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2010-09-04

ゾウ「ここが美容整形外科か……」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/09/03(金)
ゾウ「お願いします、鼻を短くしたいんです」

医師「そう言われてもねぇ……」

ゾウ「もう小さい頃からずっと、コンプレックスなんです」

医師「でもねぇ、君はそういう種類じゃない」

ゾウ「種類とか関係ないんですよ、鼻を短くしたいんです」

医師「ん~、困ったなぁ~」

ゾウ「みんなの視線が気になって…人前に出れないんです…」

医師「君、動物園のゾウさんだっけ?」

ゾウ「はい……人間達がみんな言うんです……お鼻長~い、お鼻長~いって……」

医師「いや、そりゃ言うよ、動物で一番鼻長いもの」

ゾウ「みんな笑って馬鹿にしてるんですよ……」

医師「感動して笑顔になってるんだよ、褒め言葉みたいなものだよ」

ゾウ「気休めの言葉はやめて下さい……」


12:XqmbIsxyO
鼻長いの許せないのに人間の言葉話せるのはいいんだ…



2.
医師「それに、歌にもあるじゃないですか」

ゾウ「歌…?」

医師「ぞうさん~ぞうさん~、お鼻が長いのね~、そうよ母さんも~」

ゾウ「やめて下さいっ!」

医師「え?どうしたの?」

ゾウ「あたしの事はいいけど…、母さんの事だけは悪く言わないで下さい…!」

医師「わ、悪くは言ってないよ!親子だね~っていうほのぼのした曲じゃないか」

ゾウ「私、その歌がトラウマで…、よく悪夢をみてる時に流れるんです…」

医師「弱ったなぁ~、そんな歌じゃないんだけどな…」

医師「他のゾウと比べて、君は鼻は長いの?」

ゾウ「いえ…、私はゾウの平均の鼻だと思います…」

医師「だったらいいじゃない~、整形する必要なんかないよ」

ゾウ「ゾウと同じでも、他の動物と比べて長いじゃないですか…」

医師「そりゃ、君、ゾウだもの……じゃあ、他のゾウ見て君はどう思うの?」

ゾウ「…鼻長っ!気持ち悪っ!…って思います…」

医師「まずそれがおかしいなぁ……、長いとか思わないはずなんだけどなぁ……」


3.
医師「こんな事言っちゃあれだけど」

ゾウ「なんですか?」

医師「君は耳もデカいよ」

ゾウ「ええ、耳は大きいですね」

医師「…耳は大きくてもいいんだ?」

ゾウ「え?はい、耳は大きければ大きいほうがいいです」

医師「ん~、僕には君の基準が分からないよ」


医師「ん~、どうしたものか」

ゾウ「あの…、整形はしてもらえないんでしょうか?」

医師「いやね、こっちもまさかゾウが来るとは思ってなかったからね」

ゾウ「整形しにゾウが来る事は初めてなんですか?」

医師「うん、初めてだよ、というか動物が来た事が初めてですよ」

ゾウ「はあ…」

医師「それにね、その整形したいって気持ちが、一時的なものかも知れないし」

ゾウ「そんな事ありませんよ!」

医師「ええ、強い気持ちがある事は伝わって来てます」


4.
医師「整形するとしたら、具体的にどんな鼻になりたいんですか?」

ゾウ「それは…、ちょっと待って下さい」

ゴソゴソ

医師「あ、何か写真を持って来てるんですか」

 ペラッ

ゾウ「…こんな感じの鼻になりたいんです」

医師「これは……人だよね?というか女優の吉高由里子だよね?」

ゾウ「はい、私こんな鼻になりたいんです…」

医師「ん~、これはまいっなぁ~」

ゾウ「む、無理なんでしょうか!?」

医師「無理というか、この女性の鼻は君に合わないと思うんですよ」

ゾウ「えっ……」

医師「いやいや、これは人間の鼻だからね、種類が違うからね」

ゾウ「でも、この方、綺麗な鼻じゃないですか?」

医師「ええ、そりゃ僕も綺麗な鼻だと思いますよ」

ゾウ「じゃあ……、私は不細工だから綺麗な鼻は似合わないと言いたいんですね……!」

医師「違います、僕はあなたはゾウだと言いたいんです」

ゾウ「じゃあここでは、この鼻にさせてもらえないって事ですか?」

医師「いや、やろうと思えばできますけどねぇ~」

ゾウ「だったら、お願いします、こんな小さい鼻になりたいんです…!」

医師「小さく?この形だけじゃなくて、サイズもこの女性の鼻になりたいのかい?」

ゾウ「はい、そうですけど……」

医師「そんな大きい体なのに、これじゃあ呼吸できないよ」

ゾウ「大丈夫です!ちゃんと口呼吸できますから!」

医師「ん~、なんでそこまで鼻を小さくしたいのかね~」


5.
ゾウ「無理なんですか…?」

医師「はっきり言うけど……、ものすごく不自然になると思うよ」

ゾウ「いえ、この鼻になれれば私は満足です…!」

医師「あ、そういえば、君は鼻でエサを食べるじゃないか」

ゾウ「地面にへばり付いてでも、エサは食べるので大丈夫です」

医師「なんだね、君のその情熱は」

ゾウ「だから言ったじゃないですか、私は本気だって……」

医師「…はい、分かりました」

ゾウ「という事は…」

医師「あなたの気持ちが本物だと判断したので、整形する事にしましょう」

ゾウ「ありがとうございます!パオーン!」

医師「手術日は別日になるんで、奥で手続きをして下さい」

ゾウ「はい!ありがとうございました!」

 ドスドス ドスドス

医師「……やれやれ、変わったお客さんもいるもんだ」


25:BzKAQsbVO
 
~短いお鼻に憧れた像~
 
出版 講談社
発売日 11月3日
定価 890円
 
あの2ちゃんねるから産まれた愛と涙と感動のハートフルストーリー
読書の秋一番のお勧めです
絶賛予約受付中
 
先行予約特典 整形後の像フィギュア



6.
医師「次の方~」

 バサバサ バサバサ

ハゲタカ「お願いします」

医師「はぁ……」

ハゲタカ「どうしたんですか?」

医師「あ、ごめんなさい、動物が二匹続くとは思ってなくてね」

ハゲタカ「……ダメですか?」

医師「いや、いいんだよ、君はどこを整形したいんだい?」

ハゲタカ「あの~、頭髪を……」

医師「だろうね」

ハゲタカ「やっぱり……、分かりますか」

医師「いや、いいじゃない、君はその頭がベストなんだから」

ハゲタカ「でも…人間に言われるんです……ハゲタカ~って」

医師「それは人間がハゲタカって名前つけちゃったからね」

ハゲタカ「それが嫌で嫌で、ものすごいコンプレックスで……」

医師「ん~、ってあれ?君は人間とあまり関わりないんじゃないの?」

ハゲタカ「まあ、そうなんですけど…」


7.
医師「君は飛んでるか、高い木に止まってるじゃないの」

ハゲタカ「でもよく人間がこっちを指さしながら、なんか話してるんすよ…」

医師「そんなの気にしなきゃいいだけじゃない」

ハゲタカ「でもやっぱり気になるじゃないですか…、で、僕、何言ってるか知りたくて近くまで行くんすよ」

医師「そしたら?」

ハゲタカ「ハゲタカ来たー、って………言われるんです………」

医師「そりゃハゲタカだもの、他に呼びようがないよ」

医師「なんて言うのかな…さっきのゾウもそうだけど、自分の個性に自信持って欲しいな」

ハゲタカ「え?ゾウさんも来たんですか……動物良く来るんですか?」

医師「いや、ゾウが初めてだよ、そして君はが二匹目」

ハゲタカ「そうなんですか……、で、整形はしてくれるんですか?」

医師「あの、言いづらいけど、ここは、植毛はやってないんだよ」

ハゲタカ「え!?そうなんですか!?」

医師「うん、アデランスとかに行かなきゃ、植毛はしてくれないよ」

ハゲタカ「なんだ、、僕、間違ってここに来ちゃってたんですね…」

医師「僕は君がアデランスに行っても間違ってると思うけどね」

ハゲタカ「じゃあ、僕、アデランスのほうに行かせてもらいます」

医師「はい、じゃあこの窓から飛んで行っていいよ」

 ガラッ

ハゲタカ「あ、はい、ありがとうございました」

 バサバサ バサバサ

医師「はあ…、今日はどうなってるんだ」


8.
医師「じゃあ次の方~」

キリン「もう来てます」

医師「わわっ!びっっっくりしたぁ!!」

キリン「すいません、頭だけしか診察室に入らなくて……」

医師「びっっくりしたよ~、良く建物に入ってこれたね~」

キリン「ええ、ここに来る途中で二回くらい折れるかと思いました……」

医師「う~ん、君もなんで整形したいって思うかなぁ」

キリン「ずっと来ようか悩んでて、やっと来ました……」

医師「いやあ、すごく立派な首なのに、短くしたらもったいないよ」

キリン「え?俺、まぶたを二重にして欲しいですよ」

医師「え!?首じゃないの!?」

キリン「え?首?」

医師「首が長すぎるから短くするとかじゃないの!?」

キリン「何言ってるんすか、キリンは首長いでしょ」

医師「だよね!?そうだよね!?」

キリン「首短かったらキリンじゃないじゃないすか、やだな~」

医師「うんうん!その通り!君は動物の鏡だよ!」

キリン「ちょっとモテようと思って、二重にしたかったんすよ」

医師「うんうん!するする!」

キリン「テンション高いなぁ、この人」

医師「では、手術日は別日になるんで、奥で手続きをして下さい」

キリン「ありがとうございました~」

 ズズズズズズズ

医師「ああ、天井に頭こすれちゃって」


44:McjPMPwU0
まぶたとは不意を突かれたwww

46:BNImZovT0
地味な整形だなw



9.
医師「ふう、今日は大変な日だな……」

医師「でも次が最後か」

医師「よし、じゃあ次の方…!」

女「お願いしまーす」

医師「…人間…だった…」

女「え?…それどういう意味ですか…!?」

医師「い、いや、違うんです!こっちの話です…」

女「ふんっ…!」

医師「今回は、どのようなご要望で」

女「脂肪吸引です…!」

医師「ん~、そんなの必要ないんじゃないですか~」

女「…どこがですか…!?」

医師「いや~、やっぱり、動物って個性が大事だと思うんですよ」

女「…動物…!?…あたしの事を豚だと言ってんの…!?」

医師「太ってるのがあなたの一番の個性じゃないですか」

女「はぁ…!?」

医師「それをあなたから取ってどうするんだって、僕思うんですよ」

女「…何言ってるんですか…!?」

医師「え?」

女「あなた…美容整形のお医者さんですよね…!?」

医師「はい、そうですが」

 ぷ~ん ぷ~ん

女「っていうか…、この部屋…、ケモノの臭いがする…!」

医師「ああ、それはさっきまで動物が」

女「あなた…お風呂に入ってないでしょ…!?」

医師「え!?入ってますよ!私の臭いじゃありません!」

女「……きゃあ!これなんですか…!?」

  どっさり

医師「え?」

女「あなたここでウンチしたんですか…!?」

医師「あ!あの時のゾウが!私はこんなに出ません!」

女「こんな失礼極まりない…ド変態な医者に…体なんて触られたくないわ……!」

タッタッタッタッ

医師「ああ、ちょっと!待って!」

 し~~~ん

医師「…………」


医師「ああ……」


医師「僕はいつどこで……」


医師「何を間違ったというのだろう………」


-END-


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