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2010-06-28

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

1 :名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/04/02(水)
ФゝФ〕<三行レスを継ぎ接ぎして纏めたものです。


1.吸血鬼と色んな人達
吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店主「いつもすまないねぇ。ウチのジュースを買ってくれるのはおじょうちゃんだけだよ」

吸血鬼「こんなおいしくもないじゅーすをかうものずきなんてにんげんにはいないわよ」


20:06S+/UMA0
吸血鬼
さり気なく酷いな。



吸血鬼「にんげんはむつかしいわ」

店主「ブキヤボウグハソウビシナイトイミガナイゼ」

吸血鬼「やくたたず」

・・・・・

吸血鬼「わたしはにんげんをやめるぞてんしゅー!!」

店主「元々人間じゃないでしょ」

吸血鬼「うり~い」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店主「はいミルク」

吸血鬼「ありがと」

・・・・・

吸血鬼「なにこのぎゅうにゅう、おいしい」

店主「ヤギ乳だよ」

吸血鬼「おいしいなら、なんでもいいげんじつ」

・・・・・

吸血鬼「あら、未だ生きてたの」

お婆さん「今日もよく来たわねぇ。
     おじょうちゃんが毎日来てくれるおかげで楽させてもらってるわぁ」

吸血鬼「はやくしねばいいのに、にんげんのくせに生き過ぎなのよ」

・・・・・

吸血鬼「ことしのやさいはひんそうなのね」

農民「今年は日照りが続いたからねぇ」

吸血鬼「さすがにあめはふらせられないわ」


吸血鬼「………」

農民「おや? こんな所に森でしか取れないキノコやら野草がたくさん」

吸血鬼「もりのけだものはきらいよ。あいてもかまわないでかかってくるから」

・・・・・

吸血鬼「とまとくださいな」

八百屋「おやお嬢ちゃん、今日はジュースじゃないのかい?」

吸血鬼「うるさいわねかんけいないでしょ」

八百屋「なんだ冷たいねぇ、はいどうぞ」


吸血鬼「おかあさん、よろこぶといいなぁ…」

・・・・・

吸血鬼「にんげんのひふはとてもかたいのね」

老人「老いぼれのなら噛めるんじゃないのかい?ほれ、わしので試すといい」

吸血鬼「……ばかじゃないの、さっさといえにかえりなさいよ」

・・・・・

吸血鬼「どうしてあんたははたらかないの?」

ニート「働いたって意味ないからさ」

吸血鬼「そうやってじっとしているほうがいみないわよ」

・・・・・

吸血鬼「かれーらいすくださいな」

コックさん「からいよ、うちのは」

吸血鬼「かくごのうえ」

・・・・・

吸血鬼「まっかなばらをくださいな」

花屋さん「とげがとっても鋭いよ」

吸血鬼「かくごのうえです」

・・・・・

吸血鬼「きいろいレモンをくださいな」

八百屋さん「うちのはとっても酸っぱいよ」

吸血鬼「かくごのうえです」

・・・・・

吸血鬼「あんたたち、なにしにきたの」

子供たち「肝試し」

吸血鬼「きもをたべられるまえにかえりなさい。よみちにはきをつけるのよ」

・・・・・

吸血鬼「おーだーを、おーだーをよこせ」

客「え、じゃあオムライスを」

店長「いっちゃった」

客「なんだよ…」

・・・・・

風「吸血鬼には、トマトの赤よりも林檎の紅の方がきっと似合うよ」

吸血鬼「そうかな。でも、りんごっていいにおいだね」

風「外国から運んできたんだ。あなたにあげるよ」

吸血鬼「じゅーすにしてよ」

風「ジュースにしたら金色になってしまうよ」

・・・・・

2.吸血鬼と店員
吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店員「はい、どうぞ」

吸血鬼「なじむっ(・∀・)じつによくなじむぞぉー」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店員「お譲ちゃんたまにはこいつはどうだい」
つブラッディメリー

吸血鬼「なあにこれ、ごくごくごく……」

吸血鬼「ふあぁ……なんか頭がぽーっとする」

吸血鬼「お兄さんあたしといいことしなぁい」

いや特にオチとかない


3..吸血鬼ととまとじゅーす
吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

シーン…

吸血鬼「おみせやってない…」


吸血鬼「お昼だとあつい…」

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「ていきゅうび…?」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「おうちで言ってても意味ないよう…」

吸血鬼「とまとじゅーす…ぐすっ」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

「○月○日をもちまして閉店…」

吸血鬼「おみせがないよう…」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

バーテン「はいはい、お嬢ちゃんはこんな時間にこんな所にいちゃダメだよ?」

吸血鬼「とまとじゅーす…」

吸血鬼「もういいもん…とって置きの血を飲むもん」

吸血鬼「…しょっぱくておいしくない」

・・・・・

吸血鬼「…とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな…ぐすっ」

吸血鬼「これはとまとじゅーす…?」

吸血鬼「からい…タバスコだった…」

・・・・・

吸血鬼「とまとー、とまとー、とまちょ」

吸血鬼「…。とまとー、とまとー、とまとー、とまとじゅーしゅ」

吸血鬼「とみゃっ ………。」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

花屋「うちにはちょっとないかなー」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーす…」

吸血鬼「とまてぃーなしませんか」

「お断りします」

「お断りします」

「お断りします」

吸血鬼「…ぐす」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「あなたの真っ赤なとまとじゅーす」

吸血鬼「…こわいよう」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーす…」

吸血鬼「くださいな(にこっ)」

吸血鬼「…誰もいない」


吸血鬼「とまとじゅーすくだしゃ…くださいな」

吸血鬼「誰も見てないよね…?」

吸血鬼「とまとじゅーすくださいなするならいまのうち」

吸血鬼「だれかとまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「くーださーいなー」

吸血鬼「誰かいないの…?……くすん…ふぇぇーん」

吸血鬼「…めげないもん」

吸血鬼「とまとじゅーす…くださいな…」

吸血鬼「そういえば、吸血鬼って死ぬのかな?」

吸血鬼「わかんないや…とまとじゅーすくださいな」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすはっけん!」

男「残念それは私のとまとじゅーすだ」

吸血鬼「ざんねん」


吸血鬼「またとまとじゅーすはっけん!」

女「ごめんなさい、それは私のとまとじゅーすなの」

吸血鬼「またざんねん」


吸血鬼「またまたとまとじゅーすはっけん!」

神父「申し訳ないのですが、それは神に供えるためのものです」

吸血鬼「くっ・・・こ、殺してでも奪いとる!!」


4.吸血鬼と若者と女と流行男
吸血鬼「とってもざんねんなかおがもっとざんねんなかおになってるわね」

若者「そうさ、僕は残念な顔なんだ。だから彼女は僕に振り向かないんだ」

吸血鬼「にんげんなんてねずみのかずだけいるのだから、いっぴきにこしつするのはよくないわ」

吸血鬼「たちあがるゆうきがきせきをうむのよ」

若者「奇跡は起こらないから奇跡なんだって病弱っ子が言ってたよ」

吸血鬼「そんなわけのわからないことをいってるからあのこはあなたをみないのよ」


吸血鬼「にんげんのめすがうつむいてちゃげんきなこをうめないわよ」

町女「彼ったら私という人がいるのに毎晩のように女を連れ込んでくるの」

吸血鬼「にんげんはほんとうにいっぴきがすきなのね」

吸血鬼「しやをひろくもったほうがいい」

町女「彼を許せっていうこと?」

吸血鬼「なんでそうなるのよ」


吸血鬼「あたりかまわずてをだしてると、もりのけだものどもとたいさないわよ」

流行男「彼女たちが俺に手を出しているんだよ」

吸血鬼「ほんとうにめんどうくさいわね」

・・・・・

町女「こんな所に呼び出して、何のよう?」

若者「お、お、俺も吸血鬼のお譲ちゃんに呼ばれただけだからわかんないよ」

吸血鬼「もどかしいわね」

吸血鬼「あんたらけっこんしなさい」

町女「は?」

若者「へ?」


流行男「待ってくれ!!」

町女「流行男さん!?」

流行男「俺、考え直したんだ。やっぱりお前が一番いいんだって」

流行「結婚してくれ!」 町女「嬉しい!」

若者「……………」

吸血鬼「にんげんなんてねずみのかずほどいるわよ。がんばれ」

吸血鬼「にんげんはむつかしいわ」

お婆さん「そうだねぇ。難しいことは何も考えずにやってみると意外と上手く行くものよ」

吸血鬼「ながくいきてるくせにばかみたいなことをいうわね」


吸血鬼「あなたのいうとおりにしたらうまくいったわ」

お婆さん「上手くいったのかいかなかったのか」

吸血鬼「いろこいざたはもうこりごりよ」

・・・・・

吸血鬼「しりぬぐいにきたわ」

若者「……ほうっておいてくれないか」

吸血鬼「さぁしたくをして。ひろばにいくわよ」


吸血鬼「ついたわ。すこしはなしをしましょう」

若者「見事に恋人たちがいっぱいだよ」

吸血鬼「とまじゅーでものみながらはなしましょう」

吸血鬼「このまえのことははんせいしてるわ」

若者「反省してるならこんな所に連れ出さないでくれよ」

吸血鬼「あなたはいつまでとじこもるの?」

吸血鬼「おんなはしあわせになったわ。けだものもしあわせになったわ」

若者「………」

吸血鬼「つぎはあなたのばんよ」

若者「どうしろってんだ」

吸血鬼「どうしたいの?」

若者「……わかんねーよ」

吸血鬼「あなたはじぶんにじしんがないのね」

若者「こんな顔で自信なんか持てないよ」

吸血鬼「それはむねをはらないからよ」

吸血鬼「どんなにみすぼらしいかおでも、むねをはってきをひきしめればりりしくみえるわ」

若者「偉そうに説教かよ」

吸血鬼「あなたはおんなとけだものをしあわせにした」

若者「何を言って…」

吸血鬼「あなたがいなければふたりはむすばれなかった」

吸血鬼「けだものはあそびあるいて、おんなはけだもののせなかをおいつづけてた」

吸血鬼「ざんねんなおかおでも、ひとをしあわせにできたでしょ? それもいちどにふたりも」

若者「………」

吸血鬼「じしんをもちなさい。つぎはあなたのばんなのだから」

吸血鬼「すこししつれいするわ」

若者「……どこに行くんだよ」

吸血鬼「ひとりでかんがえるじかんをあげる。それにれでぃにそのしつもんはしつれいよ」

若者「………」

・・・・・

若者「……あれは、町女さんと流行男…?」

若者「……吸血鬼め。知ってたのかよ」

若者「笑ってる。楽しそうに」

若者「……俺が幸せに…」

若者「……そんなわけないだろう」

吸血鬼「かんがえはついたかしら」

若者「この悪魔」

吸血鬼「あら、わたしはてんしさまよ」

若者「笑ってたよ。楽しそうに」

吸血鬼「それはなによりだわ」

若者「好きな女は幸せそうだった」

若者「あーあ。俺が笑わせてやりたかった」

吸血鬼「つぎはあなたよ」

若者「わかってるよ。まずはいい女探さなきゃな」

若者「ありがとう。元気出たよ

若者「じゃあこれで。今度おごらせてくれよ」

吸血鬼「とまじゅーならつきあうわ」


吸血鬼「かれはたちなおってくれたのかしら」

お婆さん「人間はそこまで弱くはないよ。きっとまた新しい恋を見付けてくるわよ」

吸血鬼「…そうなのかしらね」


5.吸血鬼と神父
吸血鬼「めざわりなのがいるわ」

神父「そんな事言わないで悩みを聞いてくれよ」

吸血鬼「かみさまにでもきいてもらいなさいよ」

吸血鬼「そもそもわたしにしんぷがなやみそうだんなんてはずかしくないの」

神父「最近懺悔が少なくて暇なんだ」

吸血鬼「いいことじゃない」

神父「僕の悩みは言ったよ」

吸血鬼「いまのがなやみだったの?」


神父「次は君が懺悔する番だ」

吸血鬼「なにをいってるの?」

神父「後悔してることがあるんだろう」

吸血鬼「……きゅうけつきがしんぷにざんげなんて」

神父「何もおかしい事なんてないよ」

吸血鬼「………」

神父「救いを求める者がいるなら、悪魔でも子猫ちゃんだ」

吸血鬼「こねこじゃなくてこひつじだったらうまかったわね」

神父「それはミステイクだったよ」

・・・・・

吸血鬼「……いっぴきのけだものといっぴきのおんなといっぴきのおとこがいたわ」

吸血鬼「けだものはまちであそびあるいて、おんなはけだもののことがすきで、
    おとこはおんなのことがすき」

神父「見事に三角だね」

吸血鬼「わたしはおんなとおとこにめいじたわ。『あなたたちはむすばれなさい』と」

吸血鬼「それでおさまるはずだったわ。そうすればにんげんたちはあらそわずにすむ」

神父「………」

吸血鬼「そこにけだものがきたわ。けだものはおうじさまになってそこにきた」

吸血鬼「おうじさまはおんなをつれてそこからにげだした」

神父「………」

吸血鬼「おんなはおうじさまにつれられてしあわせそうにわらってた」

吸血鬼「そこでものがたりはハッピーエンドでおわり」

神父「………」

吸血鬼「しらぬまにあくやくにされていたおとこがひとり、のこっておわり」

吸血鬼「このものがたりで、わたしの役はなんだったのかしら」

神父「………」

吸血鬼「しょせんは吸血鬼。しょせんは悪魔ね」

神父「………」

吸血鬼「……にんげんはむつかしいわ」

神父「……君は、人の世界に入り込み過ぎた」

吸血鬼「そのとおりね」

神父「やはり君は悪魔だ。悪魔は人にはなりえない」

吸血鬼「そのとおりね」

神父「ただその悪魔は人を救ったという事も、また事実だ」

吸血鬼「………」

神父「結果的に女と王子は結ばれた。ひとつの未来が紡がれた」

神父「君は自信を持っていい」

吸血鬼「………」

神父「悪魔の子よ。もし君が人でいたいと望むのなら」

神父「君は悪魔でいなさい。吸血鬼である事を忘れてはいけないよ」

吸血鬼「………」

神父「吸血鬼のまま、人の世界に溶け込みなさい」

神父「これで説教は終わりだ。大したことを言えなくてすまないね」

吸血鬼「しんぷみたいだったわ」

神父「この格好で神父じゃなかったら変態だよ」

吸血鬼「そうね。そのとおりだわ。あくまはけっしてひとにはなれない

神父「うん」

吸血鬼「それでもひとといたいなら、あくまであることをじかくしなきゃいけない」

吸血鬼「ありがとう。わたしのやくめがみつかったわ」

吸血鬼「わたしは吸血鬼。悪魔の子よ」

神父「……おめでとう。君の一生に幸あらんことを祈ってるよ」

人になりたい吸血鬼は、人になれない事を知りました。
でも、その事実こそが彼女の求めていたものへの道だったのです
彼女はもう迷うことはないでしょう。
人になれない吸血鬼は、ほんの少しだけだけど、人になれました

・・・・・

吸血鬼「めざわりなのがいるわ」

神父「教会に来たのはそっちじゃないか」

吸血鬼「わたしはちをのまない」

吸血鬼「のどのかわきはとうにわすれた」

神父「いきなり何を」

吸血鬼「わたしはなぜきゅうけつきなの?」

吸血鬼「きばがはえているから? つばさがはえているから?」

神父「………」

吸血鬼「……ひととおなじときをきざめないからよ」

吸血鬼「じゃまをしたわ」

神父「お、おい」

神父「……何だよいきなり」


6.吸血鬼と死刑囚
吸血鬼「あなたはどうしてこんなくらいへやにいるの」

死刑囚「それは・・・」

吸血鬼「ひきこもり?」

死刑囚「私は死刑囚なんだ。犯した罪により死を宣告されたんだ」

吸血鬼「いつしぬの?」

死刑囚「死刑はいつ来るかわからない執行への恐怖も含まれいるから何時かはわからない」

吸血鬼「ふぅん」

死刑囚「もうすぐ死ぬ人間と話すのはつまらないかい?」

吸血鬼「べつに。とまじゅーおかわり」

死刑囚「それは夕飯に一つだけついて来るからもうないよ」

吸血鬼「まいにちゆうはんにはとまじゅーがつくの?死ぬのにいいごみぶんね」

死刑囚「・・・」

吸血鬼「またあしたくるわ」

死刑囚「明日には死んでるかもよ」

吸血鬼「べつにいいわ」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

死刑囚「どうぞ…」

吸血鬼「くるしゅうない」

死刑囚「また着たね」

吸血鬼「まだいきてたのね」

死刑囚「僕はいつ死ぬのだろうね」

吸血鬼「あなたはなんでつかまったの」

死刑囚「殺人を犯したんだ」

吸血鬼「ふぅん」

死刑囚「ありふれたことかい?」

吸血鬼「そうね。でもとまじゅーもらったからはなしだけはきいてあげる」

死刑囚「ありがとう」

死刑囚「僕は特別になりたかったんだ」

死刑囚「独裁者や大量殺人者が戦争では英雄になるように」

死刑囚「特別な人間は何をしても許される」

死刑囚「だからみんなをひいきて戦った」

死刑囚「人殺しになったとしても」

死刑囚「戦いが終われば特別になれると思っていた。正義だと思っていた。」

吸血鬼「ずいぶんとごうまんなかんがえね」

死刑囚「そうだね…結局戦いも負けてしまった」

吸血鬼「かてばかんぐんまければぞくぐんね」

吸血鬼「あなたにはうんがなかったのね」

死刑囚「人望もなかったしね」

吸血鬼「わたしからみればにんげんはみなおなじだわ」

吸血鬼「もういくわ」

死刑囚「…また明日…」

吸血鬼「あなたがいきてたらね」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

死刑囚「すまない今日はないんだ」

吸血鬼「はなしがちがうじゃないの」

死刑囚「明日死ぬことになったから…今日は夕飯が少し豪華になったせいでなかったんだ」

吸血鬼「もうすこしいきなさいよばか。」

死刑囚「すまないね」


死刑囚「死後の世界はあるのかい?」

吸血鬼「わたしがしるわけないじゃない。しんだことないのだから」

死刑囚「それはそうか」

死刑囚「けれど恐くはないよ。死は全ての生物に等く与えられる。」

死刑囚「いつか来る死が明日来るだけのことさ」

吸血鬼「いつまでつよがるきなのかしら」

死刑囚「僕は強がってなど…」

吸血鬼「しがこわくないせいぶつがいないわけないでしょう」

死刑囚「僕は死刑など恐れていない!」

吸血鬼「あなたのこころがよくてもにくたいはきょぜつするでしょう」

吸血鬼「あなたはこうしゅけいだいのまえでまるでうまれたばかりのこじかのように」

吸血鬼「あしをふるわせながらまわりをみわたすわ。だれかたすけてくれないだろうかと」

吸血鬼「だいからおとされたあなたはめをちばしらせながらいきをしようとするわ」

吸血鬼「そうしてめがまっかになってしたがけいれんして、そうしてしぬの」

死刑囚「・・・」

吸血鬼「あなたはとくべつになりたいといった」

吸血鬼「あなたはけだかくいきることでなくて」

吸血鬼「かっこよくしぬことにあこがれてしまったのね。ばかなひと。」

吸血鬼「さようならばかなひと。しにあこがれたにんげんにきょうみはないわ」

死刑囚「俺はやりたいことをやって死ねるんだ!
    未来永劫生き続ける化け物に、人間の死がわかってたまるか!」

吸血鬼「じこまんぞくね。にんげんはいきてきたけっかよりかていにいみをみいだすものでなくて?」

吸血鬼「こんどからはすなおにいきることね。」

死刑囚「早くいなくなれ化け物!血を吸う悪魔め!」

吸血鬼「さようなら」

・・・・・

看守「時間だ」

死刑囚「わかっている。いわれなくても…」

ドン!

看守「とっとと歩け!」

~絞首刑台前~

死刑囚「(凄い人だ…見せしめか…)おい、最後くらい何か言わせろ」

執行人「そんなものはない。俺は執行人。お前は死刑囚。この台から突き落とすのが仕事なだけだ」

死刑囚「お前人の死をなんだと…」

執行人「死んでいくお前は楽だろうが」

執行人「お前に迷惑をかけられた人間はまだ生きていくんだ」

執行人「死ぬことを気楽に口にするお前に生きるものにかける言葉などいらない」

執行人「時間だ」

死刑囚「な…ちょっとまて心の…」

ドン!ガン!

吸血鬼「うわーおちたー」

吸血鬼「くるしんでるーけいれんしてるー」

吸血鬼「しんだー。あっけないなー」

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店主「はいよ。しかしまた公開処刑だってね。馬鹿な理由で人は死ぬんだねぇ」

吸血鬼「そうだねーばかだよねー」

吸血鬼「どうせわかものひとりがあんなにはしゃいでもせけんはすぐわすれるのにね」

店主「どうして短い命を捨ててくのかねぇ。まったくわからないよ」

吸血鬼「いきていくひとはきっとみんなおなじおもいだろうね。」

吸血鬼「ごちそうまさ」

店主「あいよ、またよってくれ」

吸血鬼「あなたが生きていたらね」


7.吸血鬼と旅人
吸血鬼「血が飲みたい」

吸血鬼「ものかげからおそわなくちゃ」

吸血鬼「・・・だれかきた」


吸血鬼「がおー」

旅人「……」

吸血鬼「……ちょっとはこわがってよ。クスン」

吸血鬼「おにいさん血をちょうだい」

旅人「トマトジュースならあるよ」

吸血鬼「わーいありがとうおにーちゃん」

旅人「……」

トコトコトコ

旅人(なんかついてきた)

吸血鬼「旅人さんどこいくの?」

旅人「目的地なんてないさ」

吸血鬼「ともだちいないの?」

・・・・・

吸血鬼「トマジューちょうだい」

旅人「お金ないからダメ」

吸血鬼「…………がぶっ」

吸血鬼「くびから血がでてるよ」

旅人「きみが噛みついたからだ」

吸血鬼「だってトマジューくれないんだもん」

旅人「きみは今までなにをしていたんだ?」

吸血鬼「ひとりでもりのなかにいたの。うまれてからずっとずっとずっと」

旅人「……今は違うよね」

吸血鬼「…………ぎゅ」

旅人「どうした?いきなり」

吸血鬼「旅人さん。血がいっぱいながれてて、あったかい」

・・・・・

旅人「?わたしになにか?」

町人「この近辺に吸血鬼が出るという情報を聞いたのだが心当たりは?」

吸血鬼「……」

旅人「知りませんね。ところで、もし見つけたらどうするのです?」

町人「殺すに決まってるでしょう。彼ら押さえつけて杭を心臓に打ち込んでやっと死ぬんですよ」

吸血鬼「……ガタガタガタガタ」


吸血鬼「こわいよぉ……ヒック」

旅人「大丈夫さ。こんな可愛い娘が吸血鬼なんて誰も気づきやしない」

旅人「ほら、トマトジュース飲んで。もう泣かないで…」

吸血鬼「コクコクコク……えへへ、やっぱりおいしい」

旅人「よかった」

旅人「きみがずっと一人だったのはやっぱり……」

吸血鬼「あたしたちははるかむかしからにんげんに迫害されてきた」

吸血鬼「いまもいちぶのちいきではつづいている」

吸血鬼「おとーさんもおかーさんもくいに打たれて死んだ。かんじる痛みはおんなじなのにね」

吸血鬼「もりにいればあんぜんだった」

吸血鬼「でもさびしくて、いつもないてた」

吸血鬼「そんなとき、あなたとであった」

吸血鬼「あなたはどこまでもじゆうだった」

吸血鬼「よぞらにかがやくほしのように、なににもしばられてなかった」

吸血鬼「あなたについてゆけば、なにかをかえることができるとおもった」

旅人「待って」

吸血鬼「っ……」

旅人「きみを独りにはさせない」

吸血鬼「でも……」

旅人「きみといる日々はとても楽しかった。きみがいて、初めてわたしの人生は満たされたんだ」

旅人「きみに血を吸われて死ぬまで、きみから離れはしない」

吸血鬼「旅人さん……あたし」

ドンドンドンドン

町人「旅人さん!今すぐここを開けてください!」

吸血鬼「ヒッ」

旅人「裏口から逃げるんだ、急いで!」

吸血鬼「うん……旅人さんも」


吸血鬼「ハァ……ハァ……ハァ」

旅人「大丈夫?このまま森を走り抜ければ……」

パァン

吸血鬼「うあああああああああああ」

旅人「なっ!?あいつら、銀弾銃を…酷い、足が焼けただれてる」

吸血鬼「うう……逃げて、旅人さん」

吸血鬼「あたしはもうだめ。このままだと旅人さんもあたしをかばったつみで……だから逃げて」

旅人「ばかっ、そんなことできるかは。大丈夫きみくらい背負いながら走れる」

町人「いたぞーあそこだぁー」

旅人「くっまだだ」

町人「向こうは手負いだ。追い続けろ!」

旅人「はぁはぁ……うおっ」

旅人「いたた、しまった」

町人「てこずらせやがって。旅人さん、その肩に背負った吸血鬼を渡せ。あんたは特別に逃がしてやる」

旅人「断る!わたしはこの娘を置いて逃げはしない!」

町人「だったら仕方ない。あんたを始末して吸血鬼を引き取る!」

吸血鬼「やめてーー!あたしがいくから、あたしがしねばぜんぶおさまるから!
    だから旅人さんは殺さないで!」

吸血鬼「ひぐっ……ぐすっ……ううぅ。」

吸血鬼「くいをうたれてしぬのはいや……でも、旅人さんがしぬの……もっといやぁ」

吸血鬼「旅人さんは……あたしのたいせつな、ひとだから」

吸血鬼「ひっ……ひっ……っ」

旅人「……」

旅人「おまえら……ひとつだけ、ひとつだけ言わせろ」

旅人「この娘が、お前らに何をしたって言うんだ?お前らを傷つけたか!?
   お前たちの家族を悲しませたか!?」

旅人「この娘に一体なんの罪がある?暗い森の中で、親の温もりも知らずに孤独を生きたこの娘に」

旅人「この娘が求めたのは血なんかじゃない。
   縛られない自由と、愛しい人の温もりと、一杯のトマトジュース、ただそれだけだ」

旅人「こんなけなげな娘一人幸せに出来ないなど、わたしは要らない!」

旅人「だから……っく、頼む……この娘、を見逃してくれ……少しでも、ひぐっ、幸せに…させたい…」

町人「……」

町人「引き上げるぞ、野郎ども」

町人2「そ、そんなせっかくの吸血鬼を……」

町人「二度と、この町には来るなよ。わかったらとっとと消えるんだな」

吸血鬼「……たすかった、の?」

旅人「……みたいだ。立てるか?早くここを去ろう」

吸血鬼「うん…いたっ。」

旅人「無理しなくていい。背中にほら乗って」


吸血鬼「うん……ありがとう、旅人さん。それと」

旅人「?」

吸血鬼「さっき、あたしをしあわせにするってこといったよね。なんども」

旅人「え?ああうん。いったね」

吸血鬼「だからそれは、そーゆーこととしてあたしは…………あぶないっ」

旅人「え?」

町人2「吸血鬼に魂を売ったクズがっ。お前だけでも殺す!」

パァン

ドサリ

町人2「くそっ逃げるか」

旅人「目を開けろよ、心臓を打ち抜かない限り死なないんだろ。……弾丸が、そんな、馬鹿な」

旅人「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!やっと、終わったのに。これから始まると言うのに……」

旅人「お願いだ、起きてくれよぉ。そうじゃないとわたしは……」

旅人「う、っく、うううううううう……」

旅人「…………まだだ」

旅人「聞いたことがある。吸血鬼が恐れられている原因の一つは、血をとる事による驚異的回復力」

旅人「そしてその相手は、吸血鬼が深く関心を持つ者ほど効果的だと」

旅人(まだ彼女には温もりがある!生命が留まっている。不可能じゃない!)

旅人(手首を切って出た血を飲ませるんだ)

旅人(血が足りない?いや喉を通っていないんだ)

旅人(仕方ない。口を思い切り切って…うぐっ)

旅人(これを口移しでのませる。んんっ)

旅人(頼む!これで助かってくれ!)

旅人(うぅ、頭がぼんやりしてきた)

旅人(このまま、キスした状態で死ぬのも、ふざけてるが、悪くないかもな)

吸血鬼「……………ぅ……ぁ…」

旅人「!」

吸血鬼「ん、ふ、あぁ」

旅人「ふはっ、気がついた……」

旅人「傷も塞がって…良かった」

吸血鬼「旅人さん……口の周り血だらけで、怖いよ……」

旅人「はははは、吸血鬼相手には丁度いいかもね」

・・・・・

旅人「もう朝か。とにかく、生きていてよかった。わたしは、もう…」

吸血鬼「旅人さん。またあえたね、えへへ」

旅人「そうさ、これからいくらでも会えるさ」

吸血鬼「旅人さん。ところで、あたしが目を覚ます間、ずーっと、その、えっと……」

旅人「ああ、してたね」

吸血鬼「ッ……カアアア」

吸血鬼「も、もうお嫁に行けない……」

旅人「わたしがもらうから心配するな」

吸血鬼「……うん」

旅人「まあ、もう少し大きくなってからな」

吸血鬼「…キスしたらもうおとなだもん」

・・・・・

旅人「夜空をごらん、アンドロメダ星雲だ。なんて美しい」

旅人「この宇宙に広がる銀河、どんな苦難に陥ろうとも、
   輝ける道をわたしたちに照らしてくれるだろう」

吸血鬼「それは ただの ガスよ」


8.吸血鬼と男
吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

男「可愛い子ぶっても売りません」

吸血鬼「ガビーン」

吸血鬼「なんでうってくれないの?にんげんじゃないから?」

男「閉店だからです。明日の昼間に出直してください」

吸血鬼「きゅうけつきは太陽の下を歩けないよ・・・」

吸血鬼「八百屋さんのやかんえいぎょうを・・・」

男「やらないよ?」

吸血鬼「ガビーン」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすをください」

男「だから売らないよ?」

吸血鬼「とまとを売ってくれないなら、わたしはあなたの・・・」

・・・・・

男「ジュースだけじゃなくトマトも食べなさい」

吸血鬼「じゅーすじゃなきゃキライ」

男「好きとか嫌いとかはいい。トマトを食べるんだ」

・・・・・

吸血鬼「ちぅちぅ。」

男「今日はいきすぎじゃないですか?」

吸血鬼「まだ36本目…。」

吸血鬼「…もうない。」

男「飲みすぎです。お腹パンパンでしょ?」

吸血鬼「…コレはあなたの子供。」

男「大丈夫ですか?苦しそう。」

吸血鬼「う…生まれ…。」

男「はいはい、トイレ行きましょうね~。」

・・・・・

吸血鬼「トマト。」

男「だめです。」

吸血鬼「赤くて丸い…何か代わりを…日の丸弁当?」

吸血鬼「赤い液体が飲みたい。」

男「トマトジュース代のほうが大変ですから僕の血でも飲んでてください。」

吸血鬼「///ちゅぅぅ…。」

・・・・・

吸血鬼「幼女♪幼女♪ツルペタ幼女♪」

男「…。」

吸血鬼「…何かいったらどうなの?」

吸血鬼「男、紅茶を入れて頂戴。」

男「今度は桃種ですか?」

吸血鬼「男…種は食べられないわ…罰として電子レンジで生卵を温めてきなさい。」

・・・・・

吸血鬼「男は今まで飲んだトマジューの数を覚えているの…?」

男「え~と、昨日までで83691本です。一本2リットル換算で。」

吸血鬼「あら、律儀なのね。」

・・・・・

吸血鬼「時よとまれ、ザ.トマート!!!」

男「最後で台無しです。」

吸血鬼「こらっ、止まりなさい男!!…もぅ。」

・・・・・

吸血鬼「私は不死身よ。」

男「じゃあトマジューはもう要りませんね。」

吸血鬼「…嗜好品のひとつくらいいいじゃない…グスッ。」

・・・・・

吸血鬼「ジョジョの目からビーム出すあれ……」

吸血鬼「むむむむむむ」

吸血鬼「………………でない」

吸血鬼「私のスタンド、トマト.キューブ!!」

男「なんでそんなにトマトが好きですか!?」

吸血鬼「「特殊能力はトマジューを一分間に60リットル飲めるわ。」

・・・・・

吸血鬼「あら、こんなところでなにをしているのかしら」

男「いやぁ、ちょっと色々…」

吸血鬼「とまとはいいいろよ。あなたもそんなかおいろね。」


吸血鬼「トマジューを1リットル飲んだわ。私もこれで24.5km走れるかしら?」

男「あなたは吸血鬼だからのまず食わずでも大丈夫でしょう?」

吸血鬼「…ミラじゃないってツッコンでよ…もう。」

・・・・・

吸血鬼「人間は性欲を満たす場所があるらしいわね。」

男「はぁ…興味があるんですか?」

吸血鬼「いいえ…ただ、そこでトマジューは出てくるのかしらと。」

・・・・・

吸血鬼「学校…興味深いところね。」

男「ああ、吸血鬼には学校なんてないですものね。」

吸血鬼「給食のセンスは悪いわね。飲み物はあんなお腹を壊す飲み物よりもトマJ

・・・・・

吸血鬼「あなたはこういうの好き?」

男「え、ええ…でもあんまりにも布の面積が小さいんじゃあ…(タラー)」

吸血鬼「赤い液体…うん、やっぱり美味しくないわね。トマジュー持ってきて。」

・・・・・

吸血鬼「楽しいな♪楽しいな♪吸血鬼には学校も~試験もなんにもないっ♪」

吸血鬼「…………」

吸血鬼「……ぐすっ……さびしいよぉ……」

吸血鬼「(寂しんぼさんの吸血鬼の予感!!)ちょっと出かけてくるわ。」

男「どうしたんです?トマジューそんなに持って。」

吸血鬼「吸血鬼は寂しくなったらトマジューを飲んで忘れるのよ。」


吸血鬼「あなたは私が見初めた存在。これからも私に尽くすのよ。」

男「でも家事は全部やられてるし俺がやることってトマジューの運搬くらいじゃあ?」

吸血鬼「そう、それこそが私があなたに与えた重要な仕事よ。」

・・・・・

吸血鬼「お兄ちゃん、トマジューちょうだい♪」

男「今日はもう60本近く飲んでるでしょ。妹キャラになってもだめです。」

吸血鬼「そう…残念ね。結構似合うと思ったのだけど。」

吸血鬼「あれ……トマトジュース?」

吸血鬼「……こく…こく…こく……」

吸血鬼「……えへへ、おいしい」

吸血鬼「チーズにトマジュー…美味しいわね…。」

男「いつの間にかなじんでましたけどそのトマジューってのなんか可愛らしいですね」

吸血鬼「あら、吸血鬼でも女の子は可愛く見られたいものよ。好きな人には特にね。」

・・・・・

吸血鬼「可愛い子だったわ。チラッと覗いただけだったけど。」

男「あなたはお姉様系ですから、貴重なロリ成分ですね。」


吸血鬼「ねぇ、ヤンデレってどう思う?」

男「社会というものがないなら一回くらいはされてもいいと思いますけど。」

吸血鬼「あら、じゃああなたは大丈夫ね…私の僕ですものね。」

・・・・・

吸血鬼「たまにはトマトの丸かじりも美味しいものね。」

男「水で洗って新鮮なうちに塩をかけて。ところでトマトの旬っていつでしたっけ?

吸血鬼「年中トマジュー飲んでたから良く分からないわ。」

・・・・・

吸血鬼「くさいわ、あなたとてもくさいわ」

男「あー昨日餃子たべたからねー」

吸血鬼「くるなよるなあっちいけ」

・・・・・

吸血鬼「男…私を抱きしめて…。」

男「え…?こう…ですか?」

吸血鬼「フッ、残像よ。トマジューはいただいたわ。」

・・・・・

吸血鬼「ッ…!!クッ…!!」

男「どうしたんです!!」

吸血鬼「血が…血が欲しい…のぉ…。」

男「私のを吸ってください、早く!!」

吸血鬼「でも…今の私が吸い始めたら間違いなくあなたを殺してしまう…。」

男「私はあなたの僕(しもべ)です。あなたのためなら死んでもいい…!!」

吸血鬼「でもそれじゃあ…また同じ事の繰り返し…
    私は生き続けるのに満月のたびに隣にいる人を変えるのはもうイヤなの……!!」

男「なにか代わりはないんですか?」

吸血鬼「分からない…クッ…ハァハァ!!」

男「血…赤い水…何か…何かないか?」

男「あ、そういえば今日買ってきたものの中に!!」

男「ほら、コレを飲んで!!」

吸血鬼「ンッンッンッ……フゥ…不思議…血への欲求が薄れていく…?コレは何?」

男「トマトジュースですよ。」


男「どうしたんです?ニヤニヤして。」

吸血鬼「いや、少し昔のことを思い出していた。あの時コレがなければお前も…。」

男「私は運が良かったんでしょうか?」

吸血鬼「運命…だろうな。お前が適任だと空の向こうで選ばれたんだ。」

男「光栄です。」

私は男から視線を落としトマジューを飲む。あの時私を救ってくれたトマジューを。

・・・・・

吸血鬼「人間は愚かだな…甘い話にはすぐに乗ってしまう。」

男「あなたについてきた僕も愚かでしょうか?」

吸血鬼「裏までわかったうえで来たんだろう?可愛い奴だ。トマジュー…飲むか?」


吸血鬼「私はお前の主人だよな?」

男「はい、でも今日のトマジューはこれで終わりですよ。いっつも飲みすぎです。」

吸血鬼「仕えてるのか管理してるのか良くわからんなお前は。」

吸血鬼「おかわりが欲しいな。」

男「何の話です?」

吸血鬼「トマジューに決まっているだろう?」

・・・・・

吸血鬼「男はツンデレ好きか?」

男「?いえ、経験がないのでなんともいえないですね。」

吸血鬼「経験の浅い男か…まあいい。朝市トマジューのむとするか。なぁ?」

吸血鬼「やっぱりこの時間になると人がいないものだな。」

男「祭りの後ですからね。」

吸血鬼「エロゲをやっていて乗り遅れたなんて言えないな…。」

吸血鬼「もう朝だから寝たいんだが」

男「僕はこれから出かけますよ」

吸血鬼「トマジューを買ってきてね」

・・・・・

吸血鬼「男、散歩行こう。」

男「死んじゃいません?日の光とかで。」

吸血鬼「そういえば…そんな弱点もあった気がする。」

・・・・・

吸血鬼「赤ワインとはなんだ」

男「お酒ですから呑んだらいけませんよ」

吸血鬼「じゃあ、トマジュー」

・・・・・

吸血鬼「その新聞はなんだ」

男「東スポですね。楽天が球団初の6連勝らしいですよ」

吸血鬼「じゃあ、トマジューの通販は安くならないの?」

・・・・・

吸血鬼「これが『カレーライス』というものか?」

男「ちがいます。ハヤシライスですよ。トマトが入ってておいしいですから」

吸血鬼「カレーにトマトをいれると名前がかわるのか」

・・・・・

吸血鬼「酒を…飲ませてくれないか?」

男「私達は仕事もしてないから気楽なもんですね。」

吸血鬼「いろんな映画やアニメに出てたんまりお金はあるからね。」


吸血鬼「ところで男?今日このスレを見ている皆の中で変わったことが一つある。」

男「何です?」

吸血鬼「何気なく使ったトマジューの単語が皆に認知されつつある。」

吸血鬼「この手のスレ…新ジャンルっぽいものがたくさんあるのか?」

男「5つくらいあるみたいですね。」

吸血鬼「幸い今日も休みだ。…昼まで一緒にいてくれるか?」

・・・・・

吸血鬼「基本に戻ろうと思う。トマジューくださいな」

男「トマトジュースの略称がトマジューでいいんですか?」

吸血鬼「だって、トマジューなんだもん」

・・・・・

吸血鬼「ん…プハァッ…。毎朝吸ってやらんと元気に目覚めんとはな。」

男「適度な出血は体にもいいとか。」

吸血鬼「ところで吸う度にモノが大きくなるのはやっぱり気持ちいいからか?」

・・・・・

吸血鬼「…男、白くて喉に引っかかるといえば…。」

男「あんなロリッ子に!?飲ませた輩がいるんですか?」

吸血鬼「ヤクルト?もしくはジョア…ちょっと濃いカルピスという線もあるか…?」

・・・・・

吸血鬼「ペロ……これは!!トマジュー!!」

男「目隠し後ろ手縛りM字開脚固定+亀甲縛りの状態でよくわかりましたね。」

吸血鬼「男…エロゲの影響は外に出さないようにしような…。」


吸血鬼「こうも私の書き込みが続くと私以外誰もいないような錯覚に陥るな。」

男「しょうがないですよ。世間の人たちは今からお仕事ですよ。」

吸血鬼「なぜ私は人がいる時間帯にエロゲなどしてしまったんだろうな?」

・・・・・

吸血鬼「今日は何曜日だ?」

男「木曜日ですよ」

吸血鬼「トマジューの定休日はいつだったっけ」

・・・・・

吸血鬼「男…愛しているぞ…。今日は私を好きにしていい。」

男「じゃあ…一緒にトマジュー飲みませんか?昨日の疲れが…。」

吸血鬼「ふふっ…男もまだまだだな。」

・・・・・

吸血鬼「なぁ…男は私のこと好きか…?」

男「お仕えできて光栄だと思っています…あなたほど魅力的な人はいないでしょう。」

吸血鬼「私もお前ほどの僕はいないと思う…私は男が…大好きだ…」


吸血鬼「体がだるいから口移しでトマジューを・・・」

男「恥ずかしいのですけど」

吸血鬼「私と二人っきりだろ。は、早くするんだ。私だってはず(ゴニョゴニョ」

・・・・・

吸血鬼「産業だからどうしても内容が濃密にならんな。」

男「なにかいい解決策は…。」

吸血鬼「もっと続きが欲しくなったら「ワッフルワッフル」で。異論は認めない。」


311:qTD8N7zOO
亀頭
いじ
いじ



吸血鬼「エ、エロいのは禁止だ!」

男「昨夜は激しかったように思うのですけど」

吸血鬼「う、うるさい。わ、私はそんなんじゃないからな。男が求めるから(ゴニョゴニョ」

・・・・・

吸血鬼「男のとまとじゅーすが欲しい!」

男「トマトジュース‥?冷蔵庫にあったかな‥

ちょっと待ってろ」

吸血鬼「ワクテカテカ」

男「はい」

吸血鬼「ワクテカテ‥‥‥!‥‥‥ちがうのー!こっちじゃないのー!」

男「こっちってどっちだよ‥」

・・・・・

吸血鬼「春といってもまだ寒いな」

男「しかたないですよ。暖炉に火をいれましょうか?」

吸血鬼「い、一緒に寝たら寒くないかも・・・」


吸血鬼「うぅ…頭が…割れそうに痛いわ…。」

男「パトラッシュ…僕なんだか眠いんだ…。」

作者「ただいまネタのダウンロード中…インストールします…失敗しました。」

・・・・・

吸血鬼「あなたと、合体したい。」

男「どうしたんですか?一昔前のCM引っ張り出してきて。」

吸血鬼「だってあまりに退屈で。なにか男の新たな一面を見る方法はないかしら?」

・・・・・

吸血鬼「う~ん、改めて考えてみると難しいものね。」

男「また死にそうな目に合うのだけは勘弁してくださいね。」

吸血鬼「善処するわ。」

男(…。)

男(…朝…?)

男「あれ、吸血鬼?」

男「いない…このままではあまりにむさくるしい。」

男は館の中を探し回りましたが吸血鬼はいませんでした。

男「きっとどこかに隠れているはず…。」

テーブルの上にはナミナミと注がれたトマジューと手紙がおいてありました。

吸血鬼(私は旅に出ます。この館はあなたのもの。権利書は…)

男「そんな…たちの悪いジョーク…ですよね?」

それから一週間男は吸血鬼を探し続けていました。

男「ハァ…ハァ…吸血鬼…。本当に私を置いていくなんて…ひどすぎますよ。」

その頃町では若い男が夜な夜な首筋から血を流しながら倒れているのが発見されていました。
そしてそのことを新聞で知った男は

男「吸血鬼なのか?…でも違う吸血鬼の可能性も…。」

男は我慢できませんでした。その夜男は町の裏路地へ向かいました。

男「吸血鬼!!いるなら出てきなさい!!」

男は力任せに叫びました。あたりはシーンと静まり返っています。

???「あらぁ…おいしそう…。食べさせてくれないかしら?」

ふと後ろのほうから声がしました。聞き覚えのない淫猥な声。
グゥァッ!!背中を殴打されるような痛みが男を襲います。

???「大丈夫…おとなしくしていれば…気持ちいいだけよ…。」

男「でしょうね…でも…。あなたはいささか人の血を吸いすぎた。」

男の手が光ります。手には十字架。

男「私はヴァンパイア.ハンター。あなたを倒すだけの術は持っています。」

???「ほう、退屈してたところだよ。楽しませてもらおうじゃないか?」

男はブツブツと言葉をつぶやき空に十字架をかかげます。

男「手早く済ませますよ。もう用事もなくなったので。」

???「な、…なんだこれは!!…クッ…力が…抜ける…。」

男「終わりです。」

男がコツッと十字架でその吸血鬼の頭を叩くと吸血鬼は泡になり消えていった。

「フフフ…見事ね。」

また後ろから声がする。聞き覚えがある声。

男「何のいたずらだったんです?」

吸血鬼「あら、ばれてしまったかしら。あの豪邸も結構するから大喜びかと…。」

男「ふざけないでください!!私がこの一週間どんな思いで!!」

吸血鬼「怒らないで…。」

吸血鬼「私はあなたがどれだけ私の事を思っているのか知りたかったの。」

男「ふぅ…見たとおりです。あなたがいなければ取り乱してしまうほど…です。」

吸血鬼「良く聞こえないわ…はっきり言って頂戴。」

男「愛しています…吸血鬼…。」

吸血鬼「フフ…私も初めはお遊びで始めたんだけど…私もね…よ。」

男「?もっとはっきり言っていただかないと聞こえません。」

吸血鬼「愛しているわ…男。
    あなたがそばにいないだけでこんなにも日常がつまらないことがわかったわ。
    恥ずかしいけど目から涙が止まらないの。」

男「あなたが泣いてる所を見るのは何年ぶりでしょうね?」

吸血鬼「今日あなたの姿を見て思ったの。今の私にはあなたしかいないって。」

吸血鬼「だから…傍に居て。私の生きるための理由になって頂戴。」

男「光栄です…。あ、そういえばあなたを探していたときにこんなものを…。」

吸血鬼「これは?」

男「真鍮製の指輪です。私が昔つけていたものです…つけてくださいませんか?」

吸血鬼「ええ、わかったわ…。嵌めて頂戴。」

男は指輪をゆっくりと吸血鬼の指に滑らせる。

吸血鬼「コレは人間で言う婚約というものかしら?」

男「ええ、これで我々は夫婦です。」

吸血鬼「嬉しい…。私もあなたに…。」

吸血鬼は小さい指輪をとりだし、男の手をとって嵌めた。

男「何故こんなものを?」

吸血鬼「私はあなたの女よ。誕生日を忘れるわけないでしょう?」

男「あ…すっかり忘れていました…。」

吸血鬼「フフ…あなたらしいわね。儀式は終わりではないわよね?」

男「?」

吸血鬼「男と女が契りをかわすの。…今夜は寝かせてあげないわ。」

男「あなたは本当に絶倫で」

吸血鬼「あら、あなたが悪いのよ。だって…あなたが気持ち良すぎるのよ。」

男「男としては悪い気はしませんね。」

吸血鬼「さ、帰りましょ…の前に。」

男「どうしました?」

吸血鬼「トマジュー…。ある?」

男「ハハハ、はい、こちらに。」

その翌日から吸血鬼の町への被害はなくなったという。

そして私は今日も町へトマジューを買い足しに行く。いくらあっても足りやしない。

でも、館につけば…吸血鬼が可愛い笑顔で私を待っていてくれる。

私はヴァンパイア.ハンター。そして吸血鬼の従順な僕。

なぜ私が彼女を殺さずに忠誠を誓っているのか…。


吸血鬼「さて…さっきのお話だけど。私の出番が少なくないかしら?」

男「私視点のお話でしたしね。」

・・・・・

吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

男「トマトジュースをやるからお前の血を飲ませてくれ」

吸血鬼「………え?」

吸血鬼「ホイホイ付いてきちゃっていいの?わたしは人間の血を吸っちゃうう吸血鬼なのよ?」

男「いいんです…俺、あなたみたいな吸血鬼好きですから…」

吸血鬼「うれしいこといってくれるじゃないの」


9.吸血鬼と卵
吸血鬼「こんなせまいところにとじこめて、こをうませるなんてひわいだわ」

農民「卵回収も手伝ってもらってすまないね」

吸血鬼「たまご、すこしわけてもらうわよ」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店主「やあ、お穣ちゃん。
   農家のおやじさんから卵をわけてもらったらしいが、吸血鬼も卵を食べるんだな」

吸血鬼「たまごなんてたべられないわ。そんなことよりとまじゅーをちょうだいな」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

店主「やあ、お穣ちゃん。元気がないね、何かあったのかい?」

吸血鬼「なんにもないわ。かんけいないわ」


吸血鬼「たまごがかえらないわ」

お婆さん「ヒナが生まれたらどうするんだい?」

吸血鬼「……どうするのかしら」


吸血鬼「あなたはいつでてくるの?」

卵「・・・・・・」

吸血鬼「そこからでれたら、なにをしたいのかしら」

吸血鬼「まだかえらないわね」

卵「・・・・・・」

吸血鬼「やっぱりははどりじゃないとかえらないのかしら」


吸血鬼「あまりここにはきたくなかったわ」

肉屋「おう、吸血鬼のお穣ちゃんじゃねえか。血のにおいにでも誘われてきたか?」

吸血鬼「おくさんはいらっしゃるかしら」

肉屋の嫁「あら珍しい。うちの旦那をきらってあまり会いに来ない吸血鬼さんじゃない」

吸血鬼「たまごのかえしかたをおしえてほしいの」

肉屋の嫁「たまご?」

肉屋の嫁「卵焼きでも作りたいの?」

吸血鬼「トマジューいがいのにんげんのたべものはくちにしないわ」

肉屋の嫁「卵焼きは手首のスナップが重要よ」

吸血鬼「ひなをかえらしたいのよ」

肉屋の嫁「わかってるよ」

吸血鬼「おばあにほうほうをきいたけれど、ほんとうにかえるのかしんぱいで」

肉屋の嫁「あの婆さんも信用されないねぇ」

吸血鬼「それで、どうすればいいのかしら」

肉屋の嫁「信用して大丈夫だよ。卵がそんなに早くかえるわけないじゃない」

肉屋の嫁「にしても変わったね。まさか卵とは」

吸血鬼「あなたとさいごにあってから、ごかいのはるがおとずれているわ」

肉屋の嫁「人は時間が経てば変わるものね。でもあなたは人じゃない」

肉屋の嫁「私が少女の時から少女のままのあなたが、
     月日ごときで変わるとは思えないわね。恋でもしたの?」

吸血鬼「ひとのおんなはほんとうにいろこいざたがすきなのね」

肉屋の嫁「まぁ言いたくないなら言わなくてもいいけどね。でも、人との恋は大変よ」

吸血鬼「ばかじゃないの。にんげんはかってにもうそうするからきらいよ」

肉屋の嫁「あら、妄想するには誰かに許可を取らなきゃいけないのかしら」

吸血鬼「こんどもうそうするときはわたしにいいにきなさい」

肉屋の嫁「勝手なのはそっちじゃないの。これからどうする?ご飯食べてく?」

吸血鬼「たまごがかえってるかもしれないわ」

肉屋の嫁「そんなに早くかえらないわよ。まぁいいわ、送ってくよ」

吸血鬼「たまごはかえらない」

卵「・・・・・・・」

吸血鬼「たまごじゃかえれない……」


少女は割り切れていないままでした。
人にもなれず、吸血鬼にもなれず、不確定なままでこの物語は一つの区切りをつけてしまいます
最後に彼女は何になるのでしょうか。何を選んでしまうのでしょうか
物語は、一つの区切りをつけてしまいました


10.吸血鬼と死
吸血鬼「しんでいるのかしら。いきているのかしら」

花屋「生け花だからねぇ。死んではいないんじゃない?」

吸血鬼「しんでいないのかしら。しねないだけなのかしら」

吸血鬼「しぬってどういうこと?」

花屋「う~ん。……いなくなる事、かな」

吸血鬼「ひとのしなら、そういうことなのかしらね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

店主「……生きてないって事じゃないか?」

吸血鬼「そのとおりね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

お婆さん「繋がりが消えることだと思うわ」

吸血鬼「あたたかいこたえね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

農民「うちの嫁と結婚する事だ」

吸血鬼「そういうことはあまりききたくなかったわ」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

若者「……悲しいことかな」

吸血鬼「わたしもそうおもうわ」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

町女「流行男さんと別れることね」

吸血鬼「あなたたちはしあわせそうね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

流行男「町女と会えないことだよ」

吸血鬼「しあわせなのね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

肉屋「あー。そういう事は考えた事なかったな」

吸血鬼「それもこたえなのかもしれないわね」


吸血鬼「しぬってどういうこと?」

肉屋の嫁「考えることができなくなることかな」

吸血鬼「ひとらしいこたえね」


吸血鬼「いろいろな考え方があるわ」

神父「村中に聞いてきたのか」

吸血鬼「のどのかわきをわすれるほどのときをすごしてきたわ」


吸血鬼「それは100や1000ではかぞえきれない」

神父「何でそこまでしたんだい?」

吸血鬼「かわきはいつしかくうふくになっていったわ」


吸血鬼「はげしいくうふくだったわ。さいしょの100ねんはどろをすすってたえていた」

神父「………」

吸血鬼「そしてくうふくはすいみんをさまたげていった」


吸血鬼「しんだほうがまし。でもしねない」

神父「……そんな…」

吸血鬼「むねにくいをうがち、ぎんのたまをこめかみにうめこめばしねるきゅうけつきは、
    ちがなくてもしにはしないみたいね」

吸血鬼「ひとくちのちをすすってしまえばらくになったでしょうね」

神父「…………」

吸血鬼「でも、そんなことをしたらひとにはなれなくなる」


吸血鬼「わたしはひとになりたかったのよ」

神父「…………」

吸血鬼「ひとはぜっしょくのさきにしがかくじつにある」

吸血鬼「あるときわたしはしったわ。
    かわきをおさえ、くうふくをたえ、きがくるいそうなすいまにむしばめられる」

神父「…………」

吸血鬼「これがわたしの”シ”だったのよ」

吸血鬼「ひとのしは、どれもなくなることばかりだったわ」

神父「…………」

吸血鬼「あくまのしは、くるしみがつづくことなのよ」

吸血鬼「ひとにたいじされていったあくまたちも、
    いまだにくるしみをつづけつづけているかもしれないわね」

神父「……そ、そんな…」

吸血鬼「あなたのちがほしいわ」

神父「!」

吸血鬼「こんなことばだけで、わたしのからだはほてり、まだかまだかとさわぎたてる」

神父「……渇きを、まだ忘れていないんだね」

吸血鬼「たったひとくちのちをすすっただけで、わたしのじがはとびちるでしょうね」

神父「何故、神はこんな悲しいものを作ってしまったんだ…」

吸血鬼「かみさまはあくまがすきなのよ。すきだからもだえるすがたをみていたいのよ」

吸血鬼「もういくわ」

神父「どこに行くんだい」

吸血鬼「たまごがかえってるかもしれないわ」

神父「僕の血を吸ってくれ」

吸血鬼「……それではひとにはなれないわ」

神父「見ていられない」

吸血鬼「ひとくちすすれば、そのまますいつづけるわ。あなたがひとの死にたどりつくまで」

神父「……それで君が助かるなら」

吸血鬼「そのあとにあなたはうまれかわる。ひとからきゅうけつきにうまれかわる」

吸血鬼「きっとわたしは、あなたにいわれるまえからきづいてた。ひとになんかなれないって」

神父「それをわかっていて、何でここまでするんだ」

吸血鬼「それをうけいれてしまったら、わたしはほんとうにしんでしまうわ。
    だからわたしはひとになりたいの」

・・・・・

吸血鬼「終わりみたいだよ?」


吸血鬼「とまとじゅーすくださいな」

吸血鬼「こんてぃにゅー?」





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