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2010-08-11

キョン「アナちゃん」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/12(土)
アナ「うぅ……迷子になってしまいましたわ」

キョン「……」テクテク

アナ「あっ、あの見た感じ人畜無害そうな方に道をお聞きしましょう」

キョン「……」テクテク

アナ「すいませーん」

キョン「……ん?」

アナ「すいません、道をお尋ねしたいんですけどよろしいでしょうか」

キョン「ん?ああ、別に構わないが」

アナ「あの、駅にはどうやって行けばいいのでしょうか?」

キョン「駅か……ふむ」

アナ「……」

キョン「駅まで少し歩くしもし構わないなら案内するが」

アナ「いえ、そんなご迷惑は」

キョン「なに、気にするな。俺も君ぐらいの年の妹がいて、最近物騒だからな。
    それに俺も駅に用がないわけではないし」

アナ「……すいません、ではよろしくお願いしますわ」


2.
キョン「小学5年生なのか。名前はなんていうんだ?
   (大人びているな……それとも俺の妹が幼いだけか?)」

アナ「はい、アナ、コッ……アナですわ!」

キョン「へぇ、アナちゃんか」

アナ「お兄さまは何というお名前なのですか?」

キョン「ジョン・スミスだ」

アナ「ジョンさん?」

キョン「ああ」

タッタッタッタ

伸恵「アナちゃんになにしてんだてめぇ!」ドカッ

キョン「あがっ!?」

キョン「と、飛び蹴……?」ドサァ

伸恵「ぁあ!?アナちゃんを誘拐でもしようとしたのかてめぇ」ゲシッ ゲシッ

キョン「あぐっ!お、追い討ち!?」

アナ「お姉さま!止めてください!この方は私を助けて下さった方です!」

伸恵「えっ、そうなの?」

アナ「はい!」

キョン「……」ピクピク

伸恵「いやぁ、悪いねぇ」

キョン「……」ピクピク

―――――
――――
―――
――


キョン「……ぅ」

キョン「……あれ?ここはどこだ?俺は一体?」

千佳「大丈夫ですか?」

キョン「……君は?」

千佳「お姉ちゃんが迷惑をかけてしまってごめんなさい」

キョン「ああ……そういえば見ず知らずの女の子にいきなり襲われて……」

千佳「お姉ちゃーん!ジョンさん起きたよ!」

伸恵「ん?ああ、今行く」

キョン「……あ」


3.
伸恵「いやぁ、悪いことしたね」

千佳「もう、ちゃんと謝りなよ」

伸恵「謝ってるだろ」

アナ「大丈夫ですか?」

茉莉「お兄ちゃん大丈夫?」

キョン「……」

伸恵「ん?固まってどうした?」

キョン「ここは一体どこなんだ?」

伸恵「私の部屋だ」

キョン「なんですと!?」

キョン「ん……?」モゾモゾ

キョン「ひっ……体の上を何かが……」モゾモゾ

茉莉「ジョン待ってぇ、だめだよ迷惑かけちゃぁ」

キョン「ジョン?……うわっ!?フェ、フェレット!?」

伸恵「そういやお前もジョンだったっけ?被るから今からお前はキョンな」

キョン「……」(結局そうなるのか……)

伸恵「怪我は大丈夫なのか?」

キョン「ああ、いきなり暴力を受けるのには慣れてるからな」

伸恵「虐められてるのかお前?」

キョン「何故そうなる」


4.
キョン「悪かったな迷惑かけて、それじゃあ俺はこれで」

千佳「あの、お姉ちゃんが本当にすいませんでした。これ、クッキー焼いたんで良かったらどうぞ」

キョン「ああ、ありがとう」

アナ「今日は助けて下さってありがとうございました」

キョン「なに、気にするな」

伸恵「なにしてんだ早く行くぞ」

キョン「え?」

伸恵「駅まで送ってってやるって言ってんだよ」

キョン「いや、わざわざそんなことしなくても」

伸恵「ここから駅までの行き方分かんないだろ」

キョン「あ……」

伸恵「それに歩いていくには遠いからな」

伸恵「車とスクーターどっちがいい?」

キョン「お前年は?」

伸恵「16だけど」

キョン「同い年じゃねぇか!」

伸恵「だからなんだよ」

キョン「免許は!?」

伸恵「ほらっ」スッ

キョン「おま……これ……」

伸恵「なんだよ」

キョン「偽装じゃねぇか」

伸恵「言い掛かりはやめろよな、早く行くぞ」

キョン「……」


5.
伸恵「まぁ、車でいいか」

キョン「事故るなよ……」

タッタッタッタ

アナ「キョンお兄さまー!」

キョン「……んっ?ああ、アナちゃんか。どうしたんだ?」

アナ「まだ出発してなくて良かったですわ。お見送りに参りましたの」

キョン「わざわざすまないな」

アナ「いえ、今日は本当にありがとうございました」ペコッ

キョン「なに、気にするな」

伸恵「おい、鼻の下伸ばしてないで早く乗れ」

キョン「人聞きの悪いこと言うな。それじゃあなアナちゃん」

アナ「ええ、それじゃあまた」ニコッ

キョン「ああ」(……また?)

~車内~

キョン「ちょっ……運転荒くないか?」

伸恵「気にすんな」スッー プハー

キョン「タバコ!?」

伸恵「吸うか?」

キョン「吸わん」

伸恵「そうか」

キョン「……」(なんなんだこいつは……)


6.
キョン「ん?どこに車止めてるんだ?」

伸恵「飯だよ飯」

キョン「飯?」

伸恵「飯ぐらい奢るってことだ」

キョン「別にそんなことしなくても構わないんだが」

伸恵「早く行くぞ」

キョン「……あいつ」

イラッシャイマセー

伸恵「喫煙で」

キョン「……」

ウェイトレス(伸友)「あっ、伸ちゃんいらっしゃ……彼氏?」

伸恵「違うから」

キョン「……」

伸恵「ほらっ、さっさと席つけよ」

キョン「あ、ああ……」

伸友「相性良さそうじゃない」

伸恵「だから違うって」

伸友「眠そうな目とかだるそうな雰囲気とかそっくりじゃない」

キョン「……」(馬鹿にされてるのか?)

伸恵「チョコパフェとこのセット。お前は?」

キョン「……」(チョコパフェって……女の子みたいなところもあるんだな)

伸恵「おい、早く決めろよ」スッー プハー

キョン「じゃあこのセットを」(タバコ吸ってなければだが……)

伸友「かしこまりましたー」


7.
―――――
――――
―――
――


伸恵「そうだろー、アナちゃんは可愛いんだよなぁ」ポワポワポワーン

キョン「ああ、人形みたいだな」モグモグ

伸恵「家も金持ちなんだぞ」モグモグ

キョン「なんでお前が自慢気なんだ」モグモグ

伸恵「アナちゃんはやらんからな」モグモグ

キョン「いらん」モグモグ


キョン「ふぅ……ご馳走さま」

伸恵「ぷはー、やっぱ食後のタバコは上手いなー」スッー プハー

キョン「随分と様になっているがいつから吸っているんだ?」

伸恵「初めて吸ったのは小学生の時だったかなー」スッー

キョン「小学生……」

伸恵「初めて吸った時はびっくりしたよ」プハー

キョン「さっきもビール頼んでたしお前……不良か?」

伸恵「ちげーよ」

キョン「……」(本当になんなんだこいつは……)


8.
伸恵「さて、タバコも吸ったしいくか」

キョン「そうだな、ご馳走さん」

伸恵「……」

キョン「……」

伸恵「おい」

キョン「なんだ?」

伸恵「財布忘れた」

キョン「なっ!?」

チリンチリン

伸友「ありがとうございましたー」

キョン「あっ、レシートは大丈夫です」

伸友「伸ちゃんのことよろしくお願いしますねー」

キョン「いや、そういのじゃな」

伸友「いらっしゃいませー」

キョン「行ってしまった……」

ガランガラン アリガトウゴザイマシター

キョン「……」テクテク

伸恵「おい、こっちだ。早く来い」

キョン「はぁ……全く」

伸恵「いやぁ、悪いな」

キョン「なに、気にするな。こういうのは慣れてるからな」

伸恵「なんだお前、やっぱり虐められてるのか?」

キョン「何故そうなる。……まぁ、確かに団長さんから不遇な扱いは受けているがな」

伸恵「団長?……まぁいい、早く乗れ、行くぞ」

キョン「はいはい」
―――――
――――
―――
――

~駅~

伸恵「ほらっ、着いたぞ」

キョン「ああ、わざわざすまないな」

伸恵「なに、気にするな。どうせ暇だし」

キョン「お前……学校行ってないのか?」

伸恵「学校ぐらい行ってるつーの。まぁ……サボり気味ではあるけど」

キョン「全く……学校ぐらいちゃんと行けよ。それじゃあな」

伸恵「はいよ」


9.
~翌日:学校~

キョン「全く……昨日は大変な目にあったぜ」

古泉「どうかされたのですか?」

キョン「ああ、いきなり見ず知らずの女の子に襲われて気付いたらそいつの部屋だ」

長門「……」ピクッ

古泉「っ!?もしや、敵勢力かなにかだったのですか!?よくご無事で」

キョン「いや、そういうのじゃない。一般人だ」

古泉「恐ろしい一般人がいるものですね」

キョン「全くだ……しかし、外国の女の子もいたんだかびっくりしたぜ。
    妹と同い年だなんて信じられん」

長門「……」ピクッ

古泉「なにやら凄そうな場所ですねぇ」

キョン「いや、しかしそいつの妹は礼儀正しくしっかりした子だったし、
    もう1人は朝比奈さんのような感じの子だったな」

古泉「何故女性がそんなにいるのですか」

長門「……」ピクッ

キョン「女性もなにもそいつ以外皆小学生だ」

古泉「つくづく面白い体験をする方ですね」

キョン「面倒なだけだ、それにもう会わんだろ」

古泉「おやおや」

キョン「なんだ?小学生を紹介でもして欲しかったのか」

古泉「ふふっ、ご冗談を」

キョン「ああ、そういやクッキー貰ったんだ。一緒に食うか?ほらっ、長門もこっち来いよ」ピラッ

長門「……」コクッ

古泉「おや、なにか落ちましたよ」

キョン「ん?なんだこの紙?」

【今日はありがとうございました。
 お礼をしたいので、もしよろしければ明日の16時に駅に来て下さい。
                              アナ】

キョン「っ!?古泉、今何時だ?」

古泉「5時5分前ですね」

キョン「すまん!急用が出来た!先帰る!じゃあな!」

ガチャッ タッタッタッタ

古泉「……」

長門「……」

古泉「行ってしまいましたね……」

長門「……」ズーン


63:aFPYZIUy0
長門ww



10.
~駅~

キョン「まだいるか?」タッタッタッタ

キョン「……っ!?」タッタッタッタ

キョン「遅くなってすまん!」ゼエゼエ ハァハァ

アナ「あっ、キョンお兄さま!」

キョン「すまん、紙に気が付かなくて」

アナ「こちらこそ分かりにくくて申し訳ないですわ」

キョン「すまんな……お礼なんてわざわざ良かったのに。
    それに小学生がこんな時間に外に1人でいちゃ危ないしな」

アナ「そんなに子供じゃありませんわ」

アナ「これ、お菓子を作ったのでもしよろしければ食べてください」

キョン「ああ、わざわざすまない、ありがとな」

アナ「いえ」

キョン「さっ、家まで送ってってやるから帰るぞ」

アナ「えっ?」

キョン「しかしアナちゃんはわざわざお礼だなんて律儀だな。妹に見習わせたいぐらいだ」

アナ「あ……はは、ありがとうございます」


アナ「あ、あの!」

キョン「ん?どうかしたか?」

アナ「キョンお兄さまはこの後御用事でもありますか?」

キョン「いや、特にはないが」

アナ「あっ、そうしたら是非我が家に寄っていってください!昨日のお礼を!」

キョン「いや、さっきお菓子貰ったしそんなに気を遣わないでも大丈夫だ。
    それにいきなり俺が行ったらご両親も驚かれるだろう」

アナ「今、両親はいないから気にしないでください」

キョン「しかし……」

アナ「最近物騒だから1人でいるのが怖いですわ」

キョン「……仕方ないな。なにかあったら大変だしな」

アナ「ありがとうございます!」


11.
―――――
――――
―――
――


キョン「お邪魔します」

アナ「いらっしゃいですわ」


古泉「彼が心配で尾行してきましたが……」

長門「……」ズーン

古泉「まさか彼がそのような趣味にはしっていたとは……、
   涼宮さんがもし知りでもしたら世界崩壊ですよ」

長門「……」ズーン

古泉「友として止めるべきか止めぬべきか……僕はどうすれば……ん?」

長門「……」ピクピク

古泉「長門さん、しっかりして下さい長門さん」

~アナ宅~

キョン「しかしでかい犬だな」

アナ「フルシアンテですわ」

キョン「フルアンシテ?」

アナ「フルシアンテですわ」

キョン「フルンシアンテ?」

アナ「フルンシアンテ……あれ?フルアンシテ……あれ?フルシン……」

キョン「フルシアンテな」

アナ「もう、キョンお兄さまったら」

キョン「ははっ、すまんな」

アナ「うふふ」


12.
キョン「ほぉ、ここがアナちゃんの部屋か。可愛らしいな。……ん?あのクローゼット」

アナ「開けないでください」

キョン「……」

アナ「開けたらキョンお兄さまでも許しませんわ」

キョン「……」

アナ「じゃ、キョンお兄さま――そこに座ってください」

キョン「そこって、ベッドの上か?いいのか?」

アナ「はい。ベッドの上以外に座ったら駄目ですわ」

キョン「……」

アナ「ふ、ふう。この部屋、なんだか、暑いですわね」

キョン「暑いんなら、そこの壁に据え付けられているエアコンを入れればいいんじゃ……」

アナ「だ、駄目ですわ!キョンお兄さまはこの地球がどうなってもいいのですか!?」

アナ「地球温暖化は二酸化炭素で大変なんですわ……
   炭素が酸化されるだけでも大変なのに、それがダブルなんですわよ」

キョン「そ、そうか……」

アナ「そ、それに、キョンお兄さま、エアコンなんて昔はなかったんですから……
   心頭滅却すれば火もまた鈴虫ですわ」

キョン「火から生命を作り出すとは、それは斬新な錬金術だな……」

アナ「キョ、キョンお兄さまも、暑いのでしたらそのブレザー脱いだらどうですか?」

キョン「ん?俺か?」

アナ「暑くなくても、キョンお兄さまはそのパーカーを脱ぐ以外ないんだよ」

キョン「脱ぐ以外ないとは……」

アナ「じゃ、キョンお兄さま。
   まずジュースを飲みましょうか……コップはひとつしかないのですけれど」

キョン「なんでひとつしかないんだ!?」


13.
アナ「べ、別に回し飲みで構わないですわよね?」

キョン「いや、まあ、構わないけど……」

ゴクゴク

キョン「……アナちゃん。これ、お酒じゃないよな?」

アナ「違いますわ、ただのコーラですわ」

キョン「まぁ、確かに味はコーラだが」

アナ「王様ゲーム、しましょう」

キョン「……」

アナ「……」

キョン「ま、まあ、王様ゲームはやめておこう」

アナ「ツイスターゲーム」

キョン「へえ、そりゃ知らないな。どんなゲームだ?教えてくれよ。」

アナ「はい、教えて差し上げますわ……その身体に」

キョン「ははは、楽しみだな」


キョン「へえ、これがツイスターゲームか。初めて見たな」

アナ「ふふっ、教えて差し上げますから安心してください」

キョン「ああ」

ピンポーン

アナ「っ!?」

キョン「親か!?俺いたらまずいんじゃないか!?」

アナ「えっと……どうしましょう……どうしましょう……」

キョン「ん?けど親なら呼び鈴は鳴らさないよな」

アナ「あ……」

キョン「お客さんか?」

伸恵「アナちゃーん!今日1人なんでしょー!?遊びに来たよー!」

美羽「開けろー!」


14.
キョン「えっと……俺は?」

アナ「そこで待っていてください」

キョン「ああ」

アナ「はーい!今開けますわー!」タッタッタッタ

キョン「まさか翌日に再開することになるとは」

ガチャッ

伸恵「アナちゃんの部……ん?」

キョン「……」

伸恵「……」

キョン「……よう」

伸恵「……」

伸恵「なんでお前がアナちゃんの部屋にいるんだよ!?」ドカッ

キョン「おふっ!」

伸恵「おい、しかもなんでアナちゃんもお前もそんなに薄着なんだ?あ?」ギリギリ

キョン「ぐ、苦し……」

伸恵「しかもお菓子もお酒が入ってるものしかねぇなぁ。
   どういうことだ?あ?
   まさかよからぬ事をしようとしてた訳じゃないだろうな?あ?」ギリギリ

キョン「ご、誤解……だ……は、離……せ……」パンパン

千佳「ちょっとお姉ちゃん何してるの!?」

アナ「や、止めて下さい!お姉さま!」

茉莉「うっ……ひっぐ……お兄ちゃん……痛そうだよ……可哀想だからやめてあげて……」

美羽「誰?アナちゃんの彼氏?」


15.
アナ「私が昨日のお礼に招待したのですわ!」

伸恵「え?そうなのか?」パッ

キョン「げほっ!ごほっ!ひ……人の……話ぐらい……聞け!」ゼエゼエ ハァハァ

伸恵「いやぁ、悪いね」

キョン「何が悲しくて2日連続で暴行を受けなければならんのだ」

伸恵「だから悪かったって」

キョン「全く……」

千佳「大丈夫ですか?」

キョン「あ、ああ……。ありがとう、大丈夫だ」

千佳「お姉ちゃんがすいません」

キョン「なに、気にするな」

美羽「ねぇ、あれ誰なの?アナちゃんの彼氏?」


キョン「俺はもう帰るよ」

アナ「えっ!?まだお礼もなにも出来ていませんわ!」

キョン「いや、クッキー貰ったしな。後は皆でゆっくりした方がいいだろ」

茉莉「お兄ちゃん帰っちゃうの?」

千佳「今から夕飯作るから良かったらどうですか?」

アナ「是非!」

キョン「いや、しかし……」

伸恵「ぁあ?アナちゃんの言うことが聞けねーのか?」ギュッ

キョン「胸ぐらを掴むな」

伸恵「あ?」

キョン「すいません、食べていきます」

千佳「じゃあ今から作るね」

美羽「ねえ?あれ誰なの?ねえ?」


16.
キョン「……」(参ったな……)

伸恵「……」スッー プハー

キョン「しかし広い庭だな。ここだけヨーロッパみたいだ」

伸恵「庭で吸うタバコは上手いなぁ」

キョン「……」

伸恵「吸うか?」

キョン「吸わん」

伸恵「千佳ー!まだ出来ないのかー!?」

千佳「今作りはじめたばっかりでしょー!」

伸恵「えー」

キョン「お前は手伝わないんだな」

伸恵「何か文句あんのか?」

キョン「はぁ……」

伸恵「よし、サッカーするか」

キョン「は?」

伸恵「あっち行け。こことそこがゴールな」

キョン「いや、意味が分からん」

伸恵「食前の運動だよ」

キョン「なんだそれ……」

伸恵「はい、ピー」

キョン「なっ?」

伸恵「……はっ!」

キョン「っ!?これは……噂で聞いたヒールリフト……!?」

伸恵「痛っ!」ガンッ!!

キョン「……」

伸恵「……」

キョン「思いっきり背中に当たってるじゃないか」

伸恵「……うるさい」


17.
~台所~

千佳「アナちゃんそれとってもらえる?」

アナ「はい」

千佳「ありがとう」

美羽「ねぇ、あれ誰なの?」

千佳「さっき話したでしょ。アナちゃんを助けてくれてお姉ちゃんが迷惑をかけちゃった人だよ」

美羽「あー」

アナ「茉莉さん、それは使い方が違いますわ」

美羽「てっきりアナちゃん彼氏かと」

アナ「なっ!?べっ、別にそんなんじゃ……ありませんわ……」

美羽「よし!アナちゃんを任しても大丈夫かテストしてくる!」

千佳「ちょっと、変なことしないでよね」

美羽「……」タッタッタッタ

千佳「行っちゃった……」

~庭~

キョン「はい、ゴール」ポンッ

伸恵「あっ!卑怯だぞお前!」

キョン「卑怯もなにもお前が勝手に転んだろ」

伸恵「うるさい、1回しか成功したことないんだよ」

美羽「私も混ぜろー!」

キョン「?」

伸恵「よし、美羽、パスだ!」シュッ

美羽「シュート!」ドカッ

キョン「おふっ!」バチン

伸恵「ナイッシュー」

美羽「イエー!」

キョン「ボールが……顔に……」ガクン


18.
~台所~

美羽「ただいまー」

千佳「あっ、もう戻ってきたの」

美羽「うん」

アナ「一体何をしてきたんですの?」

美羽「あの人全然だめだった」

千佳「なにが?」

美羽「顔にボールぶつけただけで倒れちゃったよ」

千佳「何してんだお前!」

アナ「ちょっ!?」


キョン「んぅ……」ガバッ

伸恵「おお、ナイス顔面ディフェンスだったぞ」

キョン「そんなものした覚えはない。あれはただの事故だ」

伸恵「私の不戦勝な」

キョン「容赦ないな……」

伸恵「飯はまだかー!?」

千佳「後ちょっとー!」

伸恵「えー」

キョン「お前は……」


19.
キョン「お前……随分と慕われてるみたいだな」

伸恵「みんな可愛いよなぁ」

キョン「子供好きの不良とかいたんだな」

伸恵「だから不良じゃねーっつーの」

キョン「そうかい」

伸恵「……」スッー プハー

キョン「まぁ確かに……ただの不良ならこんなにも慕われないよな」

伸恵「だから不良じゃねーって何回言えば分かるんだ」

キョン「えっ?声に出てたか?」

伸恵「馬鹿かお前」

千佳「ご飯出来たよー!」

キョン「おっ、出来たみたいだぜ」

伸恵「よし、行くか」


伸恵「おお、美味そうだな」

キョン「凄いな、これ千佳ちゃんが作ったのか」

千佳「アナちゃんや茉莉ちゃんも手伝ってくれました」

美羽「私は?」

アナ「私も手伝いましたのよ」

キョン「凄いな、美味そうな鍋だ」

千佳「えへへ」

伸恵「まぁ鍋は誰が作っても同じだけどな」

美羽「ですよねー」


20.
アナ「キョンお兄さま、どうぞ」

キョン「ああ、ありがとう」

千佳「はい、お姉ちゃん」

伸恵「おー、サンキュー」

キョン「うん、美味いよ」モグモグ

千佳「本当ですか、良かったぁ」

アナ「えへへ」

茉莉「とっても美味しいよぉ」

千佳「ありがとう茉莉ちゃん」

伸恵「うん、美味いな。アナちゃんと茉莉ちゃんの愛情が感じられる」

美羽「まぁ鍋は誰が作っても同じだけどね」

伸恵「んなわけねーだろ」

美羽「っ!?」


美羽「茉莉ちゃん、茉莉ちゃん、豚の死体」

茉莉「ひっ」ビクッ

伸恵「嫌な言い方すんな」

美羽「萎びた白菜」

茉莉「ひぅっ」ビクッ

千佳「茉莉ちゃん、そのままだから」

美羽「キョンお兄ちゃんと伸恵お姉ちゃんって似てるよね」

伸恵「ぁあ?どこがだよ」

美羽「常にだるそうな感じとかやる気なそうな感じとか眠そうな眼とか」

伸恵「馬鹿にしてんのかてめぇ」

キョン「……」(ファミレスでも言われたな……俺そんなにだるそうか……?)


134:rxQk3nUB0
鍋は忠実なんだなw



21.
キョン「ふぅ……ご馳走様。美味かったよ」

千佳「ありがとうございます」

アナ「うふふ」

美羽「まぁまぁでしたね」

伸恵「さて、食後の一服でも吸ってくるかな」

千佳「ちょっと、お姉ちゃん何もしてないんだから後片付けぐらいしてよ」

キョン「ああ、それくらい俺がやるよ。ご馳走になった身だしな」

アナ「いえ、キョンお兄さまはゆっくりしていてください」

キョン「いや、それじゃ俺の気も収まらないしな。やらせてくれ」

伸恵「ほらっ、そう言ってることだし」

千佳「お姉ちゃんもやるの!」

伸恵「分かったよ」

~台所~

伸恵「人使いの荒い店だな」ガシャガシャ

キョン「そうでもないだろ」ジャー

伸恵「全く……」ジャー

キョン「少しは千佳ちゃんを見習ったらどうだ」ガシャガシャ

伸恵「どういう意味だよ」ガシャガシャ

キョン「そのまんまの意味だ」フキフキ

伸恵「ああ、めんどくせー」ガシャガシャ

キョン「ちゃんと洗えよ」ジャー

伸恵「分かってるよ」フキフキ

―――――
――――
―――
――


キョン「じゃあ俺は帰るよ。今日はありがとな」

アナ「いえ、こちらこそありがとうございました」

伸恵「アナちゃん茉莉ちゃん後で一緒にお風呂入ろうねー」

美羽「私も一緒に入る!」

千佳「二人ともうるさい」

キョン「それじゃあ」

アナ「はい、駅までお見送りしますわ」

キョン「ありがとな、だが危ないから大丈夫だ。それじゃ」

伸恵「じゃあな」

千佳「おやすみなさい」

ガチャッ バタン

キョン「……」テクテク


22.
キョン「……」テクテク(うちの妹はあの子たちに比べたら幼すぎないか?)

キョン「……」テクテク(心配だな……)

伸恵「おい」

キョン「うおっ!?」

伸恵「なにぼっーと歩いてんだよ」

キョン「何しに来たんだ?俺なにか忘れ物したか?」

伸恵「別に……見送りに来ただけだ。千佳が行けってうるさいからな」

キョン「だが帰りはお前1だぞ、危ないだろ」

伸恵「タバコ1本分の距離だから問題ない」

キョン「そうかい」


キョン「いい子たちだな、皆」テクテク

伸恵「まぁ変な奴もいるがな」テクテク

キョン「タバコ吸わんのか?」テクテク

伸恵「うるせぇな、私の勝手だろ」テクテク

キョン「なっ……」テクテク

伸恵「……」テクテク

キョン「しかしお前は……タバコは吸うわ酒は飲むわ無免許運転するわ……こんな奴初めて見たぜ」テクテク

伸恵「別に気にすることでもないだろ」

キョン「法律ぐらい守れ」


23.
キョン「ここまでで大丈夫だ。後は道は分かる」

伸恵「そうか」

キョン「ああ、それじゃあ今日はありがとな」

伸恵「気にすんな」

キョン「まぁお前は何もしてないがな」

伸恵「あ?」

キョン「……」(普通に怖い……)

伸恵「まぁいい、それじゃあな」テクテク

キョン「ああ」


キョン「ふぅ……帰るのが遅くなってしまったな」テクテク

キョン「妹も早く大きくなってほしいものだ」テクテク

キョン「……ん?」テクテク

長門「……」

キョン「あそこにいるのは長門か?」テクテク

長門「……」

キョン「よっ、長門。奇遇だなこんなところで会うなんて」

長門「そう」

キョン「何してたんだ」

長門「……散歩」

キョン「そうか」

長門「決して待ち伏せなどではない」

キョン「ん?」

キョン「散歩してたのか、それじゃあな」

長門「待って」

キョン「ん?なんだ?」

長門「私も帰る」

キョン「そうか、それじゃあ一緒に行くか」

長門「……」コクッ

キョン「……」テクテク

長門「……」トテトテ

キョン「……」テクテク

長門「……」トテトテ ジッー

キョン「ん?どうかしたか長門」

長門「……」ジッー


24.
キョン「ん?屋台のおでんか?」

長門「……」ジッー

キョン「なんだ食いたいのか?ちょっと待ってろ」

長門「……」コクッ

キョン「すいません、持ち帰りで。適当にください」

屋台「あいよ」

キョン「どうも」

長門「……」

キョン「ほらっ、食おうぜ」

長門「……」コクッ

キョン「そこのベンチにでも座るか」

長門「……」コクッ

キョン「ほら」パカッ

長門「いただきます」パクパク モグモグ

キョン「俺はいらんから1人で食っていいぞ。もう飯食っちまったんだ」

長門「……そう」モグモグ

―――――
――――
―――
――


長門「ご馳走様」

キョン「食ったか。よし、それじゃあ行くか」

長門「……」コクッ


25.
~翌日:放課後~

キョン「ったく、ハルヒの奴……放課後に買い出しに行かせるとかどんだけ人使い荒いんだよ」テクテク

キョン「何故また学校に戻るなんて真似をしなくてはならん」テクテク

伸恵「よっ」ブロロロロ

キョン「だいたいあいつはいつもいつも」テクテク ボソボソ

伸恵「おい」ドカッ

キョン「おふっ!」

伸恵「なにぼっーとしてんだよ」

キョン「ん?ああ……お前か。奇遇だな」

伸恵「学校の帰りか?」

キョン「まぁそんなところだな。また戻らなければならんが」

伸恵「なんだそれ?」

キョン「お前もそうなのか?」

伸恵「いや、私は学校行くの面倒くさかったから川原とかでゆっくりしてた。その帰り」

キョン「おま……」

キョン「そのスクーターも無免か」

伸恵「だから持ってるって言ってんだろ。お前これからどっか行くのか?」

キョン「ああ、ホームセンターに行かねばならん」

伸恵「ホームセンター……?……ああ、あそこか。遠いだろ。乗せてってやろうか?」

キョン「ヘルメットは?」

伸恵「んなもんねーよ」

キョン「お断りだ」

伸恵「細かいなー」

キョン「それじゃあな、俺は電車で行くから」

伸恵「ああ」


26.
~ホームセンター~

アリガトウゴザイマシター

キョン「よし、これで必要なものは全部買えたな。さて、戻るか……」テクテク

ウィーン ザー ザー

キョン「……雨」

ザー ザー

キョン「普通に強いな……止むのかこれ……?」

ザー ザー

キョン「いつから降ってたんだ……?全く気が付かなかった……」

ザー ザー

キョン「止むまで待つしかないな……」

~10分後~

キョン「止む気配がないな……」

キョン「はぁ……」

伸恵「おい」

キョン「っ!?」

伸恵「よっ」

キョン「よって……お前は何故ここにいるんだ?」

伸恵「あ?偶然通りかかっただけだ」

キョン「そうかい」

伸恵「ほらよ」スッ

キョン「ん?なんだこれ?」

伸恵「見りゃ分かんだろ」

キョン「いや、傘なのは分かるが……」

伸恵「会った時お前手ぶらだったからな」スッー プハー

キョン「ああ……そういえば」


197:4Gy1zy3e0
伸姉はやさしいなぁ



27.
キョン「すまんな、わざわざ」

伸恵「ぁあ?勘違いしてんじゃ…………ん?」

キョン「?」

伸恵「おい、やっぱ傘返せ」

キョン「は?」

伸恵「私の分の傘がなかった」

キョン「おい」

伸恵「早く返せ」

キョン「お前馬鹿だろ」

伸恵「あ?」

伸恵「早く返せ」スッ

キョン「お前なんのために来たんだよ……」

伸恵「ほらっ、早く行くぞ。途中まで一緒だろ」

キョン「俺に濡れながら帰れと!?」

伸恵「男だから別にいいだろ」

キョン「よくねーよ!」

伸恵「……」

キョン「……」

伸恵「……2割程度なら傘に入れてやる」

キョン「は?」

伸恵「だから2割程度なら傘に入れてやるって言ってんだよ」

キョン「ああ……すまん、頼むよ」


キョン「……」テクテク

伸恵「おい」スッー プハー

キョン「なんだ?」テクテク

伸恵「傘もっとこっちに寄せろよ」テクテク

キョン「充分寄せてるだろ。だいたい傘が小さいんだよ」テクテク

伸恵「ったく」スッー プハー


長門「先を越された……」ズーン


200:I1LrpUO+O
伸姉かわいい



28.
キョン「雨強いな」(体の右半分がびしゃびしゃだ……)

伸恵「おい」

キョン「なんだ?」

伸恵「肩が雨で濡れてんだよ」

キョン「そうかい」

伸恵「もっとこっちに寄せろよ」

キョン「分かったよ」

伸恵「ったく」スッー プハー

キョン「お前はタバコ吸いすぎだ」

伸恵「別にいいだろ」

キョン「お前は……」

伸恵「ああ、そこ左に曲がれ」

キョン「近道かなにかか?」

伸恵「家帰んに決まってんだろ」

キョン「は?」

伸恵「家ついたらその後傘貸してやるよ」

キョン「ああ、そういうことか。わざわざすまんな」

伸恵「……」スッー プハー

キョン「タバコ臭せぇ」

伸恵「あ?」


キョン「しかしわざわざ悪かったな」

伸恵「……」スッー プハー

キョン「……」

伸恵「お前ホームセンターなんかになに買いに行ってたんだ?」

キョン「ああ、色々とな。なんか必要らしい」

伸恵「なんでぱしられてんだよ」

キョン「俺は雑用らしいからな」

伸恵「お前やっぱ虐められてんのか?」

キョン「何故そうなる」


29.
伸恵「着いたぞ」

キョン「ああ、わざわざ悪かったな」

伸恵「ったく、びしょ濡れになっちまった」

キョン「悪かったな。傘は今度返しに来るよ」

伸恵「好きにしろ」

千佳「お姉ちゃんお帰りー、あっ、キョンお兄ちゃん、いらっしゃい」

キョン「ああ、千佳ちゃん」

千佳「うわっ、凄いびしょ濡れ、今タオル持ってくるね」

キョン「いや、そんな気にせんでも」

千佳「駄目だよ、ちゃんと拭かないと風邪ひいちゃうよ。
   今タオル持ってきますから待っててね」タッタッタッタ

キョン「よく出来た妹だな」

伸恵「まぁな」

キョン「誰かと違ってな」

伸恵「あ?」


伸恵「……」ギリギリ

キョン「ぐ……苦し……い」パンパン

千佳「タオル持ってきってお姉ちゃん何やってんの!?」

伸恵「ああ、首絞めてるだけだろ」ギリギリ

キョン「うぐぐ……」ピクピク

千佳「何やってんだお前!」

伸恵「ああ」パッ

キョン「げほっ!ごほっ!この不良女め……」

伸恵「あ?」


長門「家に……入っていった」ズーン


233:igV+UbuL0
長門ただのストーカーじゃねーかwwwww



30.
キョン「悪いな、タオルまで貸してもらって」

千佳「気にしないで大丈夫だよ」

伸恵「本当だよ、感謝しろよ」

千佳「お姉ちゃんは黙ってて」

キョン「しかし千佳ちゃんは料理が上手なんだな。売り物とは全然違うよ」ポリポリ

伸恵「凄いだろー、千佳のお菓子は美味いんだぞ」

キョン「なんでお前が自慢気なんだよ」

ガラガラ バッ!!

美羽「どーもお世話になってます!」

キョン「っ!?窓から!?」

伸恵「いつものことだから気にすんな」

キョン「いつものこと!?」

美羽「あっ、また出たなもみあげマン!」

キョン「もみあげマン!?」

美羽「なんだ私にそんなに会いたかったのか」

伸恵「こいつ頭おかしいんだ。放っといていいぞ」

キョン「随分な言い方だな」

美羽「なになに、お姉ちゃんの彼氏なの?」

キョン・伸恵「違う」

キョン「断じて違う」

美羽「ただではお姉ちゃんはやらんからなー!」

伸恵「だから違うって言ってるだろ」

キョン「元気な子だな」

伸恵「可哀相な奴なんだよ」


251:6OVIlXMK0
ハルヒvs伸姉

252:nl5E0ABIO
>>251 勝負にならねぇ



31.
美羽「もみあげー」ギュッー

キョン「こら、もみあげを引っ張るな」

伸恵「お前学校戻んなくても平気なのか?」

キョン「ああ、そういや……まぁもういいだろ。
    今から戻るのはさすがに大変だしな。はぁ、明日どやされそうだ」

千佳「ちょっとみっちゃん。いい加減もみあげから手を離しなさいよ」

美羽「伸恵お姉ちゃんは簡単にはやらんからなもみあげマン」ギュッー

キョン「いらん」

美羽「お兄ちゃんなんて茉莉ちゃんで十分だ!」

伸恵「茉莉ちゃんはお前にはやらん。私のもんだ」

キョン「なんだお前は……」

千佳「お兄ちゃんまだクッキーあるよ」

キョン「ああ、もう大丈夫だ。ありがとな」

千佳「うん」

キョン「さて、そろそろ帰るかな」

千佳「えっ、もう帰っちゃうの?」

キョン「ああ、あまり長居するのは迷惑かかるしな」

千佳「そんなことないよ。いつもみっちゃんとかアナちゃんとかも来てるし」

キョン「仲良いんだな、みんな」

千佳「うん」

キョン「あっ、そうだ。悪いが傘貸してもらえるか?」

千佳「うん、分かった」


32.
千佳「えっと……お兄ちゃんが持ってても大丈夫そうなのは……」ガサガサ

キョン「なんでもいいぞ」

千佳「うん、このお姉ちゃんの黒い傘なら大丈夫だね」

キョン「ああ、すまんな。それを借してもらうよ」

千佳「あっ、荷物部屋に置きっぱなしだね」

キョン「ああ、取りに行かないとな」

ガチャッ

伸恵「スッー……スッー……」

キョン「寝てるな」

千佳「もう、お姉ちゃんったら人の部屋で。ほらっ、お兄ちゃんもう帰るよ!」

伸恵「んっ……んぅ……」

キョン「ああ、起こさないで平気だ。寝かせといてやってくれ。それじゃあな、今日はありがとう」

千佳「あっ、待って。私も一緒に外に行く」

キョン「なにか用事があるのか?」

千佳「うん、コンビニに行くの」

キョン「そうか、じゃあ一緒に行こうか」

美羽「じゃあなお兄ちゃん!」

キョン「ああ、それじゃあな」

ガチャッ バタン

キョン「さて、行くか」

千佳「ねぇ、お兄ちゃん」

キョン「なんだ?」

千佳「お兄ちゃんの傘に一緒に入ってもいい?」

キョン「ん?別に構わないが」

千佳「本当?ありがとうお兄ちゃん」

キョン「まぁ、千佳ちゃんがそうしたいなら好きにしてくれ」

千佳「うん」


268:sJeVbS+v0
こいつ・・・

269:sL7RC9IL0
キョンが憎いキョンが憎い・・・



33.
キョン「へぇ、コンビニにお菓子を買いに行くのか」

千佳「うん。新しいのが出たら研究してるんだ」

キョン「へぇ、凄いな」

千佳「えへへ」


古泉「彼が幼い女の子と相合傘を……」

古泉「どうしましょう……友人として止めるべきか否か」

古泉「そこに愛があるのならば邪魔をするなんて……」

古泉「ん?見た感じあの女の子は10才から12才ぐらいですね。
   よく考えたらあまり年離れてないのですね」

古泉「でもさすがに小学生は……」

古泉「どうしましょう……彼がよからぬ道へと進んでいく……」

イラッシャイマセー

キョン「いつもこのコンビニで買ってるのか?」

千佳「うん」

キョン「目当てのものはあったか?」

千佳「うん、あったよお兄ちゃん」

キョン「どれ……」

千佳「あっ、いいよ。お金ちゃんと持ってきたし大丈夫だよ」

キョン「なに、気にするな。美味しいクッキーのお礼だ」スッ

千佳「あっ」

キョン「他にはなにか欲しいものないか?」

千佳「うん、大丈夫だよお兄ちゃん。ありがとう」


34.
アリガトウゴザイマシター

キョン「それじゃあな、今日はわざわざありがとな。傘は今度返しに行くよ」

千佳「こっちこそありがとね、それじゃあね」テクテク

キョン「ああ」

キョン「行ったか……全く、妹もあれぐらい大きくなってくれないものかね」

キョン「……」テクテク

キョン「……ん?」

長門「……」

キョン「あそこにいるのは長門か?」

長門「……」

キョン「おい、長……っ!?お前こんなところで傘もささないでなにやってんだ!?
    びしょ濡れじゃないか!風邪ひくぞ!」

長門「……」

キョン「ほらっ、取り敢えず傘に入れ!」

長門「……」コクッ

キョン「どこか店にでも……だがこんなびしょ濡れじゃ……」

長門「……」

キョン「取り敢えず急いお前の家帰るぞ!」

長門「……」コクッ

キョン「傘もささずになにやってたんだお前は……」

長門「……相合傘」

キョン「ん?なにか行ったか?」

長門「……」フルフル


~影~

古泉「長門さん……頑張ってください……!彼を正しい道に引き戻してください!
   ……しかし……心配で彼を尾行していたらまさか長門さんまで出てくるとは……」


35.
~長門宅~

キョン「全く……」フキフキ

長門「……」

キョン「ほらっ、頭こっち向けろ。傘もささずになにやってたんだよ」フキフキ

長門「……」

キョン「はぁ……」ワシワシ

長門「……」

キョン「寒くないか?大丈夫か?」

長門「……平気」

キョン「よしっ、それじゃあな。俺は帰るよ」

長門「待って」

キョン「なんだ?」

長門「ご飯」

キョン「ご飯?」

長門「食べていって」

キョン「いや、しかし……」

長門「……」ジッー

キョン「……分かった、いただこう」

長門「そう」

キョン「よいしょっと」

長門「今用意する」

キョン「ああ」


36.
長門「出来た」コトッ

キョン「やはりカレーか……とサラダか」

長門「そう」

キョン「凄い量だな。いただきます」モグモグ

長門「……」ジッー

キョン「うん、美味いよ。ありがとな長門」モグモグ(まぁ、レトルトなわけだが……)

長門「そう」

キョン「ああ」モグモグ

長門「……良かった」

キョン「ん?なにか言ったか?」モグモグ

長門「……」フルフル

キョン「そうか」モグモグ

長門「……」コクッ

―――――
――――
―――
――


キョン「ご馳走様」

長門「……」

キョン「美味かったよ」

長門「そう」

キョン「ふぅ……」

長門「受動喫煙に気をつけるべき」

キョン「……受動喫煙?あのタバコの煙を吸っちまうってやつか?」

長門「そう。あなたの体に害を及ぼす」

キョン「どうしたんだいきなり?……まぁ、ありがとな。気をつけるよ」

長門「そう」

キョン「ご馳走様、それじゃあまた明日な」

長門「……」コクッ


37.
~翌日~

キョン「……」

キョン「まさかの寝坊をしてしまった……」

キョン「今……10時か……」

キョン「そういや家族は田舎に帰ってるんだったな」

キョン「学級閉鎖とか羨ましいぜ……」

キョン「準備しなくては」


キョン「……」コキコキ

キョン「どうせ今から行っても遅刻だしな、たまには違う道から行ってみるか」コキコキ

キョン「……」コキコキ

キョン「ふむ、川原を走るのはやはり気持ちが良いな」コキコキ

キョン「……ん?」コキコキ

キョン「あの川原で座ってるタバコ吸ってる奴……」ジッー

伸恵「……」スッー プハー

キョン「やっぱあいつか……」

伸恵「……」スッー プハー

キョン「よう」

伸恵「ん?」

キョン「なにしてんだこんな時間に」

伸恵「お前こそ何してんだよ。ってかお前私のストーカーか?」

キョン「自惚れるな。お前をストーカーするぐらいなら
    俺はマイスウィートエンジェルをストーカーする」

伸恵「なんだそれ」

キョン「こんな時間に……またサボりか?」

伸恵「悪いかよ。てかお前はなんだよ」

キョン「俺は寝坊しただけだ」

伸恵「対して変わらねーじゃねぇか」

キョン「遅刻とサボりは違う」

伸恵「学校行くの面倒くせーんだよ」ゴロッ

キョン「だからってこんなところでごろごろしてんのもどうかと思うがな」

伸恵「ああ、ビール飲みてぇ」

キョン「お前は……」


~木の影~

長門「……また」ズーン


38.
キョン「全く……」

伸恵「腹減ったな……」

キョン「ん?」

伸恵「行くか?」

キョン「は?」

伸恵「新しい居酒屋が出来たらしいんだよ。だから今から飯食いに行くか」

キョン「……」

伸恵「……」

キョン「行かん」

伸恵「あ?」

キョン「馬鹿かお前、行くわけないだろ。そもそも居酒屋ってなんだよ」

伸恵「今の時間はちぃ達も学校だからいないんだよ」

キョン「いや、学校行けよ」

伸恵「なんだよ、私に1人で居酒屋行けっていうのか?」

キョン「だから学校行け」

伸恵「よし、行くか」

キョン「おまっ……」

伸恵「ほらっ、後ろ乗れ」

キョン「俺の自転車はどうすんだ?」

伸恵「適当にそこら辺置いときゃいいだろ」

キョン「……」


38.
キョン「ヘルメットは?」

伸恵「ねーよ。早く行くぞ」

キョン「……」

伸恵「さて、なに食べようかな」ブロロロロ

キョン「お前……不良のくせに寂しがりやなんだな」

伸恵「あ?」

キョン「ああ……学校さぼっちまった……」


伸恵「細かいことは気にすんな」

キョン「細かくねーよ!」

―――――
――――
―――
――


イラッシャイマセー

キョン「途中で警察に捕まるかと思った……」

伸恵「あ?なんでだよ?」

キョン「ん?」

店員「ですからお客様。学生の方をこの時間に入れることはなりません」

キョン「そりゃそうだ」

伸恵「あ?別にいいだろうが」

キョン「良くない。早く出るぞ」ズルズル

伸恵「なっ!?離せ!てめっ!」

キョン「あはは、すいませんでしたー」


39.
伸恵「はぁ……お前責任持って他の店探せよ」

キョン「何故俺が……自分で調べればいいだろ」

伸恵「いや違う。そういうことじゃない」

キョン「は?」

伸恵「探せ」

キョン「……サー」

伸恵「なんだそれ」

キョン「というか俺必要か?」

伸恵「お前いないと私がご飯食べれないだろ」

キョン「どんだけ寂しがりやなんだよ」

伸恵「いいから早く探せ」

キョン「サー」


キョン「そういえば最初いた川原の辺りに店なかったか?ケーキとかの」

伸恵「今ケーキ気分じゃねーよ」

キョン「じゃあなんならいいんだよ」

伸恵「特にはないけど」

キョン「お前は……取り敢えず俺はそこぐらいしか思い当たらん」

伸恵「また戻るのか、面倒くせーなー」

キョン「諦めろ」

伸恵「しょうがねぇなー、早く後ろ乗れ」

キョン「またか……」

―――――
――――
―――
――


イラッシャイマセー

伸恵「本当にケーキしかないな」

キョン「中々良い雰囲気の店じゃないか」

伸恵「このケーキセット2つ」

店員「かしこまりましたー」

キョン「もう昼か、さすがに俺も腹減ったな」

伸恵「はぁ、やっと飯にありつける。タバコタバコっと……ん?」

キョン「ん?」

伸恵「はぁ……」スッ

キョン「赤ん坊がいるところでは吸わないんだな」

伸恵「悪いかよ」

キョン「殊勝な心がけだ」


40.
キョン「中々美味いな」

伸恵「なっ」

キョン「はぁ、今日飯どうするかな……」

伸恵「なんの話?」

キョン「いや、今日1人なんだ」

伸恵「そうか、だから寝坊とかしたのか?」

キョン「まぁな、いつもは妹が無理矢理起こしてくるから」

伸恵「お前も妹いたのか」

キョン「まぁな」

伸恵「飯はどうすんだ?」

キョン「まぁ適当にすますさ」

伸恵「うちに食いにくるか?」

キョン「いかん。精々1人を堪能させてもらうさ。お前と違って寂しがりやじゃないしな」

伸恵「あ?」


伸恵「なぁ」

キョン「なんだ?」

伸恵「私財布に金入ってなかった」

キョン「なっ!?」

伸恵「いや、すっかり忘れた」

キョン「お前!金ないのに飯食いに行こうとか言ってたのか!?」

伸恵「あ?悪いかよ」

キョン「俺が金持ってなかったらどうしてたんだよ!?」

伸恵「うるせーなー。私だって今日ぐらい奢ってやろうと思ってたんだよ」

キョン「お前は……」

伸恵「悪いな」

キョン「全く……」


41.
キョン「ああ……学校さぼっちまった……」

伸恵「そんぐらいいいだろ別に」

キョン「不良と一緒にするな」

伸恵「あ?」

キョン「もう2時すぎじゃねぇか」

伸恵「えっ、もうそんな時間?」

キョン「ああ、気がつかんかった。千佳ちゃんたちももう学校終わってるんじゃないか?」

伸恵「そうかも」

キョン「呼ばないのか?」

伸恵「なにを?」

キョン「千佳ちゃんたちをだ」

伸恵「なんでだよ」

キョン「俺といるよりあの子たちといる方が良いだろ」

伸恵「……別に」

キョン「は?」

伸恵「まぁお前と違って可愛いけどな」

キョン「男子高校生に可愛さを求めるな」


キョン「そろそろ出るか」

伸恵「そうだな、ごちそうさん」

キョン「全くお前は」

店員「1800円でございます」

キョン「はい、レシートは大丈夫です」

店員「ありがとうございましたー。可愛い彼女さんですね。ふふっ」

キョン「いえいえ、そんなんじゃありませんよ」

店員「ふふっ、ありがとうございましたー」

ガラガラ

伸恵「おお、来たかちょっとタバコ吸わせてくれ」

キョン「全く……」


409:GIC/oy6+O
この雰囲気いいな

416:qcUtGkUd0
伸姉かわいいよ伸姉

422:4AF+rbPuO
ハルヒ「ねえ気付いてあたしの存在」

423:TJV/5QpWO
>>422
誰だっけお前?

424:dT4s07JMO
>>422
背景か



42.
伸恵「よいしょっと」ポスッ

キョン「ふぅ」ポスッ

伸恵「……」スッー プハー

キョン「お前いつもこの川原でさぼってんのか?」

伸恵「いつもじゃねぇよ」

キョン「だが綺麗だなここ」

伸恵「だろ」

キョン「久々に草の上に座ったよ」


~木の影~

古泉「今日彼が学校に来ていないからまさかと思い心配して来てみましたが……」

古泉「小学生の次は他校の女学生ですか……彼は一体……」

古泉「っ!?タ、タバコ!?そんな!彼女タバコを吸っています!」

古泉「彼が学校をさぼり、不良とつるんでいる!
   どうしましょう!どうしましょう!彼がよからぬ道に進んでいく……!」


キョン「美味いのか?タバコ?」

伸恵「ああ、吸うか?」

キョン「吸わん」

伸恵「最初は気分悪くなったり咳き込んだり大変だったけどな」

キョン「なんで気分悪くなってまで吸うんだよ」

伸恵「いいだろ別に」

キョン「千佳ちゃんたちもいるんだぞ」

伸恵「分かってるよ」

キョン「……」

伸恵「……」スッー プハー

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー


~木の影~

古泉「何してるんでしょう……彼ら……」


43.
キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー

キョン「はっ、……いかんいかん。ぼっーとしてしまっていた」

伸恵「ん?……ああ、そういやそうだな」

キョン「さて、そろそろ帰るかな」

伸恵「もう帰るのか?」

キョン「もうそろそろ夕方だぞ」

伸恵「えっ?そんな長い時間ぼっーとしてたのか?」

キョン「みたいだな」


キョン「伸恵さん」

伸恵「なんだよ気持ち悪りぃな」

キョン「伊藤伸恵さん」

伸恵「だからなんだよ?」

キョン「俺の自転車が撤去されてるんだが」

伸恵「えっ、くっ、ははっ!」

キョン「笑い事じゃない」

伸恵「くくっ、撤去されるなんてお前らしいな」

キョン「そんならしさはいらん」

伸恵「帰りは乗せてってやるよ」

キョン「またノーヘルか……」

伸恵「ちょっとスクーター持ってるからこれ持っててくれない?」

キョン「タバコ!?断る!断固拒否する!」

伸恵「ああ、違う違う。そういうことじゃない」

キョン「は?」

伸恵「持ってろ」

キョン「……サー」

伸恵「じゃあ取ってくる」

キョン「サー」

伸恵「なんだよそれ」


44.
キョン「タバコを持ってるだなんて……小心者の俺には厳しいな……」ドキドキ

キョン「……」ドキドキ

佐々木「やぁ、キョン。久しぶりじゃないか」

キョン「っ!?さ、佐々木!?」

佐々木「なんだその態度は……ってキョン……その手に持っているのは……」

キョン「違う?誤解だ!話を聞いてくれ!」

佐々木「そんな……キョンが不良に……」

キョン「だから違うって!」

佐々木「うっ……僕が中学の時のようについていてあげれば……」

キョン「話を聞け!」

佐々木「僕は今から塾に行く予定だった。だが中止だ」

キョン「は?」

佐々木「キョン、今から勉強会をするぞ」

キョン「勉強会?」

佐々木「タバコが人体にもたらす害についてだ」

キョン「いや、だから……」

ブロロロロ

伸恵「おーい、持ってきたぞー」

佐々木「えっ?あのタバコを吸いながらスクーターに乗っている女性は……」

キョン「ちょっと待て、お前は何か勘違いしてる」

佐々木「うっ、ぅ……キョンのばかぁぁぁぁぁあああああ」タッタッタッタ

キョン「佐々木!?ちょっ、待て!」

ブロロロロ ドンッ!!

キョン「おふっ!」


493:wDPWA6yf0
佐々木可愛いよ佐々木



45.
伸恵「ん?誰だ今の美少女だ」

キョン「おま……まずは俺をひいたことについて何か言うことなないのか……」

伸恵「ああ、悪いな」

キョン「……」

伸恵「で、誰だ今のは」

キョン「中学時代の同級生だ」

伸恵「へー」

キョン「俺が非行にはしったと勘違いしてしまったようだ。さて、どうするかな……」

伸恵「良かったな。少し前まで私金髪だったし」

キョン「マジでか!?」

伸恵「ああ」


~木の影~

古泉「彼がタバコを吸うだなんて……」

古泉「これ以上見ていられません!僕は友としてあなたを救います!」


キョン「今度電話でもしとかないとな……」

伸恵「悪かったな」

キョン「別にお前のせいじゃないさ」

伸恵「まぁいい、早く後ろ乗れよ」

キョン「ああ」

タッタッタッタ

古泉「非行にはしるのはそこまでですよ!」

伸恵「行くぞ」

ブロロロロ

古泉「えっ!?ちょっ!待ってください!」タッタッタッタ

ブロロロロ

古泉「ちょっ!まっ!タッタッタッタ」

タッタッタッタ タッタッタッタ タッタッタッタ

古泉「はぁ……はぁ……はぁ……」ゼェゼェ ハァハァ


46.
―――――
――――
―――
――


キョン「悪かったな、わざわざ家まで送ってもらっちまって」

伸恵「別に気にすんな」

キョン「上がってくか?茶ぐらい出すぞ」

伸恵「いや、帰るよ。じゃあまたな」

キョン「ああ」

ブロロロロ

キョン「さてと……」

キョン「久々の1人を堪能させてもらおうかな」

キョン「……」

キョン「飯どうするかな……」

キョン「適当にコンビニにでも行くか……」

ピンポーン

キョン「ん?誰だ?」

ガチャ

伸恵「よう」

キョン「……」

伸恵「……」

キョン「……」


47.
キョン「ようってお前さっき帰ったばかりだろ」

伸恵「悪いかよ」

キョン「いや、別に悪くはないが」

伸恵「じゃあ入るぞ」

キョン「あ、ああ……」

ガチャ

伸恵「……」スッー プハー

キョン「俺の部屋でタバコを吸うな」

伸恵「細かいことはいいだろ」

キョン「細かくない。というかお前何しに来たんだよ。1回家戻ったんだろ?」

伸恵「まぁな」スッー プハー

キョン「せめて窓くらい開けろ」ガラガラ

伸恵「分かったよ」


伸恵「……」ゴロゴロ

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ボッー

キョン「……」ボッー

伸恵「……」ゴロゴロ

キョン「おい」

伸恵「……ん?なんだよ」

キョン「お前さっきからごろごろしてるが一体何しに来たんだよ」

伸恵「ああ?別にいいだろ」

キョン「お前は……」

伸恵「腹減った」

キョン「は?」

伸恵「腹減った?」


48.
キョン「なんで疑問系なんだよ」

伸恵「飯は?」

キョン「そんなものはない」

伸恵「じゃあお前は何食べんだよ」

キョン「お前は飯を食いに来たのか?」

伸恵「別に違うけど腹減ったんだよ」

キョン「……しかし実際どうするかな。コンビニででも適当に買うか」

伸恵「えー、やだよー」

キョン「お前は……言っておくが俺は料理出来んからな」

伸恵「私も出来ねーよ」

キョン「じゃあ諦めろ」

伸恵「コンビニかぁ……」

キョン「買いに行くか?」

伸恵「ビールとつまみもよろしくな」

キョン「おい」

伸恵「なんだよ」

キョン「何故ビールなんだ。しかもお前は来ないのかよ」

伸恵「別に行くけど」

キョン「なんなんだお前は……」

伸恵「スクーターで行くか」

キョン「もうノーヘルは嫌だぞ」

伸恵「歩くのかよ」

キョン「歩くのが嫌なら自転車の後ろに乗れ」

伸恵「あれ?自転車あったんだ」

キョン「親のだけどな」


49.
キョン「ほらっ、行くぞ。捕まってろよ」

伸恵「ああ」

キョン「……」シャカシャカ

伸恵「あだっ!ちょっ!待て!ストップ!」

キョン「あ?なんだ?」シャカシャカ

伸恵「だから止まれって!」ギュッー

キョン「ばっ!ぐる……運転中に首を絞めるな!」キキッー


伸恵「あー、痛かった」

キョン「どうしたんだいきなり」

伸恵「お尻が痛い」

キョン「は?」

伸恵「痛くて座れない」

キョン「我慢しろ」

伸恵「なにか敷くもんとかねぇのかよ」

キョン「ない。座るのが無理ならそこに足乗せて立ってろ」

伸恵「しょうがねぇなー」

キョン「……」シャカシャカ

伸恵「……」スッー プハー

キョン「……」シャカシャカ

伸恵「……」スッー プハー

ポトッ ジュッ

キョン「ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!!」キキッー

伸恵「うぉっ!?どうした!?」

キョン「どうしたじゃない!お前なにタバコ吸ってんだよ!首に灰が落ちたんだ!」

伸恵「ああ、悪いな」

キョン「もう自転車はなしだ!歩いていくぞ!」

伸恵「えー」


50.
伸恵「あっ、そうだ」ピッピッピ プルルルル プルルルル

キョン「電話?」

伸恵「もしもし、ちぃ?
   今からアナちゃんと茉莉ちゃん連れて後でメールで住所送るからそこに集合ね」

キョン「は!?」

伸恵「いや、違う。そういうことじゃない。アナちゃんと茉莉ちゃん連れて集合」ブチッ

キョン「お前……」

伸恵「よし、これで飯は確保だな。ちぃたちが来る前にビール買いに行くぞ」

キョン「……」


キョン「もうタバコ吸うなよ」シャカシャカ

伸恵「分かってるって」

キョン「というかこんな時間に小学生の女の子たちを呼んで大丈夫なのか?」シャカシャカ

伸恵「いや、泊まりだし」

キョン「はぁ!?今なんと!?」シャカシャカ

伸恵「アナちゃんと茉莉ちゃんに手出したら殺すからな」

キョン「俺にそんな趣味はない!というかそういう問題ではない!」

伸恵「ああ、大丈夫だ。私あの子たちの親から信頼されてるし」

キョン「そういう問題でもねぇよ!」シャカシャカ

伸恵「じゃあなにが不満なんだよ」

キョン「お前は……」シャカシャカ


603:6Wnui9oT0
キョンうらやましい・・・



51.
佐々木「はぁ……」テクテク

佐々木「授業がなにも頭に入らなかった……」テクテク

佐々木「きっと僕の勘違いだよな……」テクテク

佐々木「あれしきの事で取り乱してしまうとは僕もまだまだだな……」テクテク

佐々木「……ん?キョンの声が聞こえたような……」チラッ

シャカシャカ シャカシャカ

キョン「お前またタバコ吸ってるだろ!?」

伸恵「言いがかりつけてんじゃねーよ」

キョン「いや、煙いんだよ!それにさっきからスーハー聞こえてんだよ!」

伸恵「うるせーなー」

佐々木「……」

佐々木「……」

佐々木「うわぁぁぁぁぁあああああん!キョンのバカぁぁぁぁあああああ!
    そこは僕の特等席なのにぃぃぃぃぃぃいいいい!」タッタッタッタ


~閉鎖空間~

橘「ええ!?なんで佐々木さんの閉鎖空間内に神人が!?」


52.
~コンビニ~

キョン「なぁ」

伸恵「なんだ?」

キョン「年齢的にビール買えなくないか?」

伸恵「普通にしてりゃ買えるもんなんだよ」

キョン「そうなのか。えっと……水に……パンも買っとくか」

伸恵「うん、こんぐらいあればいいかな」

キョン「おっさんみたいだな」

伸恵「あ?それはお前だろ」

キョン「なっ!?失礼な!」

伸恵「はい」

キョン「は?」

伸恵「いやぁ、私金欠で金ないんだよね」

キョン「お前は……」


千佳「うーん、住所だけだと分かりにくいなぁ」テクテク

美羽「しっかりしろよなちぃちゃん!」テクテク

千佳「うるさいなぁ」テクテク

茉莉「暗いよぉ」テクテク

アナ「大丈夫ですわ、茉莉さん」テクテク

茉莉「うん、ありがとうアナちゃん」テクテク

千佳「ここら辺で合ってるはずなんだけどなぁ」テクテク

古泉「なにかお困りですか?こんな時間に出歩くのは危ないですよ」

美羽「あ!?さてはナンパだな!」

アナ「もう、美羽さんは黙っててください」


53.
千佳「すいません、ここの住所に行きたいんですけど」

古泉「ふむ……ここの近くですね、案内しましょう」(どこがで見たことある住所ですね)

茉莉「うっ……ひっぐ……お母さんが……知らない人に着いていっちゃだめって……えっぐ……」

古泉「おやおや、お母さんの言うことをきちんと聞くなんて偉いですね。
   大丈夫ですよ、僕は怪しいものではありません。警察のようなものと思ってください」ナデナデ

茉莉「ひっぐ……警察……?」

古泉「はい、あなた方の安全をお守りしますよ」ナデナデ

千佳「茉莉ちゃん。この人は制服着てるしきっと大丈夫だよ」

茉莉「うん……」

美羽「この私をナンパするなんて100年早いわ!」

アナ「黙っていてください」

―――――
――――
―――
――


古泉「ふむ、どうやらここのようで……ん?」

千佳「ありがとうございました」

アナ「ご親切に感謝いたしますわ」

茉莉「ありがとう、お兄ちゃん」

美羽「デートしてやったんだから金よこせ!」

古泉「……(彼の家に幼い女の子がたくさん集まってきた……しかも夜に
   いやいや、これはさすがにまずいでしょう。友として止めなければ
   彼を性犯罪者にするわけには行きません……!)」

伸恵「おお、よく来たね。さぁ入った入った」

古泉「っ!?」(また違う女性が出てきた!)

古泉「……」(まさか案内した場所が彼の家だったとは……)

伸恵「ん?なんだこいつは?」

美羽「ナンパ!」

伸恵「なっ!?」

キョン「おお、大丈夫だったかって……古泉?なんでいるんだ?」

伸恵「このナンパ野郎お前の知り合いか?」

キョン「ナンパ!?お前千佳ちゃんたちにナンパしたのか!?」

古泉「いえ!誤解です!」

キョン「お前……さすがにそれはフォロー出来ないぞ。ロリコンはまずいだろ」

古泉「いや、ロリコンはあなたでしょ!?」

キョン「……え?」

茉莉「違うよ、このお兄ちゃんは道を案内してくれたいい人だよ。頭撫でてくれたり優しい人だよ」

伸恵・キョン「なっ!?」

伸恵「お前……さてはそういう手口の痴漢だろ」

キョン「すまん……マジでだったとは……さすがにフォロー出来ん」


34:E3CkupLq0
誤解が酷いw

36:gnvUqq1GO
古泉がかわいそうすぎるwww



54.
古泉「ちょっ!誤解です!話を聞いてください!」

キョン「古泉、安心しろ。今日のことは忘れる」

古泉「だから!」

伸恵「……」ギュッ

古泉「ひっ!?離してください!
……あっ!?あなたは彼をよからぬ道へ引っ張りこもうする不良じゃないですか!」

伸恵「あ?」

古泉「おのれ!彼を不良にはさせませんよ!」

キョン「なに言ってんだこいつ……」

古泉「普段神人などと戦っているのです!
   こんな不良などには引けをとりまっあっ!嘘です!いたっ!やめっ!」

伸恵「……」ドカッ バキッ グシャッ

古泉「いたっ!ちょっ!助けっ!ごめっ!なさっ!」

キョン「古泉……、ちゃんと罰を受けて反省するんだ。
    お前が性犯罪で捕まったらハルヒも許さないだろうしな」

―――――
――――
―――
――


~機関:本部~

古泉「やめます」ボロッ

森「考え直してくれない?」


55.
~キョン宅~

伸恵「変態が友達にいたとはな」

キョン「やめてくれ。俺もショックを受けている」

伸恵「アナちゃんに茉莉ちゃん大丈夫だった?」

茉莉「うん」

アナ「はい、私はなにもされませんでしたわ」

キョン「悪いな千佳ちゃん。わざわざ飯作りに来てもらって」

千佳「ううん。大丈夫だよ」

キョン「材料はさっき買ったのが冷蔵庫に入ってるから使ってくれ」

千佳「うん、美味しいの作ってあげるからね」

キョン「期待してるよ」

美羽「ちぃちゃん、私もやるー!」

千佳「お前は引っ込んでろ」

キョン「はぁ……」

伸恵「そんなにショックか?」

キョン「そりゃそうだろ。同じ部活の奴が性犯罪者だったんだぞ」

伸恵「まぁ気にすんな」

キョン「まぁ古泉だしな」

伸恵「ああ、早く後でアナちゃんと茉莉ちゃんとお風呂入りたいなぁ」

キョン「じゃあ俺は千佳ちゃんとでも入るかな」

伸恵「あ?」ギリギリ

キョン「じょ、冗談だ……」パンパン

伸恵「全く……」

キョン「げほっ、……前から思ってたがお前」

伸恵「なんだよ」

キョン「女性少女愛の傾向ないか?」


64:gnvUqq1GO
キョンが真相に迫りやがったwwww



56.
伸恵「女性少女愛?」

キョン「ああ」

伸恵「どういう意味だ?」

キョン「簡単に言うとロリコンでレズビアンってことだ」

伸恵「……」

キョン「ロリコンでレズビアンって、ぷっ、くくっ」

伸恵「あ?可愛いものを愛でてなにが悪いんだよ?」ギリギリ

キョン「な、なにも、悪くはない……は、離してくれ……」パンパン

伸恵「ったく」

キョン「お前は……」


伸恵「ゲームとかないのか?」

キョン「あるぞ、やるか?」

伸恵「おお」

キョン「出来るやつここら適当に選んでくれ」

伸恵「よし、これにするか」

キョン「妹以外と対戦するの久々だな」ピコピコ

伸恵「私もだ」ピコピコ

キョン「中々やるな」ピコピコ

伸恵「お前もやるな」ピコピコ

美羽「ねー、伸恵お姉ちゃん」

伸恵「なんだ?今忙しいから後にしろ」

美羽「こんなん見つけたー」

キョン「……ん?」チラッ

キョン「うわぁぁぁぁぁあああああ!何してんだお前!?」

伸恵「うわっ!なんだよ急に大声出して……ん?」

茉莉「どうしたのお姉ちゃん」タッタッタッタ

伸恵「茉莉ちゃんは見ちゃダメだ!」ドカッ

キョン「おふっ!」

伸恵「茉莉ちゃん、大丈夫だから一緒に台所に戻ろうね」

茉莉「うん」

キョン「なにしてるんだお前は」

美羽「ごめんぬ」

キョン「謝ってるのかそれは?」


57.
―――――
――――
―――
――


~夜~

キョン「皆寝たか?」

伸恵「うん」

キョン「千佳ちゃんのご飯上手かったな」

伸恵「甘いもの食べてーなー」

キョン「食後の運動がてらにコンビニにでも行くか?」

伸恵「もう食べてから結構経ってるだろ。まぁ行くけど」

キョン「ああ」


キョン「夜は比較的涼しいな」テクテク

伸恵「そうか?」テクテク

キョン「昼よりは涼しいだろ」テクテク

伸恵「まぁ昼よりはな」テクテク

キョン「よし、着いたぞ」

イラッシャイマセー

伸恵「なににするかなー」

キョン「俺はこれでいいかな」

伸恵「これに後は……ビールだな」

キョン「まだ飲むのか!?」

伸恵「悪いかよ」

キョン「飲み過ぎだ」

伸恵「夜飲む酒がないんだよ」

キョン「お前が飲み干すからだろ」

伸恵「いいだろ別に、お前もまだ寝ないだろ?」

キョン「まぁ寝ないが」

伸恵「なら酌ぐらい付き合えよ」

キョン「はぁ、やれやれ……全くしょうがない奴だな」


58.
アリガトウゴザイマシター

キョン「重い……」ガシャガシャ

伸恵「重そうだな」

キョン「買いすぎだ」

伸恵「しょうがないだろ」

キョン「何がだよ……ん?おい」

伸恵「なんだ?」

キョン「アイス溶けそうだからそこの公園で食ってくか?」

伸恵「そうだな」

~公園~

キョン「ふぅ、よっこいしょっと」

伸恵「親父くせーなー」

キョン「酒飲んでプハーなんて言う奴に言われる筋合いはない」

伸恵「あ?しょうがねーだろ」

キョン「しょうがないものなのか?」

伸恵「条件反射みたいなもんだからな」

キョン「そんなわけないだろ」

伸恵「えーと、私のは……」ゴソゴソ

キョン「こらっ、掻き混ぜるな」

伸恵「うめー、やっぱ食後は甘いものだな」


59.
キョン「うっ……」

伸恵「なんだ?」

キョン「抹茶味……不味い……」

伸恵「バニラは美味いぞ」

キョン「そうかい」

伸恵「食べてみるか?ほらっ」

キョン「なっ!?そ、そんな事されんでも自分で食える!」

伸恵「ああ、つい茉莉ちゃんにやってる癖で」

キョン「ま、全く……」

伸恵「美味いだろ」

キョン「抹茶よりはな。抹茶食ってみるか?」

伸恵「う、うん」

キョン「なんだ?」

伸恵「別になんでもねーよ」

キョン「そうかい」


キョン「さて、食ったことだし帰るか」

伸恵「そうだな。よし帰ったら酒飲むぞー」

キョン「飲み過ぎだと何べん言えば……」

伸恵「つまみも買ったしぬかりはない」

キョン「全く……買ったのは俺だ」

伸恵「なぁ」

キョン「なんだ?」

伸恵「いきなり押し掛けたけど大丈夫だったのか?」

キョン「今さらだな」

伸恵「悪いかよ」

キョン「別に、賑やかで楽しかったぞ。千佳ちゃんたちも可愛いし」

伸恵「そうか」

キョン「ああ」

伸恵「可愛いって変な意味じゃないだろうな」

キョン「俺にそんな趣味はない」


60.
伸恵「まぁ、千佳たちに会いたくなったらお前もいつでも来いよ。道覚えただろ」

キョン「ああ、そうだな」

伸恵「美羽なんか毎日来てるぞ」

キョン「そいつは凄いな」

伸恵「ん」

キョン「なんだ?」

伸恵「それだよ」

キョン「それ?」

伸恵「携帯」

キョン「携帯?」

伸恵「貸せっつってんだよ」

キョン「ん?ああ……」


伸恵「電話番号とアドレス、入れといたから」

キョン「ああ、そういやお前の知らなかったか」

伸恵「悪いかよ」

キョン「別に悪いだなんて一言も言ってないだろ」

伸恵「ああ、早く酒飲みてー」

キョン「お前はそればっかだな」

伸恵「悪いかよ」

キョン「はぁ……全く」


61.
~キョン宅~

伸恵「酒足りないー、早く注げよー!」

キョン「飲み過ぎだ」

伸恵「なんだよーまだ全然飲んでねーよー」

キョン「酔いすぎだ……」

伸恵「お前も飲めよー!」

キョン「さっきから少しは付き合ってるだろ」

伸恵「あははー、モミアゲ長げーなー」ギュッー

キョン「痛っ!モミアゲを引っ張るな!」

伸恵「あははははー!」

キョン「頼むから早く寝てくれ」

伸恵「あははははー!酒うめーなー!」

キョン「こいつは全く……やれやれ」


キョン「まぁ……たまになら悪くはないかな」


キョン「うっぷ……気持ち悪い」

伸恵「まだ少ししか飲んでねーだろー」

キョン「お前とは違うんだよ。大体普段はこんなもの飲まん」

伸恵「美味いだろー」バンバン

キョン「叩くな。うっぷ……」

伸恵「あははははー!」

キョン「うぅ……気持ち悪い……なんで俺が付き合わなければならん」

伸恵「おかわりー!」

キョン「はぁ……」トクトク

伸恵「……」

キョン「……ん?どうかしたか?」

伸恵「……」ポスッ

キョン「なっ!?」(よ、寄り掛かられた……!?)


62.
キョン「おい」

伸恵「……」

キョン「伊藤さーん、伊藤伸恵さーん?」

伸恵「……」

キョン「……(これは……)」

伸恵「……」

キョン「……(谷口から借りた本に書いてあったぞ……、優しく抱き締めれば良いのか?
    ……いやいや!ダメだろそんなことをしては!) 」

伸恵「……」

キョン「……」ゴクッ

伸恵「……」

キョン「……」ソッー

伸恵「がっ……」

キョン「……が?」

伸恵「んがっ」

キョン「んがっ?」

伸恵「スッー……スッー……」

キョン「……」

伸恵「スッー……ガッー……」

キョン「……寝てる……のか?」

伸恵「スッー……スッー……」

キョン「全くこいつは……」

「夜這いだーーー!!」

キョン「なっ!?」

伸恵「ふがっ!?」


63.
タッタッタッタ

千佳「なに!?どうしたの!?」

アナ「どうしたのですかいきなり」

伸恵「どこだ!?サタケの餌にしてやる!」

美羽「いや、伸恵お姉ちゃんの目の前」

キョン「え?」

伸恵「ん?」

千佳「えっ、嘘、キョンお兄ちゃんが」

アナ「お兄さま……」

キョン「ちょっ!待て!誤解だ!」

伸恵「うわっ!何やってんだお前!」ガバッ

美羽「ふふふ」

キョン「ちょっ!待て!誤解だ!お前が寄りかかって来たんだろ!?」

千佳「えっ!?」

アナ「まぁ」

伸恵「適当なこと言うなお前!」

キョン「事実だ!」

美羽「私だってちぃちゃんにちゅーしちゃうからな!」ガバッ ゴロゴロ

千佳「えっ!?うわっ……」

美羽「んっー……」チュッ

千佳「何すんだお前!」ドカッ バキッ

美羽「ふふふ、次はアナちゃんの番だ」

アナ「え?」

美羽「おりゃぁぁぁぁぁあああああ!!」

伸恵「調子乗りすぎだ」スッ

美羽「……」ズズッー

キョン「足かけた……」


64.
―――――
――――
―――
――


キョン「美羽ちゃんはどうしたんだ?」

伸恵「外に捨てといた」

キョン「っ!?」

伸恵「あー、酔いがさめちまったー」

キョン「俺も一気に目がさめてしまった」

伸恵「千佳たちも目さめちまったみたいだな」

キョン「そうか」


千佳「夜は涼しいねー」

アナ「はい、快適ですわ」

キョン「良いのか?こんな時間に子供外に連れ出して」

伸恵「少し散歩するだけだし別にいいだろ」

キョン「散歩って言ってもただの住宅街だけどな」

伸恵「本当に何もねぇなー」

キョン「住宅街に何を求めてるんだお前は」

茉莉「お姉ちゃん待ってぇ、暗いよぉ」

伸恵「大丈夫だよー、茉莉ちゃん。悪い奴が来ても私が守ってあげるからねー」

茉莉「ありがとぉ、お姉ちゃん」

キョン「……」

伸恵「ん?なんだよ?」

キョン「その優しさを少しは俺にも向けてほしいもんだ」

伸恵「なっ!?ど、どういう意味だよそれ……」

キョン「ん?いや、別に大した意味はないが……」

伸恵「そ、そうかよ」


65.
キョン「しかしお前子供には優しいよな」

伸恵「悪いかよ」

キョン「いや、良いと思うぞ。お前のそういうとこ」

伸恵「なっ……」

キョン「……ん?」

伸恵「じゃ、じゃあ別に良いだろ」

キョン「別に悪いとは言ってないだろ」

伸恵「だいたい『には』ってなんだよ」

千佳「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!」

キョン・伸恵「っ!?」

キョン「どうした千佳ちゃん!?」

千佳「キョンお兄ちゃん!」ギュッー

キョン「大丈夫か!?」

千佳「あ、あそこ……」ブルブル

キョン「あそこ?……なんだ?なにもないぞ」

アナ「わ、私も見ましたわ……」ギュッー

キョン「アナちゃん、大丈夫か?どうしたんだ?」

茉莉「恐いよぉ、お姉ちゃん」ギュッー

伸恵「大丈夫だからねー、茉莉ちゃん。私が守ってあげるから」

茉莉「うん」ブルブル

キョン「何か見えるか?」

伸恵「いや、なにも」

キョン「見間違いじゃないのか?」

伸恵「本当になんかいたの!」

アナ「確かに見ましたわ!」

キョン「どう思う?」ボソボソ

伸恵「どう思うもなにも幽霊なんているわけないだろ」ボソボソ

キョン「だよな。……きっと恐怖心からなにかと見間違えてしまったんだろ」ボソボソ

伸恵「そうだな、これ以上外いても怖がらせるだけだから戻るか」ボソボソ

キョン「だな」ボソボソ

伸恵「皆帰るよー。大丈夫だからねー」

茉莉「うん……」ブルブル

千佳「怖いよぉ……」ブルブル

アナ「うぅ……視線を感じますわ……」ブルブル

キョン「ほらっ、大丈夫だから。帰るぞ」


~木の影~

長門「……」ジッー


239:WoLzPEL40
長門www

240:3RZI3QZ5O
なにやっとんだwwwwww

241:sbfPRazaP
捨てられた美羽かと思ったら・・・長門wwww



66.
~キョン宅~

アナ「うぅ……怖いですわ」

キョン「家の中だからもう大丈夫だぞ」

アナ「あの……」

キョン「なんだ?」

アナ「一緒に眠ってもらえませんか?その……怖くて…」

キョン「ん?別に構わないが」

伸恵「だめだ!そんなの許さん!」

キョン「は?」

伸恵「例えアナちゃんは茉莉ちゃんとでも間接キスはだめだ。寝るなんて尚更だ」

キョン「お前はアナちゃんの何なんだ……」

―――――
――――
―――
――


キョン「寝たか?」

伸恵「ああ……アナちゃんと茉莉ちゃんの寝顔可愛いなぁ」

キョン「はぁ……」

伸恵「可愛いなー」

キョン「しかし……子供が寝るまで近くにいてやるなんて大分前に妹にやったきりだな」

キョン「しかし、様になってだぞ。よくあるのか?」

伸恵「なにがだよ」

キョン「子供たちを寝かしつけることだ」

伸恵「まぁ、なくはないかな」

キョン「さてと……俺も寝るかな」

伸恵「もう寝るのか?」

キョン「もうこんな時間だぞ」

伸恵「どこ行くんだよ」

キョン「自分の部屋だ。子供たちは任せたぞ。妹の部屋だからあんま散らかすなよ」

伸恵「いや、私寝る場所ないんだけど」

キョン「そりゃ一部屋に5人はきついだろ」

伸恵「おい」


67.
伸恵「リビング行くぞ。まだ飲み足りん」

キョン「お前さっきあれだけ飲んだだろ……」

伸恵「外歩いたら目が醒めたんだよ」

キョン「まぁ俺もそうだが」

伸恵「じゃあ行くぞ」

キョン「全く……強引な奴だ」

―――――
――――
―――
――


伸恵「ぷはー!うめー!」

キョン「どんだけ飲むんだよ」

伸恵「お前も飲めよー!」

キョン「飲まん」

伸恵「良いもんねー!私が全部飲んじゃうからー!」

キョン「飲み過ぎだ」

キョン「はぁ……そんな飲んで大丈夫なのか?」

伸恵「大丈夫大丈夫ー!」

キョン「全く……」

伸恵「……」

キョン「ん?」

伸恵「……」ポスッ

キョン「っ!?」(よ、寄り掛かられた……!?)

伸恵「……」

キョン「……」(いや、同じ手には乗らん。どうせ寝てるんだろ)

伸恵「……」

キョン「こんなとこで寝たら風邪ひくぞ」

伸恵「起きてる……」

キョン「……え?」


253:3RZI3QZ5O
え?

254:Y+4e0LGQ0
え?



68.
キョン「な、何をしてるんだ。悪ふざけはよせ」

伸恵「……き……」ギュッ

キョン「……ぅ……」

伸恵「……ぅ……き……」ギュッ

キョン「……」ドキドキ

伸恵「……」ギュッー

キョン「……」ドキドキ

伸恵「き、気持ち悪い……」

キョン「……は?」

伸恵「うっ……うぇぇぇぇぇぇぇ」エロエロエロ

キョン「ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!何してんだお前!トイレで吐け!早くトイレに行け!」

―――――
――――
―――
――


~翌朝~

美羽「起きろー!」ドスッ

キョン「おふっ!」

美羽「早く起きろー!」ペチンペチン

キョン「痛っ、分かったから、やめっ」

千佳「おはようお兄ちゃん」

キョン「ああ、おはよう」


キョン「ああ……昨日あのままリビングで寝ちまったのか」

伸恵「スッー……ガッー……」

キョン「っ!?今時間は!?」

アナ「どうしたんですの急に?」

キョン「遅刻する!アナちゃんたち学校は!?」

アナ「昨日は創立記念日ですわ」

伸恵「んぅ……なんだよ騒がしいな」

キョン「起きろ!学校に遅刻するぞ!」

伸恵「今日は創立記念日で休みだ」

キョン「嘘つくな!」


261:WazvWKne0
昨日が創立記念日って今日は学校あるじゃねぇかww

262:+lakU4XgO
しまった……
アナちゃんの【昨日】は【今日】の間違いです。
すいませんでした。



69.
キョン「くそっ、遅刻する!」

伸恵「別に良いだろ休めば、ふわぁぁぁ」

キョン「良くない!俺はもう行くからな!」

伸恵「鍵はどうすんだよ?」

キョン「もし帰るなら掛けといてくれ」

伸恵「家族は?」

キョン「まだ帰ってこない」

伸恵「そう。じゃあまた後で連絡する」

キョン「よろしく頼む!それじゃ俺は行って来るからな!」

伸恵「ああ、いってらっしゃい」

千佳「いってらっしゃいお兄ちゃん」

アナ「いってらっしゃいませ、お兄さま」

茉莉「学校頑張ってね」

美羽「じゃーなー!お兄ちゃん!」

キョン「ああ」(なんか照れるな……)


70.
~学校~

キョン「ふぅ……なんとか間に合ったな」

女生徒「クスクス」

キョン「……」

女生徒「クスクス」

キョン「……ん?さっきから通り過ぎる奴らが俺を見て笑ってる気が……」

ガラガラ

~教室~

キョン「ふぅ……ぎりぎり間に合ったな」

国木田「おはようキョ……?」

谷口「遅かったな?ん?なんだそりゃ?」

女子「アハハ、キョン君なにそれぇ?」

キョン「一体なんなんだ?」

阪中「キョン君、これ使うのね」

キョン「ん?鏡か?」

成崎「うふふ、おでこですよ」

キョン「おでこ?どれ……」

【発◎射】

キョン「なんだこれ!?」

谷口「あはは!とうとうお前まで気狂っちまったようだな!」

キョン「トイレ行って来る!」

成崎「良かったら使ってください」

キョン「ああ、すまんな」

国木田「一体なんだったんだろうね?」

谷口「宇宙人とでも交信すんじゃねーの」

国木田「あはは」


71.
~授業中~

キョン「……」(くそっ……恥かいた……)

キョン「……」

「アァン!アァァァン!アァン!」

キョン「っ!?」

クラスメイトズ「っ!?」

「アァン!アァァァン!アァン!」

キョン「……」

谷口「キョン……お前のポケットから……」

「アァン!アァァァン!アァン!」

キョン「……」

谷口「……女のあえぎ声が」

キョン「やっぱ俺かぁぁぁぁあああああ!」

国木田「いや、あえぎ声ではないでしょ」

谷口「ははっ!なんだよそれ!アダルトサイトからダウンロードでもしたか!?」

キョン「お前と一緒にするな」

クラスメイトズ「あはははははは!」

キョン「……」(くそっ……恥ずかしい……)

新米女教師「あの……皆さん……えっと……静かに……して……ください……うぅ……」オロオロ

キョン「……」(なんなんだ一体……)


276:WazvWKne0
これはひどい悪戯ww
実際されたらかなりきびしいもんがあるだろ



72.
~放課後~

伸恵「よっ」

キョン「お前……授業中に電話してくるな」

伸恵「マナーモードじゃなかったのかよ」

キョン「いつもはマナーモードだ」

伸恵「今日は違ったのか?」

キョン「そしてなんだあの着信音は!かなり恥をかいてしまっただろ!」

伸恵「着信音?」

―――――
――――
―――
――


伸恵「あぁ、そんなことが。そりゃ美羽の仕業だな。私も何回かやられてる」

キョン「ああ、やりそうだな……美羽ちゃん」

伸恵「私だってコンビニのレジで美羽の声の着信音が鳴ったんだぞ」

キョン「お前も大変なんだな」

伸恵「ほらっ、鍵」

キョン「ああ、すまんな。子供たちは?」

伸恵「皆帰ったぞ」

キョン「そうかい、わざわざすまんな」

伸恵「気にすんな、今日も1人なのか?」

キョン「まぁな」

伸恵「そう。それじゃ、またな」

キョン「ああ」


73.
~夜:キョン宅~

キョン「ふぅ……昨日は賑やかだったからな。今日は1人を堪能するか」

キョン「……」ボッー

ピンポーン

キョン「ん?誰だ?」

ガチャッ

伸恵「よっ」

キョン「……」

伸恵「なに固まってんだよ」

キョン「なにしに来たんだ」

伸恵「別に特に理由はないけど」

キョン「さっき別れたばかりだろ」

伸恵「だからなんだよ」

キョン「勘弁してくれ」

伸恵「なんだよ、来ちゃ悪かったか」

キョン「別に……悪くはないが」

伸恵「そう、じゃあ入るぞ」

キョン「はぁ……全くお前は。ああ、歓迎するよ」


キョン「いらっしゃい、よく来たな」


74.
キョン「ふわぁぁぁ」パチッ

古泉「ふむ……」パチッ

キョン「はぁ……王手だ」パチッ

古泉「っ!?……長考させてもらっても?」

キョン「いや、いくら考えようがそれもう詰んでる」

古泉「相変わらずお強いですね」

キョン「お前が弱いんだ」

ピロロロロ ピロロロロ

キョン「……ん?電話か?……はい」

伸恵「もしもし、キョンか?」

キョン「ああ、なんか用か?」

伸恵「前に湖のとこのケーキ屋行っただろ?」

キョン「ああ、あそこか」

伸恵「今そこにいるんだけどさ、今から来てくんない?」

キョン「今からか?遠いだろ」

伸恵「いや、違う違う。そういう事じゃない」

キョン「は?」

伸恵「今から来い」

ブチッ ピー ピー

キョン「……」

古泉「どうされたのですか?」

キョン「ああ、用事が出来てしまった。俺今日はもう帰るな」

古泉「なっ!?ま、まさかあの女の所に行くのですか!?」

長門「……」ピクッ

キョン「どの女だよ……」

古泉「許しません!そんなのは許しませんよ!」

キョン「なんだお前は……気持ち悪い」

古泉「目を覚ましてください!あなたが非行にはしったら悲しむ人が大勢いるんですよ!」

キョン「それじゃあお先に失礼します」

みくる「えっ、は、はい」

キョン「じゃあな長門」

長門「……」コクッ

古泉「待ってください!まだ話は終わっ」

バタン

古泉「……」


75.
みくる「あのぉ、古泉君。キョン君が非行にはしるって一体……」

古泉「ええ、実は……」

―――――
――――
―――
――


みくる「そんな……」

古泉「信じがたいかもしれませんが事実です」

みくる「そんな……キョン君がタバコを吸ってるなんて……
    それにヘルメットも着けずにスクーターに乗って、無免許運転の車にまで……」

古泉「はい……」

みくる「剰え何人もの小さい女の子にまで……」

古泉「……」

みくる「そんな!信じられません!キョン君はそんなことしません!」

古泉「僕も信じたくありませんが……この目で見てしまいました……」

―――――
――――
―――
――


伸恵「おお、やっと来たか」

キョン「いきなり呼び出してなんだお前は」

伸恵「いや、ケーキでも奢ってやろうかと思ってな」

キョン「いきなりだな……」

伸恵「早く入るぞ」

キョン「ああ」


~木の影~

みくる「あの人がそうなんですか?」

古泉「ええ、彼を悪の道へと誘う不良です」

みくる「あまりそんな風には見えませんが」

古泉「外見に惑わされてはいけません」


76.
キョン「季節のケーキ限定8個か」

伸恵「すいませーん。これ2つください」

キョン「限定という言葉は何故こんなにも魅力的なのだろうか」

伸恵「なにごちゃごちゃ言ってんだ。早く座れよ」

キョン「そんなに急かすな」


~木の影~

みくる「中に入っちゃいましたね」

古泉「僕らも中に入りましょう」

みくる「えっ、でもそんな事したらばれちゃいますよぉ」

古泉「大丈夫です。こういう時のために備えて変装道具がありますから」

みくる「わぁ、凄いですねぇ」

古泉「さぁ、早く変装して中に入りますよ」

みくる「はい」


キョン「これ中になにが入ってるんだ?」

伸恵「さぁ」モグモグ

キョン「というかお前酒飲んだか?」

伸恵「ああ、お前を待ってる間に」

キョン「お前は……」

カランカラン イラッシャイマセー

キョン「ん?客か……」チラッ

伸恵「こんな時間に珍し……なんだ?あの怪しいのは」

キョン「……」

客A「これ2つお願いします」

客B「ふぇぇ」

キョン「……」


77.
キョン「……」

伸恵「どうしたんだ?急に固まって」

客A「ふぅ、ケーキ楽しみですね」

客B「はぃぃ」

キョン「……おい」

客A「っ!?な、なにか?」ビクッ

キョン「なにかじゃねーよ!何してんだよこんな所で!」

古泉「ひ、人違いじゃないでしょうか?」

キョン「うるせーよ!マスクとサングラスかけただけじゃねーか!」

みくる「ふぇぇ、なんでばれちゃったんですかぁ」

キョン「ああ、朝比奈さん。あなたはいいんですよ」

伸恵「……」

みくる「ふぇぇ」

伸恵「これ私のー!」ダキッ

キョン「っ!?」

キョン「なにしてんだお前!?」

伸恵「これ私のー!」ダキッ

みくる「ふぇぇ」

キョン「はっ、まさかこれが千佳ちゃんが言っていた、酒を飲むと変態になるというやつか!?」

みくる「ふぇぇ」

キョン「おい、なに朝比奈に抱きついている」ガシッ

―――――
――――
―――
――


伸恵「いやぁ、ごめんね。つい」

みくる「はい、大丈夫です」

キョン「ついじゃねーだろ。で、お前はなにをしに来たんだ」

古泉「いえ、そのですね」

伸恵「あっ、痴漢野郎」

みくる「ふぇ?痴漢?」


78.
―――――
――――
―――
――


みくる「そんな……古泉君がそんなことを……」

キョン「お前……似たような手口で朝比奈さんにまで手を出そうとするとは」

古泉「ちょっ!待ってください!誤解です!」

伸恵「さたけの餌にしてやる」ガシッ

古泉「ひっ!」

キョン「古泉、罰をきちんと罰を受け猛省しろ」

古泉「同じ相手に二度も不覚はとりまっ!あっ!いたっ!やめっ!ごめ!なさ!」

キョン「良かったです。朝比奈さんは未遂ですんで」

みくる「実際に被害にあわれた人も……」

キョン「ええ……こいつの妹たちが」

みくる「そんな……」

古泉「あっ!助け!おふっ!」

―――――
――――
―――
――


~機関:本部~

古泉「やめます」ボロッ

森「考え直してくれない?」


79.
~帰り道~

キョン「ごちそうさま。今日はなんか騒がしくなっちまったな」

伸恵「いやぁ、可愛い子に会えたし構わない。あぁ、可愛かったなぁ」

キョン「朝比奈さんは俺らより先輩だぞ」

伸恵「え゛っ?」

キョン「1つ上の学年だ」

伸恵「あんなに可愛いのに?」

キョン「そうだ」

伸恵「……世の中には不思議なことがあるんだな」

キョン「……」(まぁ……実際の年齢は分からないんだが)

キョン「お前スクーターだろ?俺に気使わないで乗って帰っていいぞ。引いて歩くの大変だろ」

伸恵「別に」

キョン「まぁ、お前がそれでいいのなら構わないが」

伸恵「やっぱり重い……」

キョン「重そうだな」

伸恵「後ろ乗れよ」

キョン「ヘルメットないんだろ?」

伸恵「ないけど」

キョン「じゃあダメだ」

伸恵「細けーなー」

キョン「ほらっ、変わりにひいてやるから貸せ」

伸恵「ん?ああ、ありがとう……」


80.
~翌日~

キョン「ふぅ、今日は折角の休日だし用事を済ませちまうか」

千佳「お兄ちゃーん!」

キョン「ん?……ああ、千佳ちゃん」

千佳「何してるの?」

キョン「ああ、ちょっと街の方に用事があってな」

千佳「へー、いいなぁ。なにしに行くの?」

キョン「ああ、自転車を見に行くんだ」

千佳「そうなんだ。それじゃあ私も着いてってもいい?」

キョン「別に構わないが面白いものでもないぞ?」

千佳「うん」

キョン「まぁ千佳ちゃんが良いなら構わないが」


千佳「私街の方に来るの久々だよ」

キョン「そうか」

千佳「楽しみー」

キョン「折角だから色々まわるか?」

千佳「いいの!?」

キョン「ああ、構わないぞ」

千佳「やったー!ありがとうお兄ちゃん!」

キョン「もう少しで着くな」

千佳「うん、バス代とか出してもらってごめんね」

キョン「なに、子供はそういうことは気にするな」

千佳「もう、私だってもう12歳だよ」

キョン「そうかい」

千佳「もう、なによその態度ー」

キョン「はは、すまんすまん」


81.
千佳「服とか見ていいー?」

キョン「ああ、構わないぞ」

千佳「ありがとうお兄ちゃん!」

キョン「ほらっ、そんなに走ったら危ないぞ」

千佳「ねぇ、お兄ちゃん」

キョン「なんだ?」

千佳「手繋いでもいい?」

キョン「ああ、別に構わないぞ。迷子になったら大変だからな」

千佳「もう、迷子になんかならないよーっだ」

キョン「はは、すまんすまん」


谷口「……」

国木田「……」

谷口「……」

国木田「ねぇ」

谷口「なんだ?」

国木田「今日僕たちはなにも見てないよね?」

谷口「ああ、親友が小さい女の子と仲良く手を繋いで歩いているのなんて見てないぞ」

国木田「昨日電話で誘った時、用事があるって言ってたんだ」

谷口「ああ、きっと家族と田舎にでも帰ってるか、涼宮たちに捕まってるんだろ」

国木田「きっとそうだね」


キョン「あはははは」

千佳「あはははは」


谷口「……」

国木田「……」


82.
キョン「なにかいいのあったか?」

千佳「いっぱいあったよー」

キョン「どれか欲しいのあるか?」

千佳「えっとねー」

キョン「どれ……」

千佳「えっ、いいよ。そんな」

キョン「子供が遠慮するな」

千佳「もぉ、だから私そんなに子供じゃないもん」

キョン「ははっ、悪いな、まぁいつも美味しいお菓子を食べさせてもらってるからな。気にするな」

千佳「うん……ありがとうお兄ちゃん」

キョン「気にせずゆっくり選べよ」


佐々木「はぁ……これから予備校で授業だというのに」テクテク

佐々木「キョンはタバコなど吸っていないと言っていたが……」

佐々木「はぁ……ん?キョンの声がした気が……」

千佳「お兄ちゃんこれなんかどうかな?」

キョン「似合ってると思うぞ」

千佳「じゃあこれは?」

キョン「それも似合ってると思うぞ」

千佳「もう、さっきからそれしか言ってないじゃない」

佐々木「……」

佐々木「いや、あれはきっと妹さんだ。キョンがロリコンなわけは……
    ……まさかあれだけ鈍いのは幼い子にしか興味がないからとか……
    いや!僕がキョンを信じなくてどうする!」

佐々木「そうだ妹さんに決まっている。
    あの年代の女の子は少し見ないうちに別人のように変わるからな」

佐々木「……」

佐々木「うわぁぁぁぁぁあああああん!キョンのばかぁぁぁぁあああああ!」タッタッタッタ


83.
~飲食店~

キョン「良かったな、いいのが見つかって」

千佳「うん、ありがとうお兄ちゃん。大事にするね」

キョン「ああ」

千佳「後でお菓子とかの器具も見ていい?」

キョン「ああ、いいぞ。千佳ちゃんお菓子作るの本当に好きだな」

千佳「うん」

ピロロロロ ピロロロロ

千佳「あっ、電話……お姉ちゃんからだ」

ピッ

千佳「もしもし、どうしたのお姉ちゃん?」

伸恵「お前今どこいるんだ?コンビニに行ってから大分たってるぞ」

千佳「今、街にいるんだ」

伸恵「街!?1人でか!?」

千佳「ううん、キョンお兄ちゃんと」

伸恵「キョンと?なんであいつといるんだ?」

千佳「説明すると長くなっゃんだけどね」

伸恵「まぁいい。ちょっとキョンにかわれ」

千佳「うん」

キョン「ん?俺か?」

伸恵「もしもし、キョンか?」

キョン「ああ」

伸恵「悪いな、千佳が世話になっちまって」チイチャンハワタシノダゾ--!!

キョン「なに、気にするな」

伸恵「千佳に手出してないだろうな」カエセー!!

キョン「俺にそんな趣味などない」

伸恵「冗談だよ。まぁ千佳も兄貴が出来たみたいで嬉しいんだろ。よろしく頼むよ」ワタシモマチイキタイ--!!

キョン「ああ、それじゃあな」

伸恵「うん」


84.
―――――
――――
―――
――


千佳「今日はありがとね、お兄ちゃん」

キョン「なに、気にするな」

千佳「楽しかったー」

伸恵「おーい、ちぃー!」

千佳「あっ、お姉ちゃんだ。ただいまー!」

伸恵「面倒かけたな今日は」

キョン「なに、俺も楽しかったさ」

千佳「見てー!お兄ちゃんに買ってもらっちゃったー」

伸恵「ちゃんとお礼言ったか?」

千佳「言ったよー」

伸恵「悪いな、こんなものまで買ってもらって」

キョン「なに、気に」

美羽「ちぃちゃんばっかりずるいぞー!私にも買えー!」ドカッ

キョン「おふっ!」

~帰り道~

キョン「わざわざ見送りなんてしないで構わんのだが」

伸恵「私もコンビニに用があるし」

キョン「そうか」

伸恵「今日はちぃが世話になったな」

キョン「構わないさ」

伸恵「そういや、お前は何しに街に行ったんだ?」

キョン「……あ」

伸恵「?」

キョン「すっかり用事を済ますのを忘れていた……」

伸恵「ばかかお前は」

キョン「うるさい」


85.
伸恵「今度街行くぞ」

キョン「は?」

伸恵「私も街に用事あるし」

キョン「そうかい。まぁ別に構わないが」

伸恵「ああ、それじゃあな」

キョン「ああ」

―――――
――――
―――
――


キョン「ん?あそこを歩いてるのはアナちゃんか?」

アナ「あっ、キョンお兄さま」

アナ「奇遇ですね。なにをしていらっしゃったのですか?」

キョン「ああ、今日は偶然千佳ちゃんと会って一緒街に行って来てんだ。今はその帰りだ」

アナ「羨ましいですわ、千佳さん。街ではなにをしてらっしゃったのですか?」

キョン「服を見たりCDを見たりだな」

アナ「お兄さまはどんな音楽を聴くのですか?」

キョン「音楽はあまり聴かないな」

アナ「そうなんですか。もしよろしければ今から家にいらっしゃいませんか?
   お勧めの洋楽がたくさんあるんですの」

キョン「ご両親はいないのか?」

アナ「ええ、仕事ですわ」

キョン「そうだな。それじゃあお勧めを貸してもらえるか?」

アナ「はい、是非」


86.
~アナ宅~

キョン「お邪魔します。相変わらず広い家だな」

アナ「いらっしゃいませ」

キョン「うわっ、凄いたくさんCDあるな」

アナ「えっと……お勧めはこれと……これと……」

キョン「見てもいいか?」

アナ「はい、どうぞ」

キョン「うわっ……歌詞カードとか何も読めないな。
    なぁ、アナちゃん。これはなんて書いてあるんだ?」

アナ「……」zzz zzz

キョン「アナちゃん?立ったまま寝てるのか?」

キョン「ん?奥になにか子供用的なCDが……」

アナ「ああ!それはダメです!」

キョン「っ!?」ビクッ

アナ「キョンお兄さまはお客様なんですから座っていてください」

キョン「あ、ああ……いきなり目覚めるんだなアナちゃんは」

アナ「今お茶をお持ちしますね」

キョン「ああ、すまんな」


キョン「洋楽か……さっぱり分からんな」

キョン「こいつらは一体何人なんだ?」

キョン「最早グループ名すら正しい読み方が分からん」

アナ「お持ちしましたわ」

キョン「ああ、ありがとな」

アナ「いえ」

キョン「なぁ、アナちゃん」

アナ「はい、なんでしょう?」

キョン「これなんて書いてあるんだ?」

アナ「……」zzz zzz

キョン「……」

アナ「……」zzz zzz

キョン「アナちゃんはいきなり寝るな」


87.
キョン「アナちゃんはイギリスから来たんだよな」

アナ「はい、コーンウォールというところから来たのですわ」

キョン「へぇ、じゃあやっぱり米とかよりパンとかの方が好きなのか?」

アナ「納……いえ、おみそし……ち、千佳さんの作ったクッキーとか大好きですわ!」

キョン「ああ、千佳ちゃん料理上手だよな」

アナ「はい。とっても上手ですわ」

キョン「全くあいつも少しは千佳ちゃんを見習えばいいのにな」

アナ「伸恵お姉さまですか?」

キョン「ああ」

アナ「伸恵お姉さまは、かっこいいお姉さまですわー」

キョン「アナちゃんはあんな風になっちゃダメだからなー」

―――――
――――
―――
――


キョン「今日はありがとな。CDすぐに返すよ」

アナ「いえ、お気になさらず」

キョン「そうか、それじゃあまたな」

アナ「ええ」


88.
~翌日~

ピロロロロ ピロロロロ

キョン「んぅ……ん?電話か……はい」ピッ

伸恵「よっ」

キョン「お前か、なんか眠そうだな」

伸恵「今起きたからな」

キョン「そうか、俺はお前にたった今起こされたところだ」

伸恵「今から公園に集合な」

キョン「は?いや、だから今起きたばかりだと」

伸恵「私だってそうだよ。街の方に行くぞ」

キョン「街?」

伸恵「それじゃあな」ブチッ

キョン「……」

キョン「全く……」

~公園~

キョン「……」

伸恵「待ったか?」

キョン「大分な」

伸恵「悪かったよ」

キョン「だいたいなんでスクーターなんだ?バスで行くんじゃないのか?」

伸恵「ほらっ」

キョン「なんだこれ?」

伸恵「見りゃ分かんだろ。ヘルメットだろ」

キョン「ああ、わざわざ用意してくれたのか。すまんな」

伸恵「それはお前のだ」

キョン「は?」

伸恵「ヘルメットないとお前うるさいからな。買った」

キョン「そうか、わざわざすまんな」

伸恵「別に」


89.
―――――
――――
―――
――


ブロロロロ

キョン「高くなかったのか?」

伸恵「別に」

キョン「ありがとな」

伸恵「ああ……」

キョン「事故るなよ」

伸恵「分かってるよ」

~街~

伸恵「着いたぞ」

キョン「ああ。しかし俺にヘルメットなんて
    そんなに頻繁に乗るわけじゃないんだし別によかったんだが」

伸恵「別にいいだろ」

キョン「まぁ、悪いとは言ってないが」

伸恵「だいたいここ最近毎日会ってるだろ」

キョン「ああ、そう言われればそうだな」

伸恵「全く……なんでお前と毎日顔を会わさなきゃいけないんだよ」

キョン「悪かったな。だいたい今日だってお前から電話してきたんだろ」

伸恵「早く行くぞ」

キョン「なっ、待て!置いていくな!」


キョン「お、なんか服売ってるぞ。見ていくか?」

伸恵「んー」

キョン「なんだ興味ないのか?」

伸恵「なくはないけど」

店員「いらっしゃいませー」

キョン「え、あ、はい」

ウィーン

伸恵「おい、なに入ってんだよ!」


90.
伸恵「ったく……」

キョン「お前いつもジーパンとかだよな。スカートとかワンピースとか履かないのか?」

伸恵「いいだろ、別に」

―――――
――――
―――
――


伸恵「勘弁してくれ……」

キョン「……」

伸恵「何だよ」

キョン「いや、予想以上に似合っていたんでな。驚いただけだ」

伸恵「なっ……」

キョン「似合ってるぞ」

伸恵「い、嫌だよこんなの。股がスースーする」

キョン「女の子の台詞かそれ。すいません、これください」

伸恵「なっ!?」

キョン「それぐらい買ってやるよ。ヘルメットのお礼だ」

伸恵「い、いいよ別に……」

店員「袋にお入れしますか?」

キョン「いえ、そのまま着ていくんで大丈夫です」

伸恵「なっ、お前……なに勝手に……」

店員「ありがとうございましたー」

キョン「なにしてんだ?早く行くぞ」

伸恵「ああ……ありがとう……」

キョン「なに、気にするな」


170:BnEvr1LF0
伸恵かわいいよ伸恵

173:gJD9WBosO
ハルヒ「だから私は?」

175:mKiAHOfY0
>>173
キョン「えっ」
古泉「えっ」
みくる「えっ」
長門「・・・」

177:1iI6gIxfO
スクーターなのにスカート買ってやるキョン



91.
伸恵「股がスースーする」スー プハー

キョン「普段制服着てるだろ」

伸恵「そういうのとは違うんだよ」スー プハー

キョン「そうかい」

伸恵「まぁ……ありがとう」

キョン「気にするな。それとなんだ、そういう服着てるとお前、女の子らしいぞ」

伸恵「なっ……」

キョン「タバコ吸っていなければだがな」

伸恵「……」

キョン「そういえば俺飯食ってないんだった。腹減ったな。お前はなんか食ってきたか?」

伸恵「いや、なにも」

キョン「じゃあ昼飯にでもするか」

伸恵「そうだな」

―――――
――――
―――
――


キョン「さて、なに食うかな」

伸恵「腹減ったー」

キョン「えっとメニュー……はっと……ん?」

伸恵「どれにしようかなー」

キョン「……」

伸恵「……ん?なんだよ」


92.
キョン「なぁ……」

伸恵「だからなんだよ」

キョン「今お前はワンピースを着てるわけだよな」

伸恵「見りゃ分かんだろ」

キョン「ワンピースでその座り方は……如何なものかと」

伸恵「え…………っ!?」バッ

キョン「……」

伸恵「お前、歯食い縛れ」

キョン「いや!見てない!見てないぞ!」

伸恵「うるさい」

キョン「誤解だ!見えなかったから本当に見てないぞ!
    そもそも位置的に見るのは不可能だ!俺はただお前の座り方を注意しただけだ」

伸恵「ほぉ……見ようとしたわけか」

キョン「……っ!?」(しまった……!!)

伸恵「よし、歯食い縛れ」

キョン「誤解だから!俺はただお前に注意しただけで決して疾しい気持ちなど一切なっ!
    あっ!痛い!やめっ!」

―――――
――――
―――
――


キョン「全く……ひどい目にあったぜ」

伸恵「自業自得だ」

キョン「冤罪だ。俺はただお前の座り方の注意をしただけだ」

伸恵「まだ言うかっうわっ!」

キョン「大丈夫か?なに転んでるんだよ」

伸恵「ちょっとつまずいただけだ。こういう服あんまり慣れてないんだよ」

キョン「ほらっ、捕まれ」スッ

伸恵「えっ……」

キョン「なにやってんだ、早く捕まれ」

伸恵「うん……」ソッ

キョン「よっと……」

伸恵「ありがと……」

キョン「さて、行くか」

伸恵「ああ」

キョン「……」

伸恵「……」

キョン「……」

伸恵「おい」

キョン「なんだ?」

伸恵「手、離さないのか?」

キョン「まだ慣れてないんだろ?ならこのままでもいいだろ」

伸恵「うん……」


94.
佐々木「はぁ……昨日も予備校の授業が頭に入らなかった……」

佐々木「キョン……あれは妹さんだったんだよね」

佐々木「……ん?キョンの声がした気が……」チラッ


キョン「自転車見てもいいか?もう古くてな」

伸恵「自転車屋なんかあったか?」


佐々木「……」

佐々木「キョンが……また女性と手を繋いで歩いている……」

佐々木「ああ、そうか妹さんか。うん、少し見ないうちに大きくなったな」


キョン「ああ、向こうとデパートの中にあるんだ」

伸恵「へぇ、知らなかったな」


佐々木「くつくつ、仲が良い兄弟だ」

佐々木「……」

佐々木「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああん!キョンのばかぁぁぁぁぁぁあああああ!」タッタッタッタ


192:RC003ho0O
この佐々木大好きだ

194:tGflH5PH0
佐々木かわいいけど、この佐々木は面白いよ佐々木



95.
キョン「おお、あったあった」

伸恵「なんだこれ?」

キョン「自転車の部品だ。最近古くて壊れがちだからな」

伸恵「そんなのがあるのか」

キョン「ああ。すいません、これください」

店員「かしこまりましたー」

―――――
――――
―――
――


キョン「そろそろ帰るか」

伸恵「そうだな」

キョン「ふぅ、やっと自転車の部品を買えたな」

ブロロロロ

伸恵「今日は……」

キョン「なんだ?」

伸恵「ありがとな……これ」

キョン「なんだ?なんて言ってるんだ?全く聞こえん」

ブロロロロ

伸恵「……」

キョン「おい」

伸恵「だから……」

キョン「ああ」

伸恵「服!ありがとな!って言ったんだよ!」

キョン「ああ、そんなことか。なに、気にするな」

―――――
――――
―――
――



96.
キョン「悪かったな。わざわざ家の前まで送ってもらっちまって」

伸恵「ああ、それじゃあまたな」

キョン「おい」

伸恵「なんだ?」

キョン「明日も休みだろ?」

伸恵「そうだけど」

キョン「明日も俺1人なんだ。良かったらまた飯でも食わないか?」

伸恵「お前は寂しがり屋じゃないんじゃなかったのか?」

キョン「どうやら……お前のがうつってしまったらしい。困ったことにな」

伸恵「なんだよそれ。それじゃあ……また明日な。午前中はどっか行くぞ」

キョン「全く……ああ、それじゃあまた明日な」

~翌日~

ピンポーン

キョン「うおっ、思ったより早く来たな」

ガチャ

伸恵「よっ」

キョン「……」

伸恵「なんだよ」

キョン「昨日のワンピース、着てきたんだな」

伸恵「……悪いかよ」

キョン「いや……」


キョン「似合ってるぞ」



お し ま い



162:0jnN/wF6O
アナ「あの・・・キョムお兄さま・・・?」

キョム「・・・」チリーン

アナ「あの・・・」

茉莉「むー」

163:nlJhFmS+O
>>162
許してやれよ

210:aFPYZIUy0
続きは?

211:YPPekVlnO
webでっ!



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