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2010-09-15

長門「なんでもねえよ」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/14(火)
キョン「長門」

長門「何?」

キョン「今日団活終わったら、ちょっと残っててくれないか?話したいことがあってな」

長門「かまわない」

キョン「そうか。頼むぜ」


長門「それで、話とは?」

キョン「実はさ……俺、朝比奈さんのことが気になっててさ」

長門「胸が?」

キョン「違う!……いや、違うとは言い切れないが……」

長門「このおっぱい馬鹿が」ボソッ

キョン「え?なんか言った?」

長門「気のせい。僕は森の精」

キョン「そ、そうか」

長門「しかし、朝比奈みくるの乳を揉みたいという話を、なぜ私に?」

キョン「いや、乳揉みたいっていうか、仲よくなるにはどうしたらいいかなって相談なんだけど」

長門「なおさら不可解。私はそういったことは不得手」

キョン「それもそうだが、女性の意見を参考にしたくてな」

長門「……私が最近読んだ小説では、主人公の少女が明るくさわやかな青年に心惹かれていた」

キョン「な、長門!」

長門「その青年は少女だけでなく、周囲の人間に対して気配りのできる人間。あなたもそうなるべき」

キョン「周囲の人間に対して気配りか!サンキュー長門!」

長門「かまわない。私もできることがあれば協力する」

キョン「おお、重ね重ね助かるぜ!」


2.
ガチャバタン

長門「……」

朝倉「あ、長門さんお帰り!」

長門「夕飯は何?」

朝倉「今夜はハヤシライスよ……って、ちゃんとただいまって言いなさい!」

長門「ただいま」

朝倉「お帰り!」

長門(うるさい……)


長門「いただきます」モグモグ

朝倉「おいしい?」

長門「おいしい。でもなんでカレーじゃなくてハヤシライス?」パクパク

朝倉「たまにはいいじゃない。変化球も時には必要なのよ」

長門「……朝倉涼子に質問がある」

朝倉「何かしら?」

長門「朝倉涼子は恋ってしたことある?」

朝倉「ゴホッゲフッ!ハァハァ……え?なんて?」

長門「恋してる?」

朝倉「長門さんが私に恋してるって話?」

長門「ちょっと黙れ」

朝倉「はい」


3.
長門「朝倉涼子は人を好きになったことはあるの?」

朝倉「長門さんは好きだけど、そういうことじゃないなら、興味を持つくらいしかないわね」

長門「そう」

朝倉「何々!?もしかして長門さん恋しちゃったの!?」

長門「違います」

朝倉「そうですか」

長門「ある人から恋の相談を受けた」

朝倉「長門さんに相談するとは」

長門「正直私も驚いた」

朝倉「どんな相談なの?」

長門「ある女の子が気になるので、どうしたら好かれるのかという話」

朝倉「うーん……長門さんは、相談してきた人が好きな人を知ってるの?」

長門「両方知り合い」

朝倉「だったらその女の子の好みを直接聞いてみたらいいんじゃない?」

長門「……その手があった」

ピポパピポ
ハーヤースギッルートーキーノーマバータキニッ
ピッ

みくる『はい、もしもし』

長門「それでもっ!」

みくる『守りたい世界があるんだ!』

長門「キラ・朝比奈に質問がある」

みくる『なんでしょう?』

長門「恋してる?」


4.
みくる『恋……ですか?』

長門「恋ですね」

みくる『実は、気になってる人がいるんです』

長門「本当?相手は誰?」

みくる『その人はかっこよくて、優しくて、正義感が強くて……』

長門(完璧超人なのか)

みくる『私、古泉君のことが好きです』

長門「えっ」

みくる『えっ』

長門「誰が好きと言ったの?」

みくる『古泉君です』

長門「その古泉君というのは古泉一樹のこと?」

みくる『はい、そうです』

長門「なぜ?」

みくる『かっこよくて、優しくて……理想的な人です』

長門「そう(理解不能)」

みくる『でも、急にどうしたんですか?』

長門「今、恋愛というものに興味を持っている」

みくる『もしかして、長門さん、好きな人ができたんですか?』

長門「そういうわけではない」

みくる『そうなんですか……あの、すみません、お願い事をしてもいいですか?』

長門「……何?」

みくる『古泉君と仲良くなれるように、協力してくれませんか?』

長門「……善処する」

みくる『ありがとうございます!』

長門「じゃあまた明日」

みくる『はい!おやすみなさい』ピッ


5.
長門「……」

朝倉「どうだった?」

長門「まずいことになった」

朝倉「え?」

長門「AにBと仲良くなれるように協力してくれと頼まれていた」

朝倉「さっき言ってた話ね」

長門「しかしBはCが好きだと言い、さらにCと仲良くなれるように協力してくれと頼まれた」

朝倉「それで?」

長門「善処すると言ってしまった」

朝倉「何してんの……」

長門「油断していた」

朝倉「A君はどうなるのよ」

長門「わかりません……」

朝倉「無責任な!」

長門「だが私は謝らない」

朝倉「最低だこの人……」


16:jEh6oxPBQ
この長門さん、ドライ具合がいい感じ



6.
長門「そもそも、両方共具体的な頼み事というわけではないし、できなければできないでしょうがない」

朝倉「それはそうだけど、そんなの無責任過ぎるわ」

長門「でもBの趣味も悪い」

朝倉「そうなの?」

長門「Cはない」

朝倉「そんなに酷い人なの?C君って人」

長門「諸悪の根源」

朝倉「マジで?」

長門「嘘です」

朝倉「とにかく、どちらかを断るしかないんじゃない?」

長門「気が引ける……」

朝倉「まあ、そうしなくていいパターンもあるけど」

長門「本当?」

朝倉「たとえばC君に彼女がいるってことになれば、Bさんは諦めるしかないじゃない」

長門「それはあり得ない」

朝倉「そうなんだ」

長門「うん」

朝倉「でも、わからないじゃない。長門さんがC君のいいところを知らないだけかもよ?」

長門「Cのいいところ……顔?」

朝倉「イケメンなの?」

長門「イケメンではある」

朝倉「紹介してくれない?」

長門「ちょっと黙れ」

朝倉「はい」

長門「とりあえず明日Cと話してみる」

朝倉「うーん……まあ、がんばってみなさい」

長門「うん。がんばるからアイス食べたい」

朝倉「しょうがないわねえ、一つだけよ?」

長門「うん」


7.
ガチャバタン

長門「……」

古泉「こんにちは長門さん」

長門「他の三人は?」

古泉「まだみたいですね」

長門「……ちょっと話がある」

古泉「はい、なんでしょう?」

長門「古泉一樹は恋してる?」

古泉「恋、ですか。おやおや、長門さんも恋愛に興味が出てきたのですか?」

長門「……」

古泉「恋愛、甘い響きです。恋は人の心を溶かす、一つの魔法ですね」

長門(気持ち悪い)

古泉「そうですね……僕も、その魔法をかけられた一人ではありますね」

長門「恋をしていると?」

古泉「はい。あ、もしかして長門さんは僕のことが気になっているのですか?それでこんな質問を」

長門「死ねよ」ボソッ

古泉「え、何ですか?」

長門「なんでもない」

長門「相手は誰?」

古泉「それはちょっと教えられませんね」

長門「なぜ?」

古泉「恥ずかしいですし、場合によっては相手に気持ちがバレてしまって、迷惑がかかるかもしれません」

長門「……」

古泉「しかし、長門さんが協力してくれるというのなら、お話しましょう」

長門「いや、それはちょっ」

古泉「僕が好きなのは涼宮さんです」

長門(まだ了解してないし朝比奈みくるでもない……どうしよう……)


25
長門www



8.
古泉「僕は神人と戦う力を得て以来、涼宮さんを恨んできました」

長門「そうなの?」

古泉「なぜ僕は青春時代を関係のない少女のために犠牲にしなければならないのか。
   なぜ好きなことができないのか」

古泉「こんなことにならなければ、僕は普通の少年として、楽しい青春時代を過ごせていたはずなんです」

古泉「僕の青春時代を奪った涼宮ハルヒ……僕は彼女を殺したいとすら思っていました」

長門「……それなのになぜ涼宮ハルヒに好意を?」

古泉「あるとき気付いたんです」

古泉「神人と戦い、傷ついていくことが」

古泉「自由を奪われ、苦しむことが」

古泉「痛みも悲しみも憎しみも……」


古泉「快感に変わっていたことに!」


長門「死ねよ」ボソッ

古泉「え?なんですか?」

長門「なんでもねえよ」

古泉「そうですか……え、なんですかその口調」

長門「気のせい。僕は森の精」

古泉「そうですか」

長門「うん」


9.
古泉「自分がドMだと気付いてから、僕の世界は変わりました」

長門(まだ続くの……)

古泉「仲間の盾になり神人の攻撃を受けて気持ちよくなったり」

古泉「森さんにちょっかいを出してぶん殴られたり」

古泉「涼宮さんにストレスを与えて、閉鎖空間を発生させたり」

長門「え?ストレス?」

古泉「例えば涼宮さんの上履きにカメムシを入れたり、
   制服にカメムシの臭いをつけたり、鞄の中にカメムシを入れたり」

長門「酷過ぎる……」

古泉「そんな生活をしていたらいつしか……」

古泉「涼宮さんは今何をしてるんだろう、涼宮さんは何を考えているんだろうと」

古泉「涼宮さんのことばかり考えるようになっていました」

古泉「その気持ちが、涼宮さんに対する恋心だと気付くには、そう時間はかかりませんでした」

長門(ストーカーみたい)

古泉「長門さん、僕の話を聞いたからには、僕に協力してください」

長門「え?」

古泉「僕が涼宮さんと付き合えるように、協力して欲しいんです」

長門「いやそれは」

ガチャ

ハルヒ「おっすみんな!」

キョン「よう」

古泉「おや、お二人ともこんにちは」

長門「……」


10.
キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか」

ハルヒ「なによ、みくるちゃんがいないと不満ってわけ?」

キョン「べ、別にそういうわけじゃねえよ」

ハルヒ「ふーん……」

ガチャバタン

みくる「こんにちはー」

キョン「こんにちは朝比奈さん!」

ハルヒ「みくるちゃん遅いわよ!」

みくる「す、すみません」

古泉「まあまあ涼宮さん、朝比奈さんにも個人的な用事はありますでしょうし」

ハルヒ「……ま、それもそうね」

みくる「古泉君……」

キョン「……」チラッ

長門(こちらを見られても困る……)

長門「……今日はもう帰る」ガタッ

ハルヒ「え?もう?」

長門「今日は買いたい本があるので本屋に行かなくてはならない」

ハルヒ「そうなの。じゃああたしも一緒していいかしら?」

長門「……かまわない」

ハルヒ「じゃあ今日はこれで終わりね。
    明日は休みだから、町に出るわよ。駅前に2時ね。忘れないようにね!」

古泉「わかりました」

みくる「2時ですね」

キョン「わかった。おつかれさん」


11.
ハルヒ「……ねえ有希」

長門「何?」

ハルヒ「キョンって、好きな子いるのかしら」

長門「……」

ハルヒ「なんかみくるちゃんをいやらしい目で見てる気がするのよね」

長門「……」

ハルヒ「ムカつくわ」

長門「そう」

ハルヒ「あ、『男を振り向かせる50の方法』だって。ストレートなタイトルね」

長門「うん」

ハルヒ「……これを読んで実行すれば、キョンもあたしのこと少しは気にするかしら?」

長門「さあ……」

ハルヒ「さあって……つれないわね」

長門「人の心はなかなか思い通りにならないもの」

ハルヒ「それもそうね。……やっぱり、買うのはやめとこうかしら。こういうことは自分の力でするものよ」

長門「そう……」


12.
ガチャバタン

長門「朝倉涼子」

朝倉「お帰り長門さん!あ、だからただいまってちゃんと言いなさい!」

長門「それどころじゃない。よくわからないことになった」

朝倉「どういうこと?」

長門「今日Cと話したけど、やっぱりCは変態だった」

朝倉「変態か……」

長門「しかもCが好きなのはBじゃない人。Dだった」

朝倉「そこまでわかったんだ」

長門「更にDとの仲を取り持つように頼まれて承諾した形に」

朝倉「何してんの?」

長門「わかりません……」

長門「その後Dとも話した」

朝倉「そうなんだ」

長門「話したっていうか一方的に話された。しかもDはAのことが好きらしい」

朝倉「Aって最初の人?」

長門「そう」

朝倉「え?じゃあA→B→C→D→Aってこと?」

長門「そういうこと」

朝倉「すごいことになってるわね……」

長門「予想外だった」


13.
朝倉「でもどうするの?全部一方通行じゃない」

長門「どうしよう?」

朝倉「うーん……本人達でなんとかするべきなんじゃないの?」

長門「でも、私はいくつか頼まれごとをしている」

朝倉「いくつかっていうかほぼ全部じゃない」

長門「はい」

朝倉「とりあえず、みんなに協力してるポーズを取ればいいんじゃない?」

長門「でも、ゴールが見えない」

朝倉「どこかの矢印の向きが変われば、どうにかなるんじゃないの?」

長門「向き……」

朝倉「あるいは誰かフラれちゃえば簡単だと思うわ」

長門「それはかわいそうだと思う」

朝倉「でも、こんなふうになったら誰かは涙を流すことになると思うけど」

長門「……」

朝倉「ま、ご飯食べてから考えなさいな」

長門「そうする。夕飯は何?」

朝倉「ハヤシライス!」

長門「……」


46:jEh6oxPBQ
役立たずめwww


14.
ハルヒ「じゃあいつもの通りくじ引きで決めるわよ!」

キョン「おい長門」ボソッ

長門「……」コクリ

ハルヒ「さあみんな引きなさい!」

キョン「印有りだ」

みくる「私もです」

古泉「僕も一緒のようですね」

キョン「……」ジロリ

長門(……スミマセン)

ハルヒ「じゃあ、あとはあたしと有希か……行くわよ有希。一時間したら、また集合ね」

長門「……」コクリ


ハルヒ「あーあ。キョンと一緒に回りたかったな」

長門「……スミマセン」

ハルヒ「え?何?」

長門「なんでもありません」

ハルヒ「そ、そう……あ、違うのよ?有希と回るのが嫌ってわけじゃないのよ?」

長門「大丈夫。わかっている」

ハルヒ「うん……ありがと」


15.
キョン「長門のやつめ……」

みくる「長門さんがどうかしたんですか?」

キョン「いえ、なんでもありませんよ朝比奈さん!さあ、行きましょう!」

みくる「?……はい、行きましょう」

古泉「今日は暑いですから、涼しいところに行きましょう」

みくる「それがいいですね!」

キョン「……そうだな。お、ちょっとあの店でCDでも見ていこうぜ」

みくる「そうしましょう」


みくる「……」ジーッ

キョン「どうしたんですか朝比奈さん?」

古泉「おや、これはガンダム30周年を記念して発売されたDVDですね。
   これはファースト、こっちはエンドレスワルツ」

みくる「ご存知なんですか?」

古泉「はい。ちょうど新訳ΖガンダムのDVDが欲しかったんですよ」

みくる「でも、新訳は完全な新作ってわけじゃないじゃないですか。旧作のカットも混ぜるなんて……」

古泉「旧作と言っても、TV版の中でもある程度高水準の作画のシーンが選ばれていると思いますし、
   それに~」ペラペーラ

みくる「だいたい、ΖよりSEEDですよ。早くガンダムSEED劇場版を~」ペラペーラ

キョン(なんだこの人たち……)

古泉「いや、種はないでしょう。アレすごい酷かったじゃないですか。
   話から作り直すならわかりますけど……」

みくる「え、今なんて?」

古泉「い、いえ。なんでもないです」

みくる「……そうですか」

キョン(なんか今一瞬だけすごい顔しなかったか?)

キョン「あ、朝比奈さんはガンダム好きなんですか?」

みくる「はい!キョン君も好きなんですか?」

キョン「うーん、プラモデルはたまに作りますね」

みくる「種のガンプラはすっごく売れたんですよ!
    特に私が好きなのはフリーダムで、羽のデザインが~」ペラペーラ

古泉「でもフリーダムってあり得ないですよね、カラーリングとか」ボソッ

みくる「なんでですか!?アレはザフトが造ったから~」ペラペーラ

古泉「そもそも強さも設定からしてはっきりしませんし~」ペラペーラ

キョン(嘘だろ……)


16.
ハルヒ「有希ってゲームうまいのねー」

長門「それほどでもない」

ハルヒ「こんなにぬいぐるみ取ってくれるなんて……あんたが男だったらときめいてるわ」

長門「照れる」

ハルヒ「かわいいわね……ああ、もう三人ともいるみたいね」

キョン「よう。なんだそのぬいぐるみは」

ハルヒ「有希がゲーセンで取ってくれたのよ。なんでも取れるって感じだったわ」

長門「照れる」

ハルヒ「……ところでそこの二人はどうしたの?」

キョン「いや、俺にもよくわからないんだが……」

みくる「……だから、キラくんたちは本当の平和がなんなのかを模索して~」ペラペーラペラペーラ

古泉「……にしたって、緊張感もないし、話に深みも重みもないんですよ。ストーリーが~」ペラペーラペラペーラ

ハルヒ「よ、よくわからないけど、次の組を決めましょ」

キョン「そ、そうだな!それがいいな!うん!」


17.
ハルヒ「さーて、じゃあ引きなさい!」

キョン「……印有りだな」

みくる「私のは無しです」

古泉「僕のは印有りですね」

長門「印無し」

ハルヒ「あたしたち三人がこっち、みくるちゃんたちはあっちね。じゃあまた後でね!」

長門「わかった」


長門「……むこうはどうだった?」

みくる「それがですね、古泉君がちょっと……あんな人だとは思いませんでした」

長門「……」

みくる「ガンダムSEEDは売り上げからしても面白いことが証明されてます。
    批判ばかりしてる人は~」ペラペーラペラペーラ

長門(私もあなたがこんな人だとは思いませんでした……)

みくる「そういえば、キョン君もガンプラを作るって言ってました」

長門「え?」

みくる「私の話も聞いてくれてたし、今度一緒にガンプラ作ってみたいなあ」

長門(……アレ?)


18.
キョン「しかし、朝比奈さんはすごかったな」

ハルヒ「みくるちゃんはガンダムが好きなの?」

キョン「なんかすげー語ってたぞ」

古泉「面白い人ですよね、彼女」

キョン「お前あんだけ喧嘩売るようなまねしといて……」

古泉「意見が合わない部分もありましたけど、アレだけ話せる人もそうはいませんよ。
   今度じっくりお話してみたいですね」

ハルヒ「よくわかんない感覚ね……あたしにも言い争いしてるようにしか見えなかったけど……」

キョン「そうじゃなかったのか?」

古泉「僕は楽しかったですね色々と」

ハルヒ「そうなんだ……」

キョン「そういや、お前のほうはどうだったんだ?ぬいぐるみ大量に持ってるけど」

ハルヒ「有希って普段何考えてるかわかんないとこあるけど、話してみると面白いしかわいいのよね」

古泉「口数が少ない人って、話してみると面白い人だったってことありますからね」

ハルヒ「そうそう、有希もそうなのよね。
    無口な子は必要だと思ってたけど、たまにはたくさん喋らせてみたいわね」

キョン「へえー、お前結構長門と話してるんだな」

ハルヒ「あの子、あたしの知らないことなんでも知ってるし、説明も面白いのよ。たとえば~」ペラペーラペラペーラ

キョン(楽しそうだなこいつ)


19.
ハルヒ「そういえば、古泉君も何考えてるかわかんないとこあるわよね」

古泉「そうでしょうか?」

キョン「そうだな。でもこいつの場合、案外エロいこと考えてたりするんじゃないか?」

ハルヒ「ああーありそうね!ムッツリだったりしてね!」

古泉「やめてくださいよ。そんなことないですって」

キョン「そうかあ?お前は面がいいからさわやかに見られてるのをいいことに、変なこと考えてそうだが」

ハルヒ「そうね、ちょっとここらで古泉君のこと知っておきたいわね」

古泉「いやいや、僕は普通の男子高校生ですよ。変なことなんて考えてませんって」

ハルヒ「そう?怪しいわね……」


ハルヒ「今日は楽しかったわね!」

古泉「そうですね。今日は色々楽しかったです」

みくる「はい!」

キョン「そうだな」

長門「……」コクリ

ハルヒ「じゃあ帰りましょうか!」


20.
長門(彼と道が同じになってしまった。怒られそう……)

キョン「なあ長門」

長門「何?」ビクッ

キョン「ハルヒってさあ、いつも楽しそうだよな」

長門「そう?」

キョン「機嫌悪いときが多いけど、何かしらの活動したりしてるときのあいつって、
    生き生きとしてるんだよな」

長門(……?)

キョン「俺、SOS団を結構楽しんでるのかもなー」

長門「そう……」

ガチャバタン

長門「リョウコ・アサクラ」

朝倉「人をスパロボのキャラみたいに呼ぶな!あとちゃんとただいまって言いなさい!おかえり!」

長門「ただいま。いやちょっと今日一日でまた意味のわからないことになった」

朝倉「え?どういうこと?」


21.
長門「BがAに対して興味を抱いていた」

朝倉「興味?」

長門「好意的だった」

朝倉「あら、よかったじゃない。矢印が逆になったわね。いや、両方を向いてるのかも」

長門「しかしAはDに対して好意的になっていたみたいだった」

朝倉「そうなの?」

長門「確証はないが、そのようだった」

朝倉「てことは、そこも矢印が逆なのね」

長門「BだけならよかったのにAまで……」

朝倉「ていうかAだのBだの言ってても、SOS団で遊びに言った日にこんなこと言われたら、
   私にも誰かわかるんだけど」

長門「……」

朝倉「どこに誰を当てはめればいいかまではわからないけど……あ、でもCがイケメンだから」

長門「朝倉涼子」

朝倉「はい?」

長門「個々人のプライベートに関わるので、個人名は出さないように」

朝倉「う、うん……あ」

長門「何?」

朝倉「A~DってSOS団の人なのよね?」

長門「一応そう」

朝倉「てことは長門さんだけ矢印が出てないし向いてないのね」

長門「……え?」

朝倉「え?……あ」

長門「……寝る……」

朝倉「ちょ、ちょっと待って!夕飯はハンバーグよ!」

長門「夕飯食べてから寝る」

朝倉「そうね、それがいいわ」


22.
長門「今日は日曜日」

朝倉「あら長門さん早いわね」

長門「仮面ライダーあるから」

朝倉「そ、そう」

長門「うん」


長門「思ってたより面白かった」

朝倉「かっこよかったわね」

長門「そう?たしかに第一印象よりずっとかっこよく見えたけど」

朝倉「ええ。刑事さんのほうもかっこよかったし」

長門「え?」

朝倉「主人公役の子よ。かわいかったじゃない」

長門「……子どもと一緒に観てるお母さんみたい」ボソッ

朝倉「え?何か言った?」

長門「気のせい。僕は森の精」

長門(しかし仮面ライダーが終わったら暇になってしまった)

朝倉「長門さん」

長門「何?」

朝倉「用がないならそこどいて。掃除の邪魔だから」

長門「す、すみません」

朝倉「わかればよろしい」

長門(今ここに私の居場所はない)

長門「ちょっとコンビニに行ってくる」

朝倉「行ってらっしゃい!」


23.
店員「いらっしゃいませー」

長門「……」スタスタピタッ

長門(……ガイアメモリ売ってる)

長門「……これとこれとこれ」スッ

ハルヒ「あら?有希じゃない」

長門「そういう君は涼宮ハルヒ」

ハルヒ「何それ?買うの?」

長門「……」コクリ

ハルヒ「あんた仮面ライダー好きなの?」

長門「先日仮面ライダークウガを観たら面白かった。
   このガイアメモリは変身音が四種入っている。だから購入した」

ハルヒ「そ、そう」

長門「……」スッ

ハルヒ「?」

長門「……変身!」<クウガ!シュンシュンシュンシュン……ジャキーン!

ハルヒ「ちょっ」

長門「超変身!」フインフインフイン……シャキーン!

ハルヒ「ねえちょっとやめて」

長門「これでドラゴンフォーム」

ハルヒ「わかったから外でやるのはやめなさい!」

長門「あ、はい、すみません」


24.
ハルヒ「でも他にも買ってるじゃない」

長門「カブトはクロックアップがかっこいい。ダブルは全体的にかっこいい」

ハルヒ「そ、そう」

長門「もっと早くハマっていればサイクロンやジョーカーも入手できただけに残念」

ハルヒ(よく喋るわね……)

長門「ところで涼宮ハルヒは何をしているの?」

ハルヒ「私?私はまあ……散歩?」

長門「なるほど。やることがなく暇でコンビニに」

ハルヒ「うんまあそうなんだけどさ。あ、ポッキー食べる?」

長門「いただく」ポリポリ


ハルヒ「そういえばさあ」

長門「何?」

ハルヒ「昨日古泉君とみくるちゃんが言い争いしてたじゃない?」

長門「うん」

ハルヒ「私には喧嘩してるようにしか見えなかったんだけど、古泉君は楽しかったみたいなのよね」

長門「え?」

ハルヒ「なんかまたじっくり話したいとか言ってたわ」

長門「……朝比奈みくるは怒っていたようだった」

ハルヒ「そりゃそうよねえ……古泉君て変なとこあるわよね」

長門(たぶんMだから攻撃的にされるのが……)


25.
ハルヒ「よく考えてみたら、私古泉君のことあんまりよく知らないのよね」

長門「……」

ハルヒ「それで昨日色々聞きだそうとしたんだけど、何も喋ってくんなかったわ」

長門「そう……」

ハルヒ「有希は古泉君のこと何か知らないの?何のバイトをしてるのかとか」

長門「……知らない」

ハルヒ「そっか……うーん、明日も聞いてみようかな」

長門「そんなに気になるの?」

ハルヒ「まあ、ちょっとね。
    謎は謎のままってのもいいけど、身近にある謎を探求するのも、面白いじゃない?」

長門「そう……」


ハルヒ「あれ、今何時?」

長門「11時半」

ハルヒ「11時半か……私そろそろ帰るわ。ちょっと午後から家族で出かけるから、昼には戻りたいのよね」

長門「わかった。また明日」

ハルヒ「うん。!またね!」


26.
ガチャバタン

長門「フィリップ、面白いことになってきたぜ」

朝倉「誰がフィリップか!何よ面白いことって」

長門「コンビニに行ったら涼宮ハルヒに会った」

朝倉「そうなんだ。よく会うわね」

長門「それで……あ」スッ

朝倉「?」

長門「……変身!」<クウガ!シュンシュンシュンシュン……ジャキーン!

朝倉「う、うん」

長門「朝倉涼子も仮面ライダー観ようよ」

朝倉「今朝観たじゃない」

長門「クウガ観ようよ」

朝倉「その前に外で何があったか話したほうがいいんじゃないの?」

長門「そうだった」

長門「涼宮ハルヒは古泉一樹が気になるらしい」

朝倉「それはアルファベットで言うと?」

長門「ぶっちゃけた話D→Cってことに」

朝倉「てことはえーと……」

長門「Aが彼でBが朝比奈みくる」

朝倉「喋っちゃっていいの?」

長門「もういいよ。あの人たちはちょっと節操がない」

朝倉「そうなんだ……」


27.
長門「しかもCはBが気になるらしいし」

朝倉「でもそれらの気になるっていうのは、恋愛的な意味なの?」

長門「……そうじゃない気もしてきた」

朝倉「うーん、昨日のもそうだけど、矢印が逆になったと考えるのは早計じゃない?」

長門「そうかもしれない」

朝倉「あとさあ」

長門「?」

朝倉「応援してって言われたけど、長門さん何もしてないわよね」

長門「うん」

朝倉「だからって自分たちでも何もしないで、更に対象変えてるんだったら、それはそれで酷いわ」

長門「まあたしかに」

朝倉「長門さん的にはどうしたいの?」

長門「私としては総合的に考えて涼宮ハルヒの望みを叶えたい」

朝倉「へえー、長門さんて涼宮さんのこと気に入ってるのね」

長門「ていうかそうしないと宇宙ヤバイし」

朝倉「そ、そう」

長門「うん」


28.
長門「ということでAとDをくっつけてADにしよう」

朝倉「スタッフかよ」

長門「ABのほうがよかった?」

朝倉「天使ちゃんマジ天使!」

長門「ちなみにACでアーマードコアもできます」

朝倉「それだとホモじゃない……」

長門「割となんでもできる」

朝倉「略称って多いのね……」

長門「BCで紀元前、BDで×ボタン二回押し」

朝倉「BAは思いつかなかったのね……あと×ボタンよりジャンプボタン二回って言ったほうがいいと思うわ」

長門「CAでC.Aチップ、CBでクロスボーン、CDで音楽聴ける」

朝倉「ガンダムネタばっかりじゃない」

長門「正直Cのことちょっと見直した」

朝倉「それで見直しても意味ないじゃない……」

長門「DBでドラゴンボール、DCでダ・○ーポ」

朝倉「そこはドリキャスで」

長門「う、うん」

朝倉「でも、ABCDだけでも色々できるのね」

長門「問題はどれを作るかということ」

朝倉「長門さんとしてはADは外せないんでしょ?」

長門「うん」


105:5eDrQnnZQ
長門さん…すっかり俗っぽくなっちゃって…



29.
朝倉「じゃあ残りはBCね」

長門「いやCBで」

朝倉「ソレスタルビーイングね」

長門「いやクロスボーンで」

朝倉「そ、そう」

長門「うん」

朝倉「のっておいてなんだけど、人の恋路でふざけるのはよくないと思うわ」

長門「私もそう思う」

朝倉「とりあえず、最初に頼まれていた方向で手伝うべきなんじゃない?」

長門「そうする。とりあえずご飯食べたい」

朝倉「そうね、ちょっと待ってて」

長門「ご飯何?」

朝倉「うどんよ」

長門「てんぷらうどんがいい」

朝倉「わかったわ」

長門「えびてんね」

朝倉「うん」


30.
ガチャバタン

長門「……」

みくる「あ、長門さん……こんにちは」

古泉「こんにちは」

長門(うわあ……)ペコリ


みくる「何度も言ってるじゃないですか!キラくんたちは平和のために戦ってたって!」イライラ

古泉「ですからね、どう考えたっておかしいじゃないですか。人を殺す覚悟もないのに戦争とか」ニヤニヤ

みくる「殺せばいいってものじゃないでしょう!ちゃんと機体は破壊してますし!」イライラ

古泉「乗ってたパイロットは生きてるんだから、別の機体で戦うでしょう。
   それで戦争が止まるんですか?」ニヤニヤ

長門「あの……」

みくる「なんですか!?」イライラ

長門「ヒィ……お、お茶をお願いします……」ビクビク

みくる「わかりました!……はいどうぞ!」ダン

長門「ど、どうも……」ビクビク

ガチャバタン

ハルヒ「おっす」

長門「……」ペコリ

古泉「こんにちは」

みくる「こんにちはー」

ハルヒ「あれ?みくるちゃんなんかイライラしてない?」

みくる「そ、それは古泉君が……」

古泉「僕はただ疑問点を朝比奈さんにご説明願っていただけですよ」ニヤニヤ

みくる「喧嘩売ってたんじゃないですか!」イライラ

ハルヒ「なんの話?」

古泉「ガンダムSEEDの話ですよ」

ハルヒ「へえ~……小学生の頃にやってたやつよね?」

古泉「おや、ご存知でしたか」


31.
ハルヒ「ちょっとだけ観たことあるだけなんだけどね」

みくる「面白かったですよね!?」

ハルヒ「いや、なんか女の子が男の子の部屋に泊まったって言ったらお茶の間が凍ってたわ」

みくる「……」

ハルヒ「更にガンダムが土下座してて……」プークスクス

みくる「……笑ってんじゃねえぞ」ボソッ

ハルヒ「ヒイ!すみません……」ビクビク

イーマーモーイーマデモーダレカノ
ピッ

古泉「尊敬してますよ。あの人は、両親の苦労を一身に背負って、ザビ家を倒そうとした人ですから」

ハルヒ・みくる・長門「!?」ビクッ

古泉「……はい、はい……わかりました。大丈夫です。はい失礼します」ピッ

ハルヒ「……どうしたの?」

古泉「すみません、バイトが入りましたので僕は失礼します」

ハルヒ「そう……また明日ね」

みくる「……お疲れ様」

長門「お疲れ」

古泉「はい、お疲れ様でした」ガチャバタン

長門(これで静かになる)


32.
ガチャバタン

キョン「よっす。古泉バイトだってな」

みくる「こんにちはー。そうみたいですね」

ハルヒ「おっす。そうなのよね。いつもいつもいきなりで不思議だわ」

長門「……」ペコリ

キョン「いきなりったって、ヘルプかなんかなんじゃないのか?」

ハルヒ「じゃあシフトとかは入ってないのかしら?同じ時間に出ていったりはしていないし……」

キョン「なんだ、そんなに気になるなら本人に聞いてみりゃよかったじゃねえか」

ハルヒ「うるさいわね、もういないんだから聞けないじゃない」

キョン「明日でいいだろうが」

ハルヒ「あたしは今気になってんのよ!」イライラ

長門(勘弁して……)

みくる「あのう、キョン君お茶です」コトッ

キョン「あ、ああ、ありがとうございます朝比奈さん」

ハルヒ「何よ、あたしよりキョンのお茶が先ってわけ!?」

みくる「す、すみません!今淹れます!」

ハルヒ「ったく……」

みくる「はい、どうぞ」コトッ

ハルヒ「はいはいどうも!」


33.
キョン「おいハルヒ、朝比奈さんだって悪気があったわけじゃないんだから、そんなに怒るなよ」

ハルヒ「あんたには関係ないでしょ!」

キョン「関係あるぜ。お前が機嫌悪いと、こっちまでイラつくからな」

ハルヒ「んなことどーだっていいわよ」

キョン「それに、こっちでドタバタやってると、長門が本を読む邪魔になるだろ」

長門「!?」ビクッ

ハルヒ「……そうよね、ごめんね、有希」

長門「いや、別にそんな」

キョン「こいつもこう言ってるし、許してやってくれよ長門」

長門「え、いや、気にしてな」

みくる「私もすみません、私が至らなかったばかりに……」

キョン「いや、朝比奈さんは悪くありませんよ」

みくる「でも、私がお茶を淹れ忘れたわけですし……」

キョン「そんなこと大したことじゃないんですからいいんですよ」

ハルヒ「大したことじゃないですって!?
    そういうのはあたしが言うべきセリフなのよ!なんであんたが言うの!?」

キョン「あっ!す、すまん!そんなつもりじゃ!」

ハルヒ「喧嘩売ってんの!?いい度胸じゃない!」

キョン「いや、そういうわけじゃないんだ。本当にすまん……」

ハルヒ「ハッ!もういいわよ!あんたもう黙ってなさい」

キョン「わかった、ちょっと黙ってるよ」

長門(なんなのこの空気……)


34.
ハルヒ「あーあ、でももうあたし帰るわ。じゃね」ガチャバタン

みくる「お、お疲れ様でした……」

キョン「ったく、なんなんだあいつは」

みくる「すみません、私のせいで」

キョン「いえ、いいんですよ朝比奈さん」

みくる「キョン君……」

キョン「そうだ、トランプやりませんか?」

みくる「いいですね、何やります?」

キョン「じゃあ、ババ抜きで。長門、お前も一緒にどうだ?」

長門「参加する」


長門「……ところで」

キョン「ん?」

みくる「どうしました?」

長門「古泉一樹はなんで朝比奈みくるをかまうの?」

みくる「さ、さあ……」

キョン「なんだ、あいつ朝比奈さんになんかしてたのか」

長門「やたら喧嘩売ってた……あがり」パサッ

キョン「喧嘩売ってたのか……どっちがババだ?」

みくる「やたらガンダムSEEDを馬鹿にしてくるんです……どうしたらいいんでしょう?」

キョン「いや、俺にはちょっとよくわからないんですが……うわ、ババだ」

みくる「でも、明日も変な話されると思うと苦痛で……はい、私の勝ちです」

キョン「負けた……じゃあ別の話を振ってみるとか」

みくる「別の話ですか?」

長門「早くカードを切って」

キョン「す、すまん」


35.
キョン「別の話っつっても、俺古泉の趣味とか知らないからなあ……」

長門「知らないほうがいい」ボソッ

キョン「え、お前知ってるのか?」

長門「趣味っていうか属性っていうか……」

みくる「属性?」

長門「古泉一樹はドM」

キョン「……」

みくる「……」

長門「あんなことを急に説明し出す意味がわからない。知りたくもないことなのに」

キョン「な、長門、トランプ配ったぞ」

長門「だったら体でも縛ってろと言いたい。何いい人面してんだと」

みくる「な、長門さん」

長門「外面いいからって調子に乗るとか本当に……あ、ババ抜きするの?」

キョン「あ、ああ」

みくる「他のでもかまいませんけど」

長門「ババ抜きで」

キョン「そ、そうか」


131:5eDrQnnZQ
長門さん手加減無しですか



36.
キョン「しかし、長門も結構喋る人なんだな」

みくる「ちょっとビックリです」

長門(……しまった。イライラしてたから喋り過ぎた)

長門「今のはたまたま。偶然」

みくる「そ、そうなんですか」

キョン「偶然なら仕方ないな、うん」

長門「ところで」

みくる「なんですか?」

長門「古泉一樹はガンダム好き」

キョン「ああ、そういえばそうだったな」

みくる「でも、SEEDは嫌いみたいですから……」

長門「あなたは視野が狭い」

みくる「え?」

長門「ガンダムには様々なシリーズがあると聞く。あなたの好きなシリーズが全てではない」

みくる「は、はい、そうですね……」

長門「仮面ライダーも色々面白い。クウガとかダブルとか」

みくる「は、はあ」

長門「ガンダムの他のシリーズにも目を向けてみるべき」

キョン「そうかもしれないな。いいこと言うな長門」

長門「照れる」

みくる「……私、早速ツタヤに行ってきます」

長門「それがいい」

キョン「じゃあ、俺も帰るかな」

長門「私も帰る」


37.
みくる「じゃあ、ここで。また明日ですー」

長門「……」ペコリ

キョン「お疲れ様でした」

長門「……」

キョン「なあ、長門」

長門「なに?」

キョン「俺も、視野が狭かったのかもしれない」

長門「朝比奈みくるのこと?」

キョン「ああ……」

長門「そう……」

キョン「俺は、朝比奈さんのおっぱいしか見ていなかった」

長門「最低」

キョン「でも、気付いたんだよ。俺が本当に気になるのは、ハルヒなんだって」

長門「そう……」

キョン「俺、ハルヒと仲良くなれるかな?」

長門「人の心はなかなか思い通りにならないもの」

キョン「そうか……」

長門「でも……応援はする」

キョン「そうか。ありがとう」

長門「うん」


38.
ガチャバタン

長門「ただい麻婆豆腐」

朝倉「おかえり!今日は鮭の切り身を焼くわよ!」

長門「激辛麻婆豆腐食べたい」

朝倉「天使かお前は!」

長門「AはやっぱりDが気になるって言ってた」

朝倉「そうなんだ」

長門「応援するって言った」

朝倉「応援するの?」

長門「うん」

朝倉「そっか……でもいいのかしら?」

長門「なんで?」

朝倉「だって、CがDと仲良くなるのも応援することになってるんでしょ?」

長門「勝手にそうされただけ。言うことを聞く必要はない」

朝倉「そ、そうなんだ」

長門「うん。ご飯まだ?」

朝倉「今作ってるからもうちょっと待っててね」

長門「うん。ご飯まだ?」

朝倉「だから今作ってるから……」

長門「ご飯まだ?」

朝倉(うぜえ……)


39.
長門「でも、なんでみんなそんなに好きになるんだろう」モグモグ

朝倉「それは、人が人をってこと?」

長門「うん」パクパク

朝倉「私はなんとなくわかるわ」

長門「宇宙人なのに?」モグモグ

朝倉「ええ」

長門「なんで好きになるの?」ゴクゴク

朝倉「みんな、寂しいのよ」

長門「寂しい?あ、ご飯おかわり」スッ

朝倉「はいはい……はい」スッ

長門「ありがとう」パクパク

朝倉「みんな、誰かと一緒にいたいから、恋するのよ」

長門「私三歳だからわかんない」モグモグ

朝倉「関係ないでしょ……」

長門「そんなことないよおばさん」パクパク

朝倉「おばさんじゃない!年下だわ!」

長門「そうでした」モグモグ


40.
朝倉「でも、A君たちはどうかと思うわ」

長門「どうして?」パクパク

朝倉「少ない人数でこっちが好きあっちが好きって……馬鹿みたい」

長門「なるほど」ゴクゴク

朝倉「だったらとっとと告白でもしろっつーの!」

長門「!」ピタッ

朝倉「どうしたの?」

長門「それだ」

朝倉「?」

ピポパピポ
prrrrprrrr
ガチャッ

キョン『はいもしもし、長門か?どうした?』

長門「……面白くない」

キョン『はい?』

長門「待ち歌設定をしておくべき」

キョン『す、すみません』

キョン『それで、何か話したいことでもあるのか?』

長門「アドバイスをしようかと」

キョン『アドバイスだと?』

長門「告白すべき」

キョン『は?なんだって?』

長門「涼宮ハルヒに告白すべき」

キョン『な、なんでだ?』


41.
長門「あなたは涼宮ハルヒが気になると言った」

キョン『ああ』

長門「それは恋」

キョン『恋だったのか……』

長門「恋ですね」

キョン『……』

長門「……」

キョン『よし、ちょっと告白してくる』

長門「え、いや今すぐというわけではな」

キョン『サンキューな長門!行ってくるぜ!』プツッツーッツーッツー……

長門「Oh……」

朝倉「長門さん……」

長門「あ、フィリップだ」

朝倉「フィリップちゃうわ!何してるの!」

長門「ちょっとアドバイスを……」

朝倉「余計過ぎるでしょ!仲よくなってから告白するもんでしょ!」

長門「私三歳だからわかんない」

朝倉「ふざけないの」

長門「はい」

朝倉「まあ、二人が仲良いんだったら大丈夫だろうけど」

長門「今日喧嘩してた」

朝倉「そ、そう」

長門「うん」


42.
朝倉「長門さん、お風呂沸いたわよ」

長門「そう、じゃあ今」

チャンチャンバラッチャーンバラッチャンバラバラッチャーンバラッ

長門「侍戦隊シーンーケンージャー!」

朝倉「あっぱれ!」

ピッ

長門「はいもしもし」

キョン『侍戦隊シーンーケンージャー!』

長門「あっぱれ!」

朝倉(待ち歌にもしてたのか……)

キョン『なあ長門』

長門「何?」

キョン『今ハルヒの家に行って告白したんだけど』

長門「う、うん」

キョン『フラれた』

長門「そう……」

キョン『なんでかな』

長門「さあ……」

長門「なんて言って告白したの?」

キョン『いや、正確には告白できてないんだよね』

長門「え?」

キョン『とりあえず家に行って、ちょっと話そうと思って外に出てきてもらったんだ』

長門「うん」

キョン『それで話してたら口論になってな』

長門「え?」


43.
キョン『ハルヒが古泉古泉うるさくてイライラしてさ、俺の受け答えも雑になってきてさ』

長門「……」

キョン『そしたらハルヒもイライラしてきて、あたしの話ちゃんと聞いてんの!?って言い出して』

長門「それで?」

キョン『聞くかバーカ!っつって逃げてきた』

長門「死ねよ馬鹿」ボソッ

キョン『え?なんだって?』

長門「なんでもねえよ」

キョン『そ、そうか……え、なにその口調』

長門「気のせい。僕は森の精」

キョン『そ、そうか』

長門「明日ちゃんと謝ったほうがいい」

キョン『そうだよな。俺もちょっとバカだったよ』

長門「本当にね」

キョン『うん。じゃあまたな』

長門「また」ピッ


朝倉「あり得ない馬鹿ね……」

長門「もはやガイキチ」

朝倉「明日が来るといいわね」

長門「涼宮ハルヒの気持ち次第」

朝倉「今夜が最後の夜だったらどうしよう?」

長門「……今日は一緒に寝る」

朝倉「そうしよっか!」


44.
キョン「……」スースー

ハルヒ「キョン!ちょっとキョン!」

キョン「……んん……オクレ兄さん」ムニャムニャ

ハルヒ「キョン!起きなさいキョン!」ユサユサ

キョン「んん?……え、ハルヒ?」

ハルヒ「ねえ、もっと早く起きなさいよ」

キョン「あれ?ここは……」

ハルヒ「学校みたいね」

キョン「そうか……マジか……」

ハルヒ「もう!急にあんたが喧嘩売りに来たと思ったら、
    今度は気付いたらあんたと一緒に学校よ!なんなの!?」

キョン「す、すまんハルヒ……」

ハルヒ「何がよ?」

キョン「いや、なんつーか……」

ゴシカアン!!!

ハルヒ・キョン「!?」

ハルヒ「な、なによアレ!?」

キョン「すごい勢いで校舎を破壊してるみたいだな」

ハルヒ「ど、どうしよう?」

キョン「外に逃げるぞ!来い!」グイッ

ハルヒ「う、うん!」タッタッタッタッタ……


45.
ハルヒ「ど、どうしよう、ここから先は行けないみたい」

キョン「……」

ハルヒ「なんなのよもう!なんでこんな目に遭うのよ!
    あたしは自分の好きなように生きてたかっただけなのに!」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何よ!」

キョン「すまなかった」

ハルヒ「だから何がよ!」

キョン「俺、お前が古泉の話ばかりしてて、イライラしたんだ」

ハルヒ「え?」

キョン「お前が古泉を好きみたいで、それが嫌だった」

ハルヒ「す、好きってわけじゃないわ。ただあたしは、古泉君は謎が多いから……」

キョン「それでもだ。お前が古泉のことばっか話してるのは嫌だ」

ハルヒ「キョン……」

キョン「俺がお前の家に行ったのは、話したいことがちゃんとあったからだよ」

ハルヒ「何よ、話したいことって」

キョン「ハルヒ、俺はお前が好きだ」

ハルヒ「え……」

キョン「朝比奈さんのおっぱいも関係ない。俺は、お前が好きだったんだ」

ハルヒ「え?おっぱい?」

キョン「……ハルヒ!」

ハルヒ「は、はい!」

キョン「俺と付き合ってくれ!」


ハルヒ「……ねえキョン、キョンはあたしの話をちゃんと聞いてくれるのかしら?」

キョン「聞くよ」

ハルヒ「古泉君の話も?」

キョン「お前は、古泉が好きなのか?」

ハルヒ「そうじゃないわ。古泉君はどんな人かちょっと気になるだけ。
    キョンのことのほうが、もっと知りたい」

キョン「今、教えてやるよ」スッ

ハルヒ「あ……ん……」ギュッ


46.
朝倉「長門さん!起きて!」

長門「んん……」ゴソゴソ

朝倉「長門さん!」ユサユサ

長門「おはよう」

朝倉「おはよう!朝ご飯できてるよ!」

長門「うん」

朝倉「でも、ちゃんと朝が来てよかったわね」

長門「きっと昨夜は何もなかったということ」パクパク

朝倉「そういうことね」

長門「きっとそう」モグモグ


キョン「……おはようハルヒ」

ハルヒ「おはよ、キョン」

キョン「今日はポニーテールなんだな」

ハルヒ「ま、まあね。たまにはね」

キョン「そ、そうか」

ハルヒ「うん……」

ガチャバタン

みくる「長門さん、こんにちは」

長門「……」ペコリ

みくる「今お茶淹れますね」

長門「ありがとう」


47.
ガチャバタン

古泉「こんにちは」

みくる「こんにちは古泉君」

長門(うわあ……)ペコリ

みくる「はい長門さん、お茶です」コトッ

長門「どうも」

みくる「古泉君、私昨日劇場版Ζガンダムを全部観ましたよ」

長門(え?)

古泉「おや、どうでした?」

みくる「すごく面白かったです!特にラストシーンが~」ペラペーラペラペーラ

古泉「ああ、でもあれテレビ版とラストシーン違うんですよね。テレビ版は~」ペラペーラペラペーラ

長門(……これはこれで)

ガチャバタン

ハルヒ「……おっす」

キョン「……よお」

みくる「こんにちはー……え!?」

古泉「お二人は、なんで手繋いでるんですか!?」

長門「!?」

キョン「いや、そのー」

ハルヒ「なんというか、その……」

みくる「もしかして、お二人はお付き合いするんですか!?」

ハルヒ「う、うん……」

キョン「そうなりますね……」

みくる「おめでとうございます!」

古泉「おめでとうございます!」

長門「おめでとう」

ハルヒ「ありがと……」

長門「ADとCBか……」ボソッ

キョン「ん?なんだ長門?」

長門「なんでもねえよ」

キョン「そ、そうか……」

長門(……これでよかったのだろうか。でも……)

みんな「うふふ、あはは……」

長門(うん。これでいいや)


終わり



141:23JuAfv90
お前らこれだけははっきりさせておくぞ
国木田は俺の嫁

142:8AZbqgNd0
>>141
え?あ、うん。どうぞ


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