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2010-09-09

ハルヒ「キョン……アタシ転校しなくちゃならないの」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてパイナポゥがお送りします 投稿日:2008/02/25(月)
ハルヒ「キョン……アタシ転校しなくちゃならないの」

キョン「は? 何を言ってるんだ」

古泉「本当ですか、涼宮さん」

ハルヒ「………………」

キョン「おい、冗談なんだよな?」

古泉「涼宮さん?」

ハルヒ「なーんてね! 嘘に決まってるじゃない! 今日は4月1日よ?」

くそ、やられた。
古泉を見ると、かなり安心した表情をしている。
流石にさっきのハルヒは冗談とは思えない程の演技力だったからな。

ハルヒ「あんた達有希を見習いなさいよ。有希なんてあんなに落ち着いてるわよ」

古泉「いやはや、申し訳ございません」

長門「…………」

まったく、こいつらは一体何を見てるんだ。
長門も長門だ。それでごまかしてるつもりか?

キョン「長門」

長門「…………何」

キョン「本が逆さまだぞ」

長門「………………これはうっかり」

ハルヒ「え、どうしたの、有希? そんなベタな事しちゃって」

キョン「長門もそれだけ驚いたって事だろ。お前も冗談は選べ」

ハルヒ「何よぅ」

キョン「誰だってあんな嘘つかれたら驚くに決まってるだろうが」

長門「そう」

古泉「ええ、その通りです。僕達は涼宮さんと離れるなんて考えたくないんですよ」

おい、何勝手に俺まで含めてやがるんだ、古泉。
俺は別にただ友人がだな……。

古泉「まあまあ、いいではありませんか」

ハルヒはなんだか顔を赤らめて黙っているし…………はあ、やれやれ。


2.
古泉「そういえば、ちょっといいですか」

キョン「なんだ」

古泉「涼宮さんもよろしいでしょうか」

ハルヒ「なぁに、古泉君」

古泉「いえ、実は……僕は二十歳なんですよ」

キョン「な、」

ハルヒ・長門「「なんだってー!!!!」」

長門……なんか今日はおかしくないか?

長門「気のせい」

キョン「そうか」

ハルヒ「え、いやいや、そんな簡単に騙されないわよ!」

キョン「いくらなんでも無茶な嘘だろうが」

古泉「それではこれをご覧下さい」

そう言って古泉が出したのは一枚のカードだった。
あれ? これは……。

ハルヒ「古泉君、これ免許じゃない!」

古泉「これでいかがでしょうか」

ハルヒ「うわ、本当に二十歳だったのね!」

長門「………………」

キョン「なあ、あれ…………」

長門「静かに。いつ気付くか見もの」


3.
みくる「こんにちはー」

ハルヒ「あ、みくるちゃん! ちょっとこれ見てよ!」

みくる「ふぇ、なんでしゅか?」

ハルヒ「古泉君ったら二十歳だったのよ! 人は見た目じゃ分からないものねえ」

古泉「いやはや、すいません」

みくる「ほぇ、古泉君、私とタメだったんでしゅねえ」

ハルヒ「え?」

長門「な………………」

キョン「え? いやいや、まさかまさか」

古泉「朝比奈さん……?」

みくる「えっ? あ、はわわわわ」

ハルヒ「あ、みくるちゃんったら、まんまと騙されちゃったわ!」

みくる「ふぇ?」

ハルヒ「今日はエイプリルフールだもの! みくるちゃんったら嘘が上手ね!」

みくる「あ、しょうなんでしゅ、エイプリルフールなんでしゅよ!」

古泉「あ…………ははは、そ、そうですよね」

キョン「だ、だよな、俺は騙されなかったけどな」

長門「それもエイプリルフール?」


4.
みくる「あれ? この免許……」

ハルヒ「みくるちゃん、どうかした?」

みくる「いえ……この免許、写真がズレてましゅ」

ハルヒ「へ?」

古泉「おや、ついにバレてしまいましたか。
   それは実は知り合いの免許に僕の写真を貼っただけだったんですよ」

キョン「普通見ただけで気付くだろう」

ハルヒ「な、何よ! もちろん気付いてたに決まってるじゃない!」

長門「流石エイプリルフール」

ハルヒ「そ、そんな事はどうでもいいのよ!」

キョン「いいか、長門。あれが逆ギレってやつだ。」

長門「なるほど」

キョン「あんな大人にはなっちゃダメだぞ」

ハルヒ「うっさいわよキョン! そんな事より、あんたと有希も何か嘘つきなさいよ!」

キョン「はあ?」

ハルヒ「もちろん面白いのじゃ無いとダメだからね!」

参ったな、嘘なんてそうそう出て来ないぞ。
なんたって嘘などついた事もない正直な人間だからな。


5.
長門「涼宮ハルヒ」

ハルヒ「何、有希。準備出来た?」

長門「私は実はこの惑星の人間ではない」

ハルヒ「は?」

長門「私は宇宙人」

ハルヒ「……有希、今時小学生でももっとマシな嘘つくわよ」

長門「証拠を見せる」

そう言った長門は、あごの辺りに手をやってまるでルパンのように皮を剥がしていった。

みくる「ひゃ」

ハルヒ「え……」

古泉「これは……」

剥がされた皮膚の下から出てきたのは、銀色をしたギョロ目のいかにもと言った宇宙人フェイスだった。

長門「ワレワルハ宇宙人ダ」

ハルヒ「や、やややややややや」

みくる「ひぇぇぇえええええ」

キョン「おい、長門!」

長門「地球寄ってく?」

古泉「いいねぇ」

長門・古泉「「らららむじんくん らららむじんくん らららら」」

キョン「歌うなー!!」

ハルヒ「ほ、ほほほほほ本物の宇宙人だぁぁぁぁぁああああ!!!」

ハルヒ「ちょ、ちょちょちょちょちょ、ちょっとキョン! 本物の宇宙人よ!!」

キョン「ハルヒ、少しは落ち着けよ」

ハルヒ「これが落ち着いていられるかっつーの!! ダッツ☆ノウ!!」

長門「嘘でしたー」

ハルヒ「ぅえ?」

長門の方を見ると、さらに銀色の皮膚を剥がし、下から本来の可愛らしい長門フェイスが出ていた。
まったく、心臓に悪いぜ。


6.
長門「涼宮ハルヒ、あなたは騙されすぎ」

ハルヒ「いや、あんなにリアルなんだもの、嘘なわけないじゃない!」

長門「あれは特殊メイク。いざという時の為に仕込んでおいたもの」

みくる「よかったでしゅ」

古泉「いやあ、本物としか思えませんでしたね」

ハルヒ「な……それじゃやっぱり有希は宇宙人じゃないのね」

長門「当たり前。なんたって今日はエイプリルフール」

キョン「いざという時ってどんな時なんだよ……」

ハルヒ「はあ……もう、みんな凄い嘘ついてくるわね」

古泉「恐縮です」

みくる「あ、あははは……」

ハルヒ「さ! キョン! 次はあんたの番よ!」

いや、ちょっと待てよ。
んな急に言われても困るっつーの。
大体普段から嘘なんてつかない俺が面白い嘘なんて……。
ん? これならいけるか……?


7.
キョン「実はな、ハルヒ」

ハルヒ「何よキョン」

キョン「俺、実は超能力者なんだ」

ハルヒ「へえ。何、スプーンでも曲げるっていうの?」

古泉「そんなまさか。超能力なんて在るわけないじゃないですか。マンガやゲームじゃないんですから」

みくる「しょうでしゅよ、大体超能力者なんて気持ちわりゅいじゃないでしゅか」

長門「朝比奈みくるのいう通り」

古泉「え……?」

ハルヒ「さ、証拠見せなさいよ、キョン!」

キョン「まあまあ、見てろよ」

ハルヒ「はいはい」

古泉「あの、朝比奈さん? 長門さん?」

長門「………………………………何」

みくる「静かにしててくだしゃいよ」

古泉「あ、はい」

キョン「いくぞ……ワッカーメ!」

ハルヒ「な、何にもない所から乾燥ワカメが……って、ただ袖から勢いつけてワカメ出しただけじゃない」

キョン「バレたか」

ハルヒ「まったく……あんたも有希や古泉君ぐらいの下準備してくるくらいのやる気を見せなさいよ!」

キョン「むちゃ言うなよ……」

ハルヒ「そんなんだからあんたは雑用のまんまなのよ!?」

キョン「はいはい」


みくる「でも今日一番騙されてたのはしゅじゅみやしゃんでしゅたよねえ」

長門「よく言えば純真」

みくる「あれ? 古泉君はどこに行きましゅたか?」

長門「ちょっと昔話を確かめてもらっている」

長門「嘘つきは閻魔大王に舌を抜かれる、という事を」


終わり


act2 8.
ハルヒ「キョン……アタシ転校しなくちゃならなくなったの」

キョン「な……」

ハルヒ「私……」

キョン「それなら俺も転校するぜ!」

長門「私も」

みくる「わたしもでしゅ」

古泉「もちろん僕もです」

ハルヒ「へ?」

キョン「ハルヒ! お前はどこに転校するんだ?」

ハルヒ「え、埼玉だけど……」

キョン「なるほど、草加せんべいだな。長門!」

長門「分かっている。私は沖縄へ」

キョン「うむ。パイナポゥを楽しみにしているぞ!」

みくる「わたしは北海道でしゅ」

キョン「流石朝比奈さん! 牛乳ですね!?」

長門「どっちが乳牛だっつーの」


9.
ハルヒ「え? みんなちょっと……」

キョン「古泉! お前はどうだ?」

古泉「僕は福島に行きます。ままどおるを楽しみにしていて下さい」

キョン「馬鹿やろう! 薄皮饅頭もだ!」

古泉「おやおや、これは失敬」

長門「それで、あなたは」

みくる「どこに行くんでしゅか?」

キョン「ええ」

キョン「ちょっとオヤシロ様に会いに雛見沢まで」

ハルヒ「ねえみんな……いったい何を……」

みくる「キョン君、しょんな……」

古泉「危険ですよ、それは」

長門「古泉一樹の言う通り。危険が危ない」

キョン「みんな……」

キョン「ああ、危険がデンジャーなのは理解しているさ」

長門「なら……」

キョン「だが、俺の体に流れる血が言うのさ、急がば突っ切れ、とな」

みくる「キョン君……」

古泉「格好つけやがって……」


10.
ハルヒ「ちょっとみんなさっきから何言ってるのよ!」

みくる「もちろん」

古泉「僕達」

長門「私達が」

キョン「名産品を制覇するための」

キョン「計画です」

みくる・古泉・長門「「「計画です」」」

ハルヒ「小学校の卒業式か」

ハルヒ「そんな冗談よしてよ! 私は本当に転校す」

キョン「おいおい、冗談なんかじゃないぜ」

キョン「俺達は色んな意味で本気だからな」

ハルヒ「え?」

キョン「お前だけに寂しい思いさせられる訳ないだろ」

古泉「そうですよ。だからいっそ、みんなで転校して日本を制覇しようって事です」

みくる「はあ、なるほど」

長門「米軍? ぼっこぼこにしてやんよ」

ハルヒ「みんな……」

ハルヒ「そうよね! 私達SOS団で日本を征服してやりましょう!」

キョン「えいえいおー!!」

みくる・古泉・長門「「「えいえいおー!!」」」

ハルヒ「えいえいおー!!」

みくる・長門・古泉「「「わーっしょい! わーっしょい!!!」」」


数日後……。

キョン「あれ、ハルヒは?」

長門「転校した」

キョン「え……本当だったの?」


11.
あれから十年が過ぎた……。

今、俺は地上数百メートルの高さにあるSOSビルの最上階から景色を見下ろしている。

古泉「素晴らしい眺めですね」

キョン「ああ」

キョン「まさか日本どころか世界まで支配しちまうとはな」

俺はままどおるを食いながらそう言った。
うむ、流石福島銘菓。薄皮饅頭の方が旨いな。

古泉「それもこれも、涼宮さんがあの時のあなたの言葉を本気にしたからですね」

キョン「はは、まさに瓢箪から駒、ってやつだな」

長門「またチョンが反乱を起こした」

キョン「あー、いいから唐辛子を全部ハバネロにでもしとけ」

古泉「キムチを食べたら大惨事、ですね」

長門「了解した。さらにネトゲをやらせておく」

みくる「ふぅ、指が重くて持ち上がらないでしゅ」

ハルヒ「みくるちゃん、指輪付けすぎなのよ」

みくる「これは私へのご褒美でしゅから」

ハルヒ「スイーツ(笑)」

今では俺達SOS団に逆らえる奴らはいない。
長門のセキュリティーを破れる奴はいないし、古泉の計略で倒せない敵はいない。
朝比奈さんには近い未来の事を禁則にならない範囲で聞いているしな。

ちなみにハルヒは、朝比奈さんはとてつもなく勘がいいと思っているらしい。
まったく、気楽な奴だ。

ん? 俺か?
俺は先の大戦でSOS団の雑用係として最前線で戦っていたからな。
今ではSOS軍の総司令だ。


ハルヒ「さあ、みんな! 次は宇宙よ!!」

やれやれ


終わり


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