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2010-08-10

朝倉「お願いキョンくん!谷口くんをなんとかして…」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/02/24(火)
キョン「谷口がどうしたんだよ?」

朝倉「私に付き合え付き合えってうるさいのよ」

キョン「いいじゃないか、谷口と付き合えばいい」

朝倉「もう!キョンくんの意地悪!」

朝倉「毎日、言い寄ってきて迷惑してるのよ~なんとかしてよ」

キョン「そう言われてもな…」

朝倉「ほらっ来た」

谷口「朝倉!頼む、俺と付き合ってよ!なぁ、いいだろ?」

朝倉「いやよ…私はキョンくんと付き合ってるんだから」

キョン「なっ!!」

谷口「えっ…そうなの…?」

朝倉「そうよ、私とキョンくんはラブラブなの♪だから諦めてちょうだい」

キョン「お前な!いい加減なことを…」

朝倉「しょうがないじゃない…こうでも言わなきゃしつこいんだから」

朝倉「ほらっキョンくんも話を合わせて」

谷口「おい、ほんとなのか?キョン」

キョン「すまんがそうゆうことだ」

朝倉「そうそう♪だからごめんね♪谷口くん」グイッ

キョン「こっこら!腕をからめるな!」

谷口「あっあぁぁぁ…」

キョン「分かってくれたか?谷口(ううっ…罪悪感が)」


2.
谷口「ちなみに…よ…二人はどこまでいったんだ?」

谷口「Aか…Bか?…それともC……」

キョン「(こいつそんなことを聞いても傷つくのは自分なのに)」

谷口「なぁ、どうなんだよ…」

朝倉「(AとかBってなにかしら?とりあえず適当に言っておけばいいわね)」

朝倉「え~と…Cよ!Cまでいったわ!」

キョン「おっおい!」

谷口「Cっ!!!おまえらCまで済ませたのかよ!!」

朝倉「そうよ♪これから二人で仲良くDまで行くんだから♪」

谷口「いやぁぁぁぁぁぁ!!」

朝倉「ふう…行ってくれたわ」

キョン「行ってくれたわじゃないだろ!おまえどうゆうつもりだよ!」

朝倉「どうゆうつもりってなにが?」

キョン「朝倉、お前AとかCって意味分かってるのか?」

朝倉「そうそう!それって結局なんだったの?教えてちょうだいな」

キョン「Aはキス、Bはペッティング、Cは…セックスだ」

朝倉「あらっ♪」


キョン「まったく…変な噂を立てられなければいいんだが…」

朝倉「ごめんね、キョンくん♪でもおかげで助かったわ」

キョン「やれやれ…」

朝倉「そうだ!何かキョンくんにお礼した方がいいわよね?」

朝倉「キョンくん何がいいかしら?」

キョン「別にお礼なんていいよ」

朝倉「そうね…このまま私と付き合うってのはどうかしら?」

キョン「それは遠慮する」

朝倉「む~!」


3.
朝倉「こんな可愛い子を即答でフルなんて失礼じゃない?」

キョン「自分で可愛いとか言うのかよ…」

朝倉「あらっ、こう見えて私、クラスの男子から人気があるのよ♪」

キョン「谷口だけだろ」

朝倉「違うわよ~!谷口くん以外からも告白されたりしてるんだから」

キョン「わかった、わかった」

朝倉「もう!酷いわねキョンくんったら」

キョン「それよりもお礼とか別に気にせんでもいいぞ…」

朝倉「いやよ、キョンくんに迷惑をかけたのは事実なんだし」

朝倉「そうだわ♪明日、キョンくんのためにお弁当を作ってくるってのはどうかしら…?」

キョン「お前、料理なんてできるのかよ?」

朝倉「できるわよ、失礼しちゃうわね!」

朝倉「ならキョンくんのリクエストを作ってきてあげるわ。それならどうかしら?」

キョン「ほんとか!?ならカニクリームコロッケを作ってくれよ」

朝倉「それ無理♪」

キョン「おいっ!何でも作ってくれるんじゃないのかよ!」

朝倉「無理っていうか…材料費高くつくから嫌なのよ」

朝倉「もっと簡単なものがいいわ」

キョン「え~それならちくわの穴にキュウリを入れた奴でいいぞ」

キョン「あれにマヨネーズをかけると美味いんだ!」

朝倉「ちょっと!私の料理の腕前バカにしてるの!?」

キョン「じょっ冗談だよ、冗談。そんなに怒るな」

朝倉「分かったわよ!そこまでいうならカニクリームコロッケを作ってあげるわ!」

キョン「ほんとか?」

朝倉「ええっほんとよ!その代わり、これから買い出しに付き合ってもらうわよ♪」

キョン「これからって…これからSOS団があるんだが…」

朝倉「休みなさいよ。私に厄介な注文をしたんですから当然よ」

キョン「そんな殺生な…ハルヒの奴になんて言われるか」

キョン「はぁ~…分かった、ちょっと部室に行ってくるから待っててくれ」

朝倉「頑張ってね♪」

キョン「(こいつ他人事だと思って…)」

33:p82w5VwYO
俺も朝倉と一緒に買い出し行きてえよおおおおおおおおお

34:/6dJWymYO
朝倉の作ったカニクリーム食べたいよおおおおおおおお


4.

――――

朝倉「どうだったの?」

キョン「まあ…今度、ハルヒに奢ることを条件に早退してきた」

朝倉「ご愁傷さまね」

キョン「うるさい」


朝倉「はい、キョンくん♪カゴを持ってね♪」

キョン「まっこれは男の仕事だわな」

朝倉「え~とまずはジャガイモね…」

キョン「おいっ朝倉!」

朝倉「どうしたのよ、大声なんか出しちゃって?」

キョン「白菜ってこんなに高いのか?」

朝倉「もう、どこかの政治家みたいなこと言わないでよ!」

朝倉「キョンくんスーパーで買い物したことないの?」

キョン「いつもは母親が行くから…ちょっと新鮮だったもんでな」

朝倉「いきなり大声なんか出すから何かと思っちゃったわよ」

朝倉「困ったキョンくんね♪」


朝倉「え~と…とりあえずこれで買う物は全部かな」

キョン「おい、ついでにこれも買おうぜ」

朝倉「何これ…?お菓子じゃない!買わないわよ!こんな物」

キョン「おまえ、ぽたぽた焼きは必要だろ!」

朝倉「必要って…誰がお金を出してると思ってるのよ!?」

朝倉「全部、私のお財布から出しているんですからね!」

キョン「ダメか…?」

朝倉「ダメよ」

朝倉「早く元あった場所に置いてきなさい」

キョン「……」

キョン「ダメ…?」

朝倉「キョンくん!」


42:bf0PeBaP0
キョンww

43:EzvfTEhHO
なにこの夫婦漫才

44:bulDa1kBO
このキョンはかわいいww



5.
朝倉「ほんとキョンくんって手のかかる大きな子供みたいね…」

朝倉「女心も分からない鈍い人だし…」

キョン「そんなに怒るなよ…それよりこの荷物おまえのマンションまで運べばいいんだよな?」

朝倉「ええ、お願いするわ」

朝倉「そうだ、ついでに私の家で夕食も食べていきなさいな♪」

キョン「ええっ?それはさすがに迷惑だろ…」

朝倉「いいのよ、ご飯は長門さんと一緒に食べてるんだけど…」

朝倉「一人分なら増えても大丈夫よ♪」

キョン「う~ん…」

朝倉「今日の献立はカレーなんだけど…嫌いかしら?」

キョン「カレー!?よしっ、ご馳走になるぞ!」


朝倉「ただいま」

長門「おかえりなさい……??」

キョン「よっ長門!」

長門「あなたはSOS団を早退したはず。なぜ朝倉涼子とここに?」

朝倉「私のワガママで買い物に付き合ってくれたのよ」

長門「そう…」

キョン「おい、長門!今日の夕飯はカレーだって!」

長門「えっ…!カレー!?」

キョン「そう、カレーだ!楽しみだよな!」

長門「楽しみ…」


57:ZMHU7o05O
長門www急にハイテンションwww
やべえwww長門が脳内再生されるwwww

和田アキ子で

59:RLO5mrc2O
>>57
ローテンションな和田アキ子ってなんかそれだけで笑えるわ



6.
朝倉「カレーができるまでしばらく時間がかかるわ」

キョン「いいよ、それまで長門とテレビでも見てるさ」

朝倉「(手伝うって考えはないのね…)」

朝倉「(キョンくんってお家でもお手伝いとかしないのかしら?)」

朝倉「(キョンくんと結婚する人は大変ね。亭主関白になりそう♪)」

長門「お茶でも飲む…?」

キョン「ああ、もらおうか」

朝倉「あっねぇキョンくん、買い物袋に入ってるの食べててもいいわよ」

キョン「何かほかにも買ってたのか…?」ガサガサ

キョン「こっこれは…!ぽたぽた焼き!!」

キョン「朝倉!お前、いつの間に買ってたんだよ!」

朝倉「うふふ♪キョンくんが可哀想だったからつい買っちゃった」

朝倉「感謝してちょうだいね」

キョン「さすがは朝倉だ、話が分かる。」

長門「美味しい…?」

キョン「なんだ長門、おまえぽたぽた焼き食べたことないのか?」

長門「ない…」

キョン「どれ、食べてみろ。美味しいぞ」

長門「……美味しい」

キョン「なっ?いけるだろ。これ全部おばあちゃんが一人で作ってんだぞ」

長門「すごい…」


70:8qvk2QLu0
キョンwwww

71:wkV1mlDlO
長門騙されてるなwwww



7.
キョン「さて、ぽたぽた焼きでも食べながらミヤネ屋でも見るか」

長門「見る…」

キョン「おおっ、また橋本知事の話題か。この人すごいよな~」

長門「すごい」

朝倉「あらあら、二人とも楽しそうね」

朝倉「私も早くカレーを作らなきゃ♪」

―――

朝倉「キョンくん、長門さん。カレーができたわよ」

キョン「おおっ!ついにカレーができたか!待ちわびたぞ、なぁ長門」

長門「コクリ…」

朝倉「はい、どーぞ、召し上がれ」

キョン「いただきま……」

長門「………」

朝倉「どうしたの?食べないの?」

キョン「スープカレーなんだ…」

朝倉「えっ?スープカレーじゃまずかった?」

キョン「おまえ、スープカレーはカレーじゃないだろう」

長門「常識の範疇…」

朝倉「でもスープカレーも美味しいわよ」

キョン「普通のカレーの方が美味いけどな」

長門「トロトロが至高…」

朝倉「ムカッ…」

キョン「だいだい、スープカレーとか道産子がありがたがって食うもんだろ?」

長門「本日のスープカレー(笑)」

キョン「ないよな~」

長門「ないない…」

朝倉「なら食べなくていいわよ!!」


90:3HmrzzH2O
キョンと長門に初めて嫌悪感を抱いた

91:YPbApB6V0
これはキョンひどいな~

112:PlZh2UZ40
食って美味かったらそれでいいんだよ

113:nNKdM0yYP
>>112
入れたら気持ち良いからって、
和田アキ子のトロトロおまんこを味わいたいとは思わん

119:PlZh2UZ40
>>113
あの人は男だろ・・・?

120:K0irSXGoO
>>119
お前消されるぞ・・・・・・



8.
朝倉「酷いわ…キョンくん…食べてもいないのに否定するなんて」

朝倉「キョンくんに喜んでもらえると思って一生懸命作ったのに…」

キョン「すまん…」

キョン「朝倉の作ったスープカレー、食わず嫌いしないで食べてみるよ」

朝倉「いいわよ!無理しなくて!ぽたぽた焼きでも食べてなさいよ!」

長門「ではそうさせてもらう…」

朝倉「うわぁ~~ん!!」

キョン「こらっ!お前はよけいなことを!」

長門「??」


朝倉「うっうっ…キョン君も長門さんも酷いわよ…」

キョン「許してくれ朝倉…じつは俺、女の子の手料理って初めてだったんだ」

朝倉「そうなの?」

キョン「ああ、しかもその手料理が俺の好きなカレーと来たもんだ。」

キョン「色んな意味で浮かれてしまって、期待が高くなってしまったんだ。すまん…」

キョン「それにあれだ…朝倉の手料理ならスープカレーを好きになれるかもしれん」

朝倉「キョンくん…」

キョン「食べてみてもいいか?」

朝倉「どうぞ…」

キョン「……おっ!けっこうイケるな」

長門「確かに…これは美味しい」

朝倉「でしょ♪だから食わず嫌いなのよ」

キョン「そうだな、スープカレーもなかなかイケるな。」

キョン「でもあんまり他では食べたくはないな…」

朝倉「………」

キョン「朝倉のスープカレーを食べたら他ではもう食べられんよ」

朝倉「もう…お世辞ばっかり美味いんだから」

キョン「美味いのは朝倉のスープカレーだろ?」

朝倉「お口の周りにベタベタ付けてなに言ってるのよ…」

キョン「えっあっ?口についてる?」


9.
朝倉「ほらっきれいにしてあげるから動かないで」

キョン「子供じゃないんだから自分で拭くさ…」

朝倉「遠慮しなくていいわよ。ほらっじっとして!」

キョン「………」チュッ

キョン「!!」

長門「!!」

キョン「おっおい!なにするんだよ!」

キョン「ってか今の俺のファーストキスだったんだぞ!」

朝倉「あらっ?そうだったの?」

朝倉「私の料理を褒めてくれたから、そのお礼よ♪」

朝倉「いいじゃない、Cまでいった仲なんだから♪」

キョン「ウソをつくなウソを…」

長門「………」ワナワナ

長門「朝倉涼子を敵性と判断…排除する」

キョン「おい!朝倉!足が透けてるぞ!」

朝倉「あれっ…?体が消えて…サーー

長門「朝倉涼子を排除完了…」


147:lXQFU+RP0
ちょ、何て事をwwww

148:tZBK8SPX0
テラ超展開wwwwwwww

156:mHP0QKJtO
何と言うソードマスターw

157:yTdbOh2LO
何が起こったのか分かんないんだけどwwwww

159:3HmrzzH2O
長門ふざけんなwwwwww



10.
長門「なんて嘘」

朝倉「はぁ…助かった…」

キョン「キスしたぐらいで消すなよ。ナガモン!」

長門「ごめん…」

朝倉「キス…」

キョン「ん?どうした?」

朝倉「冷静に考えたら…なんだか恥ずかしくなってきた…///」

キョン「は、恥ずかしいなんて…言うなよ…///」

朝倉「だって…///」

長門「………」


朝倉「あ、食べ終わった?さ、さげるね…」

キョン「あ、ああ…」

朝倉「ほら、長門も」

長門「あ…うん…」

朝倉「どうしたの?さっきの事はもう気にしてないよ」

長門「………」

キョン「長門?」

長門「あ……」

キョン「あ?」

長門「アイス買ってくる」

朝倉「え?」

長門「アイス買ってくるから待ってて」

キョン「お、おう…」

朝倉「車に気をつけてね」

長門「コク」


11.
朝倉「どうしたのかしらね?アイス買ってくるなんて…」

キョン「さあな…」

キョン「………」

朝倉「………」

キョン「………」

朝倉「二人…だね…」

キョン「あ、ああ…」

朝倉「あの、その…皿洗ってくる…」

キョン「そうか。手伝おうか?」

朝倉「いいよ。ぽたぽたでも食べてて…」

キョン「あ、うん…」


キョン「ボリ……しけてる…」

朝倉「………」

キョン「………」

朝倉「水の音しかしないね…」

キョン「そう…だな…」

朝倉「………」

キョン「………」

朝倉「あのさ…」

キョン「ん?」

朝倉「本当に付き合ってみない?」

キョン「え…」

朝倉「だって…止まらないんだもん…」

キョン「朝倉?」

朝倉「好きっていうのが…止まらないんだもん…」


長門「冬場で食べるアイスは寒い…本当に…寒い…」


12.
朝倉「キョン君…」

キョン「待て待て待て!待ってくれ朝倉!」

朝倉「待ってられないよ…ほら…」

キョン「むぐ…」

朝倉「むちゅ…くちゅ…」

キョン「あふう…はぁ…」

朝倉「またキスしちゃったよ…今度は長めで…」

キョン「………」

朝倉「ん?もっと欲しいの?」

キョン「え、あ、あの、かか、帰る!!」

朝倉「え?ちょっと!?」

キョン「あの…スープカレーごちそうさまでした!んじゃ!」


朝倉「………。意気地なし…」


長門「帰った?」

朝倉「うん…」

長門「そう…」

朝倉「それより、アイス買ってきたの?」

長門「途中で全部食べちゃった…」

朝倉「そう…。長門…」

長門「?」

朝倉「好きになっていい?」

長門「なんで聞く?」

朝倉「それは…その…」

長門「私は…まだ…好きじゃないから…」

朝倉「じゃ、いいの?」

長門「コク」

朝倉「良かった…」

長門「でも…」

朝倉「ん?」

長門「好きになったら…邪魔する…」

朝倉「ふふっ。楽しみに待っているわ」


キョン宅

キョン(まさか朝倉があんなに積極的だったとはな…)

(朝倉の唇…柔らかかったな)

(っていかんいかん!落ち着け、落ち着くんだ俺!
 汗が止まらないのはスープカレーのスパイスが効きすぎていたせいだ!

 …だけどもし本当に俺が朝倉と付き合うなんてことになって
 そのことがハルヒのやつに知られちまったら…)

(あーーーーもう知らん知らん知らん! とりあえず今日はもう寝るぞ!)

ガチャ

妹「キョン君はさみー」

キョン「ノックぐらいしなさい」


13.
翌日

谷口「うーすキョンおはよう」

キョン「ああ谷口か」

谷口「谷口かとはなんだよ谷口かとは…それよりキョン、昨日朝倉が言ってたことは本当なのか?」

キョン「本当もなにもあr

朝倉「おはようキョン君♪」

キョン「!お、おはよう朝倉」

朝倉「はいこれ」

キョン「ん?なんだこれ」

朝倉「あら?昨日約束してたじゃないカニクリームコロッケのお弁当よ♪」

谷口「ぁぁぁあぅああああああああああああああ
   ごゆっくりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」

キョン「待て谷口!違うんだこれは!」

朝倉「違うとはなによ。失礼しちゃうわね」

キョン「むむむっ…」

朝倉「じゃあ授業始まるからまた後で感想聞かせてね」

キョン「あっ朝倉…行っちまったかそれにしてもまさか本当に作ってきてくれるなんて」

じーーー

キョン「ん?なにか強烈な視線を感じるんだが…」ちらっ

キョン「うおっ!ハ、ハルヒ?!」


14.
ハルヒ「あ~らキョン、甲斐性なしのあんたにまさか奥さんがいたなんて初耳ね」

キョン「ここっこ、これはだなハr

ハルヒ「おまけに愛妻弁当まで作ってもらえるなんて、一体どういうことなのかしらね」

キョン「だから違うんだ!手短に話せばこれは人助けの御礼というかなんとr

ハルヒ「うるさーい!言い訳無用よ! 今日の放課後は裁判を行うわ!
    みくるちゃんと有希にも連絡して…」ぶつぶつ

キョン「だめだ…聞く耳持ってないなこいつ…」

授業中

ハルヒ「陪審員に鶴屋さんも加えてそれから」ぶつぶつ

キョン「ああ…もう帰りたい」

ブーブーっ

キョン(メール…古泉か)


古泉『いままでにない規模の閉鎖空間が発生しています!
   なにか心当たりはないでしょうか? 昼休みに部室でお待ちしております』

キョン「(^p^)」

キーンコーンカーンコーン

ハルヒ「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」

キョン「や…やっと昼休みか……呪い殺されるかと思った」

国木田「キョーン、お昼食べようか」

キョン「ああすまん国木田、今日は野暮用があってな」

国木田「えー本当かい?参ったなあ、今日は一人ぼっちか」

キョン「ん?谷口の奴はどうしたんだ」

国木田「それが席に制服とカバンだけおいてあるけどどこにもいないんだ」

キョン(なんですと!?

キョン(たぶん朝の一件が絡んでいるのは間違いないだろうな…)

(すまん谷口…)

ガチャ

キョン「すまん古泉、遅く…って長門?」

長門「……」


15.
キョン「古泉ここに来なかったか?」

長門「古泉一樹は現在、過去に例のないくらい巨大な閉鎖空間で神人と交戦中」

キョン「そうか…古泉にも迷惑かけちまったみたいだな」

長門「カニクリームコロッケ」

キョン「ん?」

長門「涼子はあなたの為に通常より5時間程早起きして作っていた」

キョン「……!」

長門「涼子はあなたの笑顔が見れれば、それだけで幸せだと言っていた」

キョン「長門…俺は!」

長門「おそらくそれは涼宮ハルヒのことを考えた上での偽りの発言。本当は涼子はあなたと…」

キョン「長門!!!!」

長門「………」

スチャ

長門「情報統合思念体の総意としては、
   あなたと涼子が結ばれることは非常に好ましくないと考えている」

長門「しかし」

ガチャ

長門「大切なのは、あなたの本当の気持ち。わたしという個体は…あなた達を応援する」

バタン!

キョン「っ長門…!。本当の気持ち…か」

カパッ

キョン(俺の為にわざわざ朝早くから)

パクッ

キョン「おいしいけどなんかしょっぱいな。なんでだろうな はは」ぽろ

タタタタ

長門(これで…これでいい。涼子の彼への想いを知ってしまった以上私の気持ちなんて)つぅー

(これは涙?泣いているのは私…?)


16.
トントン

キョン「うっ…は、はい!」

ガチャ

みくる大「お久しぶりね、キョン君」

キョン「とくもr…朝比奈さん…お久しぶりです」

特盛「私がいきなり現れたってことはもう状況はわかるわよね?」

キョン「はい…わかってます」

みくる大「あなたは今日とても大切な選択を迫られます」

キョン「………」

みくる大「でも私は、私にはキョン君の気持ちを捩曲げるなんてことはできません」

キョン「…!でもそうしたら朝比奈さんがいる未来が……」

みくる大「ふふっ大丈夫よ、詳しくは禁則事項で言えませんけどね」

キョン「朝比奈さん…」


みくる大「それじゃあそろそろ時間だから行きます。それから…長門さんに感謝した方がいいですよ」

キョン「長門?わかりました。お気をつけて」

スゥ…

キョン「行ってしまった…。俺の本当の気持ち…か」

キーンコーンカーンコーン

キョン「っと、とりあえず教室に戻るか」


17.
教室

ハルヒ「どこ行ってたのよ」

キョン「ああ、古泉と二人で部室で飯食ってたんだ」

ハルヒ「ふーん。まあなにか良からぬことを考えてるみたいだけど、
    今日の放課後楽しみにしてるのね」

キョン「わかってる、わかってるよ」

いつもなら惰眠を貪りながら放課後までの時間を優雅に過ごすのだが、今日はそうはいかない
数学の教師がなにやら長ったらしい数式について力説しているが、頭に入るはずがない
ただ一刻と、時だけが無情にも過ぎていった

朝倉「………」

じーっ

キョン(朝倉…長くて綺麗な髪だな)

(雪みたいに白い肌、すらりと伸びた手足にぶっとい眉毛……)

朝倉「………」

ちらっ

キョン(…!)ドキッ

キョン(いかんいかん、目が合う所だった)

キョン(そういやほんの数ヶ月前にあいつにここで殺されかけたんだよなあ…)


261:yCHNA9ftO
ぶっとい眉毛wwwwww



18.
キョン(あの時はもう二度とあいつの顔なんて見たくないって思ったはず)

(だけど、だけど今は違う…。あいつが長門のバックアップとして再び戻ってきてからは)

(なんなんだこの胸に何かが纏わり付くような気持ちは…)

(俺にとって朝倉涼子という少女はなんなんだ)

(ただのクラスメイトなのか、そうなのか、本当にそうなのか?)

(俺にとって朝倉涼子は……!)

キョン「うおっ!!!」

一日の終わりを告げるべくして鳴り響く鐘の音に、俺は思わず立ち上がってしまった

ハルヒ「ちょっと!なに寝ぼけてんのよこの馬鹿キョン!」げしげし

キョン「…っと。すまんすまん、頼むから蹴らんでくれ」

笑い声に包まれる教室の中で朝倉の笑顔が目に飛び込んできて、少し顔が熱くなってしまった

岡部「えー、突如行方をくらませた谷口の件だが…」ごにょごにょ

岡部がホームルームでなにやら連絡事項を説明しているようだが、なに一つ頭に入らない

俺はあと30分もしない内に世界を変えちまうかもしれないんだから

まあ正確には俺ではなく後ろから俺の首ねっこを掴んでいる、『神様』によってだがな

起立 気をつけー 礼

ハルヒ「ちょっとキョン!わたしは掃除当番だからあんた先に部室に行ってなさい!
    しらばっくれたら死刑と今週末の不思議探索の時の費用、
    ぜーんぶあんたのおごりだからね!」

死人に金を払わせる気かおまえは


朝倉「………。」トテトテ

ガラガラッ

まずい朝倉が帰っちまう!俺もすかさず朝倉の後を追った


19.
キョン「朝倉ー!!」タッタッタッ

朝倉「………。」トテトテ

キョン「朝倉っ聞こえないのか!!!」タッタッタッ

朝倉「………。」トテトテ


キョン「…っ朝倉涼子!!!!!」

朝倉「………。」ピタッ

キョン「ハァハァ…なんだよ…聞こえてるんなら返事くらいしてくれよ…ハァハァ」

朝倉「………。」

キョン「カニクリームコロッケな、おい(ry

朝倉「ねえキョン君…もう私に近付いちゃ…だめ」

キョン「なっ…!」

朝倉「さっきのやり取り見てて思ったんだあ
   やっぱり…キョン君には涼宮さんがお似合いなんだなあって!」

キョン「俺の話を聞いてくれっ!!」

朝倉「それに昔のこととはいえ、私キョン君のこと殺そうとしちゃったし」

キョン「そんなこと…そんなことどうでもry」

朝倉「よくないよ」

キョン「!!」

朝倉「あなたは有機生命体、私は統合思念体のインターフェイス」

朝倉「いいはずないんだよ」

キョン「………。」


朝倉「………キョン君」

キョン「………。」

朝倉「涼宮さんとお幸せに、じゃあね」スゥー

キョン「!!!朝倉っ!!!!!」


奇しくもその時朝倉が言った言葉は

前にどこかで聞いたことがあった


20.
それからの記憶が少し曖昧だが、どういうわけか俺は部室の前に立っていた
朝倉の後を追ったつもりだったが、気付いたらこの状態
先にこちらの用事を済ましてから行けという天の声なのだろうか…?

トントン
ガチャ


長門「………。」

みくる「ふええーキョンくーん…」

古泉「おやおや」

幸い団長はまだ来ていない

古泉「先程、閉鎖空間の方が落ち着いてきたのでようやく登校できました」

キョン「…すまんな」

古泉「んっふ、まさかあなたからそんなお言葉をいただけるとは」

みくる「あわわわーキョン君……」

古泉「状況は長門さんから伺っておりますので朝比奈さんも僕も把握しています」

キョン「そうか…」

古泉「単刀直入に申し上げます」。

長門「………。」

みくる「あううう」ガタガタ

キョン「………。」


古泉「今回の件、長門さんが世界を改変されて以来の
   未曾有の大危機と考えていただいてけっこうです」

キョン「………。」


古泉「あなたの発言一つで世界は大きく変わるかもしれない
   言わば世界はあなたの手中にあるも同然なのです」


古泉「涼宮ハルヒという名の『神』に愛されたが故…
   ひょっとするとあなたが『真の神』、なのかもしれませんね」

古泉「ですからここはぜひ涼宮さんに、
   朝倉涼子とは恋人でもなんでもない、ただの友人だと説明してもらいたい」

キョン「………。」


古泉「と、今までの僕ならあなたの言動を縛り付けていたでしょう」

キョン「…?」

古泉「ですが今回は僕はなにも言いません。あなたの好きなようになさってください」

キョン「古泉……」

古泉「もし世界が改変されるようなことになっても、向こうの世界でもまたよろしくお願いしますね」


21.
バーン!

ハルヒ「みんな揃ってるわね!」

長門「………。」

みくる「ひゃい!」

古泉「これはこれは涼宮さん、今日もお元気で」

ハルヒ「今日の団活はいつもとちょっと違うわよー!
    今日はそこにすわってる馬鹿キョンに裁判をかけるのよ!」

キョン「………。」

10分後

古泉「涼宮さん、机の配置が完了しました」

ハルヒ「ご苦労様。さっすが古泉君!さながらプチ裁判所ってところね
    あ、今日の私は『涼宮さん』じゃなくて裁判長と読んでちょうだい!」

古泉「これは大変失礼いたしました裁判長」


ハルヒ「さあ審議を始めるわよー!被告人、前へ!」

キョン「………。」ツカツカ


ハルヒ「キョン!あんた最近妙に朝倉と仲良いみたいね。おまけに今日は弁当まで作ってもらうなんて
    まさかあんたら、付き合ってる訳じゃないわよね?
    もし付き合ってるんならこれは大問題よ! 第一にSOS団の風紀を乱しかねないわ。
    それに団長である私になんの断りもなくあんたが恋人作るなんて、
    絶対に認めないんだから!! さあ どうなの?答えなさい!!!」


キョン(俺は……)


キョン「……ない」

ハルヒ「聞こえないわ。もっとハッキリ喋りなさい!」

キョン「…てない」

ハルヒ「??」

キョン「付き合ってなんかない」

ハルヒ「そそ、そうよね!うん、甲斐性なしのあんたに恋人なんてでくるわけないわよね」ニパァー

キョン「だけど」

ハルヒ「…え?」

長門みくる古泉「……!」


キョン「朝倉のことが好きだ」


空が一瞬にして暗雲に覆われた


22.
ハルヒ「な…な…な…なによ馬鹿キョン!! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿キョン!!!」つぅー

バタンッ!


ブーブーっ
古泉「早速呼び出しを喰らいましたよ
   どうやらここを中心として急速に超巨大閉鎖空間が広がっているようです」

キョン「朝比奈さん…長門…古泉、すみません…全部俺の責任です」

キョン「ふー言いたいこと言ったら喉渇いたよ
    朝比奈さん、最期にお茶入れてもらっていいですか?」

ガタッ
トテトテ

キョン「ん?どうしたんだ長ry

パーンッ!

みくる古泉「!?」

ドサーッ

長門「………。」

キョン「っ痛ぅ…」

長門「早く行くべき」

キョン「え…?」ズキンズキン

長門「涼子はあなたを…あなたを待っている!!!」

キョン「っ!」

古泉「長門さんがおっしゃる通りですよ
   こんなところで油を売っている暇はあなたにはありません」

みくる「キョン君がんばって~」


23.
キョン「みんな……ありがとう、行ってくる」タッタッタッタッ

ガチャ
バンッ!

長門「行ってしまった…彼が…本当に」ぽろぽろ

みくる「ふぇ~長門さんもキョンの事…」

古泉「これは……んふっ、彼も隅におけませんねえ」


キョン(朝倉…)タッタッタ

朝倉『いやよ…私はキョン君と付き合ってるんだから』

キョン(朝倉…)タッタッタ

朝倉『そうね…このまま私と付き合うってのはどうかしら?』

キョン(朝倉…)タッタッタ

朝倉『そうだわ♪明日、キョン君のためにお弁当を作ってくるのはどうかしら?』

朝倉『遠慮しなくていいわよ。ほらっじっとして!』チュッ

キョン「朝倉ああああああああああああああああ」


336:wMMSNnrs0
キョン「あさくらァァァァァァァアアア!!!」

朝倉「さんを付けろよッ!この優柔不断ヤロォォォ!!」



24.
ピンポーンピンポピンポピンポピンポーン

キョン「朝倉!!俺だキョンだ!!!」

………

キョン「クソッ…留守か!」

スーパー

キョン「朝倉ーーー!!」キョロキョロ

キョン「ここにも…いない!」

ふと空を見上げてみると
まだ夕方前だというのに、もう完全にこの街は闇に包まれていた

学校

キョン「屋上にもいない、残るは…」テクテク


キョン「ん…?っ!!」

辺りは深い闇に包まれているはずだった
しかしそこには…夕暮れの優しい木漏れ日が、窓から差し込んでいた…


朝倉に手紙で呼び出され命を奪われかけたあの日のように

ガラガラッ

キョン「朝倉ッ!!」

夢ではなかった

そこにはあの日のように夕暮れの淡い光を身に纏い、頬をほんのり朱に染めた


朝倉涼子がいた


25.
朝倉「嘘……」

(キョン君…)

キョン「嘘じゃない」

朝倉「どうして……」

(ほんとに…ほんとに来てくれた)

朝倉「なんで…ここに来たの?あなたが追いかけなきゃいけないのは…涼宮さんなのよ!」

キョン「朝倉ッ!!!」

朝倉「っ!?」ビクッ


キョン「……ッケ」

朝倉「…?」

キョン「カニクリームコロッケな、うまかったぞ」

朝倉「あ……うん」

キョン「スープカレーといい今日の弁当といい、
    あんなにおいしい料理をいつも食べれるなんて、長門が少しうらやましいよ」

キョン「谷口の件で俺達が恋人のふりをした時、べつになにも感じなかった。
    むしろハルヒにバレたら厄介なことになるなーって憂鬱だった」

朝倉「…失礼しちゃうわね」

キョン「だけどおまえと触れ合っていく内に変わっ…
    いや、気付いたんだ…自分の本当の気持ちってやつに」

キョン「俺は今まで…ハルヒ、あいつの為…というより他のSOS団の連中の為に生きてきた
    本音を押し殺して」

朝倉「………。」


26.
キョン「だけど今回の件は…そんなのクソくらえだ」

朝倉「…!」

キョン「何たって古泉、朝比奈さん、長門のお墨付きだしな。
    まああいつらに止められても俺は考えを変えるつもりはなかったが」

朝倉(長門さん…)ぽろっ


キョン「昨日おまえが持ち掛けた提案の答えなんだが」

キョン「あの時は臆病風を吹かして逃げちまってすまない…だけどもう逃げんぞ」

キョン「ベタな台詞ですまん」すぅっ


朝倉、大好きだ 俺と付き合ってくれないか?

朝倉「……ふふふっ」

キョン「どうしたんだ朝倉?そんなに俺の顔が赤いのか」


朝倉「有機生命体ってほんとにお馬鹿さんね♪」

キョン「うん?早く返事をきry…


「二度も騙されるなんてね」


412:em6c2vXu0
なん…だと?

413:B3b8nJsU0
なにーーーーーーー!!!!???

419:2Xfh0QEZO
あの時の眉毛は嘘だったっていうのか!
眉毛料理を美味しいって言った時の君の笑顔も嘘だったっていうのかー!!



27.
キョン「な……」

朝倉「こんなに簡単に上手くいくとは、正直予想外だわ」シュッ

キョン(ナイフ!)

朝倉「涼宮ハルヒにとってあなたは『鍵』」トテトテ

キョン(うっ…動かん)ガクガク

朝倉「無駄よ。今この教室は私の情報制御下にある」

朝倉「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る。
   あらっ…私前にも同じ台詞言ったわね♪これってデジャブかしら?」

朝倉「さあ、最期になにか言い残したことはないかしら?ないのならこのままサクッとおry…

キョン「……んよ。」

朝倉「え?」


キョン「かまわんよ。大好きなおまえに殺されるんならな」

朝倉「!!!」


朝倉「あ、あなた何言ってるの!!今から死ぬのよ?」

キョン「なんでだろうな。前回金縛りにあった時は
    『死にたくない、こんなところで死にたくない!』って思ったけど、今回は違うんだ」

キョン「まあようは気持ちの問題だよ、朝倉」


朝倉「くっ……だったら、だったらお望み通り楽にしてあげるわ。じゃあねキョン君、死んで♪」ダッ


キョン(もう思い残すことはない……さらば俺の人生、フォーエバ~↑)


―――――ドスッ


28.
キョン(ああ…どうやら刺されちまったみたいだな)

(腹の辺りが生暖かい…血でも流れてるんだろうか)

(ん…?でもどこも痛くないぞ)

(この暖かさは…人肌?)


キョン「いったい何が……っあ!!!!」

朝倉「………。」

ビヨ~ン

キョン「朝倉…それ…」

朝倉「………ぷっ。」

朝倉「あはははははっ。ひっかかったわね♪」ポイッ

キョン「おもちゃか…」

朝倉「そう。突き付けると刃が引っ込むタイプのね」


キョン「じゃあ最初から本当は…」

朝倉「いいえ。途中までは本気だったわ」

キョン「!!」

朝倉「涼宮さんにあなたを渡すくらいならいっそのこと……ってね」

キョン「朝倉…」

朝倉「でもあなたの言葉で…私は目が覚めたわ。
   あの瞬間、情報操作でナイフをおもちゃに変えたの…」

キョン「………。」プルプル

朝倉「大切なあなたを殺すなんて…できるはずないよお…」ぽろぽろぽろ


キョン「朝倉!!!」ガバッ

朝倉「きゃっ…!」ドサッ


29.
朝倉「キョンく…うむっ!?」

――――

朝倉「ぷはっ…ハァハァ…びっくりしたあ」

キョン「これでおあいこだな。昨日のお返しだ」

朝倉「……もうっ」

キョン「朝倉…好きだっ!」ギュッ

朝倉「ほんとに有機生命体の考えてることってわかんないわぁ…」ギュ~ッ


ガラッ

キョン朝倉「!!!」


谷口「うぃ~っす。WAWAWA忘れ物~……」

キョン朝倉「………。」

谷口「…………………。」

朝倉「∬∇≒‰∝∃√≪」


谷口「」スゥーッ


482:EEBTCJVf0
た、たにぐち~w



30.
キョン「なあ。」

朝倉「なあに?」

キョン「初めからこうすればよかったんじゃないか?」

朝倉「う~ん、でもあのことがなかったら、今私たちこうしていられなかったのよ」

キョン「それもそうだな。ありがとう谷口」ギュッ

朝倉「ちょっとキョン君っ…苦しい…いやんっ…」

ゴゴゴゴゴゴ…ピシッ

朝倉「…そろそろこの教室の情報制御も限界みたいね」

キョン「みたいだな。」

朝倉「あらっ♪以外と落ち着いてるみたいね」

キョン「朝倉とこうして最期を迎えられるんだ。それだけで十分さ」


朝倉「キョン君……」

キョン「朝倉……」


――そうして最後のキスを交わすとともに辺りは闇に包まれ、意識が途切れた――


31.
―――ぅん

(…なんだ)

―――ンくぅん!

(…五月蝿い)

キョンくぅん!!


キョン「ええーいうるさーい!」バサッ

妹「あーやっと起きた~♪キョンくん、おはよっ」


キョン(なんですと!?)

妹「早くあさご飯食べないと遅刻しちゃうよ~。行こっシャミ」トテトテ

シャミセン「にゃあ~」


キョン(いったいどうなってやがる……)

(たしかにあの時俺は、朝倉と二人で)

(世界はどうなっちまったんだ?古泉は?朝比奈さんは?長門は?……朝倉は?)

キョン(考えても仕方ない…行くか、学校へ)ガチャ


32.
駅前

テクテク

キョン(ん?)

スッ

古泉「……。」ペコリ

キョン「古泉か…!」

古泉「おはようございます。ご無事でなによりです」

キョン「おまえこそな。それで…この世界は…俺達の知っているあの世界なのか……?」

古泉「どうやらそのようですね。あの時たしかに世界改編が行われたはず」

古泉「しかし元に今あなたと私は、この世界に存在している…。
   機関の総力を持ってしても、原因はわかりませんでした…」

キョン「そうか…、でこれからどうすればいいんだ?」

古泉「とりあえずあなたは普段通り学校へ登校してください。
   僕は機関で今回の件に関する大量の始末書・報告書の作成の作業へ戻ります」

キョン「すまん、古泉」

古泉「労いのお言葉、ありがとうございます。では」

ガチャ

バタン

ブロロロロロ…


33.
キョン「…機関にもわからないことが俺なんかにわかるはずないよな」テクテク


???「うぃ~す!」

キョン「!!!」

谷口「よっキョン!」キリッ

キョン「谷口!?」

キョン「嘘だろ…おまえはあの時朝倉の情報操作で光になったはず……」

谷口「ああ~ん?なに言ってんだおまえ。
   さてはとうとう涼宮の電波に毒されちまったのか…可哀相に」

谷口「じゃあ俺先に行ってるからな」タッタッ

キョン(記憶がないのか…。まあそんなことより問題は……)テクテク

教室

キョン「いよいよ着いちまったか…。頼む…頼むからっ!!」

ガラガラッ


キョン(!!!っ………)キョロキョロ

キョン(そんな……)キョロキョロ

ハルヒ「こらっ!馬鹿キョン!朝っぱらからなーにやってんのよ!」


――そこに先刻まで身を寄せ合っていた、最愛の人……朝倉涼子の姿はなかった――


531:lXQFU+RP0
あああああぁぁぁぁ



34.
キョン(………………。)

ハルヒ「こらっキョン!聞いてるの?だいたいあんたは我がSOS団のry……」ペチャクチャ

それからハルヒがなにやらギャーギャー俺に対して喚き散らしていたが、なに一つ内容は覚えていない

授業中もなにも聞こえない…頭に入らない…思考できない……

心にぽっかり穴が空いた状態とは、まさにこんな状態なのだろうか

キーンコーンカーンコーン

昼休み

国木田「キョン、キョン」ゆさゆさ

キョン「…………。」ボケー

国木田「だめだ聞こえてないや」

谷口「チッ…おいキョン!」ゴツッ

キョン「痛っ!……ああ国木田と谷口か。どうした」

谷口「どうしたじゃねぇよ。ほらっおまえにお客さんだよ」

ガラガラ

キョン「長門……」

長門「………。」


キョン「長門…すまない…俺…朝倉を……」プルプル

長門「なにも言わないで」グイッ

キョン「?どうしたんだいきなり」

長門「いいから黙って私に着いてくるべき」トテトテ

キョン「わ、わかったからそんなに強く引っ張らないでくれ」

数十分後

キョン「ってここは…長門のマンション?」

長門「入って」ガチャッ

居間

キョン「…………。」

長門「涼宮ハルヒは」

キョン「うん?」

長門「涼宮ハルヒは昨日、正確には午後4時38分20秒、世界改編を行った」

キョン「……そうか」


長門「は ず だった」


キョン「え……」


35.
長門「改編が行われるまさにその瞬間、涼宮ハルヒが何者かと接触した」

キョン「何者…?」

長門「その隙を私は見逃さなかった。
   私は涼宮ハルヒに対して鎮静化のワクチンを投与し、記憶の一部に情報操作を施した」

キョン「長門…おまえ……」

長門「よって昨日の件に関する事実は涼宮ハルヒ当人はもちろん、
   機関・未来サイドも一切把握していない」

キョン「そうか…。よくわかったよ。
    つまり今こうして俺が俺でいられるのも、長門のおかげってことなんだな」

長門「そう」

キョン「だけどご丁寧にハルヒのやつは、朝倉だけ消しやがったみたいだな……」

長門「…………?」


キョン「ははっ…どうせなら俺も消して欲しかったよ」

長門「なにを言っているの?」

キョン「なにをって…そりゃあry」

長門「私は昨日の世界改編を未然に食い止めた。
   よって涼宮ハルヒの力はなにひとつ私達に影響を及ぼしてなどいない」

キョン「……!!まさか!!!」

長門「そう。そのまさか」

ダッ

キョン(朝倉…朝倉…朝倉朝倉朝倉朝倉……)

朝倉ぁあああああああああああああ!!!

ガラガラッ!

キョン「っっっっ!!!!」


朝倉「……すぅ………すぅ」


36.
キョン「あさく…うぐぐっ!?」

長門「涼子は現在力の使い過ぎで体力はほとんどないに等しい」ぐいぐい

キョン「ぷはぁっ…そうか、昨日の教室で」

長門「今日涼子が登校していなかったのはそのせい。
   しかしあなたは学校に涼子がいなかった為、涼子が消されたと勘違いをしていた」

キョン「そうか……勘違いでよかったよ」ぽろっ

朝倉「……すぅ……すぅ……」


朝倉「う~ん……」パチッ

キョン「朝倉っ!!!」ガバッ

朝倉「きゃあっ!ってキョン君!?どうして!?」

キョン「どうしたもこうしたもない。説明は後でだ!」ギューッ

朝倉「ちょっと…もう!……ふふっ♪」ギュッ


朝倉「今回は長門さんの活躍のおかげで助かったみたいだけど、次は上手くいかないわよ?」

キョン「わかってる。だから俺、ハルヒに正直に話すよ!」

朝倉「えっ!?」

キョン「大丈夫、あいつも鬼じゃないんだ。話せばわかるさ」

朝倉「もう……どうなっても知らないんだから♪」ボフッ

キョン「痛っ!枕を投げるな枕を!お仕置きだ!」ボフッ


キョン「ハァハァ…病み上がりとはいえ
    インターフェイスに俺ごときが敵うはずが…なかったか……」ガクッ

朝倉「あらっ♪もうお手上げかしら?だらし無いわね~」スッ

キョン「??」

朝倉「ねえ、キョン君」

キョン「なんだ?」


朝倉「大好きっ♪」チュッ


公園

長門「これでよかった…これで」ぽろ…

長門「!!!」

長門「寒空の下で食べるガリガリくんは頭に堪える。涙が出たのはガリガリくんのせい」シャリシャリ


長門「私も…彼を越えるような素敵な男性と巡り会いたい」

トテ…トテ


おしまい


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