FC2ブログ
--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-09-16

キョン「ハルヒってメチャメチャかわいくないか?」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/11(土)
古泉「どうしたんですかいきなり」

キョン「近くにいすぎて分からなかったがハルヒがヤバイ」

古泉「そうですね、私から見ても彼女はとても魅力的な女性です」

キョン「さっき授業中後ろから呼ばれて振り返ったときに、思わず凝視してしまった」

古泉「そうですか・・・・・・それは恋愛感情に発展しそうですか?」

キョン「まだ分からないが、このまま行くと確実に惚れるだろうな」

古泉「んっふ。なかなかボーイズトークもいいものですね」

キョン「最近お互い忙しかったり、団活やらで2人で話すこともなかったしな」

古泉「私はあなたを応援しますよ、もちろん友人として」

まだ残暑厳しいこの季節
良く分からんが、オレは夏休みを万単位で送っていたようだ
そのせいか良く分からんが、最近疲れが溜まっているのか、
SOS団は一週間の活動停止命令をハルヒから受けた
もちろんオレたちの意見などを採用しているわけもなく、活動自体していないので、
ハルヒが単に家でゆっくりしたかっただけなんだろう

オレは習慣になったのか停止命令が下されながらも部室に通う日々を送っている
基本的にはハルヒ以外のメンバーは必ず部室にはいるが、
今日は朝比奈さんと長門はクラスで掃除があったようで、俺と古泉のボーイズトークが実現しているわけだ

キョン「俺は恋をしたことがないから、自分が恋しても良く分からんかもしれん」

古泉「ほぉ、高校生にもなってそれは珍しいですね」

キョン「まぁこんな男がモテる訳もないしな、今までは寂しい人生だったかもな」

古泉「そこに涼宮さんが現れて・・・・・・って具合ですね?」

キョン「その通りだ、最近はハルヒの顔を拝むために学校に行ってるようなもんだしな」

古泉「それは・・・・・・きっと恋ですよ、すでにあなたは恋に落ちてますよ」

キョン「これが・・・・・・恋なのか?」

古泉「僕も恋という感情はよく分かりませんが、あなたは既に落ちていると思いますよ?」

キョン「・・・・・・」

古泉「このSOS団には魅力的な女性が他に2人もいます。それに例えば鶴屋さんだってとても魅力的です」

古泉「ですが、その他のメンバーになくて、
   涼宮さんにある【感情】があなたの中にはあるのではないですか?」

古泉「もう答えは明確ですよ、あなたは恋に落ちています」

古泉に言われて、俺はいろいろと思い巡らしていたが反論など出てこなかった
むしろ的を誤差0の勢いで真ん中を得ていた

オレはハルヒに恋をしている


2.
キョン「分かった、確かにお前に言われたとおりにオレはハルヒに今、恋をしている」

キョン「だが・・・・・・」


ハルヒへの恋心に一つ恐怖心がある
それはハルヒが恋は一種の精神病と理解していることだ
もちろん俺はハルヒと恋人、それ以上の関係になってみたい
しかし、それ以前にハルヒは俺に恋をしてくれるのだろうか

もしこの気持ちを伝えて崩れてしまったら俺は立ち直れないかもしれない
だからと言って、この気持ちを伝えられないのも俺は壊れてしまうだろう

古泉「僕から一言良いですか?・・・・・もちろんこれはあなたの友人としての立場からの言葉です」

古泉「あなたは涼宮さんに最も近い存在です、僕を含めたSOS団メンバーの誰よりも」

キョン「そうか・・・・・・?」

古泉「おや、自覚なかったのですか?まあ弱気になるのは仕方ありません、こんな状況ですからね」

古泉「そんなあなたが涼宮さんに恋をした、つまり一番近かったあなたが恋心を抱いた」

古泉「そんなあなたのことを涼宮さんがどうも思っていないことは、絶対にありません」

古泉「むしろ、何か特別な感情を抱いているといっても過言ではありません」

キョン「そうか・・・・・・」

古泉「もちろんこれは僕の勝手な推測ですが、確信度はprobablyです。」

キョン「・・・・・・わざわざ励ましてもらって悪いな、古泉」

古泉「いえいえ、僕ももっと協力ができるような人間だったら良かったのですが、すいません」

キョン「お前ぐらいの顔を持っていれば告白なんてかなりされているだろうに」

古泉「確かに女性から気持ちを伝えられたことは幾度かありますが、
   僕も恋愛というものが分からない人間だったもので・・・・・・」

キョン「まあ確かに、お前はプレイボーイだとは思えないしな」

古泉「ふふ、それはどっちの解釈で受け止めればいいのですか?」

キョン「もちろんいい意味だ、お前はイケメンだが紳士だよな」


3.
キョン「じゃあ恋していると分かった以上、俺はどうするべきなんだろうな」

古泉「話を聞く限りでは一目惚れではなく、
   徐々に恋に落ちていったと思われますので告白をいつしても問題はないかと思います」

キョン「告白、ね・・・・・」

告白、自分の気持ちを伝えることだ
俺の口からあいつに対して【好き】という言葉がでるのか
こんな俺にそんな状況を想像できるはずもない
正確に言えば、恥ずかしくて仕方ない

古泉「これも僕の推測ですが、あなたはできることなら今すぐにでも気持ちを伝えたいのではないのですか?」

キョン「お前の推測は推測なのか?読心術でも機関で習ったのか?」

古泉「いえいえ・・・・・しかし何も急ぐことはありません」

キョン「そうだよな、別に急ぐ必要性なんかどこにもない」

古泉「ですから、一度デートに誘ってみればどうですか?その最後に告白でも悪くないと思います。
   むしろ最高ではないでしょうか?」

キョン「ベタだが、それが無難で良いかもな」

古泉「団活停止令はまだ続いています。日曜日などどうしょうか?」

キョン「日曜日ね・・・ってもう明後日じゃないか!」

古泉「おや、明日で気持ちの整理を行いそして告白、最短でもっとも無難なチョイスではないですか?」

確かにこの胸ではじけそうな気持ちは早く消したい
だから日曜日、そうだな、いい選択だ。

キョン「分かった、日曜日に一緒にどこかにいけないか誘ってみる」

古泉「デートコース等いろいろとあなたのセンスがとても気になりますが・・・・・・」

キョン「おい、ここで不安になるようなことを言うなバカ」

古泉「はは、大丈夫です。あなたが選んだコースならそれが最高になるはずです」

キョン「ありがとうよ、古泉」

古泉「いえいえ、そんな律儀にならずに、友人ではありませんか」

キョン「お前は友人じゃなく親友だ」

古泉「親友・・・・・・ですか、慣れないですがとてもうれしいです」

キョン「おっと、今日は両親が夜いないから飯を商店街で買ってかなきゃいけないんだよな」

古泉「そうなんですか、あなたも大変ですね」

キョン「妹にそれにシャミセンもいるしな、じゃあ今日は先にあがる、じゃあな」

古泉「それでは」

・・・・・・
・・・・・

さて、これで僕の仕事もひと段落しそうですか
あの2人がくっつくことになるとは思っていましたが・・・・・
実際はあまり想像できませんでしたしね

彼は気付いていないと思いますが、
私たちが存在している理由は彼女が存在望み続けているから
彼女が望まなくなってしまった瞬間に
僕は力を失い、彼女達はそれぞれの場所に戻ることになるでしょう

それではなぜ彼が長い間彼女の一番近くに存在できているのでしょうか?
答えはそう、

古泉「彼女があなたの存在を望み続けているからなんですよ、全く彼も鈍いですね」

古泉「そう思いますよね?お2人方も」


4.
一瞬この部室内の空気が揺れたような気がした
そしてロッカーの中と、あの大きいカエルの着ぐるみから人が出てきた

?「いつから・・・・・・気付いていた、私の存在は極力消していたはず」ポリポリポリポリ

古泉「そんなに音を立ててお菓子を食べていたら分かりますよ、長門さん」

長門「この菓子は音を立てて食べてこそ至高、最初は我慢していた、だが誘惑に負けた」ポリポリ

古泉「全く・・・・・・あともうちょっと早かったら彼に気付かれてましたよ?」

長門「不覚」ポリポリ

古泉「で、あなたも長門さんと同じで盗み聞きですか、
   キャラといえばそうですし、そうじゃない気もしますが」

?「ふひぃ・・・・・・いくら部屋の中はクーラーが聞いているとはいえ、これを着てると暑いですねぇ・・・
  それにキョンくんの話で私の顔もさらに赤くなっちゃいましたよ!」

古泉「あなたも見かけ通りの乙女なんですね、朝比奈さん」

みくる「えへへ、でも・・・・・・ついに来たんですね、この時が」

長門「そう、そして私たちの仕事も終わる」

みくる「そして・・・・・・・」

部室内は静まり返った

古泉「前に長門さんにお願いしたこと、実行できそうですか?」

長門「思念体からの許可は降りた、よって実行は可能」

みくる「そうですか・・・・・・よかったです、これで私は・・・・・・」

古泉「やめましょうかこの話は、今は彼の恋路がうまくいくことだけを願いませんか?」

みくる「そうですね・・・・・・あの2人上手く行くといいですね!」

長門「あなたなら未来人という立場を利用して彼女たちの未来は分かっているはず」

みくる「それがですね、ちょうど彼が彼女に恋心を抱き始めたぐらいから
    未来に小規模の改変が観測されているんです」

みくる「だから今は誰にも分かりません、あの2人が結ばれたと理解する瞬間は・・・・・・」

みくる「私たちはこの世界から消えて・・・・・・そして・・・・・・」

古泉「僕たちは・・・・・・SOS団のメンバーは・・・・・・二度と集まることはないでしょうね・・・・・」


22:d1oeDn3A0
おいなんだこの展開は



5.
キョン「恋かぁ・・・・・・」

恋なんて、それも相手がハルヒなんて、することになるといつの俺が思っただろうか
言われてみれば確かに俺はハルヒのもっともそばにいた
だからこそ俺はハルヒのことを想うようになったのだろう

ハルヒと付き合えたらいいな
恋人になれたらいいな

そんな事を初めて想いながら商店街で惣菜を購入して家路をたどった。

誘うときはどうしよう
メールにしようか
電話にしようか

もしオッケーされたらどこに行こう

もしダメだったらいつ告白しようかな

キョン「まるで少女マンガのヒロインだな、今の俺は」

家に帰って惣菜を並べて、2人で食卓を囲む
やはり惣菜ということもあってお袋が作る料理よりも足りない何かを感じた
恐らく母の愛というやつだろう

さっきから俺の頭はどうかしちまったようだ
多分恋の毒素にやられたんだろうな
そういうのに妙に敏感になっているのが分かる

キョン「お前は誰かのことを好きにならないのか?」

妹「うーん、かっこいい子はいても私に見合う男はいないかな!」

キョン「はは、いったいお前は何様だよ・・・」

妹「冗談だよ、だけどいつかはしてみたいよね、大好きな人と一生一緒にいたいなぁ!」

キョン「いいな、それ」

やっぱり妹も一人の女子としてそういうアンテナは少なからず持っているようだった

食事を済ませ、自室に戻る
そして携帯を握ってメールを打つ
恐らく電話だと妙に緊張して、自分でなにを喋ってるか頭が働かなくなるだろう


To ハルヒ

日曜暇なら遊びに行かないか?


携帯がいつ鳴るか、いつ返信が来るか
気を正常に保っているのが精一杯だった

十分まっても返信は来なかったため俺は一度風呂に入って落ち着こうとした
入る前にも携帯を開いて確認するが返信はなかった。

そして風呂から出て、携帯を見ると
「新着メール 二件」
と表示されていた

オレは急いでメールを確認すると一件目は母親から飯を食べたかのメールだった。
安心したような、残念がるようなそんな気分でメールを返し、二件目のメールを見る。

ハルヒからだった。


From ハルヒ
うーん・・・・・まだ分からないわ・・・・・
行けるように善処はするわ!
楽しみにしてるから!


オレは一文目に不安を抱きながらも、四文字

分かった

と返信をした


6.
そして気付けば朝
ハルヒとはあの後もたわいもない会話をメールでしていた。

どうやらハルヒは体調が少し悪いらしい
そこまで重くはないらしいが、風邪を引いてしまい、団活停止もこのためだという

オレは特に今日はやることもなく、うだうだしながらせっかくの土曜日を過ごしていた

昼飯を済まし、オレはソファで横になっていた
そして眠りに落ちそうになったときに携帯が鳴った

着信 ハルヒ


オレは慌てて目を覚まし、電話にでる

キョン「ハルヒか?いきなりどうした?」

ハルヒ「えぇ・・・・・ちょうど家族が遠い親戚の法事に泊りがけで行ってしまったときに
    嫌なことって起こるものよね、風邪が重くなってきたわ・・・・・」

キョン「本当か!?大丈夫か!?」

ハルヒ「ええ・・・・今はまだ大丈夫だけどスポーツドリンクがそろそろ切れそうなのよね・・・・・・」

キョン「ああ、分かった。今すぐ買って届けるぞ!」

俺は薬局で適当な薬とスポーツドリンクを購入し、急いでハルヒの家に向かった

多分明日は無理だろう
それは仕方ない、もう諦めよう

そんなことを思いながらも、俺はハルヒの家に着いた

インターホンを鳴らすのは悪いと思ったが、玄関の鍵が開いてなかったので仕方なく鳴らした

ガチャっという音とともにハルヒが出てきた。その顔はとても具合が悪そうだった

キョン「ちょっとお前凄く体調悪そうじゃないか!いいから寝てろ!」

ハルヒ「えぇ・・・ちょっと悪いけど立ってるのも辛くなってきちゃって・・・・付いてきて・・・・」

と、俺はハルヒの部屋に招かれた。


7.
ハルヒの部屋はいたって普通の女子の部屋という印象を受けた。

ハルヒ「私の部屋漁ったら死刑だからね・・・・・・」

キョン「大丈夫だ、そんなことはしない」

ハルヒ「冗談よ・・・・・わざわざありがとうね、こんなこと頼めるのはキョンしかいなくて・・・・・・」

キョン「いやいや、困ったときはお互い様。それに俺も暇してたから何の問題もないさ」

キョン「それよりもだいぶ辛そうだな・・・・いきなりきたのか?」

ハルヒ「そうね・・・・・・食器とか洗ってたらちょっと目眩がしてきて、熱を測ったら38度あって・・・・・・」

キョン「そうか、お前は寝てろ。あとは俺が洗っといたりしてやるよ」

ハルヒ「そんな悪いからいいわよ・・・・・・そこまでしてもらうつもりなんてなかったし・・・・・」

キョン「いいんだよ、地味に俺もそういうのは慣れてるからな。それにお前のためにも働きたいしさ」

ハルヒ「いきなりどうしたのよ・・・・・・恥ずかしくてさらに熱が上がっちゃうじゃない・・・・・・」

キョン「ただの戯言さ、じゃあ一本だけスポーツドリンク置いとくから。
    あとこれは薬、一応水も買ってきたからそれで飲んで置けよ!」

そういって俺は台所に向かった。

そこまで食器は台所に残っていなかったためそこまで時間をかけることもなく洗い終えた
そのあとダイニングルームの簡単な掃除や、買ってきたものを冷蔵庫に入れたりして、
およそ一時間後、俺は解熱シートを持ってハルヒの元に戻った。

ハルヒは汗をかきながらも寝ていた。
俺は簡単にタオルで汗を拭き、そうしてハルヒのおでこに解熱シートを貼った

キョン「ハルヒってやっぱりきれいだな・・・・・・」

って俺はなにを言っているんだ!俺は深呼吸をして落ち着こうとは思ったものの
よくよく考えてみればここは女子の部屋、そして2人っきり
そして目の前で寝ているのは・・・・・・・・

キョン「俺の恋の相手だもんな・・・・・・・・・」


8.
まさかこんな早くハルヒとふたりっきりになれるなんて思ってもいなかった
もちろん変な意味など持っていない。だがとても幸せな気分なのは事実だ

キョン「まさかお前が俺の恋の相手になるなんて思っていなかったよ」

キョン「でもお前と一緒に入れて俺はとても幸せだ」

寝ている相手と会話など変に思われるのは間違いないだろうが、俺はハルヒと会話をしている気分になる

そんなことを思っているうちに俺も眠くなってきていた。

どうせ妹も友達の家に泊まりに行っていたし、シャミのエサもまだ入っていた。

キョン「ハルヒ、ちょっとベッドに寄りかからせてもらうぞ・・・・・・」

そう言って俺はハルヒのベッドに寄りかかるようにして眠りに落ちた

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

キョン「ん・・・すっかり寝ちまったな・・・・・って10時!?」

なんてことだ、四時間近くすっかり寝込んでいたようだ
そうだ、ハルヒは!?

見てみるとハルヒもまだ寝ているようだった。
だが汗をかいていて、見るからに寝苦しそうだった

俺は急いでタオルと解熱シートを持ってきた。
ハルヒのおでこを触って熱を確認する
さっきよりも熱は引いているようだった。
俺は汗を拭いてやり、解熱シートを張った。

ハルヒ「ん・・・・今何時?・・」

キョン「もう10時だぞ、お前も一回着替えたらどうだ?」

ハルヒ「キョン・・・・・・?まだいたの・・・・・?」

キョン「ああ、つらいお前なんかほおっておけないからな」


40:7Eb+LUlN0
キョンのやろう都合いいこといってんなwww寝てたくせして



9.
ハルヒ「そう・・・・あっこのスポーツドリンク美味しいわね」

キョン「そうだろ、俺が風邪引いたときはかならずお袋に買ってきてもらうんだよ」

キョン「それを飲むと意外に早く風邪が治る魔法のスポーツドリンクなんだぞ」

ハルヒ「あはは・・・それはいいわね」

キョン「今冷えたの持ってきてやるな、腹は減ってないか?」

ハルヒ「そうね・・・・・すこしおなかは減ったけどまだがっつりは食べれそうもないわ」

キョン「任せろ!こんなこともあろうと、うどん買ってやったぞ!俺は風邪のときはうどんなんだよ!」

ハルヒ「ありがとう・・・じゃあお願いするわね・・・・・」

キョン「おうよ!」

ハルヒに頼られるってこんなにうれしいことだったんだな
今は本当に幸せだ

ちょっと時間をかけて煮込み、消化をよくしたうどんをハルヒの元へ持っていくと
ハルヒは既に着替え終わっているようだった

キョン「おおかわいいなそれ」

ハルヒ「ちょっとやめなさい・・・・恥ずかしいじゃない・・・・・」

キョン「顔真っ赤だぞ、ハルヒ」

キョン「ほら、ハルヒ。俺の特製うどんだ」

ハルヒ「あら、いい匂いね」

キョン「これはゆずポン酢で味付けしてあるんだ。香りも良くなってすっごく美味いんだぞ!」

ハルヒ「へぇ・・・キョンなのになかなかやるじゃない、見直したわ」

キョン「あはは、よし食べろ!」

ハルヒにそう言ったが、ハルヒは食べようとしない

キョン「ハルヒ?どうした?」

ハルヒ「実はさっき着替えてて分かったんだけど・・・・・・
    ずっと寝てたせいでボタンすら留めれない握力になっちゃって・・・・」

ハルヒ「だからキョン・・・・食べさせてくれない・・・・?」

ちょっと今の言葉は反則だ、俺の心を一突き
そして言っているときにハルヒの申し訳なさそうな上目遣いで二突き
最後のトドメは

キョン「それって『あーん』ってことか・・・?」

ハルヒ「・・・・・・・////」コクリ

もう俺は立ち直れないかもしれません

キョン「分かった、ならなるべく撥ねないほうがいいな・・・・ちょっと待ってろ」

俺は急いで台所に戻りあるものを持ってきた

キョン「ほら、れんげだぞ。これで安心して食べさせられる。」

ハルヒ「わざわざ悪いわね・・・」

俺はれんげの上に麺を数本のせ
そしてハルヒの口に近づけた

ハルヒは顔を赤らめて口をあけた


10.
ハルヒの口にれんげをいれ、うどんを食べさせる

ハルヒ「あら、本当においしいわね」

キョン「だろ、これも」

ハルヒ「お母さんの味なのね・・・」

ハルヒ「さっ!次々!」

キョン「はいよ」

ハルヒはうどんを完食し、スポーツドリンクを飲んだ

ハルヒ「うひぃ・・・おいしかったわ・・・・ありがとう!」

キョン「喜んでもらえて何よりだよ」

時計を見ると十一時を回っていた
一応ハルヒに熱を測ってもらうと

ハルヒ「あら、37度ね、安静にしてれば明日には治るわ」

キョン「そうか、それは良かった。じゃあ俺はそろそろ帰るな」

ハルヒ「えっ・・・・別に泊まっていってもいいのよ?」

キョン「おいおい、これでも俺は男子高校生だぞ?
    なにするか分からないんだからそういうことは言わないほうがいいぞ?」

ハルヒ「ははは、大丈夫よ。キョンがそんなことしないなんて分かってるもの」

キョン「そうだな、俺はビビリだしな」

ハルヒ「いや違うわよ、キョンは私のことを大事に思ってくれてるもの。そんなことはしない」

キョン「それもそうかもな・・・・・・でも今日ハルヒが風邪を引いているわけだし、帰るよ。」

ハルヒ「そう・・・・でも私のことを思ってくれてるものね、諦めるわ」

そういって俺は自分の荷物を片付け、玄関に向かった。

キョン「冷蔵庫にスポーツドリンクとかゼリーが入ってるから飲みたくなったら飲んでくれ」

ハルヒ「本当にありがとうね・・・・キョン」

キョン「いいんだよ、ハルヒ。じゃあな!」

そう言って俺はハルヒ家を後にした。


11.
キョン「ハルヒ、かわいかったな・・・」

ハルヒ要素であるツンデレが消えるとあんなに素直でやさしい女子になるんだと初めて知った。

むしろ今までデレが少なすぎたのかも知れない

家に着くと今まで確認していなかった携帯のメールを見る。

すると母親から、
明後日まで帰れないことになったこと
妹も友達の家にあさってまでお邪魔させてもらい、そこから学校にもいくこと

その二点の連絡メールが入っていた

そしてハルヒから


たった五文字

「ありがとう」

とメールが来ていた。


もう夜も遅いためすぐに風呂に入り寝床についた

キョン「今日はなかなか楽しかったな…」

そんなことを思いながらキョンは眠りに落ちていった


そして当初の予定の日曜日
朝起きて携帯を置いたテーブルに向かうが妙にフラフラする
そして体もだるい
どうやら風邪を引いてしまったらしい

キョン「まいったな…」

もちろんこんな状態では遊びに行くなどままならない

ハルヒからはまだメールが来ていなかったので
オレはソファで横になった

キョン「これは…熱があるかもな…」

案の定38度
やってしまった


そんなときにインターフォンが鳴った


12.
俺は重い体を何とか起こして玄関に向かう

鍵を開けるとそこにはハルヒがいた

ハルヒ「キョン!昨日はありがとう!おかげですっかり元気になったわ!
    それで昨日のお金……って大丈夫!?キョン!?」

キョン「ああ……どうやらお前からもらってしまったらしい」

ハルヒ「ダメじゃない寝てないと!ほらベッドに行って!」

オレは言われるがままにベッドの上で横になった

ハルヒ「昨日と全く逆になったわね」

キョン「ああ……面目ない」

ハルヒ「いいのよ、今日は私が看病するわね!」

キョン「ありがとうよ……」


ハルヒ「風邪用のものは何もないわね……」

キョン「この家族は基本的に健康でな……いつも引いたら買いに行くんだよ……」

ハルヒ「分かったわ、今から買いに行ってくるから待ってなさい!」

キョン「悪いな……わざわざ」

ハルヒ「困ったときはお互い様でしょ?いいのよ気にしないで」

キョン「ああ……そうだったな」

そういってハルヒは急ぐように薬局へ向かった
ここまでしてチャンスを神は与えてくれているのだろうか
感謝の言葉しか出てこない

オレは目を閉じる

ハルヒに告白しよう
そして良い返事だったら一緒に遊びに行こう

キョン「まずは元気にならないとな……」


そうしてキョンの意識は薄れていった


13.
目を開けると、あれから一時間が経過していたらしい

気付くと汗をかいていたはずがすっきりとしていて
おでこには解熱シートが張ってある

ハルヒ「あら?起きたのね、まだ寝てても大丈夫よ?」

キョン「いや、今は眠くないからな。それよりもコレ、ありがとうな」
俺はおでこを指を差しながら言った
ハルヒ「キョンが昨日やってくれたことよ、私はそのまま繰り返しただけ」

キョン「それでもありがとうな、嬉しいよ」

ハルヒ「最近妙にデレてるわね……どうかしたの?」

キョン「どうかしたのかもな……」

原因は
ハルヒ
お前だよ

ちょうど今は三時頃
今日通して食べ物を口にしていないため、腹が減った
だが、とても今は物を食べれるような状態じゃない

ハルヒ「はい、これゼリー飲料よ」

キョン「おお、ありがたい」

風邪の時は何も口にできなくともゼリー飲料があるだけで違うものだ

ハルヒ「キョンのお母さんになった気分よ、今」

キョン「オレもお前をお袋だと思い間違いそうになったよ」


ハルヒ「アハハ、それを飲んだら熱測りましょ」

オレは時間をかけてゆっくりと飲み終わったあと熱を計った
37度5分
順調に熱は下がってきている

ハルヒ「はい、水と解熱剤よ。それを飲んでまた眠りなさい。夕飯までにはもっと楽になるわよ」

キョン「ああ……ありがとう、そうさせてもらうよ」

ハルヒ「おやすみ……キョン」

キョン「おやすみ……」


14.
そして次に目を開けたときは夜の7時
さっきと同じように汗、解熱シートをみる限りハルヒが付きっきりで看病してくれたらしい

どうやら熱も引いてきたようで、俺は下の階に向かった
物音を聞く限り、ハルヒは下にいるようだった

キョン「ういっす、だいぶ楽になったよ」

ハルヒ「あら、キョン。それは良かったわ!ちょうど今お粥作ったわ!」

キョン「おお、それもありがたいな。きっと美味いんだろうな」

およそ5分後、良い匂いと共にハルヒ特製のお粥が運ばれてきた見るからに美味しそうだった

キョン「おお!すげえ美味そうだな!いただきます!」

ハルヒ「うふふ、召し上がれ。そんなに焦らなくても大丈夫わよ」

その味は本当に美味かった
病気の時に食べるものは格段に美味しいように感じる

キョン「本当に美味いな!さすがお前は何でもできることだけあるな!」

ハルヒ「そんなことないわよ、でもこれが私のお母さんの味よ」

キョン「これが……ハルヒのお袋の味ってことだな、なんか嬉しいよ」

これでお互いの母親の味を知ったことになる

なんか、とてもうれしい気分になる

俺はあっという間に完食し、飲み物を口にした

キョン「ふぅーすごく美味かったよ、それにハルヒの手料理を食べれた訳だ」

ハルヒ「フフフ、確かにそうね」

キョン「おっと、挨拶してなかったな。ごちそうさま、ハルヒ」

ハルヒ「お粗末様でした」

そのあとは二人でテレビでやっていた適当な洋画を見ていた

別におもしろくもつまらなくもなかったが、これといってする事もなかった
そんな均衡を破ったのはハルヒだった

ハルヒ「ねぇ……キョン、キョンは誰かに恋してる?」

まさかハルヒの口から恋という言葉が出てきたため、俺は驚きを隠せなかった

ハルヒ「全くもう、そんなに私が恋なんていうのはおかしい?」


15.
キョン「恋……ね」

ハルヒ「どうなのよ、してるのしてないの?」

ここは正直に言うべきだろう
どうせ告白するつもりだったんだから、いまさら臆病になっても仕方ない

キョン「ああ、してるぞ。それもどっぷりな」

ハルヒ「どっぷりって……ガラじゃないわね」

キョン「うるさい、片想いをバカにするな」

全く、焦って動揺が隠せないじゃないか
表には出していないものの、内側ではもの凄くドキドキしている
クソっ!想定外だ!

キョン「ハルヒ、そういうお前はどうなんだよ」

ハルヒ「私は……多分してるんだと思う」

キョン「なんだ?もしかしてお前も自分の気持ちが良く分からないのか?」

ハルヒ「ええ、私って付き合ったことはあっても私の恋愛感情というものはなかったの」

ハルヒ「だから……今私の中にあるこの気持ちがなんなのか分からない」

ハルヒ「でも、この気持ちはその人と一緒にいるだけで嬉しくなったり、爆発しそうになる」

ハルヒ「本当に恋って精神病よね、本当に」

キョン「お前も同じだったんだなハルヒ。俺は古泉に気づかせてもらったんだよ」

ハルヒ「あら、仲良いじゃない」

キョン「まあな、そいつの事がかわいくて仕方ないって言ってたら……」

ハルヒ「それは恋だ!って感じでしょ」

キョン「そんなとこだ」

ハルヒ「でも……この気持ちを伝えようと思うと……」

キョン「結果が怖いよな……でもオレはちゃんと伝えることに決めたんだよ」

ハルヒ「あら、すごいわね」

キョン「正確に言うと、伝えなきゃオレが壊れそうなんだ。もう好きすぎて」

ハルヒ「えらい乙女ね……でも私も分かるわ」


よし、伝えよう

これはきっと神がくれたチャンスだ

俺は今からハルヒに告白をする

結果なんてクソ食らえだ

大丈夫、きっとうまく行く


キョン「お前のことが大好きだ!ハルヒ!」


16.
静寂が俺たちを包んだ

キョン「ハハっ、悪かったないきなり。言わないとこっちがどうかしそうでさ……」

ハルヒ「……」

ハルヒは驚いた顔のままこっちを見ている

ハルヒ「本……当……?」

キョン「ああ、本当だ。俺はお前の事が大好きだ」

ハルヒは俯いた後、俺の顔を見た

ハルヒ「……ありがとうキョン、ものすごく嬉しいわ」

キョン「いやいや……いきなり悪かったなこんな男

ハルヒ「違うわよ!アンタだから嬉しいのよ!!」

ハルヒ「あいっかわらず鈍いわね、キョン」


ハルヒ「私もキョンの事が大好きよ」


またしても静寂が包む
今度は俺が作り出したようなものだ
開いた口が塞がらない

ハルヒ「あんた、今すごいボケ顔してるわよ」

俺は我にかえり、

キョン「えっいや……現実か夢か分からなくなってな……」

ハルヒ「全く、私はアンタを好きになったの。そんなんじゃ私の彼氏は務まんないわよ?」

オレはスポーツドリンクを口にする
冷たい
これは夢じゃないんだ
俺の告白はうまくいったんだ

オレは溢れだす喜びをそのとき口にした

キョン「これからよろしくなハルヒ!」

ハルヒ「こちらこそよ、キョン」

そういうとハルヒは俺の横に座り、手を握った

そのときに
俺はハルヒと特別な関係になれたこと

俺の中で晴れた気持ちと共に消えていく何か

その二つを感じた


第一章 完


17.
あの後は俺自身も元気になったこともあり、ハルヒには帰ってもらった
翌日に学校もあったので、少し残念な気もしたが諦めた

ハルヒ「今日は……なんかありがとう」

キョン「いやいや……看病してもらった俺が感謝すべきだろ、ありがとうよ」

ハルヒ「でもまさか……うん、キョンとこんな関係になれるなんて……」

キョン「ああ、本当に嬉しいよ。大好きだぞハルヒ」

俺たちは帰り際に手をもう一度握った
とても小さくて暖かい手だった


俺たちは夢であった事、
そうキスをした


次の日、俺がいつも登っている通学路という名のハイキングコースの麓でハルヒと会った

いつもは出会うことはないのだが、今日はわざわざハルヒが登校時間をずらしてくれたようだった

ハルヒ「おっはよー!今日はわざわざあんたの為に遅く登校してやったわよ!」

キョン「頼んでないのにご苦労なことです」

ハルヒ「何よその態度!?わざわざ愛しの彼女があんたの事を想ってしたことをその態度で返す気!?」

怒っているハルヒは久しぶりにみる気がする
ツン分の補給が済んだところで、

キョン「嘘だよ、わざわざありがとうな」

そう言うと、ハルヒは満足そうな顔で

ハルヒ「それでよし!!」

と大きな声で返事をした

昨日の映画の批評をしている内に、俺たちは学校に着いた
夢にまで見た彼女との登校
否が応でもテンションが上がる

教室に着き、自分の席に腰を掛けた俺を待っていたのは谷口からの小突きだった

谷口「おい!遂に涼宮と付き合ったのか!?」

俺はハルヒの顔を見る

ハルヒ「いいんじゃない?事実なんだし」

キョン「その通りです、悪いな谷口」

谷口「こーのーやーろー!!」

俺は谷口に羽交い締めにされ、やられるがままに殴られた

国木田「でも良かったよ、付き合うのは時間の問題だと想ってたしね。それにキョンは鈍いところあるし」

キョン「見てないで助けろ!!」

国木田「正直、僕も悔しいからそれは却下。ちょっとはモテない男たちの恨みをうけとけば?」

ハルヒ「悲しいわね……」


結局俺は始業チャイムが鳴るまで谷口からの恨みを受けるハメになった


18.
授業中、ハルヒから話しかけられることは多々有ったが、今は何か違うものを感じている

それ以外に違うことといえば、
オレが後ろを向く度に谷口が折れんばかりの勢いでシャーペンを握っていることだ

昼飯はもちろんハルヒと食べる
もちろん谷口が箸を折らんばかりの勢いで握っている

ハルヒ「かわいそうな男ね……」

キョン「あいつを見てると、いかに自分が幸せか痛感するよ」


谷口「あいつらが俺を哀れんだ視線で見ている……許さん……」

国木田「大丈夫だよ、僕も哀れみの視線を送ってるから」

谷口「そこは励ませよ……」


そうして迎えた放課後
回ってきた掃除当番に文句を漏らしながら俺は掃除を済ませた
俺は掃除が終えるのを待ってくれたハルヒと共に学校を後にした

キョン「しっかし部活に入ってないと下校時刻が早くていいな」

ハルヒ「そうね、帰ってすぐ宿題が済ませられる点では一般的な健全な生徒に比べればかなり有利ね」

キョン「帰ってすぐに寝ている俺にとって早い下校時間はとても助かるわ」

ハルヒ「そんなことしてるから、アンタは成績の進歩がないのよ……」

キョン「心配どうもありがとうございます、でも優秀なヤツが彼女だと少しプレッシャーを感じるわ」

ハルヒ「そうね、今度私よりも成績が下回ったらアンタと別れてやろうかした」

キョン「そうか……なら俺も勉強がんばらないとな!」

ハルヒ「テスト近くなったら私が付きっきりで見てやるわよ」

キョン「ありがとうよ」

ハルヒ「それに……別に成績悪かったとしても、絶対にあんたなんかとは別れないわよ」

キョン「ありがとうよ、ハルヒ」

俺たちは手をつなぎなから家路を辿った


商店街を抜けるとそこでは出店が並んでいた

ハルヒ「あら、今日お祭りなんかあったかしら?」

キョン「どうやら商店街の成立記念みたいな祭りらしいな。どうする行くか?」

ハルヒ「私も凄く行きたいんだけど……今日は用事があるのよ……」

キョン「そうか……まぁ仕方ないな」

ハルヒ「また来年の夏に誘ってちょうだいね!」

キョン「ああ、楽しみにしてるな」

出店を見ながら歩いていると、どこかで見たようなお面を見つけ


19.
キョン「これは・・・・・・」

ハルヒ「何?このヒーローもののお面がどうかしたの?」

キョン「いや・・・・・・どこかで見たことがあったような気がしてな、まあそんなことはないんだろうがさ」

ハルヒ「小さい頃にでも買ってもらったんじゃない?」

キョン「きっとそうだな」

俺達は祭りを抜け、そうしてハルヒの家に着いた

ハルヒ「わざわざありがとう、帰ったら宿題やるのよ?」

キョン「ああ、分からないところがあったらメールするからよろしくな」

ハルヒ「はいはい、それじゃあね」

キョン「帰ったら又メールするからな!ばいばい」

家に帰ると言われたとおりに宿題を開く
が、
全く分からない
基礎は出来ても応用問題になるとチンプンカンプンもいいところだ

俺は黙って携帯を取り、ハルヒに電話をかけた

キョン「ああもしもし、教えてくれ」

ハルヒ「早いわね・・・・・・まあやろうとした意気込みだけは認めるわ」

俺はハルヒの丁寧な説明を受け、なんとか宿題を終えることが出来た

キョン「おお、ありがとう!」

ハルヒ「全く・・・・・・授業ぐらいちゃんと聞きなさいよ?」

キョン「ああ、切実に思ったよ」

ハルヒ「それじゃあね」

キョン「ああ、感謝感激だ」

ハルヒ「また明日の朝ね!」


20.
ああ、部活に入ってないんだから少しは勉強しなきゃな・・・・・・
などと思いつつ俺は横になった

まだ夕食まで時間はある
俺は一眠りをしようと目を閉じた

そういえば、祭りって基本的には夏にやるよな
今年の夏は・・・・・・ハルヒと夏祭り行ったような・・・・・・、詳しいことは覚えてない
もしかしたらそのときに、あのお面を見かけたのかもな


季節はずれの蝉の声が窓の外から聞こえた

蝉・・・・・・蝉取りって最近しなかったか?
俺は・・・・・確かにハルヒに誘われたのは覚えているが・・・・・・内容が覚えていない・・・・・・


そういえば誰かと一緒にいたような気がする
ハルヒと俺以外の誰かと・・・・・・


?「彼は私たちが残したカケラに気付いてくれるでしょうか・・・・・・」

?「分からない、だが彼ならきっと」

?「また・・・・・・みんなそろって会いたいですね・・・・・・」

?「あの部室で・・・・ですね・・・・・・」


キョン「ん・・・・・・夢か、全く変な夢だったな」

キョン(だけど、どこかで聞いたことのあるような声だったな)

キョン(そういえば、部室とか言っていたな、でも俺は部活なんてやってないぞ?)

キョン(カケラ・・・・・・もしかして・・・・・・)

俺は夏休みの記憶がないことを思い出した

キョン(もしかしたら・・・・・・・誰かは分からないが、夢のやつらが俺たちに残したカケラなのかもな)

キョン(俺も夢を見るようになったなあ・・・・・


21.
飯を食い終わり、俺は再びベッドに横になった

カケラ・・・・・・思い当たる節がない

そもそも、あれは夢だったし単に俺の思い過ごしだったんじゃないか?

だって、俺は今までハルヒと・・・・・・


あれ?
俺がハルヒと付き合い始めたのは昨日で、
別に前々から付き合ってた訳じゃないぞ

むしろ俺がハルヒを好きになるまではずっとハルヒのそばにいたはずだ
だが、どのようにして一緒にいたかは全く思い出せない

それに、俺に恋心を気付かせてくれたのは誰だ?
確か俺は誰かに相談したはずだ
だが、全くをもって思い出せない

畜生、気分が悪い
どういうことだ、俺の中で何かが狂っている
それも、俺とハルヒの関係には何の影響もかからないところで

下の階で、母親に妹が何かをねだっているのが分かった

妹「お母さん!sleeping beautyって何!?教えてよ!」

母「もう、少しは調べなさいよ。眠れる森の美女ってことよ」

Sleeping beauty・・・・・・
聞き覚えがある
確か夢の中で・・・・・・

そうだ、確かあの夢だ

俺はハルヒとキスをした
もちろん夢の中で

あの夢に関することは不思議と簡単に思い出せた

赤い玉不思議な存在
一人でに動くパソコン
そして・・・・・・確か美人なお姉さん

そいつらが口にしていたのは
Sleeping beauty

思い出した、俺はあの三人とともにこの夏を過ごしてきたんだ
だけど・・・・・・あまりにも情報が少なすぎる

俺はハルヒに電話をした


150:twEkQjwh0
妹良い仕事



22.
キョン「もしもし、ハルヒか?」

ハルヒ「キョン?いきなりどうしたのよ?」

キョン「お前、俺とキスした夢を見たことあるか?」

ハルヒ「ちょっと!いきなりどうしたのよ!?」

キョン「ちょっと気になってな、でどうだ?」

ハルヒ「もちろん見たわよ、だってあの夢を見てから私はキョンのことが好きになったんだもの」

キョン「そうか・・・・・・何かその夢で覚えてることないか?」

ハルヒ「確か、あんたは宇宙人とかなんだとか言ってたような気がするわ。
    全く、この世にそんなものはいるわけないのに」

キョン「ほう・・・・・・他には?」

ハルヒ「まだ聞くのね・・・・・・私は自分を神様のようだと思っていたわ、
    自分が望んだことが現実で起こってたし・・・・・・全く、思い出したくもないわ」

キョン「ありがとうよ、今度またキスしような」

ハルヒ「ちょっと!恥ずかしいこといわないでよ!」

キョン「アハハ、じゃあな!」

俺はそういって電話を切った

さて、分かったところで俺は何をすべきなんだろうな
だけど、一つ分かったことがある

きっと俺たちが付き合ったから消えちまった奴が現れたんだろう
だけど別れる気はない

だけど俺はそいつらと再会したい

そのためには
ハルヒ、ハルヒの力が不可欠なんだろう

きっとあいつの力は神に近い
いや、神と同等なんだろう

どうやらあの夢は、夢じゃないらしい
同じ夢を二人で意識を共有しているなんて絶対にありえない

ハルヒよ、やっぱりお前は不思議な奴だよな。

さて、明日から救い出してやるぞ
宇宙人、未来人、超能力者の人たちよ

その前に今日は寝かせてくれ
おやすみ


第二章 完


153:VSIslgcq0
クソ爽やかだなキョンwww



23.
特にこれといった変化もない朝を迎えた
今日から俺はあいつらに出会うための動きを行わなければならなかった

キョン「今日から忙しくなるぞ」

ひとりで勝手に気合いを入れ、学校に向かった

学校に行くまでにもカケラがないかを探した
だが俺自身もカケラを把握していないため、何が関係あって、何が関係ないのかが良く分からなかった

だが、あの俺の前に建っているこの大きなマンション
これは恐らくカケラに関係があるのだろう

こんな高級マンションに住んだことはないが、妙に近親感を感じた

そしてハイキングコースの麓まで辿り着いた俺は、恐らく俺を待っているであろうハルヒと合流した

ハルヒ「あら?今日は少しだけ早いわね」

キョン「ちょっとだけ早く目が覚めてな、きっとお前に早く逢いたかったんだよ」

ハルヒ「それはいい心がけね!じゃあ行くわよ!」

俺はハルヒと肩を並べて歩きだした

ハルヒ「でもいきなり昨日の電話はなによ……思い出しちゃったじゃない……」

キョン「悪い悪い、ちょっと気になる事があってな」

ハルヒ「気になるってことってなによ」

キョン「いやいや、くだらんことさ」

いずれはこいつにも話すことになる
だけど今はまだ早過ぎる
きっとこいつは俺の切り札の役目を担っているからな


学校に着いた時、オレは夢を思い出した
やはりここが一番のカケラの所在地なんだろう

ハルヒ「今日の授業も退屈ね……授業中はこれでもか!ってぐらいにアンタにイタズラしてやるわ!」

キョン「それは俺も変に退屈しないかもな……ほどほどにしとけよ」

ハルヒ「うふふふふ!」

満面の笑みを浮かべているハルヒは正直誰よりも可愛く思えた

キョン「かわいいなやっぱりお前は」

ハルヒ「……ありがと!」


ハルヒと教室までの階段を上る途中に部室棟が目に入った


24.
キョン「部活か……」

ハルヒ「何よ、いきなり部活にでも入りたくなったの?」

キョン「いや、俺たちって部活とか入ったことなんかないよな??」

ハルヒ「いきなりどうしたのよ、入ったことなんかないに決まってるじゃない」

キョン「やっぱりか、というかそうだよな」

ハルヒ「私も部活に入ってみるのも悪くないかもね」

外で吹奏楽部の合奏の音が聞こえてきた

キョン「そういや、ハルヒって楽器とかはやらないのか?」

ハルヒ「一応、一通りはかじったことはあるけど……あんまり興味はないかしらね」

キョン「ハルヒってスタイリッシュな一面もあるから軽音にでも入ってギターボーカルなんていいかもな」

ハルヒ「それは嬉しいわね。だけど今はアンタとの時間を大切にしたいわ」

その話の直後、俺の頭の中でステージの上でギターボーカルをしているハルヒの姿が浮かんできた

キョン(これは……カケラなのか?それよりも……なぜバニーガールなんだよ!)

ハルヒの横で魔法使いのコスプレをしているのは誰だ?
見る限りは部員では無さそうだ

キョン(ハルヒに連れてこられたとか……そういう類なんだろうな)

ということはこいつは俺とハルヒに関係がある
つまりあの宇宙人とか、その1人なんだろう

キョン「宇宙人とかっていると思うか?」

ハルヒ「そんなの決まってるじゃない、絶対いないわよ」

キョン「そんなの分からないじゃないか、宇宙は現在進行形で広がり続けてるんだぞ?」

ハルヒ「聞いた話では、宇宙人が存在する確率は限りなく0に近いらしいわよ」

キョン「そうなのか」

ハルヒ「それに……今はアンタがいるから別にそんなのいなくたって問題ないのよ!」


25.
ん?もしかして……

分かったぞ!

キョン「ハルヒ!ってことは昔はいると思ってたのか!?」

ハルヒ「だから電話でも言ったじゃない……あの夢を見るまでは信じてたわよ」

キョン「俺の事を気にしてくれてたから次第にその興味は薄れていってたのか」

ハルヒ「そうよ、それであんたに告白された瞬間から私の興味はアンタだけよ!」

キョン「ありがとよ、俺も今はお前しか興味はないぞ」

ハルヒ「あったりまえじゃない!もし他に興味を持ったら死刑だからね死刑!」


分かった
こいつは本当に神だったんだろう
それも思ったことが全て現実になるような

そして、本来は存在し得ない奴ら
つまり
宇宙人
未来人
超能力者

が俺たちの周りで存在してたんだろう
ハルヒの興味が無くなったせいでそいつらも消えてしまったのだろう


俺の大切な仲間が


26.
キョン「そうか、俺はいてもおかしくはないと思うぞ」

ハルヒ「何いってるのよあんた……そんなこと言ってて寂しくなるのはアンタよ?」

キョン「戯言だ、気にするな」

その日はまるで授業を受けれなかった
これからの事を考えていると授業を受ける余裕なんかとても俺にはなかった

仲間ともう一度会いたい
そして一緒にいたい
もちろんハルヒと
きっと俺たちは最高の仲間だったはずだ
いや、仲間だった
そうでなきゃ、きっと俺にカケラを残す、そんな賭けは行わないはずだ

キョン(信頼されてるのは嬉しいな、だがその分重圧が大きいがな)

キョン(任せろ、俺達は必ずみんなで出会えるさ)

ハルヒ「何ひとりで意気込んでんのよ!!」

シャーペンという凶器で背中を刺されたところで俺は授業を受けることにした

ハルヒ「全く……昨日ちゃんと授業を受けるって話をしたばっかじゃない……」

ハルヒは呆れ顔で弁当の中に箸を突っ込む

キョン「悪いな、ちょっと漫画の発売日が今日なもんでな。ってコロッケ取るんじゃねえ!」

ハルヒ「いただきぃ!ほら、パセリあげるわよ。全く……まぁアンタらしいけどさ」

キョン「付け合わせなんかいらねえよ!それはそれはどうもどうも」

俺は弁当で昼食をすませた後、ハルヒを連れて部室棟に向かった

ハルヒ「全く……なんでアンタのために自販機までついて行かなきゃならないのよ」

キョン「二人になる時間が欲しかったしいいじゃないか、それに部室棟を回る方が近道なんだしさ」

ハルヒ「ここ、風通り良いわね。気持ちいいわ」

俺は部室の看板をみながら廊下を歩いていった

そこでコンピ研の横の部室が空きになっているのが分かった

キョン「あれっ?ここって何も入っていないんだな?」

ハルヒ「確か夏休み前までは文芸部だったかしらね、部員が集まらなかったんじゃない?」


廃部……か

この部室の前を通り過ぎようとしたとき、
オレは見えない何かに引っ張られた気がした


221:4zB5ErfDP
キョンって流されてるようでここぞという時は切り開いていくよな


27.
キョン「……」

ハルヒ「いきなり立ち止まってどうしたのよ?」

キョン「なあハルヒ、どうせここは空き教室で誰も使ってないんだし、ここでゆっくりしていかないか?」

キョン「まだ昼休み終わりまで時間はあるし、ここは涼しいし」

ハルヒ「それは良い案ね、早くいきましょう!」

俺は部室のドアを開けた
そこにはよく見たことのあるような風景
窓の手前にはパソコンが置いてある机
そして手前にも2つの机が向かい合うように置いてある

ハルヒ「まだ荷物は多少残ってはいても、やっぱり廃部だけあってもの寂しいわね」

キョン「そうだな、おお!良い風が入るな!」

ハルヒ「そうね……ちょっと眠くなってきたわ……」

ハルヒはそういって俺の肩にもたれ掛かるようにして座った

キョン「ここ……何か懐かしくないか?」

ハルヒ「あんたもそう思う??実は私も思ってたのよね……というか眠いわ……
    時間になったら起こしてちょうだい……」

キョン「ああ、分かったよ」

風が吹き込んできた
とても清々しい風だった


お前って将棋とかボードゲームって本当に弱いよな……

ははっどうもあなたには勝てませんね

お茶ですよー

ありがとうございます。おお、茶葉替えたんですか?

やっぱ分かりましたか?昨日わざわざ買いに行った甲斐がありました

ええ、とても美味しいです。いつもおいしいお茶をありがとうございます

うふふ。いえいえ、どういたしまして

おい、そこは俺に譲れよ

こういうのは早い者勝ちなんですよ?

ちくしょー!

?今のはどういう意味?

大丈夫だ、お前は知らなくて問題はない

把握した

遅れたわ!!今日はじゃじゃーん!
………
……

予鈴が聞こえてきたところで、俺は夢から戻ってきた

キョン(どうやら俺も寝ちまったらしいな……)

しかしあの夢……
この部室で楽しそうに笑ってる俺とハルヒ
そして一緒に笑っている三人

実に幸せな空間だった
できることなら夢から覚めたくもないぐらいだった
だが、三人の顔と名前は依然として思い出せない
まだカケラが足りてないんだろう

キョン(まだ集めないとな、だけど着々と俺はゴールに近づいていってる)
この部室だってきっとあいつらが残したカケラだ
じゃなければ、夢なんてきっと見なかっただろう


とりあえず授業が始まってしまうので俺はハルヒを起こして教室に戻った


第三章 完


28.
教室に戻り、授業を受ける体制に入る
今からの残り二時限はいずれも教室で行うため、ハルヒはとても退屈そうな顔をしていた

ハルヒ「なんて退屈なのかしらね……」

キョン「その通りだな、俺は寝るから起こすなよ」

ハルヒ「残念ながらそれは無理ね、だってアンタは私の暇つぶしの役目を担っているのよ?」

キョン「お前はトコトン俺の事が好きなんだな」

ハルヒ「愛のムチってね!」

キョン「それは意味が全く違う」

もちろん授業など受けてられない
カケラはこの学校に転がってると分かっている以上、今日の放課後から徹底的に探し出すつもりだ

授業と掃除が終わり放課後を迎えた

ハルヒ「キョン!帰るわよ!」

キョン「悪い、今日はもう一回あの部室に行きたいんだ」

ハルヒ「そうなの?別に私も暇だからいいわよ!」

あの部室に行くと、俺たちは2人っきりになれるため俺もハルヒもかなり嬉しいのだ

部室棟の廊下を渡り、部室に向かう
やはり部室棟には良い風が入ってくる
ハルヒの髪の襟足が風でかきあげられている

ハルヒ「やっぱりいい場所ね……」

キョン「ああ、できることなら毎日来たいぐらいだ」


会話をしつつ、部室のドアを開けるとそこには先客がいた

?「あら、誰ですか??」

キョン(ここに人がいるだと……まさか文芸部の元部員か??)

キョン「ああ、すいません。実は暇つぶしにと思ってここに来たんですよ、ここは良い風が入りますし」

??「そうですか……ここから入る風は私も好きです」

ハルヒ「で、あんたは誰よ」

さすがハルヒ
聞き方にも遠慮がない

??「すいません、申し遅れました。私は一年の朝倉と言います。」

ハルヒ「朝倉?聞いたことないわね」

朝倉「実は私は転校生で……友達に文芸部の部室にいってみろと言われて来てみたのですが……」

キョン「こんな状態だったと、そういう訳ですか」

朝倉「はい、その通りです。それじゃあ私はこの辺で、お二人の仲を邪魔してはいけませんし」

ハルヒ「あら、気の利く子ね」

キョン「ありがとうございます」

ハルヒ「学校のことで分からないことがあったら、私に聞きなさい。力になるわ」

朝倉「ありがとうございます、それでは失礼します」


29.
ハルヒ「なかなか良い子だったわね」

キョン「ああ、だけどこの時期に転校ってことはきっと夏休みにここら辺に来たんだろうな」

ハルヒ「言われて来たのに廃部だったなんて可哀想ね」

キョン「ああ、まだ分かんないこと多いだろうから力になってやれよ」

ハルヒ「もちろん言われなくてもそのつもりよ!」

その後は特にこれといった物を見つけることもなく
2人寄り添いながら時間を過ごした

下校時間を迎え、俺たちはいつも通りに帰った

ハルヒ「じゃあまた明日ね!」

キョン「ああ、帰ったらメールするよ」

ハルヒ「楽しみにしてるわ!!」

家に帰り携帯を確認すると
メールが既に二件入っていた

一件目は……ハルヒだった


From ハルヒ

アンタより先にメールしてやったわ!!


キョン「ありがとよ……っと」


ハルヒへの返信を終えた後に二件目を確認した
そのメールは俺の知らないアドレスからだった


こんばんわ
私、朝倉です
急用があって、今すぐ会いたいのですが
××マンションまで今すぐに来てください
お願いします


××マンションといえばあの俺なんかは住めないであろう高級マンションのことだ
そこに来てってことは恐らく一人暮らしなんだろう

そこで携帯が震えた

言い忘れてました
○●号室です

俺は何かあるに違いない
きっとカケラに関係ある

そう思ったときに俺はすでにマンションに向けて自転車をこいでいた

マンションのホールのインターフォンで○●号室へのボタンを押す
コール音がやみ、

キョン「えっと……来ました」

そう言った瞬間にドアが開いた


30.
エレベーターに乗り込んで上の回を目指す

キョン(今から何を話してくれるんだろうか……)

期待感が胸で溢れている

○●号室の前でインターフォンを押す

朝倉「どうぞ、今鍵を開けます」

ガチャッという音の後

朝倉「わざわざありがとうございます、中にどうぞ」

俺は言われたとおりに中に入る
そこは家具も何もおいてなく、必要最低限の生活を送れるだけの殺風景な風景だった

俺は机の椅子に座り、出されたお茶をすすった

朝倉「わざわざありがとうございます」

キョン「別に大丈夫だ、それで話を聞かせてくれ」

朝倉の表情が一気に真面目になった

朝倉「分かりました、今からの話はきっとあなたが求めているものです」

朝倉「唐突に言うと、私はこの地球上の人間ではありません」

朝倉「つまり、私は宇宙人です」

キョン「そうなのか……」

朝倉「あら、あんまり驚かないんですね」

キョン「そんな気はしていたからな、今追ってるものは異世界とかそんな類だからな」

朝倉「あなたはさすがですね、今まで長門さんと一緒にいただけの事は有りますね」

キョン「長門……誰だそれ??」

朝倉「やっぱり覚えてないんですね、あなたの命の恩人でもあるのに」

キョン「命の恩人か……悪いが全く覚えてないんだよ」

朝倉「あなたを殺そうとした私の存在を消してくれたんですよ??」

キョン「ほお……ってええ!?」


31.
朝倉「私もあの時はバカでしたね、自分の目的の為だけに動いてましたから」

キョン「……」

朝倉「大丈夫ですよ、
   私はあなたにこれを伝えるためだけにここに生み出された存在なので、力はここでは使えません」

キョン「そうか……それじゃあ引き続き話を頼む」

朝倉「あなたはSOS団という部活に入っていました。
   そこでは涼宮ハルヒの力を観察するために三人の特殊な存在がいました」

朝倉「未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹、そして宇宙人である長門有希、
   私は長門さんに頼まれてほぼ内緒でこの世界に降り立ちました」

朝倉「涼宮ハルヒは神と同等の力を持っていました。自分の願望が現実に全てなってしまうような」

朝倉「そのための観察官……三人の役割はそう思ってくれれば問題はありません」

朝倉「あなた達は本当にいい仲間だった、だけどとても脆かった」

朝倉「神が存在を必要としなくなったときに消えてしまう、そんな関係だったから」

朝倉「そして……それが現実となってしまった、なぜなら」

キョン「俺とハルヒが結ばれたから……だろ?」

朝倉は俺を見つめたまま頷いた

キョン「最初に行っておく、俺は別れる気なんてない」

朝倉「もちろん知っています、
   私たちからすれば別れてくれたほうが世界の崩壊が見れるから面白いんですけどね」

キョン「背筋が凍るようなことをさらっと言うな」

朝倉「あなたは、もう一度彼女にあるはずのない存在の存在を認めさせるしかない」

朝倉「だけど、彼女は今の現状に心の底から満足している」

朝倉「これは……とても難しいことです」

朝倉「ですが……お願いです、もう一度長門さんをこの世界に降りさせてあげてください……」

朝倉「長門さんは本当に楽しそうだった……だから……」

泣いている朝倉の頭に手を置きながら

キョン「任せとけ、またSOS団を作り直してやるよ」


32.
朝倉「あなたに全てを託します、切り札を一つ教えておきましょう」

キョン「……教えてくれ」

朝倉「ジョン・スミス」

キョン「……笑えない冗談はよせ」

朝倉「なんで私が滑ったみたいになってるんですか!?あなたが自分のことをそう言ったんですよ!!」

キョン「うそだよ、聞いた瞬間に何かある気がしたからな」

キョン「これは……いつハルヒに言えばいい?」

朝倉「七夕がベストですが……来年まではとても待てません。涼宮ハルヒから完全に興味が消えてしまいます」

キョン「そうか……じゃあどうすれば?」

朝倉「私的には……そうですね……
   一度夜に校庭に行って、そこでなぜ涼宮ハルヒがこの北高に入ろうとしたのか」

朝倉「その理由を聞いていけばきっと見えてきます」

キョン「分かった……絶対うまくやってみせるさ!」

朝倉「お願いします」

俺は朝倉家を後にした

朝倉は最後に笑顔を見せて、

キョン「わざわざありがとうな」

朝倉「いえいえ、頼めるのはあなただけなので」

朝倉「それでは!お願いします!」


キョン「いつ……決行すべきだろうかな」


もし……興味が戻らなかったらその時は諦めよう

それよりも正直今は……
キョン「俺への興味が消える方が怖いよな……」


33.
約束した以上仕方はない

きっとハルヒなら……
いや絶対ハルヒならまた俺を選んでくれる

キョン「俺がハルヒを信じないで誰が信じるんだよ…!」

情けない自分にカツを入れ、俺は自転車を更に早く漕いだ

恐らく、時間的な問題で休日がベストだろう

キョン「土曜日……一日中遊んだ後、夜校庭に行って……」


キョン「それで全てをもとに戻してやる」

キョン「俺とハルヒは愛し合ったままでな…!」


ちょうど明後日、決戦の日を迎える

下準備……んなもんないな

なるようになれ、それが俺じゃないか

自分らしさなんて失いたくない

例えこんな時でも

人のこれからがかかっていようと

ハルヒの意志で全てが決まる

こんなのに下準備なんて何の意味もなさない

キョン「ハルヒよ……お前は俺にとってどんだけ大切な存在なんだよ……」

任せろよ朝倉、
三人をまたこの世界に呼び出して、そしてまた騒いでやるよ!


第四章 完


34.
翌日、学校に二人で登校して授業を受ける
何も変わらないいつも通りの日常を送った

ハルヒ「相変わらずの何の変化もないのね……、退屈だわ」

キョン「そうだな?退屈すぎて死にそうだ」

ハルヒ「まあ、一概に悪いとは言えないわね」

キョン「日常が一番の幸せっていうしな」

明日あんなことをやろうとしているヤツが言う台詞とても思えないな
全く、ポーカーフェイスも良いとこだ

キョン「まあ今は授業を受けようぜ」

ハルヒ「あんたがそんなこと言うなんて……成長したのかしら」

キョン「そうかもな、まあいいじゃないか」

今日の学校生活を終え、俺たちはいつも通りに二人でいた

ハルヒ「明日からやっと休みね……救われるわ……」

キョン「そうだ、明日どっかに遊びに行かないか?まだ付き合ってからデートいってないし」

ハルヒ「いいじゃない!是非行きましょう!!」

キョン「一日中遊べるか?」

ハルヒ「分かんないけど、アンタとのデートなんだから絶対に空けるわ!」

キョン「じゃあ明日は駅前に……10時集合で良いか?」

ハルヒ「分かったわ!明日遅れたら死刑だからね!!」

キョン「はいよ、じゃあまたな!」

俺はハルヒと別れた後、朝倉の住むマンションへ向かった


35.
やっぱりこのマンションのホールの雰囲気には圧倒される

俺は朝倉の家の番号にコールをするが、反応がない

キョン(あれ……おかしいな……)

俺は管理人に訪ねてみた

キョン「あの……○●号室に住んでた朝倉ってどうしてるか分かりますか?」

管理人「朝倉さん?それなら今日いきなり出て行ったよ、残念ながら次の住所とかは分からないんだよ」

キョン「分かりました、ありがとうございます」

きっと朝倉は俺に伝えるという役割を終えたがら消えたんだろう

キョン「最後に……あいさつぐらいしたかったな」

その時、朝倉の声が聞こえた気がした


挨拶なんていいから!長門さんから話を聞くのを楽しみにしてるわ!!


家に帰るといきなり携帯が震えた

ハルヒからのメールだった


From ハルヒ

私から誘おうと思ってたのに、アンタが先に誘ってくれてすごく幸せな気分よ!

明日は絶対に良い日にしましょう!!


キョン「純粋にうれしいな……ハルヒとこんな関係になれたんだもんな」

俺は嬉しさに浸りながら、


To ハルヒ

任せろって!
お前にとって忘れない日にしてやるよ!


キョン(これは嘘じゃないしな)

俺はにやけながら送信ボタンを押した


36.
夜、俺は一応明日の流れを考えていた

デートの流れはハルヒ相手には無用だろう

キョン(夜……校庭で全てを決めてやる……)

キョン(明日がもしかしたら俺とハルヒの最初で最後のデートかもしれないな……)

キョン(寂しいな……)

俺は、ハルヒと一緒にいる時間をもっと大切にするべきだった

まさかこんなことになるなんて思わなかったから

今までの日常がとても惜しい
退屈でもいいからあの日常をもう一度送らせてほしい

キョン(今では遅いな……後悔してからじゃないと分からないよな)

退屈の日常の大切さを学べた

さて、そうして迎えた土曜日

キョン(迎えてしまった。いや、やっと迎えたというべきか)

俺はとても複雑な心境の渦中にいた

だが、そんな思いにふけている隙もないままにハルヒから電話が来た

ハルヒ「キョン!起きてる!?」

キョン「ああ、もちろんだ。楽しみすぎたせいで少し寝不足だ」

ハルヒ「そうなの!?私も同じよ!じゃあ絶対遅れないでね!!」

キョン「ああ、もちろんだ!じゃあな」

俺は風呂に入り、私服に着替えた
土曜日はいつも美人さんと出掛けていたんだろうが、今現在の俺にはその習慣がないため、
女の子とのデートにはどんな服を着ればいいか分からなかった

俺は一生懸命選び抜いて、自分が選ぶナンバーワンのコーディネートを考えた


37.
キョン「さて……と、じゃあ出発するかな」

俺は自転車にまたがり、駅を目指した

風がとても清々しい

決戦……といってはなんだが、戦いを前にした風とは思えなかった

キョン「風は味方かな……」

駅前に着き、自転車を停めて集合場所に向かうと
そこには既にハルヒがいた

遠くから見るとやっぱりあいつは人一倍目立って見える
もちろん容姿もあるが、何かオーラを持っている感じがした

キョン「確かに……分かる気がするな」


ハルヒ「あら、キョン!楽しみすぎて早く着いちゃったわ!」

キョン「待たせて悪いな、どっか行きたいところがあるか?」

ハルヒ「そうね……隣町に新しくできたショッピングモールに行きたいわ!
    そこなら一日中遊んでも飽きないだろうし」

キョン「おお、そこは俺も行きたいと思っていたんだ」

ハルヒ「ささっ早く行きましょう!」

俺たちは切符を買い電車に乗り込んだ

土曜日ということもあり、かなり車内は混んでいたが
離れないようにハルヒが俺の服を掴んでいたため問題はなかった


38.
10分もかからずに隣町についた

この新しいショッピングモールは
とても沢山の種類の店に比べ、映画館も入っている
最近の流行であるスタイルのモールらしい

それに駅を出て目の前に位置しているので
立地条件も相成ってとても混んでいた

ハルヒ「やっぱり大きいわね……」

キョン「ああ……既に圧倒されそうだ」

俺たちは中に入った

メチャクチャ広い
これは迷子センターって大変だ……

ハルヒ「地図を持ってきたわ、じゃあ最初は私の買い物に付き合ってもらうわ!」

キョン「はいよ、荷物持ちは任せろ」

ハルヒ「それでよし!!」

俺はハルヒに手を取られ、移動を開始した

ハルヒは無意識の内の行動だろうが
俺はハルヒと手を握っているという事実に今もの凄く喜びを感じている

俺はハルヒが握った手を強く握り返した

午前中は本当にハルヒの買い物の付き添いだった

服、鞄、靴、雑貨など、こういうところでしか見ないようなものばかりで
ハルヒはもちろん俺のテンションも上がっていた

そして昼過ぎに俺たちはフードコーナーで昼食を取った

ハルヒ「わざわざ付き合ってくれてありがとうね」

キョン「いやいや、なかなか俺だけじゃできない体験だったし、それに俺も楽しかったぞ」

ハルヒ「えへへ、それは良かったわ」

ハルヒ「じゃあ午後はキョンのしたい事に付き合うわよ!何がいいかしら?」

キョン「うーん…特に考えてなかったしな……ゲーセンでまったりと過ごすなんてどうだ?」

ハルヒ「あの騒がしい中でまったりはできないと思うけど……まあ楽しそうだしいいわよ!!」


39.
ゲームコーナーはまだ別館にあった
そこは子供から大人までも満足に遊べるほどの大きさのものだった

キョン「やっぱりゲーセンってのは人をやる気にさせるな!」

ハルヒ「あんまり来たことないけど、私もテンション上がってきたわ!キョン!あれやりましょう!!」

キョン「よっしゃやるか!」

俺たちはシューティングゲームやホッケー、メダルゲームなどで久しぶりにはじけた気がする

そして夢中で遊んでいると、
時間は早くすぎるものでそろそろ自分の街に戻らないと学校に入るのが面倒くさくなってしまう

キョン「ハルヒ、そろそろ街に戻ろうぜ」

ハルヒ「そうね、じゃあ最後にプリクラ撮りましょ!」

キョン「俺にとって初めての体験だな」

ハルヒ「私、彼氏と撮るのが夢だったのよ!」

機械に入り、ハルヒがフレームやらなにやらを決めてくれた

キョン「やっぱ写真だから緊張するな」

ハルヒ「だめよ!なら……」

そういってハルヒは俺に抱きついた

キョン「ええ!?」

と言った瞬間、シャッター音が切られた

ハルヒ「緊張してるからよ!これで少しはほどけた?」

キョン「全く……でもほぐれたよ」

その後、俺はハルヒが指定したポーズをとりながら残りの撮影を終えた

キョン「おっボーナスやらでもう一枚撮れるらしいぞ」

ハルヒ「やったわね!じゃあ……」

そういってハルヒは俺の胸に頭をうずめた

俺は何も言わず、ハルヒの肩を抱きしめた

シャッター音が鳴り止んだ後もしばらくそのままだった


40.
プリクラを切り取って二人で分ける
ハルヒはその内の一枚を早速携帯の裏に貼っていた

ハルヒ「これも夢だったのよ!」

キョン「そうか……じゃあ俺はさすがに表面は谷口とか谷口とかの問題があるし、
    自慢の彼女をあんまり見せたくないから……電池パックの蓋に貼るかな」

ハルヒ「これで絶対離れられなくなったわね!!」

キョン「ああ、まあ離れる気なんてないんだけどな。それじゃ帰るか」

電車は行きよりも混んではなかったため座席に座ることができた
自分たちの街に戻ってくると時計は六時を回っていた

キョン「なあ、今から学校に行かないか?俺の後ろに乗っけてくからさ」

ハルヒ「突然どうしたのよ」

キョン「いや、もうちょっと二人っきりで話してたくてな」

ハルヒ「そういうことならもちろんOKよ!」

ハイキングコースを登って学校に着くと
部活もすべて終わったらしく、俺とハルヒ以外の姿は確認できなかった

俺は校庭の芝生の上に座り、ハルヒとの会話を始めた

キョン「今日は楽しかったな、ありがとうな」

ハルヒ「いやいや、私こそ買い物に付き合ってもらっちゃった訳だしありがとうね」

キョン「ま、付き合ってるんだからこんな話はなしにするか」

ハルヒ「そうね、お互い楽しけりゃそれでいいものね!」

俺たちは顔を見ながら笑いあった

キョン「だけど……高校生になってあっという間に時間が過ぎていったな」

ハルヒ「ええ、最初は退屈だったけどアンタと出会ってから世界が変わったわ、本当に楽しくなった」

キョン「それは俺のセリフでもあるな、お前に会うために学校に行くようなもんだったんだぞ」

ハルヒ「アハハ、それは嬉しいわね」


話を切り出すのは今しかない


41.
キョン「なあハルヒ、なんでお前は北高に入ろうと思ったんだ??」

ハルヒ「また唐突ね」

キョン「いや、この北高に入ってなきゃお前と出会えなかったと思うとさ」

ハルヒ「そうね……私が中学生のころに北高に入ろうと思ったのよ」

キョン「何か中学生のころあったのか??」

ハルヒ「有ったというよりは……自ら起こしたっていう表現が正しいかしらね」

ハルヒ「私、宇宙人とかって絶対いると思っていたのよ」

遂にきた

ハルヒ「本当にサンタだって大人の作り話だとは思わないでメッセージを公園に書いたりしてたわ」

ハルヒ「若気の至りってやつね」

キョン「お前は今何歳になるんだよ」

ハルヒ「まあいいじゃない。それであれは七夕の日だったわ」

ハルヒ「七夕って短冊に願い事を書くじゃない?あれって織り姫と彦星にお願いするものだったわよね」

ハルヒ「なら私は、他の人間と同じような短冊なんてちっぽけなものなんかじゃ願いが叶わないと思ったのよ」

ハルヒ「夜にこの北高のグラウンドに侵入して大きな宇宙人語みたいな感じでマークを書いたのよ。
    石灰を使ってね」

ハルヒ「正確にいうとやってもらった……っていう方が正しいわね」

ハルヒ「冴えない男子高校生にね」


それがジョン・スミス

そしてきっと……俺の事だろう

ハルヒ「でもそいつから北高のおもしろい話を聞いたのよ、
    私と同じように不思議の発見を目指して活動している人がいるってね」

ハルヒ「その時、もう私の頭の中は北高で一杯で……その後は言わなくても分かるでしょ」

キョン「なかなかかわいい中学生時代だったんだな」

ハルヒ「ええ、私もそう思うわ。でもあの男……何者だったのかしら……確か名前は……」


キョン「ジョン・スミス」


俺は頭で考えるより反射的にそう言っていた


357:A90R5QhW0
核心キタ



42.
ハルヒ「なんでアンタがそれを知ってるのよ……?」

ハルヒは驚きと躊躇いが隠し切れていない顔で俺の顔を見上げた
ここまで来てしまった
もう言い逃れはできない

もうなるようになれだ
それが俺の生き方じゃないか

キョン「それを言ったのは俺だからだ」

キョン「つまり、その男は俺だったんだよ」

記憶が完全ではない以上、ボロが出ないよう細心の注意を払う

ハルヒ「全く、バカも休み休みいいなさいよ……そんなこと有る訳ないじゃない……」

キョン「バカでも嘘でもないぞ、俺はあのとき未来から来たんだ」

朝倉からのメールにその日のことが詳しく書かれていた
必死に頭の中で十字キーを押していく

キョン「要するにあの時のお前から言うと、俺は未来人だったってわけなんだよ」

キョン「でも安心しろ。俺はれっきとした地球人だ」

キョン「あのとき俺は未来人の力で過去に戻り、宇宙人の力で元の時間に戻ったんだ」

キョン「そいつらはいずれも俺の友達だった、その他にも超能力者もいたぞ」

ハルヒ「本当に……?」

ハルヒの中に少しではあるが好奇心が戻ってきたのだろうか
言葉に力は無くとも、目には光が見えた

キョン「ああ本当さ、そうでもなきゃ俺がジョン・スミスなんて説明できっこないじゃないか」

ハルヒ「私がやってたことは無駄じゃなかったのね……」

キョン「そうだ、そしてその俺が言った不思議を追っていた人ってのは……」


キョン「ハルヒ、俺が大好きなお前のことさ」

キョン「もう一回、俺と一緒に不思議を探そうと思わないか?」

ハルヒ「……私は……」


ハルヒ「私は不思議よりもアンタと一緒にいたいのよ!!」


43.
ハルヒ「私もその話にはとても興味がある時期はあった……」

ハルヒ「もしかしたら、それを望んだのかもしれない……」

ハルヒ「でも……今は何よりもアンタと一緒にいたいのよ!」

ハルヒ「あんたがジョン・スミスであろうとそんなことはどうでもいいのよ……」

ハルヒ「キョンはキョン、私のとても大好きで大切な存在」

ハルヒ「私は不思議を求めるよりも、今はアンタとの何気ない日常を送りたいのよ!!」

ハルヒ「だって……アンタのことを本当に……本当に……」

キョン「もう分かった、俺は何かを間違っていたよ」

キョン「俺もお前と一緒にいたい、俺がハルヒの事を愛しているから」

キョン「だからもう大丈夫だ」

ハルヒ「……本当に大好きなんだから……」

そう言ってハルヒは俺の膝に頭を乗っけた

キョン「じゃあ今からその宇宙人達の話をしてやるよ、みんな特徴があっておもしろいんだぞ!」

ハルヒ「あら、それは興味あるわ!聞かしてちょうだい!」

キョン「まず、宇宙人の長門ってやつはな…………」

朝倉、約束守れなくてごめんな


だけどお前なら分かってくれるだろ?


1人の人間を愛することの良さを

だから悪い、見逃してくれ


その分……俺はハルヒを幸せにするよ



第五章 完


44.
ハルヒ「やっぱり良い風が吹くわねここ……」

キョン「確かにな……これなら良いアイデアが浮かんでくるかもな」


あの後、俺の誘いで俺とハルヒは文芸部に入部した

文芸部は正確には廃部という訳ではなくて
部員が0のため無期限の活動停止状態だったというわけだったのだ

しかし部員は俺たちの二名だけ
来月までに少なくともあと三人入部しないと潰れてしまう

俺たちは何をしているかというと、顧問の先生から適当に知らされた、
文芸コンテストのようなものに出す原稿に取り組んでいた途中だ

ハルヒ「浮かばないわ……」

キョン「本当だよ……部員も二人だけで……あと二十枚以上だと……?」

ハルヒ「いくら私でもこれは鬼畜コースよ……」

ハルヒ「本当に宇宙人のミラクルパワーの助けが欲しいわ」

キョン「おいおい……未来人のお茶を忘れないでくれよ……」

ハルヒ「アイデアは超能力者にお任せね」

キョン「それじゃあ俺たちはお茶を啜ってるだけでよくなるじゃないか!!」

ハルヒ「バレたか」

俺たちはふざけながらも手を一生懸命に働かせる

キョン(本当にあいつらがいたらなぁ……)

そんなとき、ドアをノックする音が聞こえた

ハルヒ「ちょっとアンタ出てきなさい」

キョン「はいよ」

俺はドアノブを捻ると、ドアの外の奴に右腕を掴まれ外に出された
俺は体制を崩し廊下に倒れる。それと同時に部室のドアが閉まった

キョン「痛たっ!!誰だこんなことをするのは……」


?「酷いですね、親友の顔を忘れるなんて」

?「キョンくん……会いたかったです……!」

?「朝倉凉子が世話になった、そしてありがとう」


とても聞き覚えのある声が頭上でした

俺はハッとして顔を上げる

そこには
古泉、長門、朝比奈さん変わらない姿で立っていた


45.
キョン「みんな……どうしてここに……?」

古泉「実は私たちもさっぱりなんですよ」

長門「間違いなく涼宮ハルヒの力によるもの、しかし原因はあなたにある」

みくる「さっき原稿書きながら私達のこと話してくれてませんでしたか?」

キョン「確かに……話していました」

古泉「なら原因はそれでしょう。いやはや、本当に再会できてよかったです」

みくる「本当に嬉しいです…!」

話をしているとハルヒが勢いよくドアを開けた

ハルヒ「ちょっとキョン!何してるのよ!!……ってこの人たちは?もしかして入部希望者!?」

古泉「その通りです、これからよろしくお願いします」

でも……本当に猫の手を借りたい状態で呼び出されたのかあいつらは……

全く、俺のがんばりはなんだったんだ


でも本当に良かった……またこいつらと会うことができた……

キョン「なあ古泉……」

キョン「ハルヒってメチャクチャかわいくないか?


エピローグ 完


comment

管理者にだけメッセージを送る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。