…」

キョン「ハッ、ハルヒ!!今日はいい天気だな!!」

ハルヒ「へっ?」

古泉(横島さん、内緒で…)じとっ

横島(おっと、そうだった…)

ハルヒ「あとは幽霊とか超常現象とかも会えたらいいかもしれないなぁ…」

横島「あっ、それなら俺の得意分野だ」

ハルヒ「何あんた、オカルト研究会にでもいたの?」

横島「俺はGSってやつだ。除霊屋の見習いなんだよ」

ハルヒ「…なにそれ」

横島「まぁ機会があれば見せてやるよ」

横島「とりあえず」

横島「みんな、今日の帰りにお茶会しない?」

ハルヒ「なんでそうなんのよ!」

古泉「そうですね。横島さんの歓迎会としてどうでしょう」

キョン「いろいろ話もあるかもしんねーしな」

横島(お前らは誘ってないんだよ…)


15.
横島「で…なんでこうなるの?」

古泉「あなたの発言は少々危ない気がするので…」

キョン「そうだな…ハルヒには想像を無意識に現実にする力があるんです」

キョン「うかつな発言は控えてください」

横島「んー…まぁ変なことに巻き込まれないほうがいいしな」

横島「発言には注意してやろう」

キョン「…ホントかな」

古泉「あなたは悪魔を倒しにきたんですよね」

古泉「長門さん、わかりますか?」

長門「…悪魔を特定するには涼宮ハルヒの力を借りればすぐにでてくる」

長門「しかしそうすればこの世界でそういったものが出現する恐れがある」

横島「みくるちゃんはハルヒちゃんと一緒に帰っちゃうし…」

横島「有希ちゃん、この後暇~?」

長門「…」

古泉「とりあえず、我々もこの世界にいるその『悪魔』というものを探すのを手伝いますので…」

キョン「安心してください。こいつの所属する機関とかいうところの情報はすごいですから」

横島「おーサンキュな」

横島「さっ、お前らは帰っていいぞ」

横島「ねー有希ちゃん、この後さ家行っていい?」

長門「……私は帰りに本屋による」

横島「じゃあ僕も…」

キョン「…えっと、横島さん」

横島「あん?」

キョン「もう少しお話が…」

古泉「僕も聞いておくことがまだ…」

横島「あー、明日話すから」

キョン「いや、今日でないと明日ボロが出ては困るんで…」

古泉「お願いします」

長門「…ついてこないで」

横島「……」


16.
横島「結局、この世界のノウハウを叩き込まれて終わりかよ」

横島「…しかし、ちょっと刺激的な発言が多いキチガイなハルヒちゃんはおいといて、みくるちゃんは完璧…」

横島「明日は大変だぜ」

横島「…そういえば俺の家ってどこなんだ?」

横島「こらぁ田中!俺の家はどこだ!」

『お前の家?そんなもんねぇよ』

横島「っ、テレパシー?姿みせろ!」

『姿見せるだけの力は今の俺にはない』

『なんとかしろ』

横島「金は!?現実世界じゃないなら何とかなるだろ!」

『そんなもんねぇよ』

『じゃあな』

横島「おんどりゃあああぁぁ!!」


横島「…野宿」

横島「…一週間もこんなとこ居られるか」

横島「明日終わらせてやる…」

長門「……」

横島「って有希ちゃん!」

横島「助かったぁ!」


17.
長門の部屋

横島「いやぁ、ありがとう泊めてくれるなんて…」

横島「お礼に今夜は…」

長門「どうぞ」コトッ

横島「…どうも」

横島(どーもやりづらいなぁ…この子は…)ズズッ

横島「よし、そろそろ寝るか」

長門「私はこっちの部屋で寝る」

横島「はーい」

長門「……」じ~

横島「……」

長門「…おやすみ」

横島「おやすみ~」

長門「……」ぱたん

横島「っしゃ!寝たのを確認したら…ふへへへっ」(超小声)

横島「……」

し~んっ

横島「女子高生と一つ屋根の下で二人きり…」

横島「さらにすぐに泊めてくれるということはOKの証!」

横島「覗くなの一言もなし」

横島「これは…あの無言は…」

有希『今日…私の部屋で…』(脳内補完)

横島「うへっ…うへへへっ…」

横島「やる…やったる…めくるめく愛の世界を!!」

横島「いざ!」シャーッ!

ガッ

横島「…あれ?」

横島「なぜだ!!襖なのに壁が如く動かんだと!?」

横島「どういうことだあぁぁぁ!!」


18.
みくる「おはようございま…ひっ…」

横島「おぉ~はよ~…」

みくる「ど…どうしたんですか?すっごいやつれてますけど…」

横島「き…昨日は少し眠れなかったんだ…」

みくる「そうなんですか…」

横島「それより、今日の帰りにどっか行かない?」

横島「明日は土曜日だし、せっかくなら夜まで…」

みくる「ふぇっ、だっ駄目ですよ!」

みくる「夜10時にはお布団につかないと!」

横島「あの、どこの小学生ですか?」


19.
ハルヒ「明日、町のはずれにある洋館に行くわよ!」

ハルヒ「なんでもね、そこに出るんですって」

横島「出るって…何が?」

ハルヒ「ふふふっ…幽霊が…」

横島「そ、そうか!」

ハルヒ「あんたって確かGSなんですってね!」

ハルヒ「当然、出てきたら対処してくれるんでしょ?」ニヤッ

横島「当然!この横島様に任せなさい!」

キョン「…おい古泉」

古泉「もしかしたら…本当に出てくるかもしれませんね」

長門「……」パタン

ハルヒ「あれ?もうこんな時間?それじゃ帰るわね!」

横島「あぁ、ハルヒちゃん?もしよかったら帰りにデートでも…」

みくる「あ、あの横島さん!少しお話が…」

ハルヒ「なんか言った?」

横島「はははっ、いや、明日が楽しみだなって。それじゃ、また明日!」

ハルヒ「?」

横島「…それで、みくるちゃん?」

横島「大切なお話って?」

みくる「いえ…その…」

古泉「明日のことでお話が…」

横島「なぜお前が出てくる」

古泉「失礼、しかし僕からのほうがスムーズに伝えられると思うのでね」

横島「けっ」

古泉(僕って嫌われてるんでしょうか?)

横島(あっちの野郎はともかく)ちろっ

キョン「?」

横島(このイケメンは敵だ)

横島(昨日からいけ好かなかったが、この部活でももてるに違いない…)

横島(今のうちに排除しておかねば)

古泉「とりあえず、明日のとこについてです」

古泉「あなたの発言で涼宮さんは幽霊に興味をもたれたようで…」

古泉「きっと明日は幽霊が出てくるでしょう」

古泉「しっかりと対応してくださいね」

横島「そんなんわかってらぁ」

横島「最高な対応してやんぜ、ふっふっふっ…」

キョン(おい古泉、不安だから一応機関にも連絡しとけよ)

古泉(当然です…)


20.
長門「…今日も?」

横島「お願~い、有希ちゃ~ん」

長門「…かまわない」

マンション

長門「どうぞ」

横島「ありがとう、有希ちゃん」

長門「有希ちゃんはやめて」

横島「ゆっきーってよんでいい?」

長門「やめて」

長門「あなたに言っておくことがある」

長門「明日、あなたが探している悪魔が出てくる可能性が高い」

長門「涼宮ハルヒはあなたの話を面白いと思い、そういった屋敷を探し出した」

長門「きっと悪魔は出てくる」

横島「そんなことより、昨日からずっと一つ屋根の下で二人きり…」

横島「僕はぼかぁもおぉ!!」ぐわっ

長門「離れて!」

横島「!?」

ガシャーン

「貴様がこの本に現れたGSか…」

横島「お…おまっ…おまえは…!?」


21.
横島「西条!?」

悪魔「お前にはそう見えるんだな」

横島「お前…には?」

横島「有希ちゃんは誰に見える?」

長門「昆布」

横島「ず…ずいぶんユニークだね」

悪魔「俺らは本の魔物だ」

横島「俺ら?」

悪魔「俺らはそいつの知っている人物がランダムで見えるようになる」

悪魔「俺の場合は『最も嫌悪感を抱いている人物』だ」

横島「…確かに」

横島(…有希ちゃんは昆布に嫌悪感を抱いていたのか)

長門「…昆布」

横島「ったく、もうちょっとで有希ちゃんとやれていたものを!邪魔しやがって!」

長門「大丈夫」

長門「あなたは私に触れることはできなかった」

横島「…またまた~」

長門「くる」

ドゴォッ

横島「おうわっ!?」

長門「今回の涼宮ハルヒの願望実現能力が強大なものだと考えられる…」

長門「…強い」

横島「あんたらの世界じゃそうなのかもしれんが…」

横島「俺らの世界じゃこういった妖怪をいくつも退治してきたんだぜ」ヴヴヴヴッ

横島「栄光の手(ハンズオブグローリー)!!」

横島「死ねや西条!!!」

悪魔「っ!?」

悪魔「くっ…なかなか腕利きのGSのようじゃないか…」

横島「けけけけけっ…姿がお前なら心置きなく殺せるぞ…」

横島「その姿になったのが運の尽きだったな…」

悪魔「ふっふっふ…それはどうかな?」シュッ

横島「なっ、どこにっ!?」

悪魔「ここだ」

横島「ゆっ…有希ちゃん!?」

長門「……情報操作が」

悪魔「悪いがここは『俺の世界』だ」

悪魔「お前のような『部外者』以外の能力は皆無だ…」

横島「お、お前、人質なんて卑怯だぞ!」

悪魔「卑怯もくそもあるか。お前を殺さなきゃ、俺たちは安心してこの世界に巣くうことができないんでな…」

横島(くそ…外見が西条のせいか、他の奴よりも倍ムカつくんだが…)

悪魔「さぁ、おとなしく…」

横島「ふん、お前気づかないんだな」

悪魔「…なに?」

横島「俺には隠した霊能力があってな」

横島「後ろ見てみな」

悪魔「っ!?」くるっ

   壁

悪魔「……」

横島「オラァ!」ズグシャ

悪魔「ぐはあぁ!?」

悪魔「貴様…人質ごと…!?」

悪魔「ってなんじゃこりゃああぁ!?」

横島「お前の気がそれた瞬間に、人質替えさせてもらったぜ」

横島「犬型風船人形ちゃんにな」

キミドリさん「……」 文殊『替』キィィン

悪魔「…変なものを」

横島「死ねぇ西条!!」

悪魔「……」シュン

横島「!?」スカッ

悪魔(この勝負…明日に預ける…)

悪魔(明日こそは貴様を殺す…覚えていろ…)

横島「けっ、逃げやがったか」

長門「……」

横島「有希ちゃん大丈夫?」

長門「…ありがとう」


22.
横島「しっかし迷惑なやっちゃなー」

横島「部屋がぼっろぼろじゃねぇか」

長門「大丈夫」

長門「B#wq`F:;QR4G」

横島「!?」

横島「すげえぇぇ!?部屋が直ってくぞ!?」

長門「情報操作は得意」

横島「…宇宙人って言うのは本当だったんだな」

長門「あの物体に私は干渉することができない」

長門「…明日、起こることに対して私はあなたの手伝いをすることはできないかもしれない」

横島「いや、どうせ俺の仕事だし、一人で片つける予定だったからいいよ」

横島「さて…邪魔者も消えたことだし…」

横島「さぁ!愛を語らおう!」ぐわっ

長門「……」さっ

長門「……明日は…」

長門「……」

長門「おやすみなさい」

横島「……」

横島「今日こそは!!」ググッ

横島「やっぱ開かない…しかし諦めるものかああぁぁ!!」


23.
みくる「あっ、来ましたよ」

ハルヒ「おはよう有希…と、なんであんたそんなにやつれてんのよ」

横島「…いや、昨日徹夜で戸と格闘してたもので」

ハルヒ「?」

長門「……」


ハルヒ「遅刻!罰金!」

キョン「……なんか人数増えてるから所持金が…」

ハルヒ「ごちゃごちゃ言わない!そうなりたくなかったら一番に来て見なさいよ!」

キョン「…悪いが集合30分前だぞ?」

ハルヒ「うっさい!とにかく罰金!」

横島「ねー、罰金って?」

みくる「えっとですね、この団じゃ一番最後の人が奢るって仕組みになってるんです…」

横島(…通りで有希ちゃんの行動の早いこと早いこと…)

横島(時給があれから上がって260円になったからといって、こんな野郎どもにも奢る羽目にならんですんでよかった)


24.
ハルヒ「ここよっ!」

みくる「ふえぇ…ほんとに出そうですよぉ…」

ハルヒ「当たり前じゃない!出てきそうなところ探したんだから!」

ハルヒ「さっ、いこっ!」

キョン「やれやれ…」

長門「気をつけて」

キョン「長門?」

長門「今回の相手は私では太刀打ちできない可能性が高い」

キョン「なっ…」

古泉「それは…」

長門「彼がキー」

横島「あ、二人とも待って~!一緒に行こよー!」

長門「……」

キョン「大丈夫なのか?」

古泉「…長門さんが言うからには、任せるしかないでしょう」


ハルヒ「いい?各ペアになって部屋を探索!」

ハルヒ「幽霊とか見つけたらこれでとってくるのよ!」

キョン「インスタントカメラ?」

ハルヒ「あと、これも!」

古泉「塩ですか。さすがは涼宮さん」

ハルヒ「それじゃ、さっき決めたペアでゴー!」


キョン「おい、引っ付くなって」

ハルヒ「いいじゃない♪~」


古泉「できるだけ、離れないほうがいいでしょう」

古泉「用心に越したことはありませんから」

みくる「は、はい」


横島「……」

長門「……」

横島(どうせならみくるちゃんがよかったなぁ…)

横島(いや、しかしこれは絶好のチャンスだ)

横島(ここでなら叫ぼうが喚こうが普通と考えてもいい雰囲気…)

横島(有希ちゃん…一緒に…)ググッ

長門「昨日は…」

横島「はっ、はい!?」

長門「昨日はありがとう」

横島「と、当然のことをしただけさ!」

長門「私が本当に何もできなかった…感謝している」

横島「……」

横島(これは…ヤれる!)

横島「有希ちゃんって宇宙人なんだよね」

長門「そう」

横島「人間とか好きになったりするの?」

長門「好きという概念がよくわからない」

横島「それじゃ、僕が教えてあげよっか」

長門「……」じっ

横島「…何?」

長門「……」カシャッ

横島「!?」

長門「あなたの背後に電磁波らしきものを感じた」

横島「あ、あははっ…確かに霊気が漂ってるね…」


25.
ハルヒ「う~ん…見当たらないわねぇ…」

キョン「そんな簡単にみつかるわけないだろ」

ハルヒ「うっさい!みつけるの!」

キョン「そういかい」パシャッ

ハルヒ「まったく…本当ならポラカメもって来るべきだったんだけどスポンサーがつかなくてね!」

ハルヒ「おかげでこんなカメラしか用意できなかったわ!」

キョン「やれやれ…」

ハルヒ「あれ?」

キョン「ん?」

ハルヒ「だれ?古泉君?」

「……」

キョン「あれは?」

ハルヒ「…って、なによ谷口じゃない」

キョン「…何言ってんだよハルヒ…てめぇ、何しにきやがった」

「……」にやっ


26.
古泉「老朽化が進んでますねぇ」

古泉「昼間だというのに、どうしてこうも薄暗いんでしょう」パシャッ

みくる「そうですね…」

古泉「あ、そこ穴があるので気をつけてください」

みくる「ひゃっ!は、はい!」

古泉「朽ちた壁に柱…おや?」

みくる「どうしたんですか?」

古泉「柱のところに誰か居ますね」

みくる「ひぇっ!?」

古泉「横島さんでしょうか?」

みくる「で、でもなんか変ですよ?」

「……」

古泉「…って、田丸さん。行動は内密なのに…隠れてないと駄目じゃないですか」

みくる「ひええぇぇぇ!!!むむむむ…」

「……」

「きゃあああああぁぁ!!」

横島「!?」

長門「朝比奈みくるの悲鳴」

横島「あっちだ!急ごう!」ダッ

長門「……」

横島「確か、みくるちゃんはあのイケメンと一緒に…」

横島「くそおぉぉぉ!!」


27.
悪魔「遅かったな」

横島「貴様っ!」

悪魔「すでに4人の人質を取った…」

悪魔「前回のように気をそらさなければ貴様を殺せるだろう」

横島「みくるちゃん!ハルヒちゃん!」

ハルヒ「こらぁ!谷口!何すんのよ!解きなさいよ!」

みくる「むむむむムカデのお化けがああぁぁ!!」

古泉「ふむ…人によって見え方が違うのですね」

キョン「お前は何に見える?」

古泉「僕には田丸氏に見えますよ」

キョン「俺はあのくそったれな未来人だ」

横島(待てよ、ここで助ければ俺の株が一気に上がって…)

ハルヒ『横島さん…とってもかっこよかった!抱いて!』

みくる『みくるもお願いしますぅ!!』

横島『はははっ、あわてないで。僕は一人しか居ないんだから』

横島『ははははっ…』

横島「でへっ…でへでへっ…」

長門「危ない」どんっ

横島「ぬあっ!?」ズガアァン

悪魔「ふん、よけたか」

悪魔「女、邪魔だな消えろ」ブンッ

長門「っ!?」バキィッ

ハルヒ「有希ぃ!?」

横島「有希ちゃん!?」

長門「……」ガラッ

キョン「長門!」

悪魔「他愛もない」

横島「てめぇ…」

横島「西条ーーーー!!」

悪魔「動くなっ!」

横島「っ…!」

悪魔「お前が変な動きをしたらまず、こいつを殺す」

キョン「っ…」

ハルヒ「キョンっ!?」

ハルヒ「谷口!!あんた何やってんのかわかってんの!?」

悪魔「ふっふっふ…」

横島(…野郎は消えてもらって結構)

横島(このまま動いてあいつらを殺させて、奴をしとめよう)

横島「ふん、俺に人質が役立つとでも思ってるのか?」

悪魔「なにっ?」

横島「GS横島。悪魔の口車に乗ったりはしない!」

悪魔「ほう、ならばこいつがどうなっても…」

横島「おらあぁぁ!!」

悪魔「っておい!人質がみえねぇのか!?」

横島「野郎は死んで結構だ!」

悪魔「なんて野郎だ!!」

横島「消えろ西条!!」ヴゥン

悪魔「ちぃっ!」スカッ


28.
悪魔「悪魔かお前は!」

横島「うっせぇ!悪魔はお前だろ!」

横島「へっへーん!人質は返してもらうぜ」

悪魔「くっ…」

悪魔「!」

ハルヒ「谷口が…空とんでる…」

キョン「古泉…ハルヒのやつどうするよ」

古泉「困りましたね…長門さんに頼んで記憶を改竄できないか聞いてみます」

みくる「ムカデこわいムカデきもいムカデおおい…」ブルブル

悪魔「ひゃははははっ!人質ならまだいるぜ!!」

ハルヒ「有希!!」

横島「くっ…卑怯な…」

長門「……」

悪魔「気ぃ失ってやがるが…」

悪魔「まだ生きてるな…人質にゃ十分だ…」

横島「西条…性格までそっくりだ」

悪魔「おっと動くなよ。動いたらこいつの首をはねてやる」

横島「…」

悪魔「ようし、いい子だ」

悪魔「それじゃ、まずこちらの言うことを聞いてもらおう」

悪魔「貴様、自害しろ」

ハルヒ「なっ…」

キョン「馬鹿言ってんじゃねぇ!」

横島「…いいだろう」

ハルヒ「あんたなにいってんの!?」

横島「人質の命には替えられねぇからな…」

キョン(…あの…俺も殺されかけてたんですが)

横島「ただその前に、有希ちゃんを起こしてもらっていいか?」

横島「最後に、彼女の起きた顔を一目見ておきたくてな」

悪魔「最後にか。いいだろう」

悪魔「おい、おきろ」パシパシ

長門「……」パチッ

悪魔「やつが死ぬ前にお前の姿を見ておきたいんだとよ」

悪魔「ほら、なんでも言ってやれ」

横島「……」ニヤッ

長門「……」

ボグシャッ

悪魔「なっ!?」

文殊『滅』キイィィン

横島『これは文殊っていって、文字をひとつ込めると力を発揮する』

横島『もしものときに…』

横島「だーっはっはっは!ばーかめ!あらかじめ有希ちゃんにこいつをひとつ渡しておいたのだ!」

悪魔「貴様…」

横島「…さて、そろそろ幕引きだ」

横島「半身を失って、もう力も残ってないだろう」

悪魔「我々は…それぞれ『嫌悪』『尊敬』『愛情』『善行』『苦悩』を示す悪魔だ…」

悪魔「俺を倒しても、残りの4人が貴様を倒すだろう…」

横島「うわぁ…すっげぇ悪役の最後の台詞」

横島「まぁとりあえず、お前はここでアウトだな」

横島「極楽へ…」

横島「いかせてやるぜ!」カアアァァァアア

悪魔「ギュギャアアアァァ!!」


29.
ハルヒ「…それで…結局何もなかったのかな?」

ハルヒ「中であったこと…いまいち覚えてないのよねー」

横島「いや~、ハルヒちゃんってば、入った瞬間泡吹いて倒れちゃったからねー」

横島「寝てる姿もかわいかったよ~」

ハルヒ「ば…馬鹿にしないでよね!!」

キョン(しかし、あの人ってほんとにすごかったのな)

古泉(まさか涼宮さんの記憶を消せるとは…恐れ入りました…)

文殊『忘』キィィイン

みくる(私も消してもらいたかったですぅ…)

長門「……」

ハルヒ「それじゃ!また学校で!」

キョン「おう!お疲れ!」

古泉「それでは」

みくる「さよならです!」

長門「……」

横島「ね~みくるちゃん、この後デート行かない?」チョイッ

横島「?」

横島「…有希ちゃん?」

長門「……うまく言語化できないかもしれない」

長門「私はあなたという人物に、すごく感謝をしている」

長門「何か御礼をしたいとも思っている」

長門「……」

長門「ありがとう」

横島(言っている順番がいろいろとバラバラな気がするが…これは…)

横島(ま…マジか!?ついに俺にハーレムエンドの予感!)

『おっ、悪魔を倒せたようだな。それじゃ次にいってもらうか』

横島「んなっ!?」

横島「おいコラ田中!!何勝手なこと抜かしてやがんだ!!」

『うるせぇ、俺だって早くこの姿から戻りてぇんだよ』

長門「!?」

長門「時空の歪みが観測された…もうすぐ…」

横島「うっそ~!!」

長門「ここはパラレルワールド」

長門「本来ならあなたがここにいたことはありえないこと」

長門「しかし、もしかしたらこの世界の未来、あなたの世界の未来もかわるかもしれない」

長門「もしも変わるなら…」

横島「有希ちゅわ~ん!!!」フッ


30.
横島「はっ!?」ぱちっ

田中「よくやってくれた」

田中「悪魔をすんなり倒してくれてたすかったぞ」

田中「さて、次の本に移る…」

横島「お い こ ら」

田中「ひえっ!?」

横島「ひえっじゃねぇ!なんだありゃ今からがいいところだろうが!!」

田中「い…いいじゃないか!」

田中「今からいろんなことが起こるんだ…」

田中「その中でまた新しい子と仲良くなれば…」

横島「もうやだ!こうなったらこの部屋ごと燃やして…」

田中「次の本はゴスロリたちがいっぱいいるんだ!」

横島「……なんだと?」ぴくっ

田中「…興味はあるかい?」

横島「…かわいいなら」

田中「少し小さめの女の子たちが多いんだが…」

田中「外国の子達だからなぁ。もうめっさかわいいぞ!」

横島(ゴスロリ…外人…)

横島「っ…まぁ、いってやらんこともない」

田中「そうか!だったら早速頼むぞ!」カアァァァァアア!

横島「外人か…しかもゴスロリと来た…」

横島「さてさて…いったいどんな子達が…」

ピカッ


31.
ちゅんちゅん

横島「…ここは…道?」

横島「何の変哲もない道路だな…」

横島「ゴスロリはいったいどこにいると…」

「こら~!待つですぅ」

「いやだよ!そんな手伝いなんて!」

横島「…え?」

横島「かばん…空飛んでる?」


横島「あの家だ。行ってみよう」

横島「…普通の家だな」

ピーンポーン

「はい」

横島「あ、宅急便です」

「きっとくんくんの新しいDVDなのだわ!」

「お前、また勝手に頼んだのか!?」

「JUMにできて、私にできないことなどないのだわ」

横島「……」

JUM「……えっと」

横島「…少し中に入れてもらえない?」

JUM「え?」


32.
横島「―――。」

横島「というわけだ」

JUM「は…はぁ…」

JUM(いきなり言われてもなぁ…誰だよこの人…)

横島「その顔、信じていないようだな」

JUM「そりゃまぁ、いきなり言われて信じろというほうが無理だと思いますけど」

横島「とりあえず信じてくれ」

横島「それと聞きたいことがあるんだが、この家にかばん2つが飛んで入るところが見えたんだが」

横島「あれはなんだったんだ?」

JUM「……それは」

「それでですね」

「僕はいやだって言ってるのに」

「どっちでもいいのだわ。それよりくんくんを…」

横島「…ぎゃーーー!!!
   人形がしゃべってる!!動いてる!!」

JUM「こ、こらお前ら!今人がきてるのに…」

真紅「ん?」

蒼星石「あれ、初めてみる人だね」

翠星石「…なんか幸薄そうな野郎ですねぇ」

横島「ご…ゴスロリ…フランス人形…」

真紅「ドイツよ」

真紅「JUM、この男は誰?」

JUM「…異世界からきたGSだってさ」

真紅・蒼・翠「異世界?」

横島(くそぉ…田中の奴…戻ったら即行で除霊してやる…)


33.
JUM「えっと…こいつらは」

かくかくしかじかしかくいむーぶ

JUM「というやつらです」

横島「四角いムーブ?」

JUM「空気嫁よ」

横島「ふむ。なるほど」

横島「しっかし、不気味なほどよくできてんなぁ」ひょいっ

蒼星石「あうっ」

翠星石「蒼星石!?」

真紅「人間!何するの!?」ばきっ

横島「いでっ!何すんだこの人形!!」ぱっ

翠星石「お前が悪いです!腕引っ張って持ち上げるなんてそれでも人の子ですか!?」

翠星石「大丈夫ですか蒼星石?」

蒼星石「う、うん…」

横島「ハッ!人形ごときに説教される筋合いは微塵もねぇな!」

真紅「なんですって!?」

蒼星石「ま、まぁまぁ真紅、落ち着きなよ」

真紅「蒼星石!?」

蒼星石「はじめまして、蒼星石っていいます」

横島「お…おぉ…案外まともやつもいるんだな…」

蒼星石「僕は第四ドール、こっちが僕の双子の姉の翠星石」

翠星石「……」

蒼星石「こっちが妹の真紅だ」

真紅「この人間は礼儀がなっていないようね。ちゃんと躾けないと…」

横島「なにを!?」

蒼星石「こら真紅!」

蒼星石「ごめんなさい、とりあえず落ち着いて話しましょう」

横島(こっちの人形はまだかわいげがあるが…こいつらは許せんな…)

横島(自衛ジョーやモガちゃん人形のみたいにその手のマニアになら…厄珍なら高く買い取ってくれるか?)


34.
蒼星石「へぇ…それじゃあ、幽霊を退治してるんだ」

横島「まぁな。他にももっとすげぇことできんだぜ」

ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ

真紅「…なんか、あの二人やたら話があってるわね」

翠星石「そ…蒼星石…」

JUM「まぁまぁ。ここは蒼星石に任せよう」

真紅「あなたってホントへたれね」

JUM「なっ!?」

翠星石「そうです!蒼星石が持ち上げられたときに助けようともしなかったです!」

JUM「そ、それはいきなりのことで…」

真紅「JUM。あなたがへたれでないというのなら、あの人間を追い返しなさい」

JUM「で、でもあの人にも事情があるって話だ…」

真紅「JUM」

真紅「二度は言わないわ」

JUM「…わかったよ」


横島「さっきは悪かったな」ぽんっ

蒼星石「ふわっ…」

横島「あいつらと違ってなんて普通な奴なんだお前は」なでなで

蒼星石「そ、そんなことないよ…」

蒼星石「二人とも口は悪いかもしれないけど、いい子たちなんだ」

横島(姉と妹をかばうけなげでえぇ子やのぅ)なでなで

蒼星石「あ、あの…頭…」

横島「ん、あぁ」ぱっ

横島「そういえば第四ドールって、まだ他にもいんのか?」

蒼星石「そうだよ。僕たちのほかに4人…」

蒼星石「僕たちはそれぞれ戦って、残り一人になるまで戦うんだ」

蒼星石「アリスになるために」

横島「ふーん」

横島(まぁそんなん知ったこっちゃないが、どう見てもそんな雰囲気には見えないんだけどなぁ)

JUM「あのぉ」

横島「ん?」

JUM「もう用事が済んだなら、帰っていただいてもよろしいですか?」

横島「はい?」

JUM「そろそろ姉も帰ってきますので…」

横島「姉ちゃんいんの!?」

JUM「は…はぁ…」

横島「……」がしっ

JUM「!?」

横島「JUM君、家に上げていただいたお礼をしたいのでお姉ちゃんが帰ってくるまで待たせてもらえないだろうか」

JUM「はぁ!?」


35.
真紅「……へたれJUM」

JUM「…だって!あの人の背中からなんかやばいもんが見えたんだよ!」

横島『ほら~、僕ってGSだからさ~』

横島『この家、幽霊いるから除霊してあげるよ…』

文殊『霊』キイイィィン

JUM「マジで幽霊出てたって…」

真紅「まったく…」

翠星石「はやくあいつを追い出すですぅ!!」

JUM「…今あの人追い出したら何か…マジでやばい気がする」


横島「やー!まーじうまいっすねー、のりさんのはなまるハンバーグ!」

のり「ふふっ、横島さんったら~」

JUM「……」

真紅「……」

翠星石「……」

横島「ふぃ~、ごっそさん!いやぁ、のりさん、いいお嫁さんになるよ」

のり「や、やだ…も~」ぺしっ

蒼星石「あっ、のり。片付け手伝うよ」

のり「ありがとう蒼星石ちゃん」

横島「蒼星石ってほんとええ子やのう」

横島「それに比べてこいつらは…」

真紅「のり、紅茶を入れて頂戴」

翠星石「こらっ!チビ苺!翠星石の苺とるなですぅ!」

雛苺「翠星石が先にとったのー!」

横島「…なんか増えてるし」

JUM「それで、まだ帰らないんですか?」

のり「あれJUM君聞いてないの?」

JUM「え?」

のり「横島さん、除霊の旅をしてるそうで、とまるところに困ってるから」

のり「しばらく家に泊まりたいって」

JUM「はぁ!?」

横島「いやぁ悪いねJUM君!世話になるよ!」

JUM「ちょっと待ってよ!誰が泊めていいって言ったの!」

のり「なんでも、家に幽霊がいるらしくて、祓ってくれるんだって!」

JUM「そんなのデマかもしれないじゃない…」ヒュオッ

JUM「!?」ゾクッ

横島「安心してください。僕がこの家の幽霊を除霊して見せますので…」

JUM「……」


36.
真紅「結局、あの人間が泊まることになったと…」

JUM「…仕方ないだろ…姉ちゃんにいってくれよ」

真紅「まったく、役立たずね」

JUM「なにぃ!?」

蒼星石「落ち着きなよJUMくん」

蒼星石「彼はみんなが思ってるより悪い人じゃないよ」

翠星石「蒼星石…」

真紅「蒼星石、あなたは人がよすぎるのだわ」

蒼星石「そんなことないよ」

蒼星石「それじゃ、そろそろ帰るよ」

翠星石「そうですか。おじじとおばばによろしくいっとくです」

蒼星石「わかったよ」ヒュン

真紅「あれ?雛苺は?」

翠星石「そういえば…」


のり「あらあら、すっごい仲いいのね」

雛苺「うにゅ~なの~!」

横島「はははっ、雛ちゃん痛いよ。つねらないで」

横島(クソがき人形が!いてぇじゃねぇか!!)

雛苺「うにゅ~!」

横島「痛いって、雛ちゃん」

横島(だー!髪の毛引っ張ってんじゃねぇぞこのガキャぁ!!)

のり「ふふっ、まるで兄妹みたい」


横島「ってて…ったく…のりちゃんの前だから我慢してやったものを…」

横島「今度二人きりになったら只じゃおかねぇ…」

横島「…」

横島「それはともかく♪」

横島「さぁ…禁断の女子高生の部屋へ…」コソコソ

パアァァ

横島「?」

横島「なんだ?部屋が光ってる?」キィッ

横島「鏡が…」スッ

横島「ぬあっ!?透けた!?」ずるっ

横島「おわっ…ああああぁぁぁぁ!!」


37.
横島「ったく!!いったいなんだって…」

横島「……あれ?俺って今家の中にいたよな…」

横島「……何この荒廃した世界」  ガキィン ドカッ ギィン

横島「金属音?」タッタッ


「ほぉら、どうしたの?もうおしまい?」

「まだまだぁ!はぁっ!」

横島「……」コソコソ

横島(あれは…蒼星石?)

横島(それとやりあってるのは…)

横島(……)

横島(人形の癖に、えぇ乳しとんなー…)


蒼星石「はぁっ…はっ…」

蒼星石「水銀燈…」

水銀燈「そろそろ終わりにしましょうかぁ…」

水銀燈「飽きちゃったし」

蒼星石「ふんっ…何を世迷言を…」

水銀燈「あなたたちも、いい加減家族ごっこなんておわりにしたらぁ?」

水銀燈「どうせいずれはジャンクになるんだし」ババババッ

蒼星石「っ…ぐぅ!?うああぁぁ!!」ドカドカドカッ

水銀燈「あはははっ!さすがに防ぎきれないでしょお?」

水銀燈「私からのせめてもの情け…最後は一瞬で倒してあげるわ…」

ガラッ

水銀燈「誰!?」

横島「あー…そいつの知り合いだ」

水銀燈「……人間」

蒼星石「ヨコ…シマ…」

蒼星石「っ…」

横島「お、おい、大丈夫か!?」ダッ

水銀燈「なぁにあなた」

横島「GS横島だ。悪霊憑きの人形め、除霊されたくなけりゃとっとと失せろ!」

水銀燈「…あなたぁ…死にたいのぉ?」

横島「やれるもんなら…」

横島「やってみろっ!」フッ

水銀燈「き…消えた!?」

水銀燈「どこに…」

コソコソ

横島「うりゃっ!」バッ

水銀燈「なっ…」

横島「くらえっ」 文殊『止』キィイン

横島「ふははははっ!みたか、美神さん直伝の隠れ身の術を!」


38.
横島「大丈夫か?」

蒼星石「…なん…とか」

横島「ひでぇ怪我だな。いったん戻るぞ、文殊もそう長くとめられないからな」

「やぁ、君がGS?ずいぶんと弱そうな人なんだね」

横島「!?」

悪魔「はじめまして。この世界の支配者です」

蒼星石「お…おじいさん?」

横島「お…おキヌちゃん?」

悪魔「私は『善行』」

悪魔「あなたたちに見える姿は、自分が『最も良い(やさしい)人だな』と思う人物に見えるでしょう」

悪魔「ふふっ…多分、君が戦いづらいのは私や『愛情』、『尊敬』が戦いづらいんじゃない?」

横島「けっ、悪魔とわかってりゃためらったりしねぇよ」

横島「出てきたんならさっさとケリつけて…」

悪魔「これでも?」ぺろん

横島「ブーーーっ!!!」

横島「き、貴様、おキヌちゃんの身体で…」

悪魔「ふふっ…」

蒼星石「お…おじいさん…」

水銀燈「ぬあっ!!」 文殊『止』パリィン

水銀燈「はぁ…人間…ゆるさない…」

水銀燈「って、めぐ!?どうしてここに!?」

悪魔「ふふっ…ほらほらっ…」

横島「そ…そんな手にひっか…引っかか…」じっ…

水銀燈「何見てんのよ!!」バキィッ

横島「へぶぅっ!!」

水銀燈「めぐ!あなたどうしてここに!?」

水銀燈「というか服着なさいよ!!」

悪魔「ふふっ…」

蒼星石「…ヨコシマ…どうしておじいさんの裸見て喜んでるの?」

横島「くく~っ…」


132 :HS1XgHWgO
蒼星石にはおじいさんに見えてるんだよな・・・オウェ・・・



39.
水銀燈「ほらっ!上も早くきなさい!」チャッチャッ テキパキ


横島「~~というわけだ」

蒼星石「…僕にはどう見てもおじいさんにしか見えないんだけどな」

横島「俺にはおキヌちゃんにしかみえん」

蒼星石「水銀燈にはミーディアムにみえるのかな?」

横島「あの反応からすればきっと女の子だろう…」

横島「……」

横島「どんな子だろう」グビッ

水銀燈「ったく!どうしてあなたがここにいるわけぇ?」

悪魔「……」

水銀燈「……?」

横島「くっ…とりあえず今日のところは引き上げてやる」

水銀燈「まっ…逃がすか!!」バババッ

横島「サイキックソーサー!」ギギギギィン

水銀燈「チッ、逃がしたか…」

水銀燈「…それにしてもめぐ…って、あれ?」

水銀燈「…いない」


40.
翠星石「蒼星石!蒼星石!!」

横島「というわけだ」

真紅「水銀燈…本格的にアリスゲームを始めたみたいね」

翠星石「許さないです…蒼星石をこんな目に…」

横島「それはいいんだが、問題は俺の敵だ」

JUM「悪魔ってやつですか?」

横島「今度の悪魔の野郎…おキヌちゃんの姿で出てきやがって…」

横島「どうせならピートや雪之丞…いや、も一回西条が出てこりゃぶち殺せたものを…」

真紅「とりあえず、また襲ってくるかもしれないわ」

真紅「今夜は気をつけないと…」

翠星石「蒼星石…かたきはとるですよ…」

横島「さぁて…今夜こそのりちゃんの部屋に…」こそっ

「ヨコシマ」

横島「はいぃっ!?」

「しっ!みんな起きちゃう!」

横島「そ…蒼星石か…おどかすなよ」

蒼星石「ごめん…ちょっといいかな」

横島「……」

横島(さっさと話終わらせてからにするか)

横島「なんだ?」

蒼星石「その…廊下じゃなんだし、下行こう」

横島「っ…」

横島(せっかくここまで足音ひとつ立てずにきたものを…)

横島「こ…ここでいいんじゃないか?」

蒼星石「…駄目…かな?」

横島「……はぁ」

41.
横島「なんだ、話って?」

蒼星石「…その…昨日はありがとう」

横島「別にたいしたことしてねぇよ」

横島「それだけか?」

蒼星石「…うん」

横島(そんだけならわざわざ降りてこなくてもよかったやんけ…)

横島「まぁ今は休んどけ。またいつあいつらが来るかわかんないぞ」ぽんっ

蒼星石「っ…」

蒼星石「あの…もう少しだけ…話がしたいな…」

横島「勘弁してくれ」

横島(俺にはやらねばならん使命があるんだ…)

蒼星石「……」しゅんっ

横島「……」

横島「わぁったよ」

蒼星石「……」ぱあっ


蒼星石「それでね、おじいさんってば…」

横島(おいおい…どんだけ話すんだよ…もう1時間くらいになるぞ…)

横島「ふ…くあっ…」

蒼星石「あ…ごめん…つい話に夢中になっちゃって…」

横島「それで、結局は何が言いたいんだ?」

蒼星石「……」

横島「……」

蒼星石「単に話がしたかっただけなんだ」

横島「…は?」

蒼星石「…僕との話なんてつまらないよね」

横島「……」

『楽しいわけないわね、私とドライブしたって…』

横島(……あれ?なんかデジャヴ?)

蒼星石「君に助けてもらって…正直、あの時点で僕はもう駄目だった…」

蒼星石「本当に感謝してるんだ」

蒼星石「…ヨコシマ」

蒼星石「…相手がもし、人じゃなくても…君は愛することができるかい?」

横島「愛…」

横島(っ!?この人形…言うに事欠いてなんということを…)

蒼星石「っ…あははっ、冗談だよ」

横島「は?」

蒼星石「人が…人以外を愛することなんか…」

横島「……」

『下っ端魔族はホレっぽいのよ』

横島「あ~…とりあえず今日は寝ろ!」

蒼星石「そうだね。ごめん、こんな遅くまで話し込んじゃって」

蒼星石「おやすみ」


42.
JUM「おい、ホントに行くのか?」

真紅「話をつけてくるのだわ」

真紅「多分、話だけに収まりそうもないけどね」

翠星石「あんなやつ、居ても害になるだけですぅ!」

翠星石「みんな一緒に…仲良く暮らせればそれでいいのに…」

翠星石「今日決着をつけるです!」

蒼星石「僕も行くよ」

JUM「蒼星石!」

蒼星石「水銀燈にはカリがあるからね」

JUM「大丈夫なのか?」

蒼星石「大丈夫。ずいぶん寝たから」

横島「そいじゃ僕ちゃんも参せ~ん」

横島「どうせ奴も出てくるかもしんねーし」

蒼星石「……」

nのフィールド

真紅「…いると思ったわ」

蒼星石「水銀燈…」

水銀燈「はぁい」

水銀燈「あれだけ派手にやられて、またジャンクにされにきたのぉ?」

蒼星石「君とは分かり合えないんだね」

水銀燈「分かり合う?」

水銀燈「ふふっ…変に仲間意識を持つと、かえって邪魔になるわよぉ?」

水銀燈「アリスは一人…」

水銀燈「結局はそれが邪魔してあんたたちはアリスにはなれないのよぉ」

翠星石「うっさいです!お前こそアリスなんかになれないですぅ!」

水銀燈「試してみるぅ?」


横島「お前、行かないの?」

JUM「…離れてた方が良いだろ」


43.
水銀燈「消えなさぁい!」バババッ

翠星石「スィドリーム!」

蒼星石「レンピカ!」

真紅「ホーリエ!」


横島「はじまったようだ」

JUM「真紅…」

「それじゃ、こっちもはじめましょうか」

横島「ぬあっ!?」

JUM「か、柏葉!?」

悪魔「ふふっ…」

悪魔「あなたを殺すのは簡単です…」

悪魔「私はいつで寝首をかくことができました…」

悪魔「しかし、それでは楽しくない」

悪魔「せっかくきてくださったんです」

悪魔「楽しんで還してあげますよ…」

悪魔「土に…ね」

横島「いーやー!」

JUM「って、横島さん!落ち着いて!」

悪魔「はぁ!!」ドゴォッ

横島「い…岩山が粉々に…」

横島「粉砕機かお前は!!」

悪魔「あらやだ横島さん、よけないでくださいよ」

横島「おキヌちゃんの顔と声でそんなこと言うなあぁぁ!!」

悪魔「ふふっ…」

JUM「柏葉…手がドリルみたいになってるぞ…」

悪魔「桜田くん?君も死んでみる?」

JUM「ひっ…」

横島「JUM!目を閉じろ!!」

JUM「!!!」

文殊『閃』カッ

悪魔「っ!!」

悪魔「くそっ…目が…」

悪魔「どこに行きやがった…」トコトコ

悪魔「…ぬあっ!?」ズボッ

悪魔「お…落とし穴…いつの間に…」

横島「ふふふっ…俺様を甘く見たな」コソコソ

横島「おキヌちゃんの歩幅ならすでに暗記している」

横島「ほかにもトラップをいくつか仕込んであるからな…」

JUM「すごいですね、一瞬でよくこれだけ…」

横島「ふふふっ、JUMくん、それだけじゃないぞ」

横島「あとの2つの落とし穴には文殊が二つ仕込んである」

横島「はまったときが奴の最後だ…」

JUM(文殊ってなんだろ…)


44.
JUM「…柏葉、動きませんね」

横島「ところでJUMくん、柏葉って誰だ?」

JUM「…同級生の子です」

横島「女の子?」

JUM「…そうですけど」

横島「また今度紹介してよ」

JUM「だ、だめですよ!そんな…」

JUM「ってほらっ!なんかし始めましたよ!」

JUM「!?」

JUM(服を脱ぎ始めたぁ!?)

JUM「おっふぅ…」たら~

JUM「…横島さ…ティッシュ持ってま…って、横島さん?」

横島「おキヌちゃーん!!」ダダダッ

JUM「アホー!!」

悪魔「ふふっ…馬鹿ねぇ」

悪魔「死になさい」グワッ

横島「はっ、しまった!つい自分の欲望に正直に…」スポッ

悪魔「消えた!?」

横島(た…助かった…まさか落とし穴が役に立つとは…)

横島(いや、これも計算のうちだ!)

横島(すぐ体制を整えて…)

文殊『爆』キイィン

横島「へ?」

ドッゴォーン!!


45.
悪魔「げほっ…何…これ…」

横島「……」

悪魔「……自爆?」

悪魔「吹き飛んで倒れてる…」

悪魔「ふふっ…もうおしまい?まぁいいわ」

悪魔「トドメ、さしてあげるから」ギラッ

横島「俺は…悪魔などには負けん…」

悪魔「!?、意識戻ってるの!?」

横島「よくも…やってくれたな…」

悪魔「いや、今のは自爆だから」


悪魔「はっはぁ!そらそらそらぁ!」ギィン ギィン

横島「っ…っ!」ギィン

悪魔「受けるので精一杯ですか!?私の姿がそんなに攻撃しづらいですか!?」

悪魔(しかしなんだこいつ…霊力がどんどん…)

悪魔「これで…終わりです!!」グワッ

横島「おらあぁぁ!!」ズシャッ

悪魔「な……」

JUM「やった!悪魔に一太刀負わせた!!」タラ~

横島「ふふふっ…そんな姿でいるから…お前は俺には勝てなかったんだよ」

悪魔「…裸ならば…ふつうは躊躇するだろうが…」

横島「ふははは!!俺様の煩悩をなめるなぁ!!」


46.
水銀燈「チッ…さすがに3対1じゃつらいわねぇ…」

水銀燈「それにあっちでも何か…」

水銀燈「って、めぐ!?」

真紅「ホーリエ!」

水銀燈「邪魔よ!!」ババババッ

真紅「っ!?」

翠星石「きゃっ!?」

蒼星石「うわっ!?」


悪魔「ウグ…ガガッ」

横島「極楽へ…」

JUM「横島さん!!」

横島「っ!?」ズガガガッ

水銀燈「あんたたちぃ?私のミーディアムに何をしてるのかしらぁ?」

JUM「水銀燈!?」


悪魔「はぁ…はぁ…」

水銀燈「めぐ!あんたなんでこんなところに…」

水銀燈「しかもなんて格好を…」

悪魔「そいつらに…そいつらにやられたのよ水銀燈…」

横島「なっ!?」

JUM「んですと!?」

水銀燈「…へぇ…真紅のミーディアムがねぇ…」

JUM「水銀燈落ち着け!そいつはお前の…」

水銀燈「黙りなさい!」バババッ

JUM「っ」ドガガッ

JUM「…?」

JUM「!」

JUM「翠星石!」

翠星石「間に合ったですぅ!」


47.
翠星石「なに逃げてやがるですか!」

真紅「おとなしくしなさい!」

水銀燈「おとなしく!?」

水銀燈「あんたのマスターに私のマスターがこんなにされて、どうして私がおとなしくしないといけないわけぇ?」

悪魔「……」

真紅「J…JUM!?え、だってこっちに…」

翠星石「そ、そうですぅ!こっちにJUMはいるですよ!」

JUM「落ち着けお前ら!あれは横島さんの相手の悪魔だ!」

真紅・翠星石「…裸」じ~…

JUM「ななななに凝視してんだおまえらああぁぁ!!」

水銀燈「はぁ?何言ってるのぉ?」

水銀燈「どうでもいいけど、あんたたちのマスターは…」

水銀燈「ここで殺さないとねぇ!!」バババッ


蒼星石「…おじいさん」


48.
翠星石「無駄です!スィドリーム!」バッ ガガガッ ズガァン!

翠星石「なっ!?貫通しやがったですぅ!」

水銀燈「めぐが受けた痛み!!まだまだこんなもんじゃないわよぉ!!」バババババッ

横島「ひぃぃ!!悪魔やぁ!!悪魔よりもホンモンの悪魔がおるぅ!!」

悪魔(助かった…水銀燈が役に立ってくれたようだ…)

悪魔(悪いですが、私はこのまま逃げさせていただきます…)

悪魔「うおっ!?」スポッ

文殊『縛』キイィン

悪魔「ぐああぁぁ!!」バチバチバチッ!

水銀燈「めっ、めぐ!?」

真紅(攻撃がやんだ)

真紅「翠星石!」

翠星石「わかってるですぅ!」ギュアッ

水銀燈「しまっ…」

横島「お前の悪運もここまでのようだな」

悪魔「くっ…そ…」

横島「……」じ~

悪魔「…何をしている」

横島「……」じ~

JUM「ゴホン、…横島さん」///

真紅・翠「……」じ~

JUM「こ、こらお前らも!!」

蒼星石「…おじいさん」

悪魔「はっ…早く殺せぇ!」

水銀燈「めぐ!!めぐぅ!!!」

蒼星石「うるさいっ」デシッ ガクッ

横島「…ふぅ」

横島「極楽へ」

横島「いかせてやるぜ!!」



49.
JUM「う~ん…ほんの1時間くらいだったけど」

JUM「めちゃくちゃつかれた…」

真紅「なかなかいいものが見れたのだわ」

翠星石「ですぅ」

JUM「おまえらぁ!」

蒼星石「JUMくんも、見てたでしょ」

JUM「……」

蒼星石「……」

横島「……」

蒼星石「ヨコシマ…」

横島「…ん?なんだ?」

蒼星石「…いっちゃうのかな」

横島「まぁな」

蒼星石「……」

横島「なんだぁお前泣いてんのか?」

蒼星石「ウッ…ひっぅ…」

横島「ほらっ、姉ちゃんと妹が見てんぞ」

横島「男の子が泣いてちゃ駄目だろ」

蒼星石「ぼ、僕は女の子だ!」

横島「…なん…だと?」

蒼星石「…まさか気づいてなかったの?」

横島「だって、自分のことずっと『僕』だったし」

横島「他のみんなはスカートなのに一人だけズボンじゃねぇ…」

蒼星石「……」

横島「でもま、そういう子がいてもいいかもな」ぽんっ

蒼星石「ふぁ…」

横島「短い間だったけど、楽しかったぜ」

蒼星石「…」グシグシッ

蒼星石「ぼ…僕も!!すごく楽しかった!!」


50.
『そろそろいいか?相棒?』

横島「誰が相棒だ、この野郎」

『帰る準備、始めるぞ』

横島「あ、ちょっとまて」

蒼星石「どうしたの?独り言?」

横島「昨日の夜言ってたよな」

横島「『…相手がもし、人じゃなくても…君は愛することができるかい?』って」

蒼星石「……うん」

横島「答えはイエスだ」

蒼星石「…え?」

横島「…がんばってな」フッ

蒼星石「あっ…」

翠星石「あれ?あのバンダナどこいきやがったですか?」

蒼星石「……」

蒼星石「そっか…」

翠星石「蒼星石?」

蒼星石「ヨコシマ…僕…絶対」

蒼星石「絶対にアリスになるよ!!」

――――。

水銀燈「めぐぅ!!!」バッ

めぐ「あれ、どうしたの?」

水銀燈「め…めぐ?」

水銀燈「…ゆ…夢?」

めぐ「ん?」

水銀燈「…何でもないわ」

めぐ「…へんなの」

水銀燈「…何がよ」

めぐ「別に」

水銀燈「アリスゲーム…なんかやる気なくなっちゃったな…」

水銀燈「…なんでかしら」

文殊『和』キィイン


170 ::T+ZC4p/R0
こういうことができるのが横島
何だかんだ言ってヒーローだわ



51.
田中「おつかれ」

横島「お疲れじゃねぇよ!!」ムンズッ

田中「いだいいだい!!」

横島「よくもだましてくれたなぁ!?」

田中「だましてなんかいないぞ!!」

田中「ただ相手が人間じゃなかっただけででででえええぇぇぇ!!!!」

横島「このまま除霊してやる」

田中「ま、まて!俺を除霊したらお前に一生童貞の呪いを…」

横島「やかましい!」

田中「まて!!次はちゃんといる!かわいい子いるから!!」

横島「残念だがどうでもいい」

田中「なんだと!?」

横島「俺の煩悩が一時的に途絶えている状態だ」

田中「なっ…まさか…」

田中「賢者モード!?」


田中「はーっ…はーっ…」

横島「で、次は?」

田中「…パンツ替えなくていいのか?」

横島「ティッシュで拭いてきたさ」

田中「……」

横島「何だよその目」

田中「…まぁ次はこいつだ」

横島「えらいたくさんあるんだな」

田中「ゲーム・本・DVDまとまってこの中に居やがるからな…」

横島「で、今度はどんな子がいるって?」

田中「賢者モードはどうした」

横島「俺様の煩悩をなめんじゃねーぞ」

田中「そうか。次はセーラー服の天然かわいこちゃんや双子ちゃん、生意気・腹黒小学生なんかが出てくるやつだ」

横島「小学生はうっとうしいな」

田中「ま、お前ならなんとでもなりそうな気がするわ。よし、言って来い!」

横島「っし、いっちょやったりますかー!」

ピカッ


52.
カナカナカナカナッ

横島「……神社?」ベトッ

横島「ぬぉわっ!?!?」

横島「し、死体!?」

「梨花ちゃん!!」

横島「あっ!?えっ!?ちょっ…ちがうって!!ぐっ!?」

「よくも梨花ちゃんを!!」バキッ

横島「待てっつってんだろうが!!」ドカッ

「うぐっ!?」

「きゃああぁぁ!!梨花!?圭一さん!?」

圭一「逃げ…逃げろ…沙都子…」

横島「あっ!ちょっと待って!!」

圭一「行かせるかよぉ!!」

横島「放さんかい!!」ゲシッ

圭一「ぐっ…沙都子…逃げ…」

横島「ああぁぁぁなんだってんだこんちきしょーー!!」

横島「うぉおい!!田中ぁ!!どうなってんだよ!!」

『あー…ここラストシーンだわ。祟殺し編だな』

横島「祟殺し!?てめぇ!!猟奇殺人モノのどこにセーラー服がいんだよ!!」

『まぁ、多分また最初からなると思うから、がんばれ』

横島「がんばれってちょっとおい!!」


53.
つり橋

横島「捕まえた!」

沙都子「いやぁ!!放してぇ!!」

横島「いや、ほら違うんだって!!」

横島「別に俺が殺したわけじゃなくて…」

沙都子「血まみれの手で何を言ってますの!?」

横島「血まみ…うわっ!!!」

沙都子「っ!」

横島「あっ、ちょっ…」

ブンッ ガキッ

横島「あっ!?ぬおわっ!?」ガシッ

横島「間一髪セーフ…」

横島「なわけねぇ!!引き上げてくれー!!」


圭一「沙都子、大丈夫か!?」

沙都子「えぇ…」

圭一「この殺人鬼…よくも梨花ちゃんを…」

横島「違うって!!話を…」

圭一「うわああぁぁ」ブンッ

横島「ぎゃーーー!!」パッ

横島「バカヤロー!!斧なんかあぶねぇだろうが!!」ひゅ~

横島「あぁ…なんだってこんな目に…」

横島「あ~…」


54.
――――。

横島「はっ!?」」

横島「…生きてる」

横島「助かった~…」

「みぃ?」

横島「みぃ?」

「誰なのですか?」

横島「誰って、俺はGS横し…うおわああぁぁ!?」

「みぃ?」

横島「しししし…死んでた子じゃ…」

「?」

「何を変なこと言っているのですか?みぃ…」

横島「……気のせいか?」

梨花「僕の名前は梨花、古手梨花なのです」

横島(梨花…やっぱりさっきの子だ…)

横島「いったいどうなってんだ?」

梨花「どうしたのです?」

横島「ん?いや、なんでもない」

梨花「おかしな人なのです、にぱー」

横島「に…にぱー?」

梨花「それで…えっと…」

横島「横島忠夫だ」

梨花「横島は何をしていたのですか?」

横島「何をといわれても…」

羽入「梨花梨花!初めての人、初めての人なのです!あうあう~」

横島「……」

羽入「こんな人、今まで来たことなかったのに…これは何かの前兆かも…」

梨花「そうかもね…でも、まずは様子を…」

横島「前兆って何の?」

梨花「ふみゅ?!」

梨花「な、何の話なのですか?」

横島「いや、そっちの子が今言ってたじゃん」

横島「初めての人だとか、何かの前兆とか」

羽入「あうあう~!?僕が見えるのですか!?」

梨花「あなた!羽入が見えるの!?」


55.
横島「というわけだ」

梨花「そう…」

梨花「また、過去を遡ってきたのね…」

横島「…大丈夫か?」

梨花「えぇ…今の話を聞いたら気が抜けたの…ごめんなさい」

横島(えらくマセたがきやなー…さっきまでの言葉遣いと一変しやがった)

羽入「ヨコシマ!あなたは先ほどこの世界を本の世界だといいましたです!」

横島「ん?そうだけど?」

羽入「だったら教えてほしいのです!いったい梨花を殺した犯人は誰なのです!?」

梨花「そ、そうよ!ねぇ、教えて頂戴!お願い!!」

横島「んなこといったってよぉ…」

羽入「お願いしますのです!」

横島「俺、この本読んだことないし…」

梨花「……」

横島「ちょっと待ってろ」

梨花「…?」

横島「おい田中!」

『…なんだ』

横島「犯人誰なんだよ」

『うっせぇな…そんなもん、おいおいわかんだろ』

『それにここで教えちゃ面白みもなくなっちまうしな!』

横島「ようし、なら聞くぞ『犯人は誰だ?』」

『だから教えねえっていってんだろ!』

『鷹野だよ~』

『!?』

横島「ご苦労」

文殊『答』キィイン


横島「犯人がわかった」

梨花「本当!?」

羽入「今さっき一人でぶつぶつ言ってたのは…」

横島「教えてやってもいいんだが、それにはひとつ条件がある」

横島「それは…」

横島「―――――。」

梨花「……」

羽入「あうあうあ~…」

梨花「…わかったわ」

羽入「梨花!?」

横島「ようし、交渉成立だ」


56.
知恵「えー、今日から新しいお友達を紹介します」

圭一「誰だ?」

魅音「案外、圭ちゃんくらいの子だったりして」

レナ「だったらいいな~」

知恵「入って」

横島「ちーっす。横島忠夫ですよろしく」

圭一「お…おぉ…」

魅音「あっちゃ~、おじさんの言うこと当たっちゃったねぇ」

レナ「はう~バンダナかあいいよぉ~」

知恵「それじゃ、横島君。前原君の隣に座って」

横島「へーい」

圭一「俺、前原圭一よろしく」

横島「…チッ」

圭一「!?」

魅音「ちょっとあんた!態度悪いよ!」

レナ「みぃちゃん抑えて…」

横島(俺を殺しかけた奴と握手なんかできっか)

レナ「あのね…横島君…私、竜宮レナっていうんだけど…」パシッ!

横島「僕横島忠夫!レナちゃんって言うんだ!かわいいね!」

レナ「は…はうぅ…」

魅音「ちょっと!あん…」

横島「いやぁごめんごめん。僕は横島忠夫。忠夫って呼んでくれてもいいよ」

魅音「ふざけないでよ!」

レナ「み、みぃちゃん…」

梨花「横島、落ち着くのです」

魅音「梨花ちゃん?」


57.
魅音「ええぇ!?梨花ちゃんの遠縁の人!?」

梨花「ハイなのです。少しスケベなところもありますが、根はいいやつなのです」

横島「よろしくー」

魅音「くっ…(なんかむかつく…)」

圭一「なぁ…俺と同じ年の奴あんまいなくてさ」

圭一「仲良くしようぜ」

横島「…お前は俺を殺しかけたからな」

横島「しらん」

圭一「はっ!?」

魅音「なにそれ!?」

梨花「よ…横島。それは違うのです」

横島「…まぁこの世界じゃ、仲良くしてもいいかねぇ」

横島「よろしくな、けーちゃん」

圭一「あ…あぁ…」

沙都子「ねぇ梨花、本当に遠縁の人なんですの?」

梨花「みぃ。昔はよく遊んだ仲なのですよ」

沙都子「そうなんですの?初めて聞きましたわ」

梨花「みぃ」


圭一「で、だからここに代入すればいいわけだよ」

魅音「あーなるほど!」

レナ「圭一君、やっぱり教えるの上手だねー」

圭一「そんなことねぇよ」

横島「こんな勉強よりもさ、今日の放課後の話でもしようよ!どっかいかない!?」

レナ「でも今は勉強の時間だよー?」

魅音「あんたは一人でしゃべってなさい」

圭一「横島も、一緒にやろうぜ。楽しいぞ」

横島「…ケッ」

圭一「で、ここは…」

レナ「でもでも~」

魅音「あんっ、ここ解けた!」

レナ「ねー圭一くん」

魅音「ねぇけーちゃん」

レナ「ねぇねぇ」

魅音「けーちゃん」

圭一「はいはい」

横島(憎しみで人が…)

横島(憎しみで人が殺せたら…)


58.
横島「部活?」

レナ「そう!みんなで勝負して、負けた人が罰ゲーム!」

魅音「新人君にはちょーっとつらいルールかもしれないけどね~」

横島「罰ゲームって、でこぴんとか?」

圭一「ちっちっちっ…そんな生ぬるいものじゃないぞ」

圭一「なんと!勝者が命令をくだせるのだ!!」

横島「マジっすか!?」

横島「っしゃー!やったるでー!!」

魅音「ちなみにこの部では勝利のためにはあらゆる努力をすることが規則だかんね」

横島「おう!望むところだ!」

魅音「ふっふっふっ…無礼者には死を…」


横島「それじゃぁ…最下位敗北者・魅音ちゃんには…罰ゲームとして何をしてもらおう」

圭一「な…なんて強さだ…」

魅音「あ…ありえない…」

レナ「全戦全勝…はうぅ…強すぎるよぉ…」

沙都子「いったい何をなさったんですの…」

梨花「みぃ…」

横島「ふっふっふっ…」

横島(日ごろから鍛えられたこの美神さんのいかさまテクがあれば怖いものなしだ)

文殊『運』パアァァア


59.
横島「敗者は勝者に絶対服従…」

横島「ふっへっへっへ…」

魅音「くっ…」

横島「さぁて…それじゃぁまず…」ぐいっ

横島「ん?」

梨花(…あまり、派手なことはしないほうがいいのです)

梨花(その…個人的にえっちぃことは…)

横島(何のためにここまでしたと思っているのだ!俺はヤる!ヤッたるでー!!)

梨花「み…みぃ…」

横島(…しかし確かに今のままでは険悪モード必至か?だが…)

横島(…いやまてよ?)

横島「…みんなでお茶しようか」

魅音「…へ?」


横島「いやーうまいなー!女の子たちもかわいいし!」

レナ「はうぅ!かあいいよー!」

魅音「えっと…」

横島「ほら食べて食べて!まぁ、魅音ちゃんのおごりだけど…」

魅音「…で、でもさ、これが罰ゲームでいいの?」

魅音「おじさんたちは…その…」

横島「いやいや、まだみんなのことはよくわからないし、もっと知りたいなーって思ってたからさ」

横島「魅音ちゃんやレナちゃん…まぁそれと沙都子ちゃんやけーちゃんのことも知っときたいしね」

魅音「っ…その…ごめんね。私もちょっと態度が悪かったよ」

圭一「お…俺もその…なんか知らないけど悪いことしたのかなって思ってたけど…改めてよろしくな、横島」

梨花(この男…どういうつもり?)

横島(くっくっ…今のままでは多少近づきづらいからな。熟してからの方がうまいだろ…)

横島(おまえの弱みも握ってやるぜ?けーちゃん…くっくっく…)

「ショートケーキです」

横島「ありが…んんっ!?」


60.
横島「魅音ちゃんが二人!?」

魅音「あれ?今日バイトだっけ?」

「はろろ~ん。今日はみんなで来てるんですね、こちらは?」

魅音「えっとね、今日転校してきた…」

横島「横島忠夫です。妹さんですか、お美しい」

「まっ」

レナ「えっとね、みぃちゃんの双子の妹の園崎詩音ちゃん」

詩音「詩音です」

横島「いい名前ですね。どうです?一緒にお茶でも…」

詩音「い…いえ、まだバイトの途中ですので…」

沙都子「そうですわ。ねーねーの邪魔しないでくださいまし」

横島「…ねーねー?」

詩音「ふふっ、私、この子のお姉さんなんです」

横島「…複雑な家庭環境なんだなぁ」


横島「ふぃ~…」

魅音「この後どうする?」

圭一「とりあえず、横島にこの村のこと教えてやらないか?」

レナ「あ、それいいね!どこいくー?」

横島「それじゃー僕はレナちゃんの家がいいな!」

レナ「えぇ!?それは駄目だよ!」

横島「じゃー魅音ちゃん家!」

魅音「ふふっ…うち…来る?」

横島「…なに?その不敵な笑みは…」

圭一「こいつんち、雛見沢を実質的に支配しているやくざの家なんだ」

横島「や…やくざ!?」

魅音「けーちゃんひっどーい!」

レナ「えっとね、みぃちゃん家は雛見沢にある園崎、公由、古手の御三家筆頭なんだよ」

横島(や…やーさんの娘さんだったのか…うかつに手出しできん…仕方がない、レナちゃんに的を絞るか…)

横島「…古手?」

魅音「あれ?聞いてないの?」

レナ「梨花ちゃんは古手家の頭首なんだよ」

梨花「みぃ、横島は昔ここに少し居ただけで、何も聞いていないのですよ」

横島(こ…この子が!?そんなすごい子やったんかあぁ!?)

レナ「へぇ、そうなんだ?」

レナ「なんか…本当に梨花ちゃんのこと…知らない人かと思っちゃった…」

横島「!?」ゾクッ

梨花「み…みぃ…」

横島「そ…それより、僕、村見て回りたいなー!」

圭一「そうだな、それじゃまず…」

横島(な…なんだったんだ…今の迫力は…)

梨花「……」

横島「いやぁ…レナちゃんの迫力にはびびったぜぇ…」

梨花「今日の行動で、この村のことや圭一やレナ、魅音のことはわかったわね」

横島「い…いきなり態度いっぺんやなー…」

梨花「…それより、明々後日は綿流し…事件が起こる前に手を打たないといけないんだけど」

羽入「おかしいのです。この世界ではまだこれまでのような予兆がないのです~あうあう~」

梨花「『運命』を打ち破る…予兆かもね…」

羽入「梨花…」

羽入「梨花、あまり期待し過ぎないほうがいいのです」

羽入「もしここでも運命を打ち破れなかったら…」

梨花「羽入!『もし』なんて言葉はなくしなさい!」

梨花「ここで『運命』を打ち破るのよ!」

横島(え…えらい白熱してんなー…)

横島(…運命だのなんだのしらんが…俺はちゃんとレナちゃんとできるんだろうか…)

沙都子「…で、どうして横島さんがいらっしゃいますの?」

横島「いやー、こっちにきたばっかりで泊まるところがなくてねー」

横島「よろしくね、沙都子ちゃん…」

沙都子「……」

横島(おい、沙都子ちゃんが一緒なんて聞いてねぇぞ)

梨花(うるさいわね。仕方ないじゃない、話は聞いてたでしょ)

横島(だからって一緒に住んでるなんて聞いてねぇぞ)

梨花「沙都子、さすがに横島でも僕たちに手は出さないのですよ」

横島「出すかい!」


61.
横島「ったく…」

羽入「ヨコシマ…」

横島「あん?」

羽入「どこに行くのです?」

横島「ちょーっと散歩にな」

横島(がきんちょのお守りなんてやってられっかってーの)

羽入「ちょっと話があるのです」

横島「何の?」

羽入「あうあう…」

横島「……」


横島「ここでいいかい?お姫様?」

羽入「あうあう…ごめんなさいなのです、ヨコシマ」

横島「それで、何の話だ?」

羽入「その…一つお願いしたいことがあるのです…」

横島「お願い?」

羽入「僕と梨花はこれまで何度も夏を迎える前に何者かに殺され、この世界を迎えました」

羽入「あるときは圭一が錯乱し、あるときはレナが…」

羽入「魅音も詩音も、そして沙都子もそう」

羽入「その度に誰かが死に、梨花が殺されこの世界に戻ってくるのです」

横島「それで?」

羽入「お願いなのです!その『運命』をこの世界で打ち破ってほしいのです!」

横島「まぁ、いいけど」

横島「それより、俺の話忘れてねぇだろうな」

羽入「悪魔がでることですか?」

横島「ちげぇよ。俺と女子高生をつき合わせてくれるって話だよ!」

羽入「あ、あうあう~」

羽入「それは梨花に言ってほしいのです」

羽入「僕はどうすることもできないのですあうあう~」

横島「まったく…俺の専門は幽霊退治だぜ?」

横島「猟奇殺人やいかれた連中相手にすんのは専門外だ」

羽入「……お願いなのです」

横島「…まぁ、ここにいるからにゃ、手伝ってやるさ」


沙都子「う…ん?」

沙都子「梨花ぁ?」

沙都子「……いない」

沙都子「まったく…こんな夜中にどこにいきましたの?」がさっ

沙都子「?」

沙都子「なんですの?今、窓の外から…」

「・・・」

沙都子「ひ…」

沙都子「ひぃいいいやあああぁぁ!!!!」


62.
横島「!?」

羽入「沙都子の声!?」


梨花「沙都子!?どうしたのです!?」

沙都子「いや…いやあぁ…」

梨花「しっかりするのです!沙都子!」

横島「沙都子ちゃん!」

横島「梨花ちゃん!どうしたんだ!?」

梨花「わからない、トイレから戻ったら…」

沙都子「おじ…おじが…」

梨花「!?」

横島「おじ?」

沙都子「窓の外から…私を…いやぁあぁぁ…」

入江「…大丈夫です。安心してください、今は落ち着いています」

梨花「…沙都子のおじが戻ってきた…」

梨花「また…あの世界が…」

入江「…そのことなんですが梨花ちゃん」

鷹野「沙都子ちゃんのおじさん…もう刑務所なのよね」

梨花「え?」

鷹野「もしかしたら、雛見沢症候群の病状が進行してるのかもしれないわねぇ…」

梨花「そんな…」

入江「まだなんともいえませんが…しばらく様子を見ましょう」

鷹野「ふふっ…進行しないと…いいですわね」

梨花(…この女)

魅音「梨花ちゃん!」

レナ「沙都子ちゃんは大丈夫なのかな?かな?」

圭一「横島から話は聞いた…おじが帰ってきたんだってな」

横島「で、おじが帰ってきたのってなんかやばいの?」

圭一「…俺もよくは知らない、どうなんだ魅音」

魅音「……あいつは、やばいよ」

梨花「みぃ、ちょっと聞いてほしいのです」

圭一「ん?なんだ梨花ちゃん」

梨花「実は、沙都子のおじは今捕まっているのです」

一同「な、なんだってー!?」AA(ry


63.
梨花「…その、わかってくれましたか?」

圭一「それじゃ沙都子昨日見たってやつは…」

梨花「…わからないのです」

梨花(雛見沢症候群進行の疑い…今までこんなことはなかった…)

横島「……もしかして」

圭一「ん?横島?」

横島「なぁ、梨花ちゃんはそいつの姿みてねぇの?」

梨花「見てないのです…」

梨花「ただ、何かもやもやしている物体が外に見えたのですよ」

魅音「もや?」

横島「梨花ちゃん、ちょっと」ちょいちょい

梨花「?」

横島「あ、僕ちょっと梨花ちゃんとお話あるから!」

魅音「え、あ、ちょっと!?」


梨花「どうしたの?」

横島「おじって、沙都子ちゃんにとったらめちゃくちゃ嫌いな人物だったんだよな」

梨花「そうよ。あいつのせいで、沙都子はぼろぼろに…」

横島「梨花ちゃんは、何かに苦しめられてない?」

梨花「え?」

横島「『苦悩』ってやつ。苦しめ、悩まされてること」

梨花「それなら今戦ってる『運命』ってやつね」

梨花「それ以外にないわ…」

横島「…はぁ…まだレナちゃんとやれてないのに…」


63.
梨花「何ですって!?」

横島「たぶんな、そいつが俺の探してる『悪魔』って野郎だ」

梨花「…そんなやつのせいで沙都子が」

横島「どうする?」

梨花「ゆるさない…」


魅音「あ、梨花ちゃん」

圭一「横島、何はなしてたんだよ」

横島「いや~、私用で…」

梨花「みんな、今から言うこと…疑わないで聞いてほしいのです」

梨花「実は…横島はこの世界の人ではないのです」

一同「は!?」


魅音「……」

レナ「……」

圭一「……その…全部一気に言われてもなぁ」

レナ「そう…だね…」

魅音「雛見沢症候群、梨花ちゃんが殺される世界、そして犯人が鷹野さん…」

圭一「横島がGSで別世界から来て、目的が悪魔退治とか言われてもなぁ…」

横島「お前ら…信じてねぇな」

横島「レナちゃんは信じてくれるよねー!」

レナ「その…やっぱりちょっと信じづらいかな…かな」

梨花「……」

横島「だあぁ!!めんどくせぇ!!なら証拠見せてやるよ!」

横島「栄光の手(ハンズオブグローリー)!!」

圭一「手が!?」

魅音「光った!?」

横島「どーだ!」

魅音「…でも、やっぱり」

圭一「……」

梨花「…みぃ、圭一…信じてほしいのです…」

レナ「梨花ちゃん…」

横島「こ…これでも信じんか…」

横島「仕方がない…」

横島「梨花ちゃん、これもって」

梨花「…?」

文殊『伝』キィイン

横島「よし、手に触れろ」

圭一「?」

レナ「あ…」

魅音「これは…」


横島「みんなの情報を伝えることができたはずだ、わかってくれたか?」

横島(魅音ちゃんの下着の色は黒か…レナちゃんはピンク…うへへっ…)

レナ(横島くんって…こんな人だったんだ…)

魅音(…うっわ)

圭一(やべぇ、梨花ちゃんの下着…熊さんか…)

梨花「…わかって、くれましたですか?」

魅音「…わかった」

圭一「全部わかった…」

レナ「…梨花ちゃんの気持ち…確かに伝わったよ」

梨花「みんな…ありがとなのです…」

圭一(しかし、レナも魅音も…俺のこと好きだったんだな)

魅音(けーちゃんはまだ好きな人いないのか…)

レナ(私にもチャンスが…)

横島(圭一君…俺はいずれ君を殺すだろう…)


64.
横島「というわけで、この世界で梨花ちゃんの言う『運命』を打ち破ることと」

横島「俺の目的である悪魔の除霊をクリアしたいと思う」

圭一「でも、具体的にはどうするよ」

魅音「そうだねぇ…犯人がわかっているなら先に手を打ったほうがよね」

レナ「鷹野さんを捕まえられたらいいわけだよね?よね?」

魅音「そうだねぇ、その前に横島の敵のことも考えとかないとね」

圭一「沙都子のこともな」

レナ「や…やることがいっぱいだね…」

横島「沙都子ちゃんなら俺の力でなんとかなる」

魅音「なるほど、文殊!」

圭一「便利だよなぁ…」

横島「というわけで、まずは昨日沙都子ちゃんがみた悪魔の対策をしたいと思う」

梨花「みぃ…横島…『運命』についての期限も残りわずかなのです…」


あーじゃね こーじゃね


魅音「よっし!決まり!」

レナ「後は他の人の協力とかも必要だね!だね!」

圭一「ようし!横島!まずは沙都子を復活だ!!」

横島(ふん…お前に言われんでもわかっとるわい)


65.
沙都子「…おじが…おじが」

鷹野「あーら、沙都子ちゃん」

沙都子「おじがぁ…」

鷹野「…薬が効かない」

鷹野「もうだめかもね」にたぁ

コンコン

横島「ちーっす」

鷹野「あら?誰かしら?」

横島「沙都子ちゃんの友人のものです」ぎゅっ

横島「いやぁ、まさかこんなお美しい方が看護婦をされているとは」

横島「どうです?仕事上がりに僕とエンジェルモートでお茶でも…」

鷹野「ふふっ、横島君?ここは今、面会謝絶中よ?」

圭一「横島が沙都子を治している間に、こっちはこっちで準備だ」

梨花「昨日の夜に入江と富竹に、協力を得たのです」

梨花「入江は前から高野の行動に不審な動きがあったといってたのです」

魅音「詩音も手伝ってくれるって!」

レナ「警察には連絡しないのかな?かな?」

圭一「そのことなんだがな、大石さんが協力を仰いでくれるそうだ」

魅音「おぉ~…なんか、全然いける気がしてきた!!」

圭一「あぁ!これで完璧だぜ!」


66.
鷹野「ありえないわ!沙都子ちゃんが回復するなんて!」

入江「しかし、症状も治まって元気になってました…」

入江「病室に閉じ込めておくより、みんなのところのほうがいいだろうと横島くんが沙都子ちゃんと話してたので…」

鷹野「…あの男」ぎりっ

鷹野「…まぁいいわ」

鷹野(明日は綿流し…ふふっ…全てが終わるから…)

鷹野「ふふっ」

入江「……」

横島「…しっかし、今までと違って悪魔の野郎せめてこねぇな…」

『おい相棒』

横島「誰が相棒だ」

『その世界に来てもう4日だ』

『期限は一週間…忘れるなよ』

横島「わぁってらぁ」

横島「…この世界じゃ、期待できそうにねぇなぁ…」


魅音「じゃ、作戦通り動くよ」

魅音「手はずどおり、綿流しが終わったら梨花ちゃんは大石さんのところに避難」

魅音「監督と富竹さんはあらかじめ鷹野さんから離れて、連絡したら合流」

魅音「そこで敵に攻撃をしかける」

魅音「っていっても、敵の目的がわかってるって言うだけだけどね」

魅音「あわてた連中は梨花ちゃんを探しに来るだろうから、あらかじめ場所をいっておく」

魅音「相手は山犬って連中…武器持ってるらしいからちょっとあぶないけど」

魅音「避難場所を裏の森のなかにして、沙都子のトラップでかく乱しながら戦力を落としていく」

魅音「もちろん、武器持ってる連中は即逮捕。そこから犯人・鷹野さんを捕まえてゲームオーバーよ」

レナ「ちょっと人数が少ない気がするんだけど、大丈夫かな?かな?」

魅音「大丈夫でしょ」

魅音「葛西さんや詩音が連絡を取り次いでくれるから、とりあえず私たちは森で待機しましょ」

魅音「さっ!みんな!それぞれ持ち場に!」


67.
鷹野「まったく…ジローさんはまだ見つからないの!?」

「はっ!富竹二尉の滞在していたと思われるホテルはもぬけの殻で現在捜索中…」

鷹野「せっかく私の死体まで用意したというのに…」

「鷹野三佐!大変です!入江所長の机の上にこのような手紙が!」

鷹野「なっ!?梨花が保護されているですって!?」

鷹野「梨花の監視は何をしていたの!」

「対象は綿流しを終えてからすぐに移動した模様」

「しかし、警察等の手配はないことから個人的な動きであると推測されます」

鷹野「私の目的がばれている…どういうこと?」

小此木「ご丁寧に地図までかいてやがる…どうします?多分罠ですが…」

鷹野「なりふりかまってられないわ!」

鷹野「こちらの手がばれているならもう作戦を実行よ!」

鷹野「邪魔者は全て消すのよ…」


横島「ほ…ホントに大丈夫なんだろうなぁ…」

魅音「なぁに?いまさらびびってんの?」

横島「こちとら幽霊専門なんじゃーー!!」

横島「猟奇殺人は専門外なんじゃーー!!」

羽入「あうあう~、ヨコシマが発狂してますのです~」

梨花「そうね…」

梨花(さぁ…今度こそ…『運命』を乗り越えるわ)

横島「あー!もー!」

レナ「よ…横島君落ち着いて…」

横島「レナちゃーん!死ぬ前に一発やらせてー!」

レナ「はうー!」ばきぃ!

横島「へぶっ!!」


68.
魅音「それじゃ…トラップの位置は確認したね?」

魅音「大石さん、富竹さん、監督も各場所の監視に当たってください」

魅音「それじゃ、みんな…狩りの始まりだよ!」

一同「おー!」

横島(俺は関係ないから影からそっと見守らせてもらうとするか~…)

横島(しっかし…今日で6日目…今までの流れからすれば、今日悪魔は仕掛けてくるはず…)

「そうだなGS…」

横島「!?」

悪魔「よくわかってるじゃないか…」

横島「…俺の『苦悩』ってのは…あんたか」

悪魔「俺は『最も苦手な人物』を姿にする悪魔…お前には何に見えるのかね」

横島「ふっ…」

横島「確かに苦手な人物…かもしれん…」

横島「だが…運が悪かったな」

横島「お前は殺せる!!」

横島「死ねぇ親父!!!」


69.
沙都子「ふっふっふ…来た来た」

沙都子「いまですわ!」

レナ「それ!」


魅音「こっちはオーケー!おーばー?」

詩音「東に5人、南に4人います。大石さんと富竹さん、けーちゃん当たってください」

大石「わかりました」

圭一「わかった!」


横島「っ!っ!」ガキッ キィン

悪魔「はっはっは!やるな!」

横島「うっせぇクソ親父!!」

悪魔「お前をつくった覚えはないがな!!」

横島「死ね!!」

「いたぞ!…って、な…」

「横田!?なんであいつが!?」

「何言ってんだ!竹中だよ!!」

「富竹ぇ!!よくも俺の三四さんを!!」

「うてぇ!!」

パンパンッ

横島「ぬわぁぁ!!」ヒョイヒョイ スカッ スカッ

横島「お前の姿見て敵さん激昂してるじゃねーか!!」

悪魔「ちっ、邪魔な人間どもめ…」


70.
鷹野「子ども相手に何やってるの!!」

「しかしトラップが…」

鷹野「そんな子どもだましのトラップごときで…」

「雲雀、やられました!」

鷹野「っ…」

鷹野「いいわ、私もいくわ」

小此木「…やれやれ」


魅音「ある程度、片付いたみたいね」

圭一「武器も奪ったし、あとは警察に引き渡して鷹野さん割り出してもらえれば…」

レナ「あれ?そういえば横島君がいないよ?」

魅音「あれ?ほんとだ」

詩音「おかしいですね、彼の位置は確か西…監督と同じ方向です」

入江「私は自分の場所は守っていましたが、彼は見ていませんね…」

梨花「ま…まさか…」

ドゴォ!!

魅音「!?」

横島「おらあぁぁ!!」

悪魔「ふんぬああぁ!!」

圭一「横島!!…と」

魅音・詩音「ばっちゃ!?」


悪魔「くくくっ、この世界…うまくいきそうだな…」

横島「けっ!何いってやがる!お前はここで…」

横島「くたばれ!!」

悪魔「ぐっ!?」ズシャッ

横島「よっ!」スタッ

魅音「あんた!なんでばっちゃと…」

横島「あー、ちがうちがう、あれ悪魔だから」

詩音「悪魔?」

梨花「あれが…あのもやが私の『苦悩』…」

羽入「僕ももやにしかみえないのです」

レナ「人によって姿を変える悪魔…私にはりなさんにみえるよ…」

圭一「俺には白鳥の衣装が浮いているようにしか見えない…」

大石「んっふ、私には巨大なイーソーに見えますねぇ…」


251 :VrlmMlca0
また壮絶な絵面だなwww



71.
悪魔「つぇえな…」

横島「ったりめぇだ。クソ親父…極楽へ…」

羽入「梨花後ろ!」

パァン

魅音「!?」

沙都子「え?」

詩音「っ!」

梨花「れ…」

圭一「レナぁ!!」

「あーら、駄目じゃない…」

鷹野「こんな大掛かりなことしちゃ…」

梨花「た…鷹野…」

横島「レナちゃん!?」

圭一「レナ!レナぁ!!」

鷹野「ほら、動かないで」

鷹野「頭撃ち抜いたんだから…生きてるわけないじゃない…」

圭一「お…おぉぉ!!!鷹野ぉ!!」

魅音「けーちゃんだめ!!」

鷹野「動かないって言ったでしょ?」タンッ

圭一「がっ…」

魅音「けーちゃん!!」

詩音「いやぁ!!」

鷹野「ほぉら…私の銃は…頭しか撃ちぬかないんだから…」


72.
小此木「やれやれ、所長も…こんながきどもにそそのかされて…」

小此木「こんなことしなけりゃもう少し楽に死ねたものを…」

入江「っ…」

悪魔「形勢逆転だ」ぐわっ だんっ

横島「ぐっ…」

悪魔「くっくっく…どうだ?親父に頭を踏みつけられる気分は…」ぐりぐり

横島「レナ…ちゃん…けー…」

悪魔「あん?何泣いて…」タンッ

悪魔「いでぇ!?」

鷹野「な…なんであんたがここに…」

鷹野「うわあぁぁ!!」ダンダンダンッ

小此木「くそったれ!!しねぇ!!」ダダダダッ

悪魔「いでえぇぇ!!やめろ馬鹿ども!!」

大石「富竹さん!」ダッ

富竹「はい!」ダッ

鷹野「!?」スチャッ ガシッ

富竹「ごめん、鷹野さん…」

大石「でぇい!!」バキッ

小此木「っ!このっ…」

大石「甘いわ!若造が!!」ガシッ ドカッ


悪魔「っ…たく…」

悪魔「?」

悪魔「か…からだが…」

横島「極楽へ…」

文殊『固』キィィイン

横島「いかせてやるぜ!!」ヴゥン


72.
魅音「レナ!けーちゃんっ!!」

沙都子「レナさん!!圭一さん!!起きてくださいまし!!」

梨花「嫌よ…せっかく打ち勝てたと思った世界なのに…」

梨花「せっかく…」

横島「どいてくれ!!」

横島「レナちゃん!!」

横島「生き…返れ!!!」

文殊『蘇』キィィン

ピキッ パリィン

横島「な…なんで!?」

魅音「ねぇ!なんとかならないの!?」

横島「……っ」

羽入「…レナの魂が抜けてしまったのです」

羽入「魂のない死者は…蘇らない…」

沙都子「レナさん…あ…ああぁぁ…」

横島「っ…圭…」

羽入「…無駄です」

梨花「…は…羽入」

鷹野「あんたたちぃ!!あんたたちが変なことしなけりゃ…」

鷹野「おじいちゃんの…おじいちゃんの論文が正しかったって証明できたのに!!」

魅音「あんた…」ブンッ ガッ

富竹「…駄目だ、魅音ちゃん」

魅音「富竹さん…」

小此木「やれやれ…ガキ二人ぶち殺して終わりとは運がない」

小此木「せめてもう少し楽しみたかったもんだ」

魅音「あんたたち…」ギリッ

梨花「いやよ…圭一とレナが死んで終わる世界なんて…」

梨花「誰かが欠けた世界なんて…」

梨花「うっ…うぅ…」

沙都子「り…梨花…」

梨花「うぇえぇん」

横島「……」


73.
ウ~…ピーポーピーポー

横島「羽入ちゃん」

羽入「…運命は打ち破られました…」

羽入「もう…僕たちが過去に戻ることはないでしょう」

羽入「うっ…うぅ…」

横島「……」

羽入「僕は…誰かが欠けた世界なんて…」

羽入「戻れるのなら…」

横島「戻りたいか?」

羽入「…はいなのです」

横島「……」

横島「…梨花ちゃん」

梨花「…横島」

横島「君は運命を打ち破ることができた」

横島「犯人は捕まった」

横島「しかし仲間は死んでしまった」

魅音「あんた!!」ガッ

詩音「お姉!」

横島「聞いたところによると、この世界以外では全て君が死んで終わりだったな」

横島「次の世界でハッピーエンドになるなんて限らない」

横島「それでも戻りたいか?」

梨花「戻りたい…」

梨花「私は…戻りたい!」

横島「…そうか」

文殊『時』『空』『超』『越』キィイン

梨花「!?」

横島「羽入ちゃん」

羽入「ハイなのです!?」

横島「俺の力で過去に戻る手助けをする」

横島「残念だけど、今の俺に細かい時間、場所を設定できる力はない」

羽入「ハイなのです」

横島「そこで神様である君の補助が必要だ」

横島「…できるかな?」


74.
梨花「…羽入」

羽入「…やります…やらせてくださいなのです!!」

羽入「僕は、誰かが居なくなって誰かが助かる世界なんて真っ平なのです!」

羽入「みんなが助かる…誰もいなくならない世界がいいのです!」

羽入「梨花…また辛いことになるかもしれません…」

羽入「それでも…」

梨花「当たり前よ!」

梨花「次の世界はこうはならない…いいえ、させないわ!」

梨花「横島、お願い!」

横島「わかった」

魅音「梨花ちゃん…」

詩音「…」

沙都子「梨花…」

梨花「みぃ、しぃ、沙都子…」

梨花「僕は…別の世界にいって…二人を助けたいのです…」

沙都子「いやですわ!お二人がいなくなって…そのうえ梨花のいない世界なんて!」

梨花「……沙都子」

沙都子「行かないで…くださいまし…」スッ

沙都子「!?」

詩音「沙都子…行かせてあげましょう」

沙都子「詩音さん!?」

魅音「そうだね」

沙都子「魅音さんまで!?」

魅音「たとえ違う世界でも…」

魅音「二人が助かる世界があるのなら…」

魅音「それが梨花ちゃんにしかできないなら」

魅音「私は行ってもらいたい」

魅音「だって…」

魅音「だって私もみんながいる世界がいいんだもん…」ポロポロ

沙都子「み…魅音さん…」

詩音「…沙都子」

沙都子「うっ…うぅ…」

梨花「沙都子」

梨花「僕は、いつでも沙都子と一緒なのですよ」

沙都子「梨花…」


梨花「…それじゃ、みんな」

魅音「行ってらっしゃい…梨花ちゃん」

詩音「…お元気で」

沙都子「……梨花」

沙都子「梨花ぁ!」

梨花「沙都子」

梨花「大好きなのですよ」

梨花「にぱー」

沙都子「…私も」

沙都子「私も大好きですわ!」

横島「それじゃ…いくぞ」

文殊『時』『空』『超』『越』キイィィィイイン!!


75.
梨花「……」

梨花「…この世界」

梨花「久しぶりね」

横島「おわっ!?なんじゃこの世界は!?」

梨花「あなたまできたの?」

横島「いちゃ悪いのかよ」

梨花「いいえ、ただ居たことに驚いただけよ」

梨花「…ありがとう」

梨花「あなたのおかげで、もう一度チャンスがめぐってきた」

梨花「本当なら、もう戻りたくはなかったけど」

梨花「あんな世界になるくらいなら、私は何度でも」

梨花「何度でも戦ってやる」

横島「そうか」

横島(で…できた!!文殊4つの同時発動!)

横島(失敗せんでよかった…)

羽入「ヨコシマ」

羽入「本当に感謝するのです」

横島「いやいや」

羽入「僕の力ではどうすることもできませんでした…」

羽入「あなたがいたからここまでできたのです…」

羽入「本当に…本当にありがとうなのです!」

横島「俺ができるのはここまでだ」

横島「ここからは君たちの力で乗り切るんだ」

横島「次の世界…がんばれよ」

羽入「はいなのです…はいなのです!」

横島「梨花ちゃん、羽入ちゃん」

横島「ちゃんと立派に成長して、俺に見合う女になってくれよ!」フッ

羽入「…」ぽかん

梨花「ふふっ…そうね。さぁ、羽入…次こそはみんなで運命を…打ち破るわよ」


76.
田中「おめぇ、すげぇな」

横島「…は?」

田中「まさか時空超越を自力でするなんて…」

横島「ったりめーだ!天下の横島様だぞ!」

横島「……」じーん

田中「…何かたまってんだ?」

横島(俺も成長してんだなぁ…)

横島「っしゃ!!どんな世界でもドンときやがれ!」

田中「そういえばその文殊ってやつ、いくらでも出せんの?」

横島「いんや、まだ10個くらいあるけど、本の中でも時間がたてばできるからな」

横島「まだ大丈夫だろ」

田中「……そうか」


横島「いやー…しっかし随分減ってるなー…」

横島「ここ半年ため続けたストックが一気に減るってのも少々残念な気がする」

田中「まぁまぁ」

田中「次の世界は…」

横島「次こそはエロエロな世か…」

田中「こいつだな」

横島「……えー」

横島「見るからにエロエロじゃない表紙なんですけど」

田中「まぁエロエロではないが、楽しい世界だと思うぞ」

横島「で、女子高生は?乳尻太ももは?」

田中「……さぁいって来い!」

横島「おいいぃぃ!!」



278 :PBCfU2bJ0
ぶっちゃけGSの世界なら文殊って最低でも十億
多分数十億で売れるよね

279 :nCbjzQmBO
しかし横島の手元には一円も入らない



77.
横島「…しかし…休ませてほしい」

横島「考えてみりゃ即行で別世界に行ってる訳だしな」

横島「…疲れた」

ピカッ



横島「あー…公園…」

横島「ちょうどいいか…休んでいこう」

ヒュパッ

「……」

ヒュパッ

「でね~…」

「え~ありえな~い。でも…」

横島「ZZzz……」


夕方


横島「おキヌちゃ~……うっ……ふぅ……」

ヒュパッ

「……数時間前から、ずっとここで寝てらっしゃいますの」

「……起こしたほうがよろしいのでしょうか?」

「あの~、もし?」

「ここで寝てらっしゃるのもいいのですが…」

「そろそろ夜になりますわよ?」

「……起きませんわね」

横島「う~ん…」

「おっ?」

横島「……むにゃ」

「起きてくださいま…」

横島「ふへ…ふへへへっ…」

横島「美神さーん!!」ガバッ

「!?」ヒュッ

「な…なんですの!?」パッ


78.
―――――。

横島「…んっ…あれ?」

横島「いつの間にかあたりが暗い…」

横島「……さて…とっとと終わらせて、次こそはエロエロな世界へ…」

横島「…しかし奴らは何かイベントがないと出てこないんだよな」

横島「さて…ここはどんな世界なんだ…」

ドゴォオオンッ!!

横島「…か」

「うっ…」

横島「ひぃ!!」

横島「!?」

横島「女の子!?」

「…くっ」

「…ンにしてんだ…」

「あン?一般人かァ?」

横島「お、お前がやったのか!?」

「チッ…今回のところは見逃してやらァ…」ヒュッ

横島「…な…なんだぁ?」

「っ…」

横島「いきなりなんだってんだよ!!」

横島「おまわりさーん!!救急車呼んでー!!」

「…大…丈夫です…と…」

「ミサカは意識…朦朧の中…」ガクッ

横島「大丈夫じゃねええぇぇ!!」


79.
御坂妹「……」パチッ

横島「ハッ!」ピラッ

御坂妹「……」

横島「ススススススイマセン!決して悪気はなかったんです!!」

御坂妹「あなたは誰ですか?と、ミサカはあなたに名前を問いかけます」

横島「…へ?」

横島「ぼ、僕は横島忠夫!GS横島忠夫!」

御坂妹「GS?と、ミサカは聞いたことのない言葉に疑問を感じます」

横島「え…えっとですねぇ…」

横島(な…なんだ…この説明少女は…)

横島(それにさっきのバトルはなんだったんだ?)


横島「――――。わかってくれた?」

御坂妹「なるほど、と、ミサカは理解したことを口に出してみます」

横島「まぁそういうわけでここに居るんだけどね」

横島「ところで、君はさっき何をしていたのかな?」

御坂妹「実験です。と、ミサカは簡略的に答えてみます」

横島「…えらい派手な実験やなー…」

御坂妹「本来ならこのような場所では行わないのですが、逃げている途中で飛ばされてしまった
    ためこのようになってしまいました。と、ミサカは懇切丁寧に答えます」

横島「実験って何の実験?」

御坂妹「…話すと長いので、答えたくありません。と、ミサカは少し考えて発言してみます」

横島「随分、感情を素直に答えるんだな…」


80.
御坂妹「―――。理解しましたか?と、ミサカはあなたの理解のほどを確認してみます」

横島「…それじゃ、君ってロボットって事?」

御坂妹「ロボットではなくクローンです。と、ミサカは少し遺憾を覚えます」

横島「うーむ…あぁいう場面は見慣れてるんだが…」

横島「それで、その調子でいったら君はその一方通行ってのに殺されなきゃならんわけ?」

御坂妹「私が勝っても実験は終了します。まぁ、そのようなことは万が一にもありえないことだと思いますが。
    と、ミサカは少し落ち込みながら答えます」

横島「…もう少し、この世界の話を聞かせてもらってもいいかな?」

御坂妹「…はぁ。と、ミサカはめんどくさそうなことを頼まれて心底嫌がっていることをため息であらわします」

横島「…なんだかんだですごい感情ぶつけてくんなー…」


御坂妹「…もう朝です。と、ミサカは少し疲れた表情で答えます」

横島「いろいろサンキューな。それで、ミサカさんは家に帰らなくていいの?」

御坂妹「そうですね…少し疲れているので休ませてほしいです…、と、眠たい目を擦りながら答えます」

横島「…この近く、ホテルとかあったっけ」

御坂妹「ミサカはお姉さまのクローンなので年齢的には14歳です。と、ミサカは眠気を我慢して怒りを表します」

横島「14…」

横島(…ばれなきゃ大丈夫…ばれなきゃ)


81.
横島「結局ベンチで寝てやんの」

横島「……」

横島「……」きょろきょろ

横島「…ゴクッ」ピラッ

「あんた何してんの!!」

横島「え?あんぎゃあああぁぁぁ!!!」バリバリバリバリッ

「って!あんたもなんでこんなとこで寝てんの!」ポカッ

御坂妹「…スーッ…スーッ」

「…起きないし」

横島「…あれ?双子?」


「あんた、この子に何しようとしてたのよ」

横島「あ、そうか!君がこの子のお姉さま!」

横島「なるほど…これがオリジナルか」

御坂「!?」

横島「妹と違ってすっげぇ感情を行動で示すんだなーああぁぁぁぁ!!!!」バリバリバリッ

横島「何しやがんだ!!」

御坂「うっさいわね!悪口言われたらそりゃ反撃するわよ!」

横島「どういう理屈だ!!」

御坂「それよりどういうこと?何であんたがそのこと知ってんのよ!」

御坂「というか誰?」

横島「知らん奴になんで電撃浴びせてんだこの野郎!!」


横島「俺は横島ってんだよ」

御坂「…で、なんであんたがそんなこと知ってんの」

横島「全部この子に聞いたんだよ」

御坂妹「スーッ…スーッ…」

御坂「…あんた、そんなこと聞いて助けようなんて思わないことね」

横島「誰が思うかい。俺はとっとと悪魔を倒して次の世界へ行くんだよ」

御坂「悪魔?」


82.
――――。

御坂「で、あんたは別の世界から来たと」

横島「まぁな」

御坂「あっはっはっは!ばっかじゃないの!?」

横島「……」

御坂「幽霊とか別世界とかW漫画やアニメの見過ぎだってーの!」

御坂「この学園都市にはね、レベル0~5の超能力者がたっくさんいるの!」

御坂「超能力はあっても、魔術や霊能力なんてものは存在しないのよ!」

横島「…プッ」

横島「クスクス」

御坂「な…何よ…」

横島「べっつにー」

横島「さーて、僕はさっさと終わらせて次にいこーっと」

御坂「待ちなさい!!
   あんた…私をレベル5と知ってそんなこといったのよね」

横島「俺は霊能力者、GSだからな」

横島「俺からしたら超能力のほうが存在しないようなもんだぜ」

御坂「なんですってぇ」ビリッ

横島「あ、でも魔法とか錬金術とかは知ってるぞ?ドクターカオスとかがやってたからな」

御坂「っ…あんた、私と勝負しなさい!」

御坂「ぎったぎたにしてあげるから」

横島「断るね」

御坂「なんですって!?」

横島「だって、俺にメリットないしー
   お前と戦う理由はない」

御坂「…言ってくれるじゃない」

御坂「だったら…
   無理やりにでも戦わざるをえなくしてあげるわ!!」バチィ!

横島「ぬわっ!?」

御坂「待ちなさい!!」

横島「な…なぜこうなる!!」

横島「くそっ!!」

文殊『翼』キィイン

横島「ったく!」バサッ

御坂「なっ…羽!?飛んだ!?」

横島「どっか安全な場所に避難せねば…」バサバサ

御坂「…あいつ」


83.
横島「…ったく…なんであんなおっかねぇガキに追い回されにゃならんのだ」

横島「…さっさと悪魔…出てこいよ」

横島「たしかあとは『愛情』と『尊敬』だっけ?」

横島「今までの奴は『嫌悪(最も嫌悪感を抱いている奴)』『善行(最も良い人だと思う奴)』『

苦悩(最も苦手な人物)』だっけな」

横島「『愛情』は…まぁ美神さんかな…」

横島「『尊敬』…」

横島「……」

横島「冴○僚?」(BGM:GET WILD)

横島「まぁ考えてても始まらん!早く悪魔でてこーい!」

横島「一刻も早くこの世界から出たい…」

横島「乳尻太もものない世界なんていやじゃー!!」

「……あの」

横島「むっ!?」

「…学校の人…じゃないですよね」

横島(また変な奴にあっちまった…)

(…なんか変な人にあっちゃったなぁ)

(青髪も土御門もさぼっちまうせいで飯食いに屋上に来たらこれだよ…)

(はぁ…不幸の始まりっぽいな…)

横島「…君は誰だ?」

上条「えぇっと…一応この学校の生徒の上条っていいます…」

上条「それじゃ、僕はこれで」

横島「待ちたまえ、ちみぃ」

横島「少し…話をしないか?」

上条「……はぁ」


84.
上条「『尊敬する人』か『愛する人』ですか?」

横島「あぁ。できれば、他の人が見たら違った人に見える奴にあったことはないか?」

上条(そんな人、いるわけないのに…)

上条「いませんよ」

横島「…役立たずが」

上条「え?」

横島「もういいよ。どっかいけ」

上条(え…えぇぇ…)


310 :QVjQmmgM0
横島ひでぇww



85.
横島「上条とかいうやつのせいでいらん時間を使ってしまった…」

横島「おい、田中!」

『あー?』

横島「悪魔の居場所とかわかんねぇのか?」

『向こうもお前を探してるぜ』

『どこにいるかは知らんがな』

横島「役立たずが」

『うっせぇ!』

『こっちはお前のおかげで力が戻ってきてるんだ』

横島「は?」

『…いや、こっちの話だ』

『とりあえず、近々会えるだろうよ』

『じゃあな』

横島「なんでぇ」


横島「しっかし、どうすっかなー…」

横島「寝るか…」

横島「……」

横島「……」

横島「駄目だ眠れねぇ」

横島「しゃーねー…散歩でもすっかな…」


86.


横島「…普通の町のようで、近未来的な感じだな」

「あっ!スフィンクス!あいたっ!」ドンッ

「っててて…君!どこに立ってんのさ!」

横島「なんだぁ?」

「君がそんなところに立ってるから、スフィンクスが行っちゃったんだよ!」

横島「ふざけんなガキ。しっしっ」

「むぅ~…ふんっ!」テテテッ

横島「変な服着たガキだな…」


横島「ねーおねぇさーん」

横島「あっ、かーのじょー!お茶しないかーい?」

横島「だめー?」

横島「へっ!なんでぇ!お前らなんかこっちからお断りだ!!」

横島「くそアマどもがぁ…イケメンや金持ちどもにはケツふってついてくくせに…」

「何をやってるんですか、と、ミサカはあなたを少し見下した感じで言ってみます」

横島「…あ」

御坂妹「少し、そっちで話でもしませんか?と、ミサカは哀れみを込めて誘ってみます」


87.
御坂妹「それにしてもあなたはいったい何をしているんですか。と、ミサカは紅茶を混ぜながら聞いてみます」カチャカチャ

横島「いやぁ、ミサカちゃんが付き合ってくれるって言うんだから驚いたよ」

横島「この後どこいく?」

御坂妹「この後は私は用事がありますので、と、ミサカはあなたの誘いをやんわりと断ります」

横島「ねー、そんなこといわないでさあー」

横島「話してくれた御礼もかねて、どこかのホテル行かない?」

御坂妹「…そんなこといっていると、先に帰りますよ。と、ミサカは嫌悪感を覚えます。」

御坂妹「……」

御坂妹「それに、お礼をいうのはミサカのほうです。と、ミサカは少しはずかしいのですが勇気を出して言ってみます」

横島「へ?」

御坂妹「昨日のあの時点で、ミサカは死んでいました」

御坂妹「だからお礼を言うのはミサカの方です」

御坂妹「…と、ミサカは感謝を伝えます」

横島「昨日のって、一方通行ってやつか?」

御坂妹「多分、私の口からこのことが伝えられるのが最後なので、わざわざ探して伝えました」

御坂妹「と、ミサカはあなたを探すのに手間取ったことを伝えておきます」

横島「え?最後?」

御坂妹「実験は今夜も行われます」

御坂妹「多分、今夜私はいなくなるでしょう」

横島「ちょ、何言ってん…」

御坂妹「大丈夫です」

御坂妹「私は御坂妹(シスターズ)。検体番号10031号」

御坂妹「私が死んだら次の御坂妹が現れるでしょう」

御坂妹「と、ミサカはこのミサカがあなたに会うのはこれが最後ですということを伝えておきます」

横島「ちょっと…」

御坂妹「すみません、ミサカは今夜のための準備がありますので」

横島「ちょっと待てよ!」

御坂妹「なんですか?と、ミサカは帰ることを止められたことに苛立ちを感じます」

横島「そんな簡単に『これが最後』だとか『もうだめだ』とか言うな!」

御坂妹「もう駄目だ、というのは言っていません」

御坂妹「……」

御坂妹「あなたのような方にあえて、ミサカは少しうれしかったと思います」

御坂妹「と、ミサカはちょっぴり寂しい気持ちで感謝を伝えます」

横島「お…おい!」

横島「……行ってしまった」


88.
横島「……」コソコソ

御坂妹「……」テクテク

横島「見つけたぞ」

横島「まったく、こんなことしたくねぇってのに…」

横島「何が最後だ。馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ」

「あんた!」

横島「ん?ぬあっ!?」ドゴォッ!

御坂「やっとみつけた!さぁ!勝負しなさい!」

横島「だーー!なんだってんだよ!」

御坂「何がよ。こっちはあんた探して町中走り回ってたんだからね」

横島「ってあっ!見失った!?」

横島「どこだー!!」ダダダッ

御坂「あっ!ちょっと!待ちなさい!」


横島「…あんな一瞬で姿が消えるなんて」

御坂「ちょ…どこまで来てんのよ…」

横島「げ…まだいたの?」

御坂「当たり前でしょ!こっちは昨日からずっと探してたんだからね!」

横島「その台詞、仕事から帰ってきたときの幼馴染からだったらよかったんだけどなぁ…」

横島「幼馴染いないけど」

御坂「すかしたこと言ってんじゃないわよ!」

横島「ったく…いいだろう。やってやってもいい」

横島「ただし、この勝負が終わったら二度と俺にかかわんじゃねーぞ」

御坂「っ…」

御坂「上等…」


89.
横島「さぁ…どっからでもかかってきな」

御坂「丸腰でいい度胸じゃない」

御坂「ならこっちは」バチバチッ サーッ

横島「!?」

御坂「砂鉄が振動してチェーンソーみたいになってるけど、あたるとちょーっと痛いかもね」

横島「ふっ…」タッタッ

御坂「?」

横島「蝶のように舞い…」タッタッ

御坂(くるか!?)

横島「ゴキブリのように逃げーる!!!」ダダダダダダッ

御坂「…」ポカーン

御坂「に…逃げた?」

御坂「ま、待ちなさい!!」


横島「ったく、あんなあぶねぇもん作んなよなー…」

横島「あー、死ぬかと思った…」

横島「でもまぁ勝負は終わったんだし、これでやつも俺に手出しすまい!」

横島「逃げるが勝ち、なんという作戦勝ち!」

横島「さーて、ミサカちゃんはどこだー?」

御坂「いた!」

横島「んなっ!?」」

御坂「逃げてんじゃないわよ!」ブンッ

横島「ぬわっ!?」ヒョイ

御坂「ちょこまかと…このぉ!」ブンッ

横島「ぬはぁっ!!」

横島「だー!!勝負は終わっただろ!!」

御坂「はぁ!?何ふざけたこと言ってんのよ!」

横島「逃げるが勝ち…つまり俺の勝ちだ」

御坂「ふざ…けるなぁ!」バリバリバリィッ!

横島「うおぁあっ!」ヒョイ

御坂「ったく!なんて反射神経してんのよ!」

横島「うっせぇ!こちとら必死なんだよ!」

横島「!」

「やっと見つけたと思ったら御坂とやってんの?」

御坂「!?」

横島「美神さんってことは…悪魔登場ってか」

御坂「…あんたも一緒に相手してあげるわよ」バリッ


90.
悪魔「私のことはもう知ってるようだね」

悪魔「他の連中は倒してきたってことかい?」

横島「ふっ…まぁな」

悪魔「それじゃ、自己紹介はいいか」

御坂「ってあんた!あんたもまとめて勝負してあげるからかかってきなさい!」

横島「おい!逃げろ!」

御坂「は?」

横島「そいつが誰に見えるかしらねぇが、そいつは悪魔だ!」

横島「俺が相手してる間に…」

御坂「ふざけたこといってんじゃ…」

御坂「ないってーの!!」バババババババババッ

横島「ひっ!」ヒョイッ

シューッ…

御坂「…やっぱり、あんたには効かないか…」

悪魔「……」

悪魔「私にはこの世界の能力が全て無効化できる…」

御坂「そんなの知ってるわよ!」

横島「だから!そいつ悪魔なんだってば!」

御坂「あんた何分けわかんないこといってんのよ!!」

横島「っ…」

横島「逃げるぞ!」ぐいっ

御坂「なっ…」

悪魔「……」

横島「ったく!逃げろっていってんのに何でにげねぇんだよ!」

御坂「何言ってんのよ!あいつも私の敵なの!」

横島「あいつは悪魔で人によって見える姿が違う」

御坂「そんな馬鹿な話…」

横島「大体、敵とか言ってっけど、そいつのこと好きなんだろ?」

御坂「んなっ!?」

横島「あの悪魔は、見るやつの『最も愛するやつ』が姿として映るんだ」

横島「俺には美神さんにしかみえなかったしな」

御坂「なななななんで私があいつのことすすすすききき…」

横島「…たく、これだから中坊は…」


330 :eQiJoIYmO
『愛情』はルシオラだろう横島アァァァァ!



91.
横島「――――。ってことだ」

御坂「うさんくさいわねぇ」

横島「まぁ信じてもらわんでもいいが、俺はあいつを倒さないといけないんでな」

横島「邪魔だけはしてくれるなよ」

御坂「にしても、あんた何コソコソしてたの?誰かを追いかけてるみたいに…」

横島「そりゃミサカさんを追いかけてたに…ハッ」

御坂「は?」

横島「しまった!今何時だ!?」

御坂「夕方の5時半だけど…」

横島「もうすぐ夜じゃねぇか!早く探さないと…」

御坂「なんだってのよ」

横島「あいつ、殺されるかもしんねーんだよ」

御坂「っ!」


御坂妹「はっ…はっ…」

一方「ほらほらァ、逃げてばっかじゃ勝てねェぞ?」

御坂妹「くっ!」バチッ

一方「効かねェ…ぞォ!」グワッ

御坂妹「っ!!」バキィッ ドゴォッ

御坂妹「……」ガラッ

一方「なんだァ?もうしめェかァ?」

一方「それじゃ、おやすみだなァ…」

「待ちなさい!」

一方「あン?」

御坂「……」

横島「が…がんばれー!」コソッ


92.
一方「……」

御坂「……」

一方「ンだよ…やんのかァ?超電磁砲?」

御坂「えぇ…」バチッ

一方「おめェが俺に勝てねェことくらい…わかってるよなァ?」

御坂「……」

御坂「そんなの…やってみなきゃわかんないでしょ!」バチバチィッ!

一方「おせェ!」ギュアッ

御坂(っ!一瞬で距離を詰められた!?)

一方「らァ!!」ドゴオッ

御坂「ぐぁはっ!!」バィキッ

横島「ひっ!?」

横島(なんだこりゃ!?人間同士の戦いかぁ!?)


一方「おらおらァ!!」

横島(一方的じゃねぇか…)

御坂「……」

一方「あン?お前ェもしめェかよ…」

一方「なら次はてめェだ」

横島「ひっ!?」

一方「昨日はおめェが居たせいで殺しそこなっちまったンだ…」

一方「今日は逃がさねェ」

横島「ぎゃーー!!」ダダダッ

一方「待ちやがれェ!」


一方「どこォ…行きやがったンだァ?」

一方「…三下がァ…ン?あいつらも逃げやがった?」


横島(ふははははっ!作戦通り!俺の影を追って行ったな!)

文殊『影』ヒイィン

横島(ったく、あんな化けもん相手にできっかっての!!)

横島「おい!二人とも起きろ!」

横島「……」

横島(ちょっとくらいなら触っても…)ごくっ

御坂妹「…んっ」

横島「わぁ!?ごめんなさいごめんなさいっ!」

御坂妹「…また助けられてしまいました。と、ミサカは複雑な心境で表情を曇らせます」

横島「助かったんだからいいじゃねぇか。何で複雑な心境なんだよ?」

御坂妹「本来なら昨日…そして今日、私は一方通行に負けていなくなるはずでした」

御坂妹「しかし…」

横島「馬鹿野郎!!」

御坂妹「!?」

横島「前も同じようなこといったと思うけどな」

横島「そんな簡単に死ぬようなこといってんじゃねぇ!」

横島「死ぬのが当たり前なんて思ってんじゃねえよ!」

御坂妹「…これは決められていることなので、私にはどうすることもできません」

御坂妹「と、ミサカはあなたの言っていることに困惑しながら答えます…」

横島「死にたくなけりゃ戦わなけりゃいいじゃねぇか!」

横島「俺なんていつも逃げの一手だぞ」

御坂妹「私にはそれはできません。と、ミサカはあなたの提案を拒否します」

御坂妹「私は実験のために作られたクローンです」

御坂妹「実験の放棄はできませんと、ミサカはあなたの提案拒否の理由を端的に説明します」

横島「そんなもん、生きてるのが楽しいって思ってりゃ、死にたくなくなるだろ」

横島「そうなるように俺が君に生きる楽しさを教えてあげよう!」


御坂「…っ…あれ?私、どうしてこんなとこに?」

御坂「確か一方通行にやられて…」

御坂妹「ヨコシマさんに助けられました。と、ミサカはお姉さまに状況を説明します」

御坂「えっ!?あいつが!?どうやって!?」

御坂妹「そのことについては私もよくはわかりませんが、
    と、ミサカはお姉さまの質問に答えられないことを申し訳なく思います」

御坂「あいつ…そんなにすごい奴だったの?」

御坂「……」

御坂「って!もう夜じゃない!」

御坂「…門限…やばい、寮監に殺される」


93.
横島「やー!ごめんごめん、遅くなったねー」

御坂妹「どうしてこんなところに?と、ミサカは少し首をひねりながら聞いてみます」

横島「君に生きる楽しさを教えてやろうというのだ!」

横島「あ、乗り物とかは割り勘ね」

御坂妹「……遊園地、と、ミサカは初めてくるところに少しわくわくしています」

横島(あぁ…女の子とデート…サイコーや…)


きゃー!

わーっ!

横島「うわー!!!」

御坂妹「……」

ざっぱーん


横島「ふぃー、楽しかったねー」

御坂妹「……」

横島(…反応がない。あまり好きじゃなかったのか?)

横島「よっと」

横島「…あれ?、ミサカちゃん?」

御坂妹「……」スッ ふらふら

横島(…ふらふらしてる)


340 :vNB6ABVFP
ここで横島、意外にもトゥーピュアピュアボーイな行動



94.
御坂妹「…あまり早い乗り物は…もう乗りたくありません」

御坂妹「と…ミサカは顔を青くさせて注意事項を伝えておきます…」

横島「そっかーそれじゃ次はあれやろっか」

きゃー!!

ぬはああぁ!!

御坂妹「……」

横島「降下パラシュートの…」

御坂妹「……」バチッ

横島「あうちっ!」


御坂妹「メリーゴーランドはなかなかよかったです。と、ミサカは素直に楽しかったと認めます」

横島「なんというデート…」

横島(あぁ…生きてるって幸せ…)

御坂妹「……昨日言いそびれてしまっていたのですが」

横島「ふへ…ふへへっ…」

御坂妹「…」バチッ

横島「あうちっ!」

御坂妹「昨日言いそびれてしまったのですが」

御坂妹「私はあなたに2度も助けられました」

御坂妹「…と、ミサカは少しもやもやとした気持ちであなたに感謝を伝えます」

横島「まぁ成り行きとかもあったし、気にすんなって!」

横島「それより楽しんでるか!?」

横島「これから夜になったらもっと面白いもんがあるしな!」

横島(パレードとか…ふへへっ…)

御坂妹「…楽しいです」

横島「そりゃよかった」

御坂妹「……生きていれば、もっと楽しいことがありますか?」

御坂妹「と、ミサカはまじまじとあなたの反応に耳を傾けます」

横島「ったりめぇだ。死んじまったらなんもできねぇぜ?」

横島「まぁ幽霊になって楽しむのも一つの手かも知れないけどな」


横島「楽しかったね」

横島(結局パレード前に出てきちまったなぁ…まだ夕方なのに…)

横島(しかし、夜はこれから…)

御坂妹「…ヨコシマさん」

横島「ん?どっかいきたいところあるの?たとえばホテルと」

御坂妹「違います。と、ミサカは否定します」

御坂妹「今回、ヨコシマさんが遊園地に連れて行ってくれてすごく楽しいと思いました」

御坂妹「と、ミサカは今日の感想を笑顔で答えます」

御坂妹「…感謝やいろいろな思考…気持ちの整理がつきにくいのですが、
    あなたに伝えたい気持ちがあります」

御坂妹「と、ミサカはこれから勇気を出してあなたに伝えようとします」

横島(こ…これは…もしや…)

横島「そ…それが本当に君が思ってる気持ちなのかは知らないけど…」

御坂妹「本当の気持ちなら伝わりますか?本当とは違う世界でも、
    本当の気持ちならこの気持ちは伝わりますか?と、ミサカは…」

「お楽しみ中もうしわけないけど、それも終わりの時間がやってきたよ」


95.
横島「っ!出やがったな!」ヴンッ

悪魔「昨日は逃げられたからね」

悪魔「今日は終わらせるつもりできたから、お別れの言葉でも言っておきなよ」

横島「へっ。もうお前の仲間は3体も倒してきたんだぜ?」

悪魔「3体?」

横島「お前の台詞、そっくりそのまま返してやるぜ」

悪魔「くっくっ…やってみるがいいさ」

御坂妹「…上条当麻さん?」

横島「…なんで上条の名前が出てくんの?」


悪魔「さて…それじゃ、やろうかな」

横島(く~…とは言ったものの…悪魔とはいえ、姿が美神さんじゃ強そうに見えてしまう…)

横島「秘儀…」

横島「戦略的撤退!!」

悪魔「ふっ…今日は逃がすか」

御坂妹「あっ…」


――――。

悪魔「…こんなところまで来て、何をするつもりだ?」

横島「言っただろうが、戦略的撤退だと」

横島「これで周りに危害が及ぶことはないだろ」

悪魔「所詮、本の中の連中に、危害が及ぼうと関係ないだろう?」

横島「うっせぇ。人間ってのはそんなんでも気になっちまうもんなんだよ」

横島「それじゃ…やったろーじゃねぇか」ヴンッ

御坂妹(…私はどうすればいいのでしょう?)

「にゃー」

御坂妹(……)


上条「…美琴…じゃなくて妹か。何してんだ?」

御坂妹「……猫です」

上条「……」

上条「あ、あぁそうだな」

御坂妹「ミサカの体は常に微弱な磁場を形成します。と、ミサカは説明します」

上条「……」

御坂妹「私がこの猫に餌やみずをあたえることはできないでしょう。と、ミサカは結論づけます」

御坂妹「ということで、保健所に回収される前に何とかしたほうがいいです。と、ミサカは指摘します」


96.
横島「これで…」

横島「終わりだぁ!!」ズバッ

悪魔「ぐっ!!」

横島「…意外とあっけねぇもんだな!」

悪魔「くそっ…」

横島「お前が美神さんの姿で出てきたときはやばいと思ったが、所詮は偽者!」

横島「やりあって、すぐにわかった!あの高慢ちきな美神さんとは比べ物にならんかったわ!!
   だーっはっはっは!」

悪魔「…ふん。貴様、よく『最も尊敬する人物』に手をかけられたものだ…」

悪魔「その『尊敬』とは、その人物を乗り越えたい『壁』だったからかな?」

横島「そ…『尊敬』!?」

横島「『愛情』の悪魔じゃなかったのか!?」

悪魔「…貴様…まだ『愛情』とはやっていないようだな」

悪魔「くくっ…『愛情』は人間にとって最も手ごわいだろうよ」

悪魔「何せ『最も愛した人物』が相手になるのだからなぁ!」

横島「…一つ聞くが、もし『愛情』と『尊敬』が同一人物としてかぶっていた場合はどうなるんだ?」

悪魔「…そういうこともあるだろう」

横島「ホッ…よかった…」

悪魔「ん?」

横島「もしまた美神さんが相手だったら容赦なく倒せるからさ!」

横島「ふっふっふ…日ごろの鬱憤を悪魔で晴らさせてもらうわ…
  (ひん剥いたり、写真撮ったり… うへ…うへへへっ…」

悪魔「お…お前は悪魔か!」

横島「だから、悪魔はお前だろ」


悪魔「…こちらはもう動けん」

悪魔「貴様のようなGSにあたったのがわるかったのだな…」

横島「今回はカメラがないため、ご退場願おう」

横島「最後の台詞は聞いてやる」

悪魔「…次でお前は地獄を見るだろう」

横島「へっ、言ってろ!ばーか!」

横島「極楽へ…」

横島「いかせてやるぜ!!」


97.
上条「すぐ買ってくるから、ここでちょろっと待っててくれ」

御坂妹「猫の飼育に関する書籍がほしいのですか?と、ミサカは確認を取ります」

上条「書籍というより知識だな。お前も見ただろ、あの修道服と巫女装束」

御坂妹「念のために申し上げますが、猫の命を不用意に扱った場合は動物愛護法により罪に問われ

ます。と、ミサカは警告します」

上条「え、何、怒ってる?」

御坂妹「怒ってはいません。あなたが直接かかわっていなければそれでよいという話ではありませ

ん。と、ミサカは注意を促します」

上条「…ごめん」



横島「いや~ごめんね~」

横島「って、いない…」

横島「くそっ!何のために高い金払ってあんなとこまで行ったと思っとんのだ」

横島「ミサカちゃーん!どこー!?」


上条「ん?そういやぁ、猫を抱えたまま店に入っても大丈夫かなぁ」

御坂妹「果てしなく説明くさい台詞なのですが、こちらに預けるのはご遠慮ください。と、ミサカ

は…あっ」

ひゅっ

御坂妹「…っ」ぽふっ

上条「磁場の出る体質のおかげで猫に嫌われてるって?」

上条「ならばその壁を乗りこえてこそ、真の友情が芽生えるってもんだろ」

御坂妹「まったく、いったいどんな神経で猫を投げることをよしとしたのでしょう。
    と、ミサカは一人つぶやきます」

御坂妹「……」

御坂妹(そういえば、彼と別れてしまって、伝えるべきことをつたえられていませんでした)

御坂妹「今度あったときに伝えよう…。と、ミサカは…」

御坂妹「!」

「……」


98.
横島「ったく…どこに…」

上条「おーい…って、いないし…」

上条「…げっ」

横島「おっ」

横島(そういやミサカちゃん、こいつの名前言ってたな)

横島「おい、ミサカちゃんって知ってるか」

上条「え、美琴の知り合いだったんですか?」

横島「あー違う違う。ミサカちゃんだ」

上条(妹の方かな)

上条「えっと…妹の方ですかね」

横島「そうだ!妹の方だ!」

上条「それならさっきまでそこに居たはずなんですけど…」

「にゃーん…」

上条「おっ、お前、御坂妹がどこにいったか知ってっか?」

「にゃーん」

上条「うーむ…」

横島「お前は俺を馬鹿にしとんのか?」

上条「や…そんなことないっすよ!」

上条「……」

横島「あん?なにじっと見つめてやがんだ?」

上条「…いえ、なんか…」

横島「…あっちになんかあんの?」

上条「……わからないんですが…とりあえずいって見ましょう」

横島(…なんだこいつ)


99.
横島「こんな袋小路に何があるってんだ?」

上条「……」

横島「……おい、なんかしゃべれよ。薄気味悪ぃじゃねぇか…」

上条「…これ」

横島「あん?靴じゃねぇか…って、それ…」

上条「っ…御坂妹の靴だと思います」

横島「ははっ…まさか…そんなもん、似たようなやつならいくらでもあんじゃねぇの?」

上条「……行きましょう」

横島「……」

上条「……」

横島「……」

上条「……」

横島「……」

横島(暗くてほとんど見えねぇじゃねーか…)

上条「…っ!」どんっ

横島「いでっ!何急に止まってやがんでぇ!」

上条「……!」

横島「あん?何見て…」

「……」

横島「あ…」

「にゃーん」


101.
横島「…これは…何かの冗談だよな!」

横島「あ、もしかして学芸会の練習か何か?」

横島「こんなにケチャップまみれになっちゃって…」

「………」

横島「……」

横島「くっ…文じ…」

『おっ、悪魔倒し終わってんじゃねーか』

『それじゃ、戻すぞ』

横島「んなっ、ちょっとまっ…」フッ


田中「いやぁ、悪魔も残すところあともう一体だな」ガッ

田中「おぉうっ!?」

横島「ちょっと待てやコラ」

横島「今、待てっつったよなぁ…」

田中「ま…まて!文殊なんて危ねぇもんだしてんじゃねぇ!」

田中「俺を除霊したら一生童貞の呪いが…」

横島「やかましい!!俺をまた本の中に戻しやがれ!」

田中「は?でも、悪魔倒して即行戻りたいって…」

横島「ごたごた抜かしてると頭吹き飛ばすぞこの野郎!」

田中「わ、わかった!だからその危ねぇもんしまえって!」


102.
横島「くっ…どこだ!?」

『あー、最初に言ったと思うけどな、入れるのはこれが最後だからな』

『それ以上は入ったら出られない、まさに一方通行の片道切符だぜ』

横島「おい!ミサカちゃんはどこだ!」

『その辺は自分で見つけろ、それじゃ。片がついたらまたよべや』

横島「相変わらず役立たずなやっちゃ…」

横島「ん、あれか!」

横島「おいっ!上条!」

上条「……」

上条「…どこいってたんすか」

横島「それよりミサカちゃんは…」

「あーきみ。それと…きみもなのか?」

「まぁいい。ちょっと現場に同行してほしいのだがきてくれないか」


上条「……」

横島「……」

上条「…ここに死体があったはずなんですけど」

横島「…や…やっぱり学芸会か何か…だった?」

上条「…ほんとに…あったはずなんだ」

「にゃーん」

上条「……」ダッ

横島「お、おい!」

「あっ、君たち!」


横島「おい!何急に走り出してんだよ!」

上条「ハッ…ハッ…」

横島「……あれは学芸会の練習だったん…」

横島「あっ…」

「……」

上条「ハッ…ハッ…」

御坂妹「申し訳ありません。作業を終えたらそちらに戻る予定だったのですが、
   と、ミサカは初めに謝罪しておきます」

上条「…御坂妹?」

横島「ほーら!そうだった!」

横島「まったく!ミサカちゃんは人騒がせだなぁ!あんなところで死んだふりなんて」

御坂妹「ミサカはきちんと死亡しましたよ?と、ミサカは報告します」

横島「へ?」


103.
御坂妹「シスターズです」

横島「うわっ!?ミサカちゃんがもう一人!?」

御坂妹「飼い猫を置いてきたのは謝罪します」

横島「うわっ!?こっちにも!?」

御坂妹「ここに居るミサカは全てミサカです」

上条「…どういうことだ?」

御坂妹「今日殺されたのはシリアルナンバー10031のミサカです。と、ミサカは説明します」

横島「!」

御坂妹『私は御坂妹(シスターズ)。検体番号10031号』

御坂妹『私が死んだら次の御坂妹が現れるでしょう』

御坂妹「検体番号10031は戦闘を放棄し逃走をはかり、結果一方通行によって殺害されました」

上条「ちょっと待てよ、話がわからない…」

横島「戦わずに…逃げ…」

横島『俺なんて逃げの一手だぞ』

御坂妹「本来の私たちならば作戦としての逃走はあっても、戦闘の放棄は行いませんが」

横島『生きてるのが楽しいって思ってりゃ、死にたくなくなるだろ』

御坂妹「検体番号10031には何らかのバグが生じた模様」

横島「バグ…バグだって?」

横島「…生きようとして何が悪いってんだ…」

御坂妹『本当の気持ちなら伝わりますか?本当とは違う世界でも、
    本当の気持ちならこの気持ちは伝わりますか?と、ミサカは…』

横島「…一方通行…」ギリッ


104.
―――――。

上条「…まさかあんなとんでも実験がこの町で行われてるとはな」

御坂「あんたたちには関係ない…だから…」

横島「……悪いけど、一方通行は俺が倒させてもらうぜ」

御坂「あんた、何言って…」

横島「確か、現在負けなし最強の奴が、連勝記録更新中だから実験ってのは続いてるわけだよな」

御坂「…えぇ。だからオリジナルの私が負ければこんな実験、やる意味がないってことがわかるでしょ?」

横島「そんなことより、異端分子の方がそいつより強かったってなれば…」

横島「科学者連中のそいつへの興味がなくなって、俺に興味が向くんじゃねぇか?」

上条「そうだな。俺が相手すりゃ、レベル5がレベル0に負けましたってことで実験も終了するだろ」

御坂「あ…あんたたち…」


一方「電気で酸素を分解してオゾンに変えて俺を酸欠状態にしようってかァ?」

一方「あっはっはァ!いいねェ!最高だねェ!」

御坂妹「ハッ…ハッ…」

一方「そういう計算でやるところは嫌いじゃねェぜェ?」

御坂妹「ハッ…ハッ…」

一方「でも…もう終わりだなァ…」

御坂妹「…あっ」

一方「……」

一方「まァた、おめェかァ?」

横島「……」


105.
横島「さぁ一方通行…今日は逃げも隠れもしねぇ…」

横島「正々堂々勝負しやがれ」

一方「おいおい、お前、誰に喧嘩売ってンのか…わかってンのか?」

一方「これで会うのは三回目だっけなァ?」

一方「これまでのカリ…かえさせてもらうわ」

一方「なァ!!」ギュアッ スポッ

一方「!?」

横島「はーっはっは!見たか恒例となった落とし穴の威力を!!」

横島「これで動けまい!オラァ!!」ヴンッ

一方「ざっけンじゃねェ!!」ドゴォ!!

横島「ひっ!!穴が吹き飛んだ!?」

一方「すかしたことしてンじゃねェぞ三下ァ…」

一方「らあっ!」カン ギュアッ

横島「ひぃ!」ヒョイッ

一方「そらそら!」ガンッ ガンッ

横島「ぬあぁ!」ヒョイッ ヒョイッ

横島(なんて危ねぇ野郎だ!!鉄鋼やらパイプやら飛ばしてくるとは…)

一方「ちィ…当たンねェなァおいィ…」

一方「なら…」ガンッ

一方「こいつはどうだァ?」ギュアッ

横島「ひぃ!?コンテナ!?」

ドゴォッ!!

一方「あーっはっはっは!!」

一方「おいおい…死ンじまったかァ?」

横島「……」

一方「…マジで死ンじまったみてェだなァ」

横島「……」ニヤッ

一方「!?」

一方「ンだァ!?体が…痺れ…」

横島「ふははははっ!!馬鹿め!お前が隙を見せるのを待っていたのだ!!」

文殊『痺』キィィイン


106.
横島「お前が『あらゆる物質のベクトルを変えることができる』っていうなら、おまえの隙をついて

こいつを触れさせることでおまえを動けなくしたり、ベクトルの変化が行えないような力で対抗すれ

ばいいわけだ」

横島「例えばこいつでお前を殺すこともできる」

一方「…ンだァ…?その…珠ァ…」

横島「文殊って言ってな、まぁ不思議能力~みたいなもんだ」

横島「例えばどうです?こんなのとか」

文殊『死』

一方「…っ」

横島「おんやぁ?なんだねチミィ…その顔は…」

横島「死にたいですかぁ?」

横島「へっへー!俺がその気になればお前なんて速攻で殺せるかんなー!」

横島「はっ…」ドッゴォ!

横島「へぶらあぁ!!」バッキィ!!


横島「なんだぁ!?」

一方「へっ…お前ェなんざ…」

一方「直接触れなくても殺せンだよォ!」ヒイィィイン

横島「か…風の塊!?」

一方「死ねェ!!」ギュアッ

横島「ひいいぃ!!」ヒョイッ

一方「ちょこまかしてンじゃねェぞ!!」ギュアッ

横島(あ、あかん!!さっさとやったらよかった!!)

横島「へぶっ!!」ドッゴォ!!

横島(しゃ…しゃれんならん…)


一方「ちィ…動けねェとやりづれェったらありゃしねェな…」

一方「らァ!」ギュアッ

横島「ぐあぁ!」ドッゴォ!

横島(あ…あかん…意識が…)

一方「そろそろ終わりかァ?」

一方「なら…死ンじまえよ」ヒイイィン

横島「くっ…」

「おおぉぉ!!」

一方「!?」バキィ!

「へっ、天下のレベル5が…レベル0にぼこぼこにされちゃ…もう外あるけねぇだろ」

横島「上条!!」

上条「大丈夫ッスか?横島さん」

一方「ンだてめェ…」

上条「この実験をぶち壊しにきたレベル0だ」

一方「ざっけンじゃねェぞ三下ァ!!」ギュアッ

上条「無駄だって言ってんのが」パキィ

一方「なっ・・・」

上条「わかんねぇみてぇだな!!」バキィ!!

一方「ぐゥ!?」

一方「なンで反射できねェンだ・・・?」


107.
上条「この幻想殺しってのはな、あらゆる異能の力を打ち消しちまうんだ」

上条「もうお前の力は通用しねぇ・・・」

一方「・・・体の痺れも取れてやがる」

上条「えっ?」

横島「んなっ」

一方「三下ァ!よくもやってくれたなァ!!」

横島「アホーーー!!」

上条「わーすみません!」

一方「しっ…ねェ!!!」ブンッ ギュアッ

横島「わあーーー!!」ヒョイッ スガンッ

上条「おわーー!!」バキッ

一方「おらおらァ!!」ヒュァ ブゥン

横島「っ!!上条!」

上条「っ!?」

横島(お前がおとりになれ!俺がしとめる!)

上条(なんで俺が…)

横島(っせぇ!!お前のせいであいつが動き出しちまったんじゃねぇか!!)

上条「わかりましたよぉ!!」


上条「おい三下!」

一方「あァン!?」

上条「お前はこんな実験で何人も殺しててなんともおもわねぇのか!?大体、こんな実験・・・」

一方「ごちゃごちゃぬかしてンじゃねェ!」ゴッ

上条「うっひゃぁ!?」

上条(横島さん!)

横島(ふっははは!奴の気がそれている間に・・・)

横島(下準備OKだ!!)

一方「!?」

一方「また体が…」

横島「まだまだだなぁ、三下」

一方「またてめェか・・・」

横島「お前の動きが完全に封じられるようにした」

文殊『糸』『専』キィィイン

横島「これでお前は…」

一方「動けねェから何だってンだ…」

一方「そンならまた・・・」

上条「歯ぁ食いしばりやがれ!!」バッキィ!!

一方「かはっ!!」

上条「…ふぅ」

一方「…うっ」ガクッ

横島「……」ポカーン

上条「…お前みてぇなゲスな野郎に・・・なんでこんなに…」

横島「上条!!なんで俺にやらせなかった!!」

上条「え…あ、すみません…でも、今のうちにしとめとかないと…」

横島「…」

文殊『爆』ヒイィン

ドッゴオオォォ!!

上条「うわああぁぁぁ!!」

上条「何すんですかああ!!」

横島「ったく…」ちろっ

一方「……」

横島「…チッ」


108.
御坂「まさか本当に倒しちゃうなんて…」

御坂妹「…一方通行の意識消失を確認しました。と、ミサカは驚きながら二人を見据えます…」

上条「でもま…これで実験も中止になんだろ」

横島「…ミサカちゃん」

御坂「なによ」

横島「お前じゃねーよ」

横島「実験が中止になったら、もう殺されることはないだろう?」

御坂妹「この結果を報告すれば実験は無期限の凍結になると思われます」

御坂妹「と、ミサカは予想してみます」

横島「そうか」

横島「それじゃ…用事も済んだし帰りますか」

横島「おい!田中!終わったぞ!」

『ったく』

横島「あ、ミサカちゃん」

横島「もう簡単に命投げ出すような真似はやめとけよ」フッ


御坂「消えた…」

御坂妹「あぁ…伝えるのを忘れていました」

上条「ん?」

御坂妹「彼には、検体番号10031からの伝言を預かっていたのですが…」

上条「前の御坂妹から?」

御坂妹「はい。ミサカはミサカネットワークにより、前の御坂からの伝言を預かっていました」

御坂「それで?何を言おうとしてたって?」

御坂妹「『遊園地、連れて行ってくれてありがとうございます』と、前のミサカが伝言を残していたと」

御坂妹「ミサカは言うのが遅れてしまいましたがここで言っておきます」


109.
横島「あー・・・疲れた・・・」

田中「お疲れさん。ったく、悪魔倒してそのまま帰ってこりゃいいものを・・・」

横島「うっせぇ!」

横島「俺だってな、怒るときはあんだよ」

田中「まぁそれはいいが、最後は多分難関だぜ?」

横島「ん?『愛情』の悪魔だっけ?」

田中「それもそうだが、次の本がアレじゃなぁ・・・」

横島「どんな本かは知らんが、今度はある程度内容を見ておいて行ったほうがいいだろう」

田中「あぁ、それなら心配しなくてもいい」

田中「この世界の人間なら誰でも知ってる話だろうからな」

横島「え?」

田中「文殊ってあといくつあるんだ?」

横島「さっき一つできたから…残り5つだな」

田中「……」

横島「何だその顔」

田中「い…いや、それだけでいけるのかなと…」

横島「文殊なくったっていけるぜ?」

横島「現に、さっきだって文殊使わずに悪魔をのしたからな」

田中「…次に入る本なんだがな。こいつだ」

横島「なっ…」

田中「とりあえず…考えてても始まらん」

田中「最後だ!行ってこい!!」

横島「ま…」


110.
横島「しかし、どこに飛ばされるんだ?」

横島「……」

横島「もしあそこなら…」

ピカッ

横島「…町」

横島「…公園」

横島「……いったいいつなんだ?」

「ヨコシマ?」

横島「……」

「どうしたの?こんなところで…」

横島「……っ」だきっ

「きゃっ…ちょっと…こんなところで…」

横島「ルシオラ…」

ルシオラ「ねぇ、どうしたの?何かあったの?」

横島「ルシオラぁ…」

ルシオラ「ねぇ…だからどうしたの?」

横島「頼む…もうちょっとだけ…」

「なっ…てめぇ!」

ルシオラ「えっ!?」

「アシュタロスの手下か!?ルシオラから…離れやがれ!!」スバッ

横島「っ!」ガキッ

忠夫「この野郎…俺に化けるなんていい度胸じゃねぇか」

ルシオラ「で…でも、どっちからもヨコシマの霊圧が…」

横島「おい、俺!話を聞け!」

忠夫「やかましい!悪魔やら妖怪の言うことが信じられっか!!」

横島「てめぇ!お宝の『サタデーナイトエロエロ大百科』を流し台の下においてるだろう!」

忠夫「な、なんでそれを…」


111.
美神「…で、あんたは本の外の住人で、除霊に来たら、その霊に本の中の悪魔の除霊を頼まれたと」

横島「はい」

おキヌ「ふぇ~…どうみても横島さんですよね…」

美神「当たり前でしょ。同一人物なんだから」

忠夫「美神さん?こんなことってあるんスか?」

忠夫「やっぱりこいつって悪魔かなんかの類じゃ…」

横島「『モリ○ン100%』は冷蔵庫の…」

忠夫「だあぁぁ!!てめぇ!!何言ってやがんだ!!」

美神「いわゆる平行世界ってやつね」

美神「この世界とは平行する別の世界からきた人物」

美神「今回はこの本からきたってことだったわね」

横島「なんで漫画の世界にこの漫画があるのかは知りませんがね」

忠夫「そういや、おキヌちゃんが復活するときに読んだなぁ」


美神「未来を知る人物…これは相当な戦力になるわよ…」

横島「はいっ!」

忠夫「…どうでもいいが、何でお前ルシオラに抱きついてたんだよ」

横島「……」

ルシオラ「……」

美神「とにかく、この後起こることを教えてくれないかしら?」

美神「おキヌちゃん、西条さんに連絡とって」

おキヌ「はい!」


112.
――――――。

横島「これが、俺の知っている全ての情報です」

西条「…まさか令子ちゃんがつかまるとは」

横島「美神さんが捕まらなければアシュタロス復活はない」

横島「そうすれば…」

ルシオラ「……」

パピリオ「でーも、そんな簡単にいくでちゅか?」

カオス「そうじゃ!美神がさらわれるのは小僧の話からすれば今日…」

エミ「この子の事件後すぐってワケ」

横島「だから、美神さんは全力で守り通します」

美神「!」

忠夫「……」


美神「それじゃ、今日はここまでにしましょう」

美神「私は一応、こっち(オカルトGメン)で寝泊りするわ」

西条「警備を万全にして令子ちゃんの保護を最優先とする」

西条「僕も警備にあたろう」

忠夫「ちょっと待てぇ西条!てめぇ何ちゃっかり美神さんを独り占めしようとしてんだ!!」

横島「そういって夜中に美神さんを襲う気だろう!!」

西条「い…いや…」

西条(ダブル横島君ってホントうざいな…)

横島・忠夫「美神さーん!!」だーっ

美神「えぇいうっとうしい!!」ガンッ ドカッ

忠夫「いでっ」

横島「あうっ」

ルシオラ「……」


113.
西条「それじゃあ、主要メンバーとして僕、横島君、おキヌちゃんはこのフロアでの監視」

西条「ドクターカオス、唐巣先生、ピートは上のフロアを」

西条「冥子ちゃん、エミさん、タイガー、雪之丞は下のフロアをそれぞれ監視する」

カオス「上の階じゃな。行くぞ、マリア」

エミ「あぁんピート~」

ルシオラ「あの…私たちは…」

西条「君たちは…」

忠夫「当然、俺と同じ部屋だよな」

おキヌ「だ、」

美神・おキヌ「駄目よ(です)!」

忠夫「…え?」

美神「…っておキヌちゃん!耳元で叫ばないでよ!」

おキヌ「え…はい…」

おキヌ「と、とにかくルシオラさんとパピリオちゃんは私と同じ部屋に居てもらいます!いいですね!」


忠夫「…で、何で俺が俺と一緒の部屋で過ごさにゃんらんのだ」

横島「っせぇ!俺だって何が悲しくて自分と一夜を共にせにゃならんのだ」

忠夫「……」

横島「……」

忠夫「おい、そういやお前ルシオラにいきなり抱きついてやがったな」

忠夫「未来から来たってことは、未来のルシオラと一緒んなってんじゃねぇのか?」

横島「……」

忠夫「ったく、過去のルシオラにまで手ェ出してんじゃねぇぞ」

忠夫「あれは俺んだかんな!」

横島「俺がいた未来に、ルシオラは居ない」

忠夫「…え?」


114.
横島「ルシオラは俺を助けるために死んだ」

忠夫「ちょっと待て!」

忠夫「ルシオラが死んだ?何でだよ!俺を守るために死んだだと!?」

横島「……だから、この世界でのルシオラは死なせない」

忠夫「おい」ガッ

忠夫「詳しく話せ」

横島「……」


忠夫「……俺に…べスパから受けた毒の代償に大量の霊基構造を…」

横島「あの時はとっさのことで自分を盾にしてそれがアダになっちまったが…」

横島「今回は違う。対策が打てる」

忠夫「それじゃあ、俺がルシオラを守って…」

横島「いや、お前はアシュタロスを倒しに行くんだ」

忠夫「はぁ!?ふざけんな!あれは俺んだ!誰にも渡さ…」

横島「…頼む」

忠夫「……」

忠夫(嫌だ…俺はこいつがどういう奴か知っている…)

忠夫(きっと…)

横島『さぁ!ルシオラ!二人きりだ!!』

ルシオラ『あぁん!ヨコシマっ!こんなところで!!』

忠夫(きっとこうなるに違いない…)

横島「…お前の考えてることはわかるが、今回はマジだ」

横島「ルシオラは必ず守る…」

忠夫「…いいけど、手だすなよ」

忠夫「いくら俺だからって容赦しねぇからな」

横島「わかってらぁ」

横島「……」

横島(…いや、でもちょっとくらいなら)

横島「うわっ!?」パンッ ヒョイッ

忠夫「てめぇ今ちょっとくらいならとか思っただろう?」

横島「け、拳銃を自分に向ける奴があるかー!」

忠夫「うっせぇ!やっぱテメェだけは生かしておけねぇ!!」パンパンッ

横島「わっ!よせ!やめろっ!」ひょいっひょいっひょいっ

おキヌ『あ、美神さん。お風呂ですか?』

美神『えぇ。おキヌちゃんたちも?』

ルシオラ『はい。お風呂がこのフロアに無いそうなので…』

忠夫・横島「……」


115.
ルシオラ「ふぅ…」

美神「まさか未来からの横島君が来るとはねぇ…」

美神「そのおかげでこの戦いにも勝機が見えてきたわ」

美神「こんな一文にもならない仕事とっとと終わらせて、稼いで稼いで今までの分を取り戻すのよ!!」

おキヌ「み…美神さん…」

ルシオラ「……」

パピリオ「ルシオラちゃん、どうしたでちゅか?」

パピリオ「なんか元気ないって言うか…落ち込んでるみたいでちゅ」

ルシオラ「そ…そんなことないわよ」

美神「何かあんなら今のうちに言っときなさい」

美神「それが最終決戦のときに響くようなら困るしね」

ルシオラ「……」

ルシオラ「ヨコシマ…」

ルシオラ「違う世界のヨコシマは……私が来た時にいきなり抱きついてきたんです」

美神・おキヌ「なっ…」

ルシオラ「初めはいつもの……かなって思ってたんですけど……」

ルシオラ「なんだか表情が思いつめてるような……」

ルシオラ「もしかしたら未来の私は……」

おキヌ「え、えっとルシオラさん…」

美神「だ、大丈夫よ!未来の横島君が来たってことは、その先の未来だって変わるわ!」

ルシオラ「そ、そうですよね」

おキヌ(ルシオラさん……まさか……未来にはいなかったのかな……)

美神(……まったく……あんたがそう簡単に死ぬわけ無いじゃない)

ルシオラ(……未来の私たちの生活がうまくいってなかったなんて、今から気をつけていけば大丈夫よね)

「……!……!!」

美神「ん?」


横島(だーっ!!邪魔だ!お前はあっちいってろ!!)

忠夫(ふざけんな!!あれはみんな俺んだ!!)

横島(この野郎…俺といえど、ぶっ殺すぞ!!)

忠夫(やるかこの野郎!いくらでも相手になってや…)

美神「あんたたち…何やってんの」

横島(ひっ!)

忠夫(み…美神さん……)

美神「覗こうとしてんの、わかってんだからそんなひそひそ話さなくてもいいわよ」

横島「ほっ……」

忠夫「なーんだ。なら遠慮なく……」

どっごぉん!

横島・忠夫「」ぷしゅ~

美神「ったく、ゴキブリが二人も居るとホント大変だわ」

ルシオラ「……」


116.
忠夫(ったく…)

忠夫(あいつのせいで踏んだりけったりだ……)

横島「おーい、コーヒー入れてきたぞ。飲むかー?」

忠夫「……お前、いったい何年後の俺なんだ?」

横島「一年後くらいかな。一応進級はしとるから安心しろ」ズズッ

忠夫「ったく……おふくろか?」ズズッ

横島「よくわかってんじゃねぇか」にやっ

忠夫「出席日数ぎりぎりだしな……」

忠夫「……?」

忠夫「……なん……目がかす……」ぼや~

忠夫「ぐ~」

横島「……」


おキヌ「それじゃ、先に寝ますね」

パピリオ「お休みでちゅ」

パチッ

ルシオラ「……」

ルシオラ(ヨコシマの思い出の中には私じゃなくて美神さんが……)

ルシオラ(やっぱり私は美神さんの代わりでしかないのかな……)

こそっ

(ルシオラ、ルシオラ)

ルシオラ「!?」

ルシオラ「だれっ…むぐっ!?」ガッ

横島「俺だ。静かにしてくれ」

ルシオラ「っ??」


117.
忠夫「む~……」

忠夫「小指に味噌はだめええぇぇ!!!」がばっ

忠夫「……って、あれ?」

忠夫「…………」

忠夫「えーっと、確か部屋に戻ってきて、あいつがうざいなーって考えてたら」ぽくぽくぽくぽく

忠夫「あいつがコーヒー持ってきて、それ飲んで」ぽくぽくぽくぽく

忠夫「目がかすんで…」ぽくぽくぽく

忠夫「…………」ぽくぽくちーん

忠夫「あんにゃろー!!!一服盛りやがったな!!!」


横島「…悪いな」

ルシオラ「えっと……未来の?」

横島「そうだ」

ルシオラ「……どうしたの?」

横島「いや……」

横島「……」

ルシオラ「……」

横島「ルシオラ……俺のこと、どう思ってる?」

ルシオラ「え?」

横島「俺っていうか、この世界の俺のことな」

ルシオラ「ど…どうって……」

横島「……」

ルシオラ「……愛してるわ」

横島「……そっか」

ルシオラ(やっぱり未来の私たちって……今倦怠期なのかな?)


忠夫「あんにゃろ、ルシオラんとこだな!?見つけたら即ぶっ殺…っていたあぁ!!」

忠夫「覚悟し」


横島「ありがとう」

横島「俺のこと、大切にしてくれて」

忠夫(……何はなしてやがんだ?)こそこそ

ルシオラ「ねぇ……あなたにとっての私って、どんな存在なの?」

忠夫(!?)

横島「……大切な存在だ」

ルシオラ「美神さんの……代わりとして?」

横島「え?」

ルシオラ「一緒にみた夕陽の思い出……」

ルシオラ「パピリオの事件のときに意識に入ったとき、私じゃなくて美神さんだった……」

ルシオラ「あれってどういうこと?」

忠夫(ああぁぁぁ!!そそそそれはははは…)

横島「……」

ルシオラ「やっぱり……私みたいな魔族なんて……」

蒼星石『…相手がもし、人じゃなくても…君は愛することができるかい?』

横島「……」


118.
忠夫(余計なこというんじゃねぇぞ俺…)

横島「確かに、美神さんは誰にも変えがたい存在だ」

ルシオラ「……」

忠夫(てんめええぇぇ!!)

横島「傲慢で、金に汚くて、自己中で、自分が生き残るためなら人の命なんて屁でもないような人だけど」

横島「俺にとっては多分、一番大切な人だ」

忠夫(よし殺す!今すぐ出てって……)

横島「でも」

横島「この戦いを経験して……もう一度……今のお前に出会って……俺にとってはルシオラ」

横島「お前が本当に大切な存在だ……」スッ

ルシオラ「!」

横島「この世界の俺は、まだ美神さんが一番かもしれない」

横島「でも、俺にとっては……」

御坂妹『本当の気持ちなら伝わりますか?本当とは違う世界でも、
    本当の気持ちならこの気持ちは伝わりますか?』

ルシオラ「ヨコシ…マっ!?」だきっ

横島「……愛してる」

ルシオラ「……うん」

横島「……」

ルシオラ「……」

忠夫「!!!!!」ぐわっ!!

横島・ルシオラ「!?」

どっごぉおおおっ!!

横島「ぬわあぁぁっ!!!」

忠夫「てめええぇ!!!人のもんに手ぇだしてんじゃねええぇぇ!!!」

横島「まっ……落着けぇえぇぇ!!」


119.
美神「……で、夜中に大バトルを繰り広げたと」

横島・忠夫「さーせん…」ぼろっ

美神「ったく……この隙にあいつらがきて、私がいなくなったらどうするきなの?」

忠夫「それは大丈夫でしょ。これだけの設備が整ってるところでそうやすやすと……」

横島「すんません……気をつけます」

美神「……」

美神(この妙に素直なとこ……調子くるうなぁ……)

――――。

横島「美神さんが消えたあぁ!?」

西条「あぁ!昨夜の君たちの騒ぎの後、部屋に戻って忽然と……」

エミ「どっかぶらついてるんじゃないの?」

西条「それはない、監視カメラや」

横島「でも霊圧もなんも感じんかったぞ!!」

西条「だから、どうやって消えたのかを今調べてるんじゃないか!!」

忠夫「……!!」だっ

西条「横島君!?」

忠夫(どこだっ!?どこだどこだどこだ……)

忠夫「ちっくしょおおおぉぉ!!」


120.
西条「冥子ちゃんは式神をつかって僕らと調査」

西条「あとの人は横島君を連れ戻してくれ」


忠夫「ハッ……ハッ……」

忠夫(ちっくしょう……霊圧もなんも感じねぇ……)

すっ

「……あなたは……」

忠夫「み…美神さん!!」

忠夫「……じゃ、ねぇな!!霊圧もなんも感じない…」

「そういうあなたはこの世界のGSみたいね」

忠夫「……ってことは、お前が俺の言ってた悪魔ってやつか!!」

悪魔「そういうことね。私は『最も愛するもの』を姿とする悪魔……」

悪魔「もう他の悪魔はやられちゃったみたいだしね……」

悪魔「ったく、人間の欲ってのは底なしねぇ……」

忠夫「何わけのわからんこと言ってやがる!!」ヴンッ

忠夫「今はお前の相手してる暇なんてねぇんだよ!!」ズシャッ

忠夫「な!?」

悪魔「この世界の能力は、私には全て届かない……」

悪魔「そう、私は本の外の悪魔。この世界の支配者だから…」どっ…

忠夫「ぐはっ!!?」

悪魔「あらっ…ごめんなさい……あまりに遅かったんでつい……」

悪魔「それにその姿……なんだかとっても気に障るのよね……」

悪魔「それじゃ……トドメね」スッ

カオス「おぉ!こっちじゃ!こっちにおったぞ!!」

悪魔「あら…人がいっぱい……ややこしくなるから、ここは引くわ」

悪魔「じゃね」フッ

忠夫「ま…」


121.
おキヌ「横島さん!!横島さん!!」

ルシオラ「ヨコシマ!!」

カオス「小僧が胸を貫かれて倒れとったんじゃ……」

西条「カメラには突然胸に穴が開いたとしか見えないが……」

唐巣「横島君以外の霊波も感じなかった……これはどういうことだ?」

横島「……これについては……多分、俺の敵」

横島「本の悪魔だろうな」

西条「令子ちゃんもそいつがやったとは考えられんか?」

横島「それはないだろう。あいつらはこの世界には興味が無い」

横島「今までの連中は俺を殺しにくる奴らばかりだったからな」

西条「つまり……君と間違えて、こっちの横島君が殺されかけたわけか」

横島「いや、あいつにはそれくらいの区別はつくだろうけど、この世界の能力はすべて無効になっちまう」

横島「つまり、奴を倒せるのは俺だけなんだ……」

横島「まだ近くにいるかもしれない…俺が見てくるからみんなは……」

横島「っ!?」

西条「なんだ!?この胸騒ぎ…」

おキヌ「な、何か!?」

ルシオラ「何かが…」

エミ「もしかして……」

ピート「僕も何か胸騒ぎが……」

カオス「な…なんじゃ…これは……」

横島(くそっ……以前にも感じたこの感じ……くそっ、くそっ!)

横島「……みんな聞いてくれ」

横島「美神さんが……アシュタロスの手に落ちた……」

一同「な…何ぃー!?」


122.
西条「…くそっ」

横島(……また守れんかった……くそっ)

横島「とりあえず、これからのことに備えて各自戦闘準備を!!」

西条「あ、あぁ」

ルシオラ「わ……私は……ヨコシマに……」

忠夫「……」

横島「ルシオラ……」

横島「……」すっ

文殊『治』キィイン

横島「……早く戻ってこいよ。俺」

忠夫「…………」

横島「どこだ……奴の霊波を……」

ピート「っ!?何か近づいてきますよ!!」

ドッゴォ!

ドグラ「はははっ!!久しぶりに出てきましたー!!」

ベスパ「まったく、なかなかしぶとかったわね。まさか8ヶ月もかかるなんてねぇ」

横島「ベスパ……」

西条「8ヶ月?」

冥子「令子ちゃんが消えてからまだ数時間しか経ってないわよぉ~?」

ドグラ「甘くみるんじゃないぞ。この宇宙の卵は現実世界とのズレがあってな」

ズズッ……

アシュ「つまり、この中でこの女は死んだということだ」

美神「……」

西条「令子ちゃん!!」

おキヌ「美神さん!!」

横島「……っ」ギリッ

アシュ「くくくっ…今回は何故か疑り深くて少々てこずったが…」

アシュ「なんとかこいつを手に入れることができた…」

結晶 ヒイイィン

アシュ「こいつはもう抜け殻だ…」ぽいっ

おキヌ「美神さんっ!」ドサッ

おキヌ「!?」

西条「大丈夫か!?」

おキヌ「……どうしよう……美神さん……死んじゃったぁ」

西条「っ!?」

アシュ「……ん?」

アシュ「小僧。お前は驚かないんだな」

横島「……アシュタロス」

横島「今回は……その姿のままでケリをつけてやる!!」ヴンッ

西条「とりあえず令子ちゃんを病院に!」

西条「横島君!」

横島「先に行ってろ!」

横島「……すぐ行く」

西条「っ……」


123.
アシュ「そういえば、お前は未来から来たそうだな」

アシュ「この中であの女が言っていたよ」

アシュ「……君の世界じゃ、私は敗北したようだが」

アシュ「この世界では私が勝つ」

横島「うっせぇ!そんなもん関係ねぇ!!」

横島「ただ俺は……」

横島「テメェをぶっ倒したいだけなんだよ!!!」ダッ

横島「でああぁぁぁ!!!」

ベスパ「アシュ様」ギィン

ベスパ「お下がりください」ギチギチ

横島「ベスパ……」

アシュ「任せたぞ。私は宇宙処理装置を起動させる」

ベスパ「はっ」

横島「そこをどけぇ!!」

ベスパ「ポチ……あんただけは……」ギィン

横島「っ!!」

ベスパ「許さない!!」ズバッ

横島「ぐっ!」ギィン

ベスパ「……あんたさえ居なければ」

ベスパ「ルシオラもパピリオも……」

ベスパ「あんたが居たからこんなことになったんだ」

横島「ベスパ……」

横島(俺は……ベスパの妖毒を食らって……)

ベスパ「だから……死にな!!」ズガァンッ!!

横島「っぐ!!」ギイィン

ベスパ「ふんっ!やるじゃないさ!でも……」ヴンッ

ベスパ「いつまでもつかねぇ!!ハァッ!!!」

横島(……どうすりゃいいんだ)


124.
ウウゥーーン

横島「!?」

ベスパ「宇宙処理装置が起動したようね」

アシュ「楽しもう……想像と……」

アシュ「破壊を!!」

ヴァアアァァアアアア!!!


西条「な……なんだこの光は……」

エミ「あれ!?なんなわけ!?」

メドーサ「はぁい♪」

横島(くっ……ここは一時引くしかないか……)

ベスパ「どこ見てんだよ!」

横島「ア、アシュタロス!?」

ベスパ「え!?アシュさ……」くるっ

ベスパ「……ま?」シンッ……

ベスパ「っ!」くるっ

シンッ……

ベスパ「あ……あんな古典的な手で……」

ベスパ「あの野郎~~……」


125.
横島「くそっ……確かあの後はヘリがメドーサに壊されて……」

横島「ルシオラとバイクに乗って……」

横島「って、ちょっとずつ違ってきてるから、どうなるんだ?」

「ヨコシマ」

横島「!」

ルシオラ「ヨコシマ!みんなは!?」

横島「みんなは多分どっかで、町の復活した妖怪とかとやり合ってると思うが」

横島「それよりお前、俺はどうしたんだ?」

ルシオラ「え?」ざくっ

横島「ぐっ!?」

ルシオラ?「やっぱり、ちゃんとトドメをさしておけばよかった?」

横島「……てめぇ……ルシオラじゃねぇな……」

悪魔「ふふっ……霊圧の違いもわからないほど焦ってたのかしら?」

横島「くっそ……」

横島「おぉおぉ!!」ヴゥン

悪魔「おっと」スカッ

悪魔「ひどいじゃない。愛した女にそんなもの向けるなんて」

横島「う……うるせぇ。お前は……ルシオラじゃない!」

悪魔「まぁそうだけどね」キンッ

悪魔「さぁ、あんたもさっさと死んじゃいなよ」タッタッ

横島(くそっ……)

悪魔「はぁ!」ぶんっ

横島「ぬわっ!」ひょいっ

悪魔「ほらほらほら!」ぶんぶんっ

横島「くっ」ひょいっ スパッ

悪魔「ちょこまかと……」

横島(ここは文殊で……)ぽいっ

悪魔「んっ!?」バチバチッ

文殊『止』キィイン

悪魔「う……動けない……」

横島「相変わらず勉強しない奴らだ……」

横島「極楽へ……」

悪魔「くっ……」バチバチッ

横島「っ……」

横島(違う!こいつはルシオラじゃない!)

悪魔「!」

悪魔「……」にやっ

悪魔「ヨコシマ……」

横島「……っ!!」

横島「ち……」

横島「ちくしょう!!」ダッ


126.
横島「くそっ……」タッタッ

横島(俺に……ルシオラが殺せるわけねぇじゃねぇか……)

横島「っ痛……」じわっ

横島(くそっ……地味に深いぞ……こんなときに……)

「ヨコシマー!」ヴオーン

横島「っ!?」バッ

ルシオラ「ヨコシマ!大丈夫!?」ドドドドド

忠夫「って、怪我してんじゃねぇか!」

横島(俺……本物か……)

横島「俺は大丈夫だ」

忠夫「うそつけ!結構血でてんじゃねぇか!」

ルシオラ「ヨコシマ、文殊で……」

忠夫「あぁ!」キィインッ

横島「そんなことより、俺の話を聞け!」

忠夫・ルシオラ「!?」

横島「いいか?今、アシュタロスは文殊に対してジャミングしてるから、
   以前のみたいに文殊でコピーするのは無理だ」

忠夫「っ、じゃ……じゃあ……」

横島「とりあえず、俺の言うとおりにしろ……」


127.
――――――。

アシュ「……今のノイズは……気のせいか?」

バンッ

忠夫「でたっ!どんぴしゃ!!」

アシュ「お……おまえら!!」

キッ

忠夫「おい、アシュタロス!!」

忠夫「てめぇだけは……ゆるさねぇ」

アシュ「……どう許さないというのだね?」

忠夫(……このあと、美神さんの残留思念が復活しようとしてバグを起こすはず)

ジジッ……ヴヴッ

バヒュンッ

美神『………』

忠夫「みっ、美神さん――――ッ!?」

アシュ「バカな―――!!」

忠夫「―――!!」

アシュ「―――!!―――!!」

ルシオラ(ここでアシュ様は宇宙処理装置の再起動に入るはず……)

ルシオラ「ヨコシマ!行くわよ!」

アシュ「ベスパ!!そいつらを殺せ!!」

アシュ「私は…至急システムをデバックする!」

ベスパ「はッ!!」

ルシオラ(よしっ追ってきた!)

ドッゴオッ!!

ベスパ「!!」

ベスパ「地下鉄に移って地上に逃げる気か……!」

ルシオラ(さぁ!追ってきなさい!)

ベスパ「逃げても無駄だよっ!」

「……」

忠夫「……」こそっ

忠夫「しっかし、ホント俺の言った通りのタイミングで出てきたな……」

忠夫「……心配だ」


128.
回想

横島「いいか?ベスパが追ってくるはずだから、お前は逃げる途中でどっかの陰に隠れて戻れ」

横島「それから宇宙処理装置に入るんだ。美神さんを助けるためにな」

ルシオラ「わかったわ」

忠夫「おっ!おい!」

忠夫(てめぇ、ルシオラはどうすんだ!ベスパとやりあって大丈夫なんだろうな!?)

横島「安心しろ。俺がフォローに回る」

忠夫「…………」

ルシオラ「?」

忠夫「俺んだかんな。手ぇ出すなよ」

横島「わかってるよ」

横島「……今度こそは」

忠夫「…………」

横島「お前は、美神さんを助けることだけに集中しろ」

忠夫(くそっ……いってる奴が俺だけに信用ならん……)

ルシオラ「女同士、ホレた男の未来を賭けて勝負よ!!」

ベスパ(やっぱり―――死ぬ気だねルシオラ…!!)

―――。

ベスパ「そこっ!!」ドッ フッ

バッ

ベスパ「あそこかっ」

―――。

ルシオラ「はっ……はっ……」

ルシオラ「せめて相打ちに……!」

ベスパ「動きがワンテンポ遅いよ!もう手遅れだね」

ルシオラ「……」

ベスパ「さよなら……姉さん……」

ヴァアッ   ガッシャアアアアァァン!!

横島「ルシオラァ!!」

ルシオラ「ヨコシマ!?」


129.
文殊『盾』キィイン

バリイイィィン

ベスパ「なっ……ポチ!?」

横島「ひっ!落ちる!」

ルシオラ「……ヨコシマ!」ぱしっ

横島「……ルシオラ」

ルシオラ「どうしてあなたが!!」

横島「よかった……」

ベスパ「っ!!ポチイィィ!!!」ゴッ

横島「っ!!」ギイィンッ

ベスパ「うおおぉぉおお!!!」バババババ!!

ルシオラ「すごい放出量……」

横島「もう……死なせねぇ……」

羽入『僕は、誰かが居なくなって誰かが助かる世界なんて真っ平なのです!』

羽入『みんなが助かる…誰もいなくならない世界がいいのです!』


横島「ったりめぇだろおおぉお!!」

横島「うおおおぉぉおお!!!」

ズガアアァァァアアン


130.
横島「はぁ……はぁ……」

ベスパ「はぁ……はぁ……」

ルシオラ「はぁ……はぁ……」

横島「やっ……やったぞ……」

ベスパ「ち……っくしょう……」

「あら……ちょうどいいところに来ちゃったみたいね」

横島「っ!?」

ルシオラ「よ…ヨコシマ!?」

ベスパ「アシュ様!?」

悪魔「さっきはよくも動けなくしてくれたわね。けど……」

悪魔「ふふふっ……簡単にトドメがさせそうね……」

ルシオラ・ベスパ(……なんでおオカマ口調なんだろう)

ベスパ「アシュ様!?宇宙処理装置の方はどうされたんですか!?」

悪魔「あぁ、君にはアシュタロスに見えるんだね」

ベスパ「!?」ドスッ

悪魔「悪いけど、私の邪魔にならないように消えてくれ」

ルシオラ「ベスパ!!」

ベスパ「あ……あんた……アシュ様じゃ……」

悪魔「愛するものに殺されるなんて」

悪魔「幸せじゃない?」ずしゃっ

ベスパ「……」ヒュー……

ルシオラ「ベスパー!!」

悪魔「さて、手負いのGS退治と行きますか……」


131.
ルシオラ「っ……」バッ

横島「うわっ!」どんっ

ルシオラ「……ヨコシマはそこにいて」

横島「ルシオラ……さがれ……あいつは……」

ルシオラ「駄目!傷が開いてるじゃない!!」

ルシオラ「ここは私が」

横島「馬鹿野郎……あいつにはこの世界の連中の力は通用しないって……」

悪魔「ふふっ……ルシオラ、邪魔立てするようなら君も殺すけど」

横島「や……やめろ……」

悪魔「君も私の仲間を4人殺したじゃない」

悪魔「それっておかしくない?」

悪魔「それに、さっきも言ったけど」スッ

ルシオラ「……ヨコシマ」

悪魔「愛するものに殺されるって、幸せじゃない?」

美神『宇宙処理装置を使おうとする反動―――』

美神『宇宙意思の反作用が、あんたを排除しようとして私たちに味方してるのよ!』


横島(歴史を大きく変えようとしても戻ろうとする力……)

横島(こいつがそうだってのか!?)

悪魔「じゃあな、ルシオラ」ドウッ

ルシオラ「っ」

横島「ル……ルシオラアアァァ!!!!」

グシャッ


132.
ルシオラ「っ!!」

ルシオラ「……?」

ルシオラ「!?」

横島「ルシオラ!大丈夫か!?」

ルシオラ「……あの悪魔は?」

横島「さっき降ってきた戦闘機にぶつかって落ちてったぞ」

横島「まぁギャグ漫画ならではだな!」

ルシオラ「そ……そんなのでいいのかしら……」ずるっ

横島「まっ、この世界の能力はすべて無効化できるっつってたけど、物的力には無力なんだな」

横島「前の世界でも銃弾受けてたし……」

横島「ぐっ……」

ルシオラ「ヨコシマ!?」

横島「とりあえず……霊波を送って出血止めるから……」

横島「この世界の……俺のところにいってくれ……」

ルシオラ「こんな状態なのに、ほっとけるわけ無いじゃない!!」

横島「……」

横島「……うっ!」くらっ

ルシオラ「ヨコシマ!!?」だきっ

横島「……は~やわらかいなーあったかいなー」ぐりぐり

ルシオラ「……」ばきっ

横島「いっでええぇぇ!!!」

ルシオラ「ちゃ……ちゃんと状況わきまえなさいよ!!」


133.
横島「ま、まぁ俺はこれくらい平気なわけだ……」

横島「とりあえずこの戦いに勝つには……お前の力が必要なんだ……」

横島「頼む……」

ルシオラ「……わかったわ」

ルシオラ「……ヨコシマ」

横島「ん?」

ルシオラ「私は、いつでもあなたのそばにいるから……」

横島「……あぁ」

ルシオラ「……」ちらっ

タッタッタッタッ

横島「……さて」

横島「再戦と行こうじゃねぇか……」ググッ…

悪魔「…………」

悪魔「手負いのGSごとき、すぐにでも殺せそうな気はするけど」

悪魔「さっきみたいなことがまた起こらないとも限らないしね」

悪魔「さっさと殺すわ」キィンッ

横島「へっ……最初は油断したけど……もうしねぇぞ」

横島「……さぁ、やろうじゃねぇか!!」

横島「だああぁぁ!!」

文殊『翼』キイィン

悪魔「そんなもので私の速さについてこれるかな?」ガキィン

横島「うるせぇ!てめぇで最後なら、もう遠慮はいらねぇ!!」ギイィン

横島「ありったけの力でてめぇを倒す!!」ギイィン

横島「おらああぁぁ」ブンッ 

悪魔「くっ……」バキィッ

ズシャッ

横島「……地面に激突か」

横島「最後の一つ……念には念を入れて……」

文殊『治』キイイィィン

横島「……応急処置だが、さっさと終わらせてやれば」

文殊『翼』フッ

横島「おわっ!?」ヒューッ  ズシャッ

横島「てて……」

横島「よく死ななかったな……俺」

横島「連戦のせいか霊力がきれかかってるみたいだな」

悪魔「それは朗報ね……」

横島「……へへっいい格好してんじゃねぇか」

悪魔「ふふっ……服が破れちゃったよ……」

横島「…………」

悪魔「……な……なんか霊力上がってきてないか?」

横島(煩悩集中!!)


134.
横島「っしゃーー!!回復完了!!」

悪魔「な……なんで!?」

横島「俺の霊力の源は煩悩だ!!そんな格好で出てきたのが運の尽きだったな!!」

悪魔「そ、そんなばかな……」

横島「この漫画はいつだってそんなもんなんだよ!!」

悪魔「ちぃ!」ダッ

横島「逃がすか!!」ダッ!

悪魔「くっ……」

横島「極楽へ!!」

悪魔「くそおおぉぉ!!!」

横島「行かせてやるぜ!!!」ズバアァ

悪魔「……くそ……まさかこんなどんでん返しがあるなんて……」

横島「しぶといやっちゃなー」

悪魔「よく愛する者に手をかけれたわね……」

悪魔「感服よ……」

横島「ばか野郎。おめぇなんか愛しちゃいねぇよ」

横島「俺の惚れた女はな」

ルシオラ『私は、いつでもあなたのそばにいるから……』

横島「いつだって俺と一緒にいるんだからな」

悪魔「……チッ」


135.
悪魔「それはいいけど、私たちを全員を倒す意味……わかってる?」

横島「あん?」

悪魔「私たちは媒体から離れた5つの悪魔……」

悪魔「それが倒されれば本体にその力が戻っていく……」

横島「は?」

悪魔「つまり、本来の姿に戻るって事……」

横島「はぁ!?」

悪魔「もう時間みたいね……」

横島「ちょっと待て!!どういう意味だ!?」

悪魔「この世界から……あなた……」フッ

横島「……」

横島「どういうことだ?」

横島「この世界から?なんだってんだよ……」

ガラガラッ

横島「!?」

横島「宇宙処理装置が……崩れていく?」

横島「あいつら!やってくれたな!!」


136.
―――――。

横島「おーい!」

ルシオラ「あっ!ヨコシマ!!」

忠夫「おせぇぞ」

美神「それより、今の究極の魔体って……」

横島「急ぎましょう。奴の弱点ならわかってますから」

―――――。

美神「まったく……いろいろあったけど、それもこれもあんたのおかげね」

横島「いや、それほどでも……」

横島「それじゃ御褒美ってことで俺と一発ーーっ」ゴッ

美神「ったく。やっぱり横島君ね……」

忠夫「失礼な!俺とそいつを一緒にせんでください!!」

忠夫「というわけでがんばった俺にも御褒美をっ」ガッ

美神「何が『というわけで』じゃー!!」

ルシオラ「……」

忠夫「る……」

横島「ルシオラ……たすけ……」

ルシオラ「……」ニコニコ

グシャッ バキッ ドカッ

美神「で、あんたいつ帰るの?」

横島「え?」

横島「あ、悪魔倒したんで、もうそろそろかと」

横島「おい田中!悪魔全部倒し終わったぞ!」

シンッ……


137.
横島「……ありゃ?」

忠夫「どうしたんだ?」

横島「いや……俺をこの世界に入れた田中ってやろうの返事が無い」

横島「あいつ……まさかエロ本でも読んでんじゃねぇだろうなぁ……」

美神「……」

美神「ねぇ……その田中って幽霊……」

美神「本当に幽霊なのかしら?」

横島「へっ?」

美神「確かに本から悪魔を召還して、それが別世界に行くことは普通にありえる話だけど」

美神「冷静に考えてみたら、一般人の幽霊が本の力だけで
   人間一人を別世界に飛ばすことなんて不可能よ」

横島「そ……そういえば最後の悪魔が5体倒したら力は全部本体に戻るとか何とか……」

美神「その送り込んだ『田中』って奴が悪魔本体だったってわけね」

横島「んなっ!?」

美神「最後の悪魔の言葉が本当だとすれば、悪魔を倒した横島君は用済み」

美神「というわけで、もう現実世界には帰れないってことね」

横島「おい田中!!返事しやがれ!!」

横島「おおおぉぉおおい!!!」


138.
横島「……駄目だ。返事が返ってこねぇ」

美神「まぁ、そういった場合の魔術の書もどこかにあると思うけど」

美神「そういうのは聖水やら特殊な媒体やらいろいろ面倒なのよね……」

横島「はいはいはい!!すぐしてください!!早くしてください!!」

横島「あのクソ野郎を即行除霊してやりますから……」ゴゴゴゴゴッ…

美神「いやよ面倒くさい」

横島「……はい?」

美神「私には何の得もないんだもの。あんたもこっちにいりゃいいじゃない?」

横島「この戦いにあんなに貢献したじゃないっすかー!!」

美神「それはそれ、これはこれよ」

おキヌ「み…美神さん……」

横島「ひどいっすよ!!なんとかしてくださいよ!!」

美神「……あんた幾ら出せる?」

横島(……こ……このクソあまぁ……)

美神「それに、あまり長いことこっちの世界いたら、霊波が定着しちゃってもとの世界には戻れなくなるし」

美神「ここから事務所に戻って、その本を探してる時間なんて無いわよ」

横島「そ……そんなぁ……」

ルシオラ「……」

ルシオラ「ヨコシマ」

横島「ん?」

ルシオラ「つまり、別世界に戻れればいいのよね」

横島「そういうことだ……」

ルシオラ「文殊を使えばなんとかなるんじゃない?」

おキヌ「で、でも、いくらなんでも無茶じゃ……」

美神「そうね。さすがに別次元の回帰なんてそう簡単にできるもんじゃないし」

美神「やったこともない人間がいきなりやって成功なんてするわけも無いしね」

横島「やったこと、あります」

一同「なっ…なん(ry」

横島「あ、でも今文殊がないから……」

忠夫「俺のだったらあるぜ」ヴンッ

忠夫「つっても、もう3つしかないけどな」

美神「3つか……さすがに無理ねぇ」

ルシオラ「いえ、3つあれば何とかなるかもしれません」

美神「……横島君に霊力を通して1つにするってわけ?」

ルシオラ「はい」

美神「確かに……強力な力は使えるだろうけど……」

美神「駄目よ。あまりにも無謀すぎるわ」

ルシオラ「……」

横島「美神さん。やらせてください」

ルシオラ「!?」

美神「……あんた、本気?」

横島「はい」


139.
――――――。

美神「いい?時空なんて宇宙の中みたいなもんなんだからね」

美神「その中で、あんたの居た世界を探すなんて大変だろうだけど……」

美神「この世界とあんたの居た世界はその田中ってやつの力でつながってるわけだから、
   その霊波をたどれば元の世界に帰れるわ」

横島「はい!」

美神「ったく……それじゃ、行くわよ」ギュアッ

おキヌ「横島さん!がんばってください!」ギュアッ

忠夫「てめぇなんてとっとといなくなれ!」ギュアッ

パピリオ「さよならでちゅ、ポチ…」ギュアッ

西条「君に感謝する日が来るなんてね……」ギュアッ

冥子「え~と……え~と……」ギュアッ

エミ「あんたいっつもトロくさいわねぇ」ギュアッ

ピート「お元気で」ギュアッ

唐巣「向こうの私たちにも、よろしく頼むよ」ギュアッ

雪之丞「がんばれよ」ギュアッ

横島「…………」

ルシオラ「……ヨコシマ」ギュアッ

横島「ありがとな、ルシオラ」

横島「ま、こんな俺だけど、またよろしくやってくれ」

忠夫「こんな俺とはなんだコラー!!」

横島「へっ!こん幸せもんがー!ルシオラ不幸にすんじゃねぇぞ!!」

忠夫「たりめぇだろが!バカやろう!!」

ルシオラ「ヨコシマ……」

横島「それじゃあな……」

ルシオラ「あなたの世界で私とどうなってるかわからないけど……」

ルシオラ「私は……」

ルシオラ「この世界でも……あなたを思い続けるから!!」

横島「……あぁ」

文殊『時/空』『超/越』『回/帰』ヒイイイィィィイイイン

キィンッ


140.
横島「……ルシオラ」

横島「……」フルフルッ

横島「さぁ!気を取り直してあのクソ悪魔の除霊だ!!」

横島「俺を嵌めた罪は重いぞ!!」

ピカッ

田中「げへぇ……げへへぇ……」

田中「魔術により人間に復活させられたはいいが……」

田中「呪法を失敗して俺の力を分散しやがって……」

田中「こいつの魂を媒介に、俺本来の姿を定着させたが……」

田中「悪魔をGSに倒させ力も戻ってきた……そのGSも本の世界に閉じ込めた……」

田中「これで邪魔者はいなくなった!!ついに俺は解放された!!!」

「まてーい!!」

田中「なっ!?」どげしっ

田中「ぐはっ!!」

横島「ヨコシマン参上!!」

田中「き……貴様……どうやって……」

横島「貴様に教える筋合いはない!!さぁ!!おとなしく除霊されやがれ!!」

田中「ふん!!誰がそんなもん……」

横島「栄光の手(ハンズオブグローリー)!!」ズバッ

田中「ぐあっ!!」

田中「ま……まて!!俺を倒したらお前は一生……」

横島「ごちゃごちゃうるせぇ!!」

横島「お前みたいな奴が行くようなところじゃねぇが」

横島「極楽へ」ヴゥン

田中「ひいぃ!!」

横島「行かせてやるぜ!!!!」ぐっしゃあ

田中「ぎゃあああぁぁぁ!!!!」


141.
管理人「ありがとうございますじゃ……報酬はこれでよろしかったですな」

横島「ふむ……確かに」

管理人「それで……あの部屋の荷物は……」

横島「あ、おいといてください。あとでとりに行きますんで」

管理人「そ……そうですか」

横島「それじゃ」


横島(しっかし……田中のやろう弱かったな……)

横島(本の中の悪魔のほうがよっぽど強かったぜ?)

横島「あ」

横島(なるほど……本の中じゃ、その悪魔が支配者だから強かったのか)

横島(つまり現実世界のあいつは力が戻ったっていっても、大した力じゃなかったわけか)

横島(納得)

横島「しっかし…結局骨折り損のってやつか……
   期待したことは起きなかったし……H本の中にはいけてない……」

横島「…………でも」

横島「…………」

横島「……ルシオラ」

ルシオラ『この世界でも……あなたを思い続けるから!!』

横島「さってと、ボーナスつかって卵つき大盛り牛丼をくうぞ~!」

「ヨコシマ」

横島「あん?」

横島「……」


長門『ここはパラレルワールド』

長門『本来ならありえないこと』

長門『もしかしたらこの世界の未来、あなたの世界の未来もかわるかもしれない』

長門『もしも変わるなら…』


「おかえりなさい」

END

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